マカオ観光ならココへ!外さない鉄板観光スポット13選

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東洋と西洋の文化が入り混じった魅力あふれるマカオ。 世界でも指折りのカジノ都市として知られるマカオですが、実は歴史的建物も多く、世界遺産に登録されているものもあります。 今回は、そんなマカオのおすすめ観光スポットを厳選してご紹介いたします。 マカオのエキゾチックな魅力に触れてみましょう!!

聖ポール天主堂跡(聖保祿大教堂遺址/Ruínas da Antiga Catedral de São Paulo)

17世紀に建てられたポルトガルの大聖堂の遺跡であるこちらの天主堂跡。2005年にユネスコの世界遺産「マカオ歴史地区」の一部として登録されました。マカオを代表する世界遺産の一部でもあるこちらの遺跡は、幾度も大火にさらされ、現在のように石造りのファザードを残すのみになってしまいました。

地下の納骨堂には、日本人のキリシタンのお骨も納められているので、ぜひ手を合わせてみてください。また、併設されている天主教芸術博物館には、多くの宗教的美術品が展示されているので必見。天主堂に続く階段から遺跡上段の窓にコインを投げることが習慣になっているそうで、訪れたら是非トライしてみたいですね♪

聖ポール天主堂跡の姿は、マカオに行ったことがない方でも、教科書や観光ポスター等で一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?階段の先にそびえ立つ実物を目の前にすると、想像以上の大きさに圧倒させられます。
イエズス会のポルトガル人と、長崎から迫害を受けて逃れてきた日本人キリシタンとが力を合わせ作った天主堂。外国に日本人が手がけた世界遺産があるというのは大変珍しいことですので、どうぞお見逃しなく。なお、沢木耕太郎著の旅行記「深夜特急1 香港・マカオ」や遠藤周作著「銃と十字架」にも聖ポール天主堂跡が登場します!旅行前後に読めばさらにこの建物への理解も深まることでしょう。

聖ポール天主堂跡(聖保祿大教堂遺址)
住所:
中国マカオ大三巴街
営業時間:
9:00-18:00(天主堂芸術博物館、地下納骨堂)
アクセス:
セナド広場から徒歩約7分
電話番号:
0728505095
定休日:
年中無休(天主堂芸術博物館、地下納骨堂)
料金:
無料(天主堂芸術博物館、地下納骨堂)

セナド広場(議事亭前地/Senado Square)

世界遺産にも登録されているマカオ歴史地区の中心である「セナド広場」。
こちらの広場は、ポルトガルに統治されていた時代を感じることができます。足元には波模様の石畳。色とりどりのパステルカラーの建物。とても異国情緒あふれる広場です。
マカオ歴史地区を散策する際には、この「セナド広場」を拠点にすると良いですよ。

セナド広場は広東語では「議事亭前地(イーシンテン・チンテイ)と言います。しかし、広場の中心にある噴水にちなんだ愛称「噴水池(バンソイチー)」の名で呼ぶ人も多ので、こちらの言葉も頭の片隅に入れておきましょう。マカオでは英語が通じないことも多いので、観光名所に行く際は広東語名もどこかに控えておくと、いざという時に安心です。
噴水は意外にも設置されたのは1960年。石畳が敷かれ、今のような華やかな姿になったのはなんと1990年になってからだそうです。
噴水は真ん中に地球儀のオブジェがあり、夜になると青やピンクの華やかなネオンが点灯します。街全体が夜になると昼とはまた違った、艶やかさを演出しますので、マカオにお泊まりの方は、夕食がてらセナド広場に繰り出してみるのもよいですね!

セナド広場(Senado Square)
住所:
中国マカオ澳門半島中區
アクセス:
フェリーターミナルから3、3A、10、10Aのバスで約20分
     媽閣廟から2、5、7、10、11、18、21Aのバスで約15分

モンテの砦(大炮台/Fortaleza do Monte)

15世紀にポルトガル人によって築かれた「モンテの砦」。
1622年には、見事オランダ軍を撃退したというマカオの防衛の要でした。
今でも大砲が置かれていて、マカオの歴史を感じることができます。
現在ではエスカレーターが整備されているので、体力のない方でも安心して訪れることができます。

