長野の絶品水炊き10選！美味しさの秘密を調査

日本で4番目の面積の広さを誇る長野県は避暑地として有名な軽井沢ほか、一生に一度参拝するだけで極楽浄土が叶うという「善光寺」、北アルプスを背景に従える国宝の「松本城」、大河ドラマ「真田丸」の舞台にもなった上田、開湯700年もの歴史を持つ野沢温泉と名所が盛りだくさん。

また、長野には蕎麦や林檎、おやきなどの美味しい食べ物も数多くあります。そして、新しい信州食材ブランドとして注目されているのが、長野の大自然で育った福味鶏など美味しい地鶏。これらの地鶏は水炊きと相性抜群なため、長野では絶品の水炊きが食べられると評判になっているのです。

黒い壁が特徴的で別名「烏城」とも呼ばれる「松本城」がある松本市は、長野の中でも観光客が多く訪れる中心的な街です。そんな松本市にある「トキシラズ」は、観光の後に水炊きや他のお料理を楽しむのに便利な鶏料理のお店です。

松本駅から少し歩きますが、近くには松本城や美術館、神社などもある場所に位置しています。こちらのお店では、「日常・時を忘れて四季の移ろいを五感で感じ、至福のひと時を過ごしていただく」ことをモットーとしているそう。

「トキシラズ」の外観は、城下町・松本にしっくりと合っていて素敵です。一階は白壁・二階は黒壁になっており、木の窓や引き戸が良いポイントになっています。敷地には蔵や中庭もあり、中庭に続く廊下には信州ならではの雑貨が展示販売されているのも楽しい造り。

個室となっている蔵も含め、オシャレな雰囲気の店内でいただけるおすすめのメニューは「水炊き3,600円」「鶏すき3,600円」で、どちらにも先付け・アイスクリームが付いています。水炊きの白濁したスープは、鶏ガラの旨味と2種の昆布出汁で絶妙の美味しさと評判です。

「木鶏（もっけい）」は、福島出身のご主人が21歳で蕎麦打ちの世界に入り長野で開いたそば処。故郷の福島が被災してボランティア活動をしている時に、人と人との繋がりの素晴らしさを感じ、また、長野で修行した際にも人の支えを強く実感され、現在も「一期一会」を胸にお店を経営されています。

ご主人のこだわりは、信州大学農学部の野辺山圃場で契約栽培された玄そばを中心に使用することで、一年保管したのちに石臼で自家製粉を行っています。また、鶏にも大きなこだわりがあり、信州辰野町の山間で放し飼いされた林種鶏場の「ぎたろう軍鶏」を使用。

こだわりの蕎麦・鶏を使ったメニューは「もり700円～」「玄挽き田舎そば1,000円～」「半熟とろとろ木鶏丼1,600円」「シャモつけそば1,400円」「和キーマカレーそば1,300円」などのほか、女将特製の「そば茶プリン300円」などが並びます。

また、「ぎたろう軍鶏の天ぷら1,000円」「そばサラダ600円」「油揚げつけ焼き400円」などの一品料理もおすすめですが、10月～3月限定の「ぎたろう軍鶏の水炊き」が絶品だと人気なのです。お値段は1人前1,800円で、2人前より注文が可能となっています。

辰野町は長野県上伊那郡にある町で、古くから交通の要として発展してきています。また、蛍の名所である松尾峡があり、観光地としても発展を続けている町。そんな辰野町にある「旨いもん屋 兎㐂（とき）」は、美味しいものが食べられる居酒屋さんです。

かわいらしい兎が描かれたガラス戸を開けると、カウンター席と半個室の座敷が一つのこじんまりした空間。以前は夜の営業のみでしたが、現在は11時から13時までランチ営業もしています。兎㐂特製ラーメンの醤油ラーメン・塩ラーメンのみですが、鶏白湯スープが美味しいと評判です。

店内のお品書きを眺めてみると、居酒屋さんらしく「とりあえず」のメニューが豊富。「やっこ350円」「鳥和え酢・うまきゅうり各380円」「ちゃんじゃ・たこわさ各480円」など、リーズナブルな品が揃っています。また、その日のおすすめも手書きで書かれているので、注目してみてください。

おすすめの「若鶏唐揚げ・手羽先唐揚げ各680円」「牡蠣のバター焼き480円」「馬刺し780円」のほか、ごはんもの・ピザ・パスタ・ラーメンとバラエティに富んだメニューには、もちろん「水炊き」も含まれていて、お値段780円という高コスパになっています。

