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近年、特に女性の間で注目されている北欧の国エストニアは、カラフルな街並みとおとぎ話に出てくるような可愛らしくおしゃれなデザインの建物や雑貨があふれている国です。そして美人が多いと言われるエストニアのその秘密を、エストニアグルメや雑貨、お土産から探ってみましょう。名物グルメ、お土産10選のご紹介です。
皆さんは、エストニアという国の名前を聞いたことがありますか。エストニアは北欧の国で、隣接するラトビア、リトアニアともに『バルト三国』と呼ばれました。バルト海を挟んで対岸にはフィンランドがあります。エストニアは、大小さまざまな1,500 以上の島々をもつ小さな国で、海に面していることから、美しいビーチや自然が作り出した景色、内陸には美しい湖などがある自然の宝庫です。
エストニアの街並みは、カラフルな屋根を持つ建物や、古くからあるお城や教会、美術館などがそのまま残っています。その雰囲気は、どこかおとぎの国へ迷い込んでしまったかのような気分になります。可愛さ、おしゃれさ、そして、どこか懐かしさのあるエストニアはとても居心地のよい国なのです。
おとぎの国のような、映画のワンシーンのような、絵本の世界にいるような素敵な街並みのエストニアは、世界的にも「美人が多い」ということで有名です。その理由は様々に言われておりますが、自然が豊かなのんびりとした国の国民性や、エストニアで日頃食べられているもの、使われているものに秘密があるようです。エストニアの人々は、とてもフレンドリーで笑顔にあふれている人々。エストニアを調べてみるとそれがとっても良くわかります。それでは、エストニアのグルメや、日用雑貨など、おすすめのもの10選をご紹介しながら、エストニアの秘密を探っていきましょう。
エストニアでよく食べられているお肉料理として、まず挙げられるのが「スルトゥ(Sült)」とよばれる豚肉のお料理です。とくにクリスマスの時期には欠かせないお料理で、エストニアの家庭にはよく見られます。スルトゥは、豚の煮こごりという意味の豚肉料理で、豚のもも肉や豚足などを主に使用します。豚肉をにんじんや玉ねぎなどの野菜とお塩、ローリエと一緒にじっくりと煮込み、そこからでるコラーゲンが固まってゼリー状の塊となったものがスルトゥです。
じっくりと煮込まれて、柔らかくホロホロのお肉と、ぷるんぷるんのコラーゲンの食感がクセになります。コラーゲンは、皆さんもご存じの通り、タンパク質の一種です。タンパク質は、皮膚や爪、骨、体内の臓器など、人の多くの部分を作る大切な栄養素です。そして、コラーゲンはそのうちの30%を占めるとも言われています。消化分解されたコラーゲンは、体の細胞同士をつなげる役目があり、美容と健康に必要なものなのです。そんなコラーゲンたっぷりのお料理を、家庭料理として食べているエストニアの人々は、きっと、自然と肌つやがよく、健康的な体になるのかもしれませんね。
エストニアの家庭料理「ヘルネ・スップ」は、お豆のスープです。北欧の国エストニアは、北海道より北にあるオホーツク海や、ロシア南部と緯度が同じで、冬になるととても寒く、平均気温は0度を下回ります。そんなエストニアでは、栄養たっぷりの温かい豆のスープが家庭料理として、古くから食べられているのです。ヘルネ・スップは、豆以外にベーコンなどが入っています。見た目は、シチューのようなクリーミーな感じのスープです。エストニアだけでなく、北欧の国では、寒い冬を乗り越えるために、栄養価の高いお豆を使ったスープを飲む習慣があります。
豆もやはり体の組織を作る大切なたんぱく質です。そして、腸内環境をよくする食物繊維が豊富だったり、アンチエイジングに効果的なビタミンもたっぷり入った、美容と健康の味方ですよね。また、特に女性は、体の冷えが健康や美容を保つうえでの大敵です。栄養価の高いお豆を使って、体がぽかぽか温まるスープを日頃食べているエストニアの女性達は、日々の食事から健康や美容に気遣っているといえますね。
エストニア、特に首都のタリンの街のカフェやレストランなど、どこにでも見られるのが、エストニア名物の黒パン「レイブ(Leib)」です。この黒パンは、ライ麦で出来たパンで、普通の食パンのようなふわふわしたものではなく、ちょっと固めのパンです。通常パンは、イーストを発酵させてつくるのですが、エストニアの黒パンは、サワードウという天然酵母を使って作られたパンなので、硬さの違いもありますし、少し酸味のあるような、甘さもほんのりと感じる程度のパンです。
