新潟でおすすめの日本酒ランキングTOP20！レア酒も併せてご紹介！

コメどころ新潟の魚沼地区にあるのが岩峰「八海山」です。この名前を冠した日本酒八海山は、クラフトビールの醸造なども行い、企業ブランドしても名前が広く知られています。全国にも流通している銘柄なので、少し日本酒にこだわった居酒屋でも見かけやすい逸品。

そんな八海山の中でも「瓶内二次発酵酒-あわ-八海山」はレアものとして評判が高いです。これは新潟の定番酒米である五百万石を使用して作られたスパークリング日本酒。瓶内二次発酵を行っており、その際に発生する炭酸ガスを閉じ込めました。そのためスパークリングワインの様な口当たりで、香りもフルーティです。国産スパークリングの実力は、洗練された瓶・ラベルデザインも含めてフランス・シャンパーニュ地方の銘酒とも勝負ができそうな勢いです。

八海山を醸造している八海醸造は、八海山を見下ろす魚沼の地にあります。創業は大正年間と比較的新しいものの、新潟県内では久保田を擁する朝日酒造に次ぐ業界2位の売り上げを誇ります。昭和6年より現在地で醸造を始めました。着実に業績を伸ばし設備を強化、新潟の酒の流通に貢献しました。

1998年にはビール醸造免許への醸造量緩和による地ビールブームの流れにも乗り、八海山泉ビール苑をオープン。日本酒造技術を惜しみなくビール醸造にも注ぎました。その他飲食店や資料館を次々と開業し、東京神楽坂や麻布十番にも店があります。もちろん蔵見学も可能で、レギュラー酒を量産している第二浩和蔵は週1回の割合で行っています。ただし事前に予約が必要なので注意してください。

萬寿鏡（ますかがみ）は、加茂市にあるマスカガミで醸造されている日本酒です。大吟醸から普通酒までこのブランド名を冠しています。イチオシである萬寿鏡 大吟醸は、レアな限定販売酒。全国的な酒米山田錦を使い、精米歩合を45%まで磨き上げました。味わいは新潟伝統の端麗辛口で、すっきり飲めるため食中酒として、ほかの食べ物を邪魔しません。贈答用としても最適なので、大切な人への贈り物にも適しています。

また最高品質の純米大吟醸は、精米歩合を40%にまで引き上げた逸品。赤い円筒形のカートンはまさしくスコッチウィスキーの様な格調の高さがあります。「真珠の一滴」との形容にふさわしい銘酒を機会あればぜひ味わってみましょう。

萬寿鏡を醸造しているマスカガミは、新潟の小京都との異名を持つ加茂の地で明治25年に創業。万葉集になどの和歌にも登場する「萬寿鏡」の名前は、当時の酒税免許を管轄する税務署長が命名したというエピソードがあります。個性的な商品作り、最下層の普通酒にも精米歩合を吟醸酒並みに研ぎ澄ませています。特に遊び心を取り入れた物を意識しており、日本酒醸造元では珍しい「マスカガミ」と商号をカタガナにしてインパクトを与えました。

事前申込制で一般への酒蔵見学も受け付けているので、近くに行く際にはぜひ見学してください。また酒蔵から川を挟んた所にギャラリー「ニゴロッサ」があります。さまざまな展示品があるので、酒蔵見学の際にはセットで回りましょう。

麒麟山（きりんざん）は、新潟から東の奥に入った阿賀町にある麒麟山酒造で作られている日本酒です。新潟伝統の端麗辛口が特徴で「いつもの麒麟山」として、伝統辛口の名前を冠しました。日常で気軽に飲めるお酒の味わいは、爽快でキレがあるのが特徴。飲み飽きすることなく楽しめます。五百万石を麹米に、こしいぶきを掛米に使用、いずれも65%の精米歩合です。

また上級ブランドの大吟醸も辛口を重視。透明感ある味わい、口の中に香りとうまみが広がります。そして繊細な懐石料理の味を邪魔することなく、より引きたてる役目を果たします。大吟醸は10度程度の冷、もしくは40度程度のぬる燗で味わってください。

麒麟山酒造のある阿賀町の町は、新潟市内から車で1時間。福島県境に近く、ひと山越えればラーメンでおなじみの喜多方や会津若松に抜けられます。標高191mの小さな山、麒麟山から名前が付けられました。創業は天保14年の老舗で、自然豊かな山あいで、伝統的な端麗辛口の味を守り続けてきました。そのひたむきな努力が新潟県内はもちろん、全国的にも注目を集めています。特に新潟では、居酒屋で麒麟山の名前がない場所を探す方が、大変なくらいの浸透ぶりです。

そしてインターナショナル・ワイン・チャレンジ（IWC）2017のSAKE部門で、シルバーメダル取得の栄誉にも輝きました。そんな麒麟山酒造の蔵見学は通常は行っていませんが、イベント時に開放することがあるので、公式ページなどで情報をチェックしましょう。

新潟の日本酒は、蔵元の技術向上により良質なものが、次々と誕生し、酒にうるさい全国のツウをうならせるため、人気のある銘柄はレアな商品として入手困難なこともしばしば。しかしぜひ頑張ってそんなレアな銘酒を入手して味わってください。ただし銘柄のブランド名が有名という理由だけで選んではいけません。新潟のお酒は「ブランド名」という名前を飲むのではなく、あくまで日本酒の味そのものを飲むためのものなので、最初はいろいろ試してみて、自分に最適な味の日本酒を探し、その中でおいしい酒を追求してみてください。