長野の県庁所在地である長野市にある「鳥蔵 しまんりょ店」。しまんりょとは、長野市街地のほぼ中央に位置する善光寺通りから南千歳町に至る小路のことです。以前は長野市街を乱流していた裾花川の中州にあった黄梅山裁松院が「島の寮（しまんりょ）」と呼ばれたことが、この小路の由来。

こちらのお店も白壁の外観ですが、アイアンをうまく合わせた現代的でモダンな雰囲気に仕上がっています。鳥蔵は長野を中心に展開するお店で、本店、松本駅前店、別邸など多くの店舗を持っています。しまんりょ店も鳥蔵の支店の一つで、全ての部屋が個室となっているのが特徴。

趣きのある調度品が飾られた入口から店内への期待は高まりますが、プライベート感を重視した部屋は想像以上のもの。特に掘りごたつ式2～4名用の個室は人気なので、早めの予約がおすすめです。また、しまんりょ店は利便性の良い場所にあるので、他の部屋も予約したほうが良いでしょう。

「鳥蔵」といえば、やはり「水炊き」が絶品と評判です。コラーゲンたっぷりの白湯スープは、まず茶碗で味見をさせてくれ、そのあとは店員さんが手際良くつくねを作って投入。野菜、〆のラーメンや雑炊も店員さんが作ってくれるので、ゆったりと美味しい水炊きを堪能できます。

「そうげんラーメン」は、長野県中野市草間というところにあるラーメン屋。最寄り駅の立花駅からは歩いて17分ほどかかるので、車で訪れるお客さんが多い店。信州中野インターからはすぐ近くで、広い駐車場も完備されています。

カウンター・テーブル・小上がり全36席の店内を見渡すと、多くのサイン色紙が飾られておりメディアにも多数取り上げられている様子。駐車場には地元のナンバーが多く見られますが、他県ナンバーもいるので観光客にも人気のようです。

「地鶏白湯ラーメン・あごそば各880円」「醤油ラーメン・塩ラーメン730円」「タンタン麺880円」と並ぶ麺類は、どれを食べても美味しいと評判です。食感・太さ・風味の違う「白龍・黒龍」二種類の替え玉が用意されていて、味変も楽しめます。

信濃地鶏・信州黄金軍鶏を使用した洗練された味のラーメンが評判の「そうげんラーメン」ですが、冬限定で提供される「水炊き土鍋ラーメン」も大変おすすめ。雑炊を食べたい方は、スープを残しておくのをお忘れなく。また、水曜お昼の「中野やきそば」も好評です。

ちょっと変わった店名の「鶏肉研究所」は、住所も長野県飯田市鼎東鼎という変わった地名にあるお店です。鼎東鼎はカナエヒガシカナエと読みます。ちなみに「鼎」とは、古代の中国において食物の煮炊きのために用いられていた3本の足が付いた器のこと。

木のぬくもりが感じられる店内でいただけるのは各種の鍋で、おすすめは5時間煮込んだ絶品の「水炊き」。いちおしメニューは「水炊きコース4,000円」で、こってりとした鶏ガラ白湯スープの水炊きをメインに、その日おすすめの串もの5本と〆の雑炊までが付いてきます。

他にも「しゃぶしゃぶコース3,000円」「新入生コース2,000円」「和風鍋コース・研究生コース各3,000円」も用意されており、それぞれサラダと一品もの付き。また、プラス1,500円でプレミアム焼酎・日本酒の上級酒などを含む、全ドリンクが飲み放題となります。

単品鍋の「鶏研の冬鍋・小（2～3人前）4,500円・大（4～5人前）9,000円」「あっさり和風だしスープ長芋の入ったとろろ鍋・小（2～3人前）2,500円・大（4～5人前）5,000円」も人気。追加メニューには「鶏しゃぶ肉1,200円」「薬味100円」もありますよ。

「がばい寅次郎」は、海鮮料理・魚介料理・各種鍋が食べられる長野市で人気の居酒屋さん。市役所駅より徒歩5分・権堂アーケード近くと便利な場所にあり、全50席のキャパシティーがある使い勝手の良いお店となっています。

板塀の店構えは入りやすい雰囲気で、店内も気楽に料理を楽しめるような造り。畳敷きの席のほか、足を降ろせるテーブル席・10名まで対応可能の個室も用意されていて、居酒屋といってもゆったりと落ち着けるお店です。

こちらのお店のおすすめメニューは「水炊きがばいコース1人前1,580円」で、12時間かけてダシを取るコラーゲンたっぷりの濃厚スープが人気の秘密。鶏肉は地鶏ではなく、九州から風見鶏を取り寄せているそう。「がばい」という店名からも分かるように、九州の食材が多く使われています。