この黒パンは、お肉料理やお魚料理の付け合わせとして出されたり、チーズや、クリームチーズ、ハーブ入りのバターなどと一緒に食べることが多いです。お酒にも、ワインにも、お茶にも合いますので、ちょっとお腹が空いたときの軽食や、おつまみにも最適です。サワードウで作られたパンは、普通のパンよりも保存できる期間が長く、また、食物繊維やビタミンを豊富に含んでいますので、エストニアの大切な保存食であり、健康食品でもあるのです。
海に面した北欧の国々では、魚料理が多く食べられています。特にニシンやイワシ、サーモンなどです。エストニアの食文化もこれに影響されていて、特にサーモン料理に関してはおすすめです。エストニア産のトラウトサーモンは、「バルトサーモン」という名前で、日本でも販売されているのを目にすることがあります。バルト海やフィンランド湾などの北欧の冷たい海水の中で育ったサーモンは、脂がたっぷりとのって、身が引き締まり、とっても美味しいサーモンです。
マッシュポテトやグリーンピースのマッシュと一緒にグリルしたサーモンを食べたり、スモークサーモンとして、黒パンやクラッカー、チーズなどと一緒に食べたり、温かいお料理から冷たいお料理まで様々です。このサーモンも、実は美容と健康によいとされる栄養が含まれた食材なのです。その栄養素というのが、オメガ3系脂肪酸です。人の体内ではなかなかつくられづらい栄養素なのですが、オメガ3系脂肪酸は、動脈硬化や血栓症の予防、血液サラサラ効果など、体の内側からキレイになれるともいわれています。とくに生で食べることの出来るトラウトサーモンはおすすめです。
エストニアで古くから食べられている農民のデザート「カマ」も、エストニア美人をつくるヘルシー食品といえるのではないでしょうか。「カマ」は、小麦や大麦、大豆などの穀物を粉末状にしたものをいいます。日本で言うきな粉のような茶色い粉ですね。これを、ヨーグルトに混ぜて食べるのが、エストニア流デザート「カマ」です。アレンジとして、イチゴやブルーベリーなどのフルーツをのせたり、カッテージチーズやホイップクリームをのせたり、ヨーグルトの代わりにケフィアと混ぜたりと、様々です。
「カマ」の粉末は穀物から出来ているので、カルシウムや鉄分、食物繊維が豊富です。それらを、さらにカルシウムや乳酸菌が豊富なヨーグルトやケフィアや、ビタミンが豊富なフルーツと食べるのですから、とってもヘルシーなデザートといえますよね。最近では、カマを使用したチョコレートなどのお菓子もあるようで、エストニアからのお土産としても人気だそうです。美味しいスイーツは、食べるだけで、ストレス解消だったり、幸せな気分になれるので、ヘルシーなカマは、体にも心にもよいスイーツです。そんなカマを日頃食べているエストニアの女性達に美人が多いのも納得です。
エストニアは北欧の国なので、手袋やマフラー、ニット帽などの、寒い季節の防寒具は必須アイテムです。エストニアでは、昔から家庭を支えるための職業として、手作りのニット製品を作る女性が多く、それが今でも伝統文化として根付いています。そして、美人が多い国エストニアは、おしゃれで可愛いデザインのニット製品が多いことでも有名です。地元の人だけでなく、海外からの旅行者にも愛され、現在は輸入などで世界各国で販売されています。
赤や青、黄色、緑など原色を組み合わせたレトロな雰囲気のデザインや、北欧ならではのスノーフレーク柄やクロスパターンの北欧ノルディックスタイルといわれる特徴的な柄のニットがあります。その種類は様々で、いざ買おうと思うととっても迷ってしまうほどです。エストニアの中心地タリンにある世界遺産、城壁沿いにならぶニット製品の路面店は、「セーターの壁」と呼ばれ観光客の人気スポットでもあります。エストニア美人のように、可愛くておしゃれなニット製品を、ひとつでも持ってみたいものですね。
北欧の寒い国の習慣ともいえるのが、美味しいお酒を飲むことです。エストニアでも、エストニア産の美味しいリキュールや、地ビールがとても人気です。エストニア産のリキュールで、VANA TALLINN(ヴァナ・タリン)というものがあります。ジャマイカ産のナチュラルホワイトラムに、バニラ、オレンジ、レモン、シナモンを漬け込んで作られたリキュールです。柑橘系の爽やかさと、バニラとラムのまろやかな味が特徴的で、ちょうどいい苦みとほんのりとした甘さがあります。そのまま飲んでも美味しいですが、お土産などで頂いたもので、あまりお酒は飲まないという方は、お菓子作りに使うのもおすすめです。
