フィリピン・セブ島ビーチの魚図鑑!魚の楽園は水族館顔負けのラインナップ

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フィリピンは日本からさほど離れていないということもあり人気の観光地です。中でもセブ島はダイビングが盛んに行われている人気のスポット。そんな島のビーチには、水族館の比にならないほどのさまざまな魚たちが優雅に泳ぎまわっています。その中から、普段見かけることのない珍しい魚たちをピックアップしてみました!

①大きな翼で海を泳ぐ!ツバメウオ

ツバメが羽を大きく広げている姿に似ていることから名付けられたツバメウオは、スズキ目ニザダイ亜目マンジュウダイ科に属している魚です。別名はツバクロ(ツバメの古名)やツバメダイ(燕鯛)、アブラウオ(脂魚)とも呼ばれます。 なるほど、大きなヒレは確かに羽のようですね。

このツバメウオは、沿岸域の中層域を群れを成して泳ぎます。幼魚は沖合いの流木の下などに見られ、成魚とは違い沿岸域ではほとんど見ることができません。雑食性の魚で、甲殻類や小型魚類、そしてクラゲ類など、海に生息する生き物や藻類などを食べて生活しています。人間の食べ物とほぼ変わりませんね。

ツバメウオは人に馴れやすい魚で、自然条件下でも餌付けを簡単に行うことができます。スキューバダイビングやスノーケリングが盛んに行われているセブ島では、餌付けされて人に馴れたツバメウオを間近で観察できるかもしれません!

②小さな人気者♪カクレクマノミ

日本の水族館でも大人気なカクレクマノミ。この魚は、スズキ目スズメダイ科クマノミ亜科に属しています。「どこかで見たことがある!」と思った方も多いはずです。そう、映画『ファインディング・ニモ』では主役として大活躍していましたね。

カクレクマノミは毒性のあるイソギンチャクの中で暮らしています。それは外敵から身を守るためです。イソギンチャクの触手には刺胞というものがあり、これは強烈な毒針です。刺されるとひとたまりもない危険なものですが、毒に耐性のあるカクレクマノミは上手くそれを利用しているというわけですね。

カクレクマノミの餌は、住処であるイソギンチャクが食べ残したものです。完全防備な上に、食事にも困らないなんて!人間からしてみたら、なんて快適で安全な羨ましい生活でしょう。

③間近で見ればド迫力!マンタ

こちらも水族館ではよくお目にかかる魚ですよね。マンタという名前は通称で、英名「Manta ray」からきているものであり、正しくはオニイトマキエイという魚です。トビエイ目トビエイ科に属している世界最大のエイ、それがオニイトマキエイです。大きいサイズのものでは、なんと体長8m、体重3tに達するのだとか!

熱帯の表層に生息しているため、もちろんセブ島でも会うことができます。とはいえ、サメと同じくらいに怖そうなイメージがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご安心ください!マンタはプランクトンを餌にしており、サメのように人間を襲うことはありません。また尻尾に毒針はありませんので、刺される心配もありません。

④浪人生ではありません!ロウニンアジ

ロウニンアジ。この名前から、いったいどのような魚なのだろうかと気になる方も多いはず。ロウニンアジは、スズキ目アジ科に属している魚です。魚屋さんやスーパーマーケットで目にするような小型の真アジとは大違いな大型の肉食魚です。ちなみに、アジ種の中では最大の大きさを誇り、釣りでは大変人気な魚でもあるのだとか。

このロウニンアジ、和名では「浪人鯵」といいます。真アジとは違い、単独行動することから浪人武士をベースに名付けられました。浪人という言葉を聞くと、どうしても大学受験関連のあの単語が思い浮かぶかと思いますが、決して浪人して大学受験に挑むアジではありません。

⑤海でも河でも会える♪ギンガメアジ

ギンガメアジは、スズキ目アジ科に属している魚です。このギンガメアジも先ほどご紹介したロウニンアジと同様に大型のアジです。このギンガメアジの不思議なところは、海水魚でありながらも若魚の場合は河川の純淡水域まで侵入することができるところ。海でも河でも目撃することができる魚が、サケ以外にもいたなんて!

ギンガメアジは、基本的には沿岸のサンゴ礁周辺で目撃することができます。昼間は群れで固まり、サンゴ礁周辺に留まることが多く、夜間になると餌を探して活動を開始します。そのため、ダイビングではおとなしい姿を目撃することになるでしょう。肉食であり、小魚や甲殻類を捕食します。肉食といっても、いうまでもなく人間は食べません。

⑥超危険!?バラクーダ

バラクーダは、スズキ目カマス科に属している魚です。カマスといえば、塩焼きにして食べると美味しい魚ですよね。しかし、このバラクーダはそんな穏やかな代物ではなく、別名「オニカマス」や「生きる魚雷」と呼ばれる危険な魚なのです。少し怖がらせてしまうかもしれませんが、よろしければ最後までお付き合いください。

沿岸のサンゴ礁域や岩礁域からは離れた、やや沖合にかけて生息しているバラクーダ。普通は群れをなすことはなく単独で生活しています。成魚はかなり大きな魚を捕食し、なんと人間を襲ったというホラーな事件も!また生息地によっては、毒性の魚であるという報告もされているようです。できる限り、お近づきにはなりたくない魚ですね。

最後に

以上が、セブ島のビーチでダイビングをすれば出会える魚たちです。いかがでしたか?今回ご紹介した魚は、実はほんの一部にしかすぎません。まだまだたくさんの種類の魚たちがセブ島のビーチで優雅に泳ぎまわっています。怖い魚もご紹介しましたが、ダイビングの際に近くで見る分には安全ですのでご安心ください。

akaneko

世界中のおいしいものがすき。趣味でイラストや痛ネイルをします。

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