トルコ・カッパドキア旅行の穴場!入場無料のタトラリン地下都市とトパダ古代の岩文字

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カッパドキアにはあちこちに地下都市があります。つい最近、ネヴシェヒル城の下にも地下都市が見つかり、7キロに及ぶ世界最大の地下都市の発掘作業が進んでいます。

公開中の5つの地下都市

出典: gezginim.org

カッパドキアの地下都市で観光できるものが5つあります。
デリンクユ地下都市、カイマクル地下都市、オズコナック地下都市、マズ地下都市、タトラリン地下都市です。
デリンクユ地下都市とカイマクル地下都市は大きめで団体ツアーでも行く地下都市です。
オズコナック地下都市、マズ地下都市、タトラリン地下都市は小さめです。
マズ地下都市とタトラリン地下都市はほとんど観光客がいません。

地下都市の入場料

2016年4月現在、カイマクル地下都市が30リラ、デリンクユ地下都市が25リラ、オズコナック地下都市が10リラ、マズ地下都市が8リラ、タトラリン地下都市が無料になっています。

タトラリン村とは

タトラリン村(tatlarin)はネヴシェヒルから20キロ離れたアジュギョル(Acıgöl)の町から10キロほどのところにあります。人口は2000人ほどです。

タトラリン地下都市

タトラリン地下都市は1975年に発見され、1991年に一般公開されました。
岩の上の高い場所にあります。

見学者が来ると、鍵を持ったおじさんが教会と地下都市を開けてくれます。

タトラリン教会

撮影禁止の教会跡と壁画があります。ここのフレスコ画は一部削れてはいますが、色が美しく残っています。もっと多くの教会があったそうですが、自然に壊れ落ちたそうです。

リュックの持ち込みは禁止なので、注意してください。

地下都市入り口

地下都市の入り口は教会跡から少し坂を上った場所にあります。
もともとの入り口が、崩れ落ちたため、部屋の1つから入るようになっています。

タトラリン地下都市は他の地下都市と比べ、食料保存庫や教会が多いため、軍隊駐屯地か修道院であったのではないかと言われています。
現在、地下1階と地下2階の一部分を見ることができます。

入り口から15mの廊下を下りると長方形の部屋に出ます。

長方形の部屋

天井のひび割れが気になります。

かんぬき石

部屋の入り口に穴の開いた丸い1.5mの石があります。これで入り口を開けたり、閉めたりして出入りをコントロールしていました。

お墓

この部屋のすぐ右の部屋には墓があり、3つの骸骨が見つかったそうです。

トイレ

タトラリン地下都市には他の地下都市にはないトイレ跡があります。
大部屋から逆L字型の通路を通った場所にあります。これは臭いが部屋に入りにくくするためだったのではないかと言われています。

空気口

大部屋の天井には穴が開いてあって、他の部屋に空気が通るようになっています。

トンネル

小さい子は問題ありませんが、大人には低すぎる高さのトンネルです。

階段

階段も中腰で歩かなくては通れません。

地下都市だけど丘の上

上からの景色も奇麗です。

観光客はほとんど訪れていないようです。
ネヴシェヒルからタトラリン行きのバスもありますが、丘の上までは行かないので、個人ツアーまたはレンタカーで行くことをお勧めします。

タトラリン地下都市
住所:
Tatlarin/ Acıgöl/NEVŞEHİR
営業時間:
9:00~17:00
年中無休
(ただし、鍵番のおじさんの都合によって閉まることも考えられます。)

ヒッタイトの岩文字

アーウッル村(Ağıllı Köyü)へ行くと村の入り口に看板があります。
しかし、村の人たちでも岩のことを知らない人が多いようです。
村の若者たちに、岩文字の場所を聞いても、そんなものはないと言われました。
畑仕事をしていたおじいさんが、場所を教えてくれました。

看板が指している道(3つに分かれているので一番右)を3キロほど行くと突き当りに”トパダの岩文字”があります。トパダというのはこの辺の昔の呼び名だそうです。

番人もいなければ柵もなく、ただ他の岩と同じようにあります。

紀元前738-730年のヒッタイト時代にヒエログリフで描かれた岩には、400単語で3年間続いた戦争やヒーローについて描かれています。

トパダ岩文字
住所:
Ağıllı/ Acıgöl/Nevşehir/Turkey
いつでも自由に見ることができます。

いかがでしたか?
歴史的に貴重なものが、ポツンと置かれているのを見ると、生活が豊かで、海外の遺跡までも見に行ける外国人と、地元の人とのギャップが感じられます。
そして、ずっと大昔からあった岩を見て、同じ場所で昔の人も生きていたことを実感することができます。

miki

トルコのカッパドキアで7人の子供たちと生活しています。

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