海抜52mの小高い丘の上に位置するこの砦からは、マカオの市街地を360度見渡すことができます。キラキラ眩い夜景目的に夜訪れるのもいいかも知れませんね♪

現地ではモンテの砦は「大炮台」と呼ばれています。聖ポール天主堂跡のすぐ隣にあり、ほとんどの方がセットで訪問するので、おそらく迷わずたどり着けることでしょう。二つの施設の間には「マカオ博物館(澳門博物館)」もあり、エスカレーターを利用して上る方はこの博物館用のものを使うことになります。
館内では、聖ポール天主堂跡・モンテの砦両施設についても紹介されおり、一部日本語解説もあります。毎週火曜日と毎月15日はなんと入場無料!広東語や英語がよくわからないので博物館はちょっと…という方は、この日にカフェやお土産物やさんだけ立ち寄ってみるのもいいですね!
大砲は何台も並んでいますが、特に、金色がひと際目を引くホテル「グランドリスボア」に向いているものが人気で、並んで撮影の順番を待つ人もよくみかけますのでご興味のある方は是非並んでみてください。

モンテの砦(Fortaleza do Monte)
住所:
中国マカオ澳門半島中央柿山之上
開館時間:
7:00~19:00
アクセス:
セナド広場から徒歩約12分
定休日:
無休
料金:
無料

ナーチャ廟と旧城壁(哪吒廟/Templo de Na Tcha, Troço das Antigas Muralhas de Defesa)

聖ポール天主堂跡の隣りに建つ中国の寺院であるナーチャ廟とポルトガル人がつくった要塞の一部である「旧城壁」。こちらの2つは世界遺産にも登録されていて、西洋と東洋の世界遺産を一度に見ることができる大変貴重な場所です。

ナーチャ廟は現地では「那咤廟(ナーザーミュー)」といいます。「ナーチャ」とは西遊記等に登場する男の子の名前。西遊記では悪鬼退治をすることで有名で、その昔この界隈で流行病が発生した時に、ナーチャのような神様が現れて騒動が鎮まったことから、ナーチャを称えこの廟が建てられたと言われています(その他諸説あり)。廟の中には同じく西遊記に登場する孫悟空もいますので、ぜひ探してみてください!
一方、旧城壁についてですが「ポルトガル人がつくった旧城壁」と聞くと、西洋風の石造りのものをイメージする方も多いのではないでしょうか?こちらの城壁はなんと、土砂・藁・牡蠣の貝殻を混ぜたもので出来ていて、その意外性に驚くこと間違いなしです。聖ポール天主堂跡に比べ混雑していることが少ないので、是非間近でゆっくりとご覧ください。

ナーチャ廟と旧城壁(哪吒廟/Templo de Na Tcha, Troço das Antigas Muralhas de Defesa)
住所:
澳門大三巴右街
営業時間:
8:00~17:00
アクセス:
セナド広場から徒歩15分、聖ポール天主堂跡から徒歩5分
定休日:
年中無休
料金:
無料

マカオタワー(澳門旅遊塔會展娛樂中心/Macau Tower)

高さ338mを誇り、マカオの街並みを一望することができる「マカオタワー」。
こちらのタワー、美しい景色を堪能できることはもちろんですが、その他にもとっておきの魅力があります。なんと、こちらのタワーでは、233mもの高さからバンジージャンプを楽しむことができます。度胸がある人は、ぜひトライ!!

バンジージャンプは当日、タワー1階のチケット売り場で申し出れば予約せずともトライ出来ます。心の準備が出来た方からチケットカウンターへ向かいましょう。料金は限定Tシャツなどの記念品も付いて5万円弱~とかなり強気の価格設定ですので心の準備と一緒にお金の準備もお忘れなく。バンジー以外にも現在は、展望台の外通路を歩く「スカイウォーク」や338mのタワー頂上までハシゴで上る「タワークライム」などもありますよ!
マカオはポルトガル植民地時代の面影と、カジノ大国としての豪華研鑽な佇まいが見事にコラボレーションする都市。昼と夜で、全く違う国に来たかのような異なる2つの表情を楽しむことができますので、是非表情豊かな都市マカオをご堪能しにいらしてください。

マカオタワー(澳門旅遊塔會展娛樂中心)
住所:
Macau Tower Convention and Entertainment Center
営業時間:
10:00~21:00
アクセス:
タクシーで向かうかバス9A、18、23、26、32、MT4のいずれかに乗車
定休日:
年中無休
電話番号:
+853 2893 3339
料金:
85HK$

360°カフェ(360°Cafe)

最上階のすぐ下60階にあるこちらのカフェはただの展望カフェではないんです!!なんと360°ゆっくり回転しちゃうのです。全てのテーブルが窓に面しているため「あっ、せっかくの景色が見えない」なんて心配もありません。

