京都・祇園四条駅周辺の喫煙できるカフェ10選

京都市東山区にある祇園四条駅は、京阪電気鉄道京阪本線の１面２線の地下駅です。出入口は９か所あり、八坂神社や円山公園などの観光名所、京都マルイやタカシマヤなどの有名百貨店へのアクセスに最適です。利用者は１日あたり約４万５千人。四条河原町に最も近い駅で、多くの観光客が利用しています。観光情報や待ち合わせスペースの提供もあり、京都観光の玄関口として、とても魅力的な駅です。

７番出口を出て、四条通りを八坂神社方面（東）へ歩きます。大和大路通りにさしかかると、左側に「壹銭洋食」が見えてきます。その隣にある純喫茶が「コーヒーショップ　マルヤマ」です。

こじんまりとしたレトロな外観からお店に入ると、オレンジ色の照明とコーヒー色のテーブルに迎えられ、暖かな古風さに包まれます。テーブルには灰皿が備え付けられており、全席喫煙可能です。「モーニングセット」や「ランチセット」だけでなく、「オールタイムセット」がある24時間営業店。「一服したいな」という気持ちを、朝早くから夜遅くまで叶えてくれます。

チーズトーストやサンドイッチ、カレーも人気です。ブレンドコーヒー（480円）はサイフォン、アイスコーヒー（480円）はネルドリップでいれるのがこだわり。座席数は40席。常連さんも多く、居心地が良く、思わず長居してしまうかも。

深夜に訪れれば、店内にただようタバコの香りとコーヒーが、いつもより体に染み入りそうですね。

６番出口を出て、四条通りを東へ進み、大和大路通りを南に歩きます。日宝モア祇園ビルの隣から、トリコロールの看板が姿を現します。1952年創業の「純喫茶ラテン」です。

まず、店内の装飾の数々に圧倒されます。全てママの手作りというステンドグラスに、透かし彫りの赤い椅子。鮮やかさと重厚さによる独特の雰囲気が、訪れる人を魅了します。南座に近く、多くの役者さんも通われているとのこと。座席数は40席で、喫煙席（分煙）があります。

ネルドリップ方式でたてた本格的な味わいのホットコーヒー（500円）をいただけば、日常から離れた、優雅な時間が流れていきますよ。軽食の卵トースト（750円）や、デザートのケーキ（450円）、緑色がまぶしいクリームソーダ（800円）も人気ですが、ウィスキーソーダ（700円）やビール（750円）などのアルコール類があるのも、このお店の大人な魅力を引き立てています。

ステンドグラスや大理石像など、圧巻の装飾品を見るだけでも訪れてみる価値あり。独特の色彩の中に浸ってみませんか？

気軽にチェーン店で一服したいなら、祇園四条駅から一番近いドトールはいかがですか？「ドトールコーヒーショップ　京都四条大橋店」は、３番・４番出口を出て、四条通りを西へ進み、四条大橋を渡ってすぐ左手にあります。

総席数は121席。禁煙席が84席で、喫煙席は２・３階にあわせて37席あります。きちんと分煙されており、喫煙席にもコンセントがあって、スマホの充電や、パソコンの作業にとても便利です。４階までありますが、階段などの狭いところは、飲食物を持ち運ぶときに、こぼさないよう気を付けて。あとは鴨川をのぞむロケーションで、コーヒーをいただきましょう。

ブレンドコーヒーは、S（224円）・M(275円）・L(324円）から選べます。看板メニューのミラノサンドや、口どけが自慢のミルクレープも食欲をそそります。外国人観光客の姿も多い、京都の「いま」を眺めることのできる人気店です。

四条大橋の袂（たもと）にあるためアクセス抜群、すぐにお店を見つけられるので安心感があります。また、いつもの味が、一番心が落ち着くものですよね。

４番出口を出て四条大橋を渡ります。マツモトキヨシを右に曲がって、ファミリーマートが見えたら左へ。真橋通を進み、サーティーワンアイスクリームを右に曲がると、「酒房すいしん」の隣に、1934年創業の老舗喫茶店「築地」があります。

