フィリピン・セブ島ビーチの魚図鑑!魚の楽園は水族館顔負けのラインナップ

12,276

views

0

フィリピンは日本からさほど離れていないということもあり人気の観光地です。中でもセブ島はダイビングが盛んに行われている人気のスポット。そんな島のビーチには、水族館の比にならないほどのさまざまな魚たちが優雅に泳ぎまわっています。その中から、普段見かけることのない珍しい魚たちをピックアップしてみました!

①大きな翼で海を泳ぐ!ツバメウオ

ツバメが羽を大きく広げている姿に似ていることから名付けられたツバメウオは、スズキ目ニザダイ亜目マンジュウダイ科に属している魚です。別名はツバクロ(ツバメの古名)やツバメダイ(燕鯛)、アブラウオ(脂魚)とも呼ばれます。 なるほど、大きなヒレは確かに羽のようですね。

このツバメウオは、沿岸域の中層域を群れを成して泳ぎます。幼魚は沖合いの流木の下などに見られ、成魚とは違い沿岸域ではほとんど見ることができません。雑食性の魚で、甲殻類や小型魚類、そしてクラゲ類など、海に生息する生き物や藻類などを食べて生活しています。人間の食べ物とほぼ変わりませんね。

ツバメウオは人に馴れやすい魚で、自然条件下でも餌付けを簡単に行うことができます。スキューバダイビングやスノーケリングが盛んに行われているセブ島では、餌付けされて人に馴れたツバメウオを間近で観察できるかもしれません!

②小さな人気者♪カクレクマノミ

日本の水族館でも大人気なカクレクマノミ。この魚は、スズキ目スズメダイ科クマノミ亜科に属しています。「どこかで見たことがある!」と思った方も多いはずです。そう、映画『ファインディング・ニモ』では主役として大活躍していましたね。

カクレクマノミは毒性のあるイソギンチャクの中で暮らしています。それは外敵から身を守るためです。イソギンチャクの触手には刺胞というものがあり、これは強烈な毒針です。刺されるとひとたまりもない危険なものですが、毒に耐性のあるカクレクマノミは上手くそれを利用しているというわけですね。

カクレクマノミの餌は、住処であるイソギンチャクが食べ残したものです。完全防備な上に、食事にも困らないなんて!人間からしてみたら、なんて快適で安全な羨ましい生活でしょう。

③間近で見ればド迫力!マンタ

こちらも水族館ではよくお目にかかる魚ですよね。マンタという名前は通称で、英名「Manta ray」からきているものであり、正しくはオニイトマキエイという魚です。トビエイ目トビエイ科に属している世界最大のエイ、それがオニイトマキエイです。大きいサイズのものでは、なんと体長8m、体重3tに達するのだとか!

熱帯の表層に生息しているため、もちろんセブ島でも会うことができます。とはいえ、サメと同じくらいに怖そうなイメージがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご安心ください!マンタはプランクトンを餌にしており、サメのように人間を襲うことはありません。また尻尾に毒針はありませんので、刺される心配もありません。

④浪人生ではありません!ロウニンアジ

ロウニンアジ。この名前から、いったいどのような魚なのだろうかと気になる方も多いはず。ロウニンアジは、スズキ目アジ科に属している魚です。魚屋さんやスーパーマーケットで目にするような小型の真アジとは大違いな大型の肉食魚です。ちなみに、アジ種の中では最大の大きさを誇り、釣りでは大変人気な魚でもあるのだとか。

このロウニンアジ、和名では「浪人鯵」といいます。真アジとは違い、単独行動することから浪人武士をベースに名付けられました。浪人という言葉を聞くと、どうしても大学受験関連のあの単語が思い浮かぶかと思いますが、決して浪人して大学受験に挑むアジではありません。

⑤海でも河でも会える♪ギンガメアジ

ギンガメアジは、スズキ目アジ科に属している魚です。このギンガメアジも先ほどご紹介したロウニンアジと同様に大型のアジです。このギンガメアジの不思議なところは、海水魚でありながらも若魚の場合は河川の純淡水域まで侵入することができるところ。海でも河でも目撃することができる魚が、サケ以外にもいたなんて!

