オランダの人気お土産15選!おすすめの定番から日本未上陸アイテムまで新情報をお届け
87166views- 住所:
- Binnenhof 8a 2513 AA Den Haag
- アクセス:
- デン・ハーグ中央駅から徒歩15分。
- ビジターセンター(ProDemos)
- 営業時間:
- 9:30~17:00(月曜~土曜)
- 休業日:
- 日曜日・祝日
- 電話番号:
- +31(0)70 757 02 00
- ガイドツアー料金:
- コース・所要時間により異なり、1人5ユーロ~10ユーロ
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オランダ第3の都市、デン・ハーグは古くから王国の政治行政の中枢を担ってきた街。ノ-ルダインデ宮殿や騎士の館などの歴史的な建築物から庭園、ミニチュア・タウン、カジノに風変わりな美術館まで見どころは多彩。アムステルダムやロッテルダムを訪れたら、ちょっと足を延ばしてみたい街です。
現代的な高層ビルと中世的な町並みが同居するデン・ハーグ。アムステルダムの南西約50キロ、ロッテルダムの北約20キロに位置し、北海に面した街です。オランダの首都はアムステルダムですが、デン・ハーグは中世の時代からオランダの中心都市であり、今も王宮や議事堂、公官庁がこの街に置かれています。写真はウィレム1世の銅像が立つプレイン広場。
いろいろな街の表情が楽しいデン・ハーグの街。中心市街をブラブラ歩いていると、いきなり中華街に出くわしたりもします。さて、お勧めの見どころは……。
デン・ハーグの街歩きを、ビネンホフからはじめましょう。池に浮かんでいるように見えるこの荘厳な建物が、総理府、外務省など公官庁の集まるビネンホフです。もともとはオランダの伯爵家の邸宅として建てられたもので、19世紀後半から現在のような中央官庁として使われるようになったとのこと。オランダ首相の執務室も、この建物の中にあります。
ビネンホフとはオランダ語で「内庭」の意味とか。その「中庭」に建つ教会のような建物が「騎士の館」。13世紀の建築物で、今は国会議事堂となっています。いわば、ここが王国オランダの中心です。ビネンホフでは、日本語のオーディオガイドが無料で利用できますし、ビジターセンターもあり、毎日ガイドツアーが実施されています。
ビネンホフの夕景。ライトアップにより、幻想的な風景が広がります。
ビネンホフの一角には、フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」で知られるマウリッツハイス美術館もあります。
ビネンホフから池の西側を回り、繁華街を行くと現れるのがノールドアインデ宮殿。デン・ハーグにある王室宮殿のひとつです。1609年に、未亡人であったオラニエ公ウィレム1世王妃に国が贈与したもので、王妃がこの宮殿で執務をとったことから「女王の執務室」と呼ばれます。現在も王室の執務宮殿であるため公開はされていませんが、美麗な建物です。
ノールドアインデ宮の裏側にあるパレスガーデンは、市民の憩いの場となっている公園。その隣にある王室所有の厩舎を見学できます。写真は、王室の公式行事に使われる金の馬車。この馬車も厩舎で保管されており、見ることができます。
展望デッキから眺める北海。と思いきや、この風景、実は1枚の絵画です。パノラマ・メスダグは、360度のパノラマ画がある美術館。北海に面するスヘフェニンゲン地区の海岸が、まだのどかな漁村だったころの風景が描かれています。
1880年にこのパノラマ画を描いたのは、風景画家のヘンドリック・ウィレム・メスダフ。彼は妻と友人たちの手を借りて、この大作を完成させました。絵画は高さ14m、幅120mの巨大なもので、世界最大級のパノラマ画だそうです。規模もさることながら、写実的で緻密なメスダフのタッチにも驚かされます。
2棟の尖塔が印象的なこの建物は平和宮。中世の城館のようですが、建築は意外と新しく20世紀初頭です。1899年、デン・ハーグで開かれた万国平和会議を機に「鉄鋼王」と呼ばれたアメリカ人実業家、アンドリュー・カーネギーの贈与により建設され、1913年に完成しました。国連機関である国際司法裁判所、常設仲裁裁判所などが入っています。
設計はフランス人建築家、ルイ・コルドニエによるもの。ロマネスク様式とビザンチン様式の折衷型とされています。ビジターセンターがあり、ガイドオーディオの貸し出しは無料。定員20名で所要時間30~45分のガイドツアーも実施されています。
何とも奇妙な遠近感。それもそのはず、手前の建物群は縮尺25分の1のミニチュアタウンなのです。1952年に開園したマドローダムは、オランダ3大都市、アムステルダム、ロッテルダム、デン・ハーグの有名な建物や街並みを忠実に再現したもの。水車や港湾のクレーンなど、来園者が動かして楽しめるものもあります。
園路を歩けば、小人の国に迷い込んだガリバーのよう。空からオランダの街を眺めるような感覚です。マドローダムの名の由来は、第二次大戦中にレジスタンスとして活躍し、没後に叙勲されたジョージ・マドローにちなむものとか。デン・ハーグのスヘフェニンゲン地区にあり、観光客に人気の高いスポットです。
緑の中を縦横に縫う小道と彫像、広々とした池やカナルの水辺に彩られた都市公園。その広さは18ヘクタールにもおよびます。開園は1926年。名称は、この大規模な都市公園を構想した公務員、ピーテル・ウエストブルックにちなむもの。林や花壇のほか、プレイグラウンドやミニゴルフ場もあり、池ではボート遊びも楽しめます。
ウエストブルック公園はバラ園でも有名。6~10月の開花期には、 2万本を超えるバラの花が咲き乱れます。毎年、7月第 2木曜日には国際バラ コンクールが開催されます。
マドローダムやウエストブルック公園のあるスヘフェニンゲン地区は、デン・ハーグの行楽エリア。オランダには、主要都市の14カ所に国営カジノがあるそうですが、ホランド・カジノ・スヘフェニンゲンもそのひとつ。長い砂浜の続くシーサイド・リゾートエリアにあり、建物のファサードは宇宙船を連想させます。
余談ですが、スヘフェニンゲンは日本では、おもしろ地名「スケベニンゲン」として知られていたりします。閑話休題、さて運だめし。カジノの1階にはレストランもあり、深夜1時半まで営業しています。
デン・ハーグの街歩き、スヘフェニンゲンビーチから望む北海の眺めで締めくくりましょう。海に突き出したこの建物は「スヘフェニンゲンの桟橋」と呼ばれるレジャー施設です。デン・ハーグは、オランダの政治・行政の中枢を担う都市。そう聞くといかめしい感じも受けますが、ユニークなミュージアムや美しい公園にカジノまでがある街。見どころ多彩、いろいろな楽しみ方ができます。
50代の旅好き、歴史好き、食いしん坊。洋の東西を問わず古代から中世の歴史文化に興味があります。
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