1時間半で360度回転するので、ビュッフェを取りに行っている間に自分の席がわからなくなってしまわないようご注意くださいね!またシャッターチャンスが何度もやってくるので、食事に夢中でお写真の撮り忘れがございませんよう、こちらもどうぞご注意を。
メニューは昼・夜・週ごとで少しずつ変わるので、何度来ても楽しめます。マカオ料理やポルトガル料理はもちろん、香港らしい点心や日本人も大満足の本格的なお寿司、パスタにサラダ、デザートも充実しているので、グループ旅行の際もそれぞれの好みに合ったものが食べられるのが嬉しいです。マカオ名物「エッグタルト」も絶品ですよ!15時半から17時限定のアフタヌーンセットも優雅でおすすめです。

360°カフェ(360°Cafe)
住所:
Macau Tower Convention and Entertainment Center
営業時間:
11:00~22:00
アクセス:
マカオタワー60階
定休日:
年中無休
電話番号:
+853 8988 8622
料金:
【ランチ】大人 270HK$ 子供(6歳~11歳) 220HK$ 【ディナー】大人 480HK$ 子供 380HK$

グランドリスボア カジノ(新葡京/Grand Lisboa)

ご覧ください!なんともゴージャスなこの佇まい!日本はもちろん海外でもなかなかこのような形のビルを見かけたことはないかと思います。グランドリスボア カジノはマカオ1有名なカジノの一つで、市内のあちこちからそのドーム型の巨大な建物を見ることが出来ますよ!「ホテル リスボア (葡京酒店・上写真の左建物) 」「グランドリスボアホテル(澳門新葡京酒店・下写真のタワー型の建物でホテルリスボアの新館的存在です)」の共有施設でもあるため、カジノを楽しむだけでなくホテルに宿泊したり、併設のレストランやスパを楽しむことも出来ます。もちろん宿泊しなくてもカジノだけ楽しむことも出来ますのでご安心下さい。

マカオでカジノにチャレンジする予定の方は、せっかくなのでグランドリスボアカジノでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?先述の「モンテの砦」からも望むことが出来ますのでセットで観光するのがオススメ。カジノは一日中楽しむことが出来ます。
現在写真手前のドーム部分がカジノ、奥のタワー部分がホテル(グランドリスボアホテル)になっていて、もはやホテルやカジノの役割を越え、マカオきっての観光名所の一つとなっています。不思議なこちらの形は「蓮」を表現しているそう。グランドリスボアホテルのタワーは約261メートル・53階まであり中からの眺望も最高!宿泊料はややお高めですがオフシーズンを狙えば1名1万円台で宿泊することも出来ます。

グランドリスボア カジノ(新葡京/Grand Lisboa)
住所:
2-4 Av. de Lisboa
電話番号:
+853 2888 3888
営業時間:
24時間
定休日:
なし
アクセス:
バス停「Lisboa Hotel」目の前

聖ヨセフ修道院(聖若瑟修院大樓/Igreja de S. José)

クリーム色の外観が優しげで、なんともヨーロッパ情緒あふれるこちら「聖ヨセフ修道院(ポルトガル語で”Igreja e Seminario de St. Jose/イグレジャ・エ・セミナリオ・ディ・エス・ジョゼ”)」は先述の「聖ポール天主堂跡」などとセットで世界遺産「マカオ歴史地区」に選定されたマカオきっての観光スポットです。
「修道院」とは教会などと違って、カトリック教徒が宗教的共同生活を送るためにつくられた施設のこと。現在も「学校」としての役割を担っているため、中を見学することは叶いませんが、併設されている聖堂へは入ることが出来ますので是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

こちらが聖堂内の様子。思わず中国圏であることを忘れてしまいそうなほどヨーロピアンな雰囲気がとても不思議ですね。内部はバロック様式でつくられており、写真左手に見える主祭壇には聖ヨセフが祀られています。
また、なんといっても聖ヨセフ修道院は、ドーム型の美しい天井も有名で、イエスズ会のシンボルである「IHS」の文字が描かれていますので是非探してみてください。
地元の方からは「三巴仔(サンパーチャイ)」という愛称でも親しまれている聖ヨセフ修道院。フランシスコ・ザビエルの上腕部の遺骨が祀られていることでも有名です。市内の喧騒を忘れさせてくれる大変穏やかな空間ですので是非癒されに行って見てはいかがでしょうか?

聖ヨセフ修道院(聖若瑟修院大樓/Igreja de S. José)