ギンガメアジは、基本的には沿岸のサンゴ礁周辺で目撃することができます。昼間は群れで固まり、サンゴ礁周辺に留まることが多く、夜間になると餌を探して活動を開始します。そのため、ダイビングではおとなしい姿を目撃することになるでしょう。肉食であり、小魚や甲殻類を捕食します。肉食といっても、いうまでもなく人間は食べません。

⑥超危険!?バラクーダ

バラクーダは、スズキ目カマス科に属している魚です。カマスといえば、塩焼きにして食べると美味しい魚ですよね。しかし、このバラクーダはそんな穏やかな代物ではなく、別名「オニカマス」や「生きる魚雷」と呼ばれる危険な魚なのです。少し怖がらせてしまうかもしれませんが、よろしければ最後までお付き合いください。

沿岸のサンゴ礁域や岩礁域からは離れた、やや沖合にかけて生息しているバラクーダ。普通は群れをなすことはなく単独で生活しています。成魚はかなり大きな魚を捕食し、なんと人間を襲ったというホラーな事件も!また生息地によっては、毒性の魚であるという報告もされているようです。できる限り、お近づきにはなりたくない魚ですね。

最後に

以上が、セブ島のビーチでダイビングをすれば出会える魚たちです。いかがでしたか?今回ご紹介した魚は、実はほんの一部にしかすぎません。まだまだたくさんの種類の魚たちがセブ島のビーチで優雅に泳ぎまわっています。怖い魚もご紹介しましたが、ダイビングの際に近くで見る分には安全ですのでご安心ください。

akaneko

世界中のおいしいものがすき。趣味でイラストや痛ネイルをします。

この記事を読んだあなたにオススメの記事
このエリアの新着記事
  • フィリピン・セブ島で海を満喫したあとは歴史散歩を楽しもう!

    日本からのアクセスも良好で、リーズナブルに楽しめるリゾート地・セブ島。旅行目的はダイビングやシュノーケリングなど、海のアクティビティの方が多いかもしれませんが、街中にあるセブの歴史観光地を散策してみるのもオススメです!今回は人気の散策スポット4選をご紹介します。

  • 【フィリピン・セブ島】ラグジュアリーホテルでリゾートを満...

    フィリピンのセブ島は日本から直行便で約4時間、白い砂浜と青い海が美しいリゾート地として人気です。マリンアクティビティや様々なアトラクションが楽しめるセブ島の中でも一度は泊まってみたい憧れのラグジュアリーホテルを4つご紹介します。

  • セブ島の空を歩ける!?今セブ島で熱い人気を誇るスカイウォー...

    セブ島の夜景を一望できちゃう大人気の観光アトラクション「スカイウォーク」を紹介します。実はこちらのアトラクション、ホテルの最上階にあるんです!

  • フィリピン・セブ島のシティ近郊おすすめリゾートホテル!ば...

    世界的にも有名なリゾート地、ダイビングのスポットとしても人気のフィリピンのセブ島には多くのホテルが立ち並んでいます。これからご紹介する4つのホテルは市街地からのアクセスも良く、海も街も両方楽しみたい!という方におすすめしたいリゾートホテルです。

  • 語学留学しながらリゾート気分を味わえる!セブ島でやるべき4...

    フィリピンのセブ島は、 日本からも比較的近いリゾート地として人気で、多くの観光客が訪れます。 近年では英語を勉強するために、セブ島に短期留学をする人も増えてきましたね。 私も実際に1カ月のセブ島留学を経験しました。 語学留学しながらリゾート気分が味わえるセブ島の魅力をお伝えします。

  • セブ島に来たならダイビング!おすすめダイビングサービス3選

    フィリピンの中でも屈指のリゾート地、セブ島。 海に囲まれた抜群のロケーションはダイビングスポットの宝庫! ダイビングサービスを利用すれば初心者でも安心してダイビングできます。 美しい海に心奪われ、リピーターになること間違いなし!

  • セブ島の人気観光スポット15選!ここだけは絶対にいきたい!

    フィリピン中部の人気リゾート地といえばセブ島。物価が安く日本から飛行機で約5時間程度で行けるため、行きたい国ランキングで上位にランクインしています。今回は、そんな人気のセブ島に行ったらぜひ訪れたいスポットについて紹介したいと思います。

  • セブ島の人気高級ホテルでカジノやスパを!ビーチリゾートホ...

    南の島、バケーション先として常に日本人に人気の高いフィリピン・セブ島。日本からの行きやすさと物価の安さでリピーターが多いことでも知られています。せっかくのバカンス、どうせなら憧れのホテルで思いきり羽を伸ばして身も心も癒されたい、そんな方も多いはず。今回オススメするとっておきのラグジュアリーホテルで本物のバカンスを味わってみませんか?

  • 【フィリピン】セブ島の人気ナイトスポット完全ガイド!おす...

    せっかくフィリピンに来たのなら夜も存分に楽しみたいですよね♡ 今回はフィリピンのセブを中心に、旅行者やローカルに人気のおすすめナイトスポットを4つピックアップしてご紹介したいと思います!

  • セブ島女子旅のおすすめ観光スポット15選!スパも食事もアク...

    日本から直行で約5時間半で行けてしまうリゾート地セブ島!豊かな自然と美しい海、そして極上のスパが楽しめる女子に人気の観光地で知られるセブ島の女子におすすめしたいスポットやアクティビティを一挙にご紹介したいと思います!

このエリアの人気記事
今週の人気記事