小田原の万能薬「ういろう」(透頂香)は現地でしか買えない東海道名物!

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小田原の万能薬「ういろう」は別名「透頂香(とうちんこう)」とも言い、通販や薬局で販売していないにも関わらず昔も今も変わらぬ人気。このういろう、600年以上前から変わらぬ製法で作られている、現地でしか買えない大衆薬なんです。眠りにつけない時、胸焼けが苦しい時、頭が痛い時…どんな時でもういろうを飲めば治ると言われ、日本各地の家庭に常備されている不思議な薬の秘密を探りましょう!

ういろう(透頂香)の歴史

元々ういろうは中国の王が被る冠の匂い消しに使われていたと言われ、日本に伝来した後は外郎家が代々その製造に従事する事になったそうです。仁丹と良くにた形状と匂いで、江戸時代には小田原の万能薬として東海道・小田原道の名物になりました。
「東海道中膝栗毛」では喜多八がお菓子と間違えて食べてしまったり、歌舞伎「外郎売り」にも有名な早口の口上シーンがあるなど、庶民に根付いた薬であったことが伺えます。

現在のういろう

現在、ういろうは小田原のういろう社でのみ販売しています。ネット通販などは一切行っていないので、ういろうを求めて日本全国から集まるお客さんでいつもいっぱい!ういろう社は「ういろう城」と呼ばれるように城郭の姿をしていて、それも人気の秘密です。

ういろうの効能

万能薬と言っても、本当に何にでも効くの?と思いますよね。その効能を見てみると…

胸腹痛、渋腹、胃痛、食中毒、霍乱、胃痙攣、消化不良、下痢、吐くだし、水中、癪痞、溜飲、悪心嘔吐、食欲不振、急性慢性胃腸炎、諸毒消、便秘、蟲積症、胃回虫症、肝臓、悪阻、酒の悪酔、宿酔、船車、乗物の酔い、眩暈、気欝、疲労、気付、感冒、息切、咳、痰のつかえ、気管支炎、頭痛、駆風、暑寒中、日射病、高山病、心臓病、心悸亢進、心臓補強、強壮、発生過度、声の嗄れ、咽頭炎、身体違和感、口内炎、歯痛、牛馬家畜諸種の疾患、伝染病予防、其他急病に用いて良効あり。

と書いてあります。これはまさに万能薬と言って良いでしょう!

ういろうの製法

ういろうの製法は企業秘密ですが、600年前から変わらない製法を守っている純正生薬製剤。科学的な薬に見られる副作用も無く、常用性もないので安心して必要な時に服用できるとされています。鎮痛剤や麻痺剤を含んでいないのに痛みどめとして使えるなんて、不思議!
環境破壊が進むにつれて天然原材料の入手が難しくなっている事からういろう城での対面販売のみとなっています。

気になるお値段は?

気になるういろうのお値段です!買えるのは1人2箱まで。1000円(小1袋)、3000円(小3袋)、5000円(大4袋)の三種類から選ぶことができます。小1袋で141粒入り。ここでしか買うことができないので遠くから来て1万円分どーんとストックする人も決して少なくないそうです。
他にも別売りで持ち歩き用に印籠の形のケースがあり、こちらを買い求める方も多いんだとか。

株式会社ういろう
住所:
http://www.uirou.co.jp/
※日曜日は17:
00まで。定休日は水曜日と第三木曜日。11月から3月までは10:00-17:00の営業です。
電話番号:
0465-24-0560

お菓子のういろう

今や「ういろう」と言えば名古屋の名物。ところが、ういろうと言うお菓子は小田原の外郎家が発祥かも?
全国からういろう(透頂香)を求めてやってくるお客さんが薬を待っている間に出したもてなしのお菓子が「ういろう」と呼ばれるようになったという説があります。現在もういろう城では薬とお菓子、両方のういろうを販売しています!

現在の当主は何と25代目だと言う外郎家!600年以上も前から日本人を守ってくれていた薬は、小田原でしか購入する事ができません。小田原城、海、温泉…に加えてういろう城にも立ち寄ってみては?おもしろい旅の話題になるかもしれません!

memeri

ヨーロッパ在住です。
手仕事が大好きな視点から在住者ならではの情報をお届けします。

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