名物は、このお店が発祥のウインナーコーヒー（650円）。食料調達が難しかった戦後でも、素材にこだわって本物の生クリームを提供していたそう。店内の重厚感や、カップに浮かぶ生クリームの柔らかさに、歴史を感じます。ムースケーキ（セットで400円）の赤いチェリーもかわいらしく、レトロ感を誘います。メニューの飲み物は、コーヒーやフロート、ジュースがありますが、食べ物はケーキのみと、とてもシンプル。食後や小休憩に訪れるのがベストでしょう。

初代店主が収集した調度品に囲まれ、バッハやグラズノフなど、流れるクラシックに耳を傾ければ、いつの間にかタイムスリップしている――。そんな素敵なお店です。１階と２階があり、座席数は60席。全席喫煙可能です。

まるで時が止まったかのような感覚に浸れます。写真に納まったケーキセットがとても絵になります。

テラス席で喫煙可能な、ご飯もおいしいカフェを紹介します。１番出口を出て団栗通りを東へ、大和大路通りを右に曲がり、眼鏡屋さんの向かいの細い路地を奥へ進みます。建仁寺の裏手にある隠れ家的なお店「カフェ　オパール」です。

河原町三条で1997年から営業をはじめ、ここへ移転したのが2009年。今月のコーヒー（600円）やブレンドコーヒー（600円）のほか、その場でしぼるフレッシュジュースも好評です。厳選した食材を使用し、化学調味料、白砂糖、マーガリン、ショートニング不使用と、体に優しい食事がいただけます。炒りぬかが練り込まれた、小松菜とくるみのハンバーグは、香ばしさがたまらない人気の一品です。

座席数は40席。建仁寺や六波羅蜜寺を訪れた際に、立ち寄るのもオススメです。（2020年1月13日より、病気療養のため休業中とのことでしたが、2月28日より、メニューと開店時間を縮小して再開されたそうです。現在は18時閉店とのこと。気になる方は、行く前に調べてみてくださいね。）

テラス席で、香りにこだわったランチとコーヒーをいただきながら、好きな銘柄で一服。晴れやかな気分で、午後からも過ごせそうです。

ボリューミーなモーニングで有名な喫茶店「回廊」は、朝からお腹いっぱい食べたい方、必見のお店です。４番出口を出て、四条大橋を渡ります。「みずほ銀行」を右折し、「居酒屋たつみ」を左へ。「SOU・SOU」の隣、赤いコーヒーミルの置物を見つけたら、２階へ上がりましょう。

昭和レトロな純喫茶・回廊のコーヒーは、苦みと濃さが評判です。そんなコーヒーと一緒にいただけるモーニングを求めて、全国からお客さんが来店します。厚切りトーストとブレンドコーヒーに、野菜ジュース、カットバナナ、フルーツたっぷりのヨーグルトがセットで、なんと450円。限定10食ですが、ワンコインでおつりが返ってくる、おいしさと価格に驚きです。トーストのトッピングにジャムを選ぶと、６種類が味わえる仕様に。

座席数は28席で、全席喫煙可。「回廊」でお腹と心を満たしてから、京都の街へと出かけませんか？

オープンが９時前だったり、９時過ぎになったりするので、名物のモーニングを食べたい方は、早めに行くか、連絡してみてくださいね。

京都といえば、お抹茶もいいですよね。「祇園店　茶房華心」は、中庭のテラス席で喫煙が可能です。

祇園四条駅のすぐ近く、６番出口を出て、南座の東隣。千寿せんべいで有名な「鼓月」が手がける茶房で、お菓子を販売している店舗の奥にあります。街の賑わいから少し離れて、ゆっくりと過ごせる甘味処です。和モダンな空間に抹茶の香りが漂えば、ああ京都に来たな、と感じられるでしょう。

上生菓子、あたたかい京善哉、ひんやりとしたクリーム抹茶善哉、千寿せんべいが乗った京の舞パフェなど、自慢の大納言小豆が使われた和スイーツの数々。どれもおいしそうで迷ってしまいます。お抹茶（480円＋税）だけでなく、コーヒー（480円＋税）もありますよ。大正時代の蔵を改装した個室は予約制で、最大８人まで利用できます。南座で興行がある時は混雑することもあるので、心配な方は電話予約をしておきましょう。座席数は60席。