長野で食べられる九州料理として「熊本 天草牛深港直送 天然活魚お造り（三点盛り・五点盛り）」や「熊本馬刺し（赤身・カブリ・フエダコ）」などのほか、博多名物の「羽板付き餃子」「豚骨炊き餃子」なども用意されています。

長野市権堂町にある「みらい酒房」は、炭火モモ焼き・骨付鶏をメインにした居酒屋です。権堂は長野市の中心街に位置する町でアーケードを備えているほか、大型スーパーもあり昼も夜も人出の多い賑やかな場所です。

「みらい酒房」はアーケードのほぼ真ん中にあるトライネットビルの2階に入っており、木目調の店内は、個室を含む全70席を擁する広々とした空間が広がっています。ひと際目を引くのは火柱が立ち上がる焼き場で、こちらで焼かれた「モモ焼き・焼き鳥」はお店の看板商品。

「みらい酒房」は前述の「がばい寅次郎」の系列店なので、こちらのお店でも九州の名物料理を食べることができます。歯応え抜群でコクのある知覧鶏のモモ焼きはレギュラーサイズが930円でラージサイズが1,230円。「博多天神水炊き・2人前3,000円」も人気です。

コスパの良いランチ「特製出汁と飯山みゆき卵の親子丼550円」「唐揚げ定食850円」「焼き魚定食748円」のほか、デザート類「ふわふわスフレパンケーキ693円」「ひとくちチーズタルト528円」「とろ～りクリームブリュレ363円」などのデザート類も充実しています。

「からあげセンター」とは、全国のからあげグランプリで何度も優勝経験のあるお店。新鮮な鶏を丁寧に手で仕込み、秘伝の熟成ダレでじっくりと仕込み提供直前に揚げています。少々時間は掛かりますが、サクサクの衣に柔らかいお肉が美味しいと大人気の唐揚げです。

そんな「からあげセンター」は長野県内外に8店舗を構えていますが、「松本からあげセンター」も支店のうちの一つ。JR松本駅の駅ビル4Fに入っているのでアクセスは抜群ですし、カウンター4席・小上がり4卓・テーブル席多数の全60席を擁しています。

こちらのお店のメニューを見てみると、定番の「からあげ定食」のほか「山賊定食」「ターザン定食」「半熟タレからあげ定食」とボリューミーな定食が勢揃い。また、テイクアウトも人気で詰め合わせ・カップ入り・各種お弁当に、一度食べたらやめられない「やめ手羽」もあります。

そして、一番のおすすめメニューは「秘伝水炊きコース（飲み放題付き）4,000円」なのです。絶品の水炊きに、からあげセンター自慢の「ネギまみれのヘルシー鶏ハム・チキン南蛮・やめ手羽」「自家製サラダソースで食べるサラダ」「山賊焼・鶏皮ポン酢・〆のラーメン」が付いたお得なコース。

長野の絶品水炊きが食べられるお店として、最後にご紹介するのは「松仙閣」です。こちらは旅館なのですが、夕食や日帰りプランで水炊きを食べることができます。旅館名物のお見合い露天風呂・ジャグジー風呂を楽しみながら、美味しい料理を堪能してみるのはいかがでしょうか。

市街地からほど近い場所にありながら緑に囲まれた静かな「松仙閣」は、川中島の合戦で武田信玄が築城した茶臼山山麓にあります。武田方武将の湯治場として古くから親しまれている湯を100%源泉とし、露天風呂付き客室なども備えた綺麗な一軒宿です。

「松仙閣」は温泉だけでなく、旬の味覚を大切にした料理も美味しいと評判です。「信州牛と馬刺しの和会席」はお肉好きの方に好評。「和会席」は老若男女を問わず喜ばれるメニューが揃っており、出汁の効いた炊きもの・茶碗蒸しや、臭みのない鯉の唐揚げなどが並んでいます。

そして、一番のおすすめは「信州産鶏三種の水炊き鍋」。料理長が厳選した三種の鶏を4時間煮だし岩塩のみで味付けしたシンプルな水炊きは、鶏と野菜が一体となったコクのある金色のスープが特徴です。また、白濁スープの「ハーブ鶏の水炊き鍋」も人気です。

いかがでしたでしょうか？長野は善光寺・松本城だけでなく美味しいグルメも豊富で、地鶏や全国の鶏を使った美味しい水炊きを食べられる街なのです。ぜひ長野を観光された際には、こちらの記事を参考に絶品水炊きを食べてみてください。
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