タリンでは、5年ほど前から、Tallinn Craft Beer Weekendというイベントが開催されています。これは、バルト海周辺で最大級の国際的なクラフトビール祭りです。ここからもわかるように、エストニアの人々は日頃からビールを好んで飲んでいるようです。エストニア産の地ビールでおすすめなのが、Põhjala プヤラという、2011年にタリンにオープンしたブリュワリーです。おしゃれなデザインのボトルはお土産にぴったりです。
古くから林業が盛んな北欧の国々。エストニアもその国の1つで、エストニアの伝統文化の1つである木工細工もとても注目されています。ニット製品が人気であるように、エストニアではこういった職人による技が光る伝統文化が今でも愛されています。エストニアの木工細工は、木の材質や木目を大切にした温かみのある雑貨が多くあります。時計や置物、壁飾り、子供のおもちゃや、まな板、スプーン、鍋敷きなどのキッチン用品など、その種類も様々です。自宅のキッチンやリビングを北欧風におしゃれに飾るのに、エストニアの木工細工はぴったりです。
エストニアのおすすめ観光スポットとしてよくあげられるのが、エストニアの首都タリンにある「Meistrite hoov(職人の中庭)」です。名前からしてとっても素敵ですよね。エストニアで芸術品を作っているクラフトマンが集まり、木工細工だけでなく、陶芸やガラス細工など、手作りの品々が置かれたおしゃれなお店が集まる場所です。日用品、雑貨、アクセサリーショップもあるので、お土産を探しに行くのにもおすすめです。
自然が豊かな国エストニアならではの習慣のうちの1つが、日頃ハーブティーを飲むことです。様々な種類のハーブを栽培している農家が多く、いろいろな種類をブレンドして頂くのがエストニア風です。そして、エストニアで販売されているハーブティーは、そのパッケージが可愛らしい手書き風のデザインなどが多いのも特徴です。お茶好きな方へのお土産にはぴったりです。
特に人気なのがストロベリーティーやリンゴンベリー、クランベリーなどのベリーシリーズのハーブティーです。ほんのり風味が香るハーブティーではなく、しっかりとしたハーブの風味やベリーの酸味が感じられるお茶です。ハーブは、成分として体によいとされるものももちろんありますが、それだけではなく、ゆったりとした気持ちで、美味しく体が温まるハーブティーを飲むことでリラックス効果が得られますよね。自然が豊かなエストニアならではのリラックス方法、健康法ではないかと思います。
美人の国エストニアの最後にご紹介したい秘密は、エストニアの美味しいチョコレートです。エストニアの国民的なチョコレートといえば、「Kalev(カレフ)」。エストニアのスーパーなどに行けばどこでも目にするチョコレートです。1806年創業のカレフは昔からエストニア国民に愛されるチョコレート。滑らかな口当たりと、まろやかだけど、リッチな味のチョコレートです。そのまま食べるチョコレートだけではなく、ホットチョコレートやチョコレートケーキなども人気。
様々なフレーバーのあるカレフのチョコレートは、カレフの店舗では目移りしてしまうほど。パッケージもとても可愛らしく、お土産としてだけでなく、プレゼントにもぴったりです。エストニアのカレフのチョコレートは、エストニアに行ったらぜひ、手にとっていただきたいおすすめのアイテムです。
エストニア美人が育った街のおすすめグルメや日用品など10選をご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
エストニアの人々の暮らしが少しずつわかってきたように思います。今は世界の様々なグルメやアイテムがどこにいても手に入ってしまう時代ですが、エストニアの街並みや笑顔溢れる人々に会いにエストニアへ行ってみたくなりました。現地へ行って、エストニアの人々が食べている栄養たっぷりヘルシーな食事を食べ、美味しいお酒を飲み、楽しい時間を過ごす。そして、お気に入りのエストニアンニットや、木工製品をお土産に買って帰れば、とっても素敵な思い出になりますね。私もまたいつか、エストニアに行ってみたいなと思いました。それでは、今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
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