抹茶を取り扱っているお店では、完全禁煙のところも多いです。情緒ある中庭で、貴重な一服を楽しみましょう。

先斗町まで足をのばすなら、「エスプレッソ珈琲　吉田屋」。４番出口から四条大橋を渡り、鴨川沿いを北へ。先斗町公園を過ぎ、龍馬通りを左折したところにある喫茶店です。

カウンターのみの１３席で、迎えてくれるのはお店の女性オーナー。店内にはたくさんのサイン色紙が飾られていて、NHKの番組、美の壺・選「レトロでモダン 京都の喫茶店」で取材を受けたということもあり、人気のあるお店だとうかがえます。全席喫煙可で、アットホームな雰囲気。オーナーやお客さんとの話も弾みそうです。

ブレンドコーヒー（500円）やカプチーノ（700円）といった定番から、純金珈琲（1000円）というウィンナーコーヒーに金箔がかかっている高価なものまで、すべてエスプレッソ仕様で作られているとのこと。オーナー自慢のマシンで淹れたコーヒーを味わって、あたたかく、楽しいひと時を過ごしてくださいね。

たくさんのサイン色紙が、話のタネになってくれます。一人で訪れても退屈しません。

もう一店舗、チェーン店からご紹介します。「上島珈琲店　河原町店」は、ユーシーシー上島珈琲が運営するコーヒーチェーン店。４番出口を出て四条大橋を渡り、「みずほ銀行」を右折して、河原町通りを北上すると、右手に見えてきます。

座席数は76席。うち禁煙席が62席で、喫煙席が14席です。店舗奥に喫煙ブースが設けられ、ガラス扉によって分煙されています。芳醇な香りとコクが自慢のネルドリップブレンドコーヒーは、Ｒ（390円）とＬ（460円）から選べます。数量限定のスペシャルティコーヒー（500円）や、季節限定のドリンクで一息つくのもいいですね。会員登録をすれば50円引きになるのも嬉しいところ。

また、上島珈琲店オリジナルのウェーブ型のタンブラーも人気で、マイタンブラーで持ち帰っても50円引きになります。旅のお供にコーヒーが持ち歩けるのも、ほかにはない魅力の一つでしょう。

パンと具材の組み合わせが魅力的なサンドウィッチに、ついつい手が伸びてしまいます。

最後に紹介するのは、インパクトのあるネーミングのお店「生きている珈琲」です。４番出口から四条大橋を渡って、四条通りを進みます。「大和証券」や「セブンレレブン」を過ぎたところで、コーヒー好きを地下へといざなうお店が現れます。

店名の「生きている」とは、コーヒー豆の細胞を壊さず焙煎することから来ているそう。体に優しいコーヒーを提供してくれます。座席数は50席で、喫煙席は17席あり、しっかり分煙されています。こってりした赤ブレンド（700円）に、さっぱりとした白ブレンド（700円）と、好みに合わせて選ぶことができます。ケニア（800円）やインド（750円）など、豆の産地の飲み比べも楽しそう。

さらには、タバコ専用コーヒー・スモーキングブレンド（700円）もあります。ガツンと強いコーヒーを試したい方、一服とともに味わってみたい方は、ぜひお試しあれ。

豆の種類を選ぶワクワク感とおいしさに、もう一杯と、おかわりしてしまう人も。熱風低温焙煎のコーヒー豆は、お店のホームページから買うこともできます。旅先で気に入った豆を取り寄せられるのも嬉しいですね。

いかがでしたか？祇園四条駅周辺には、コーヒーと共にタバコを味わえる、個性豊かなカフェがたくさんありますね。不定休であったり、日によって営業時間が異なるお店であったら、訪れる前に調べておくと安心です。

これから京都を観光する方、その店に行くのが目的の方、旅の途中で立ち寄りたい方、帰る前に一服したい方。カフェを訪れる理由はさまざまです。今回紹介しきれなかったお店もありますが、至福の一杯と一服を味わえるカフェで、みなさんが素敵な時間を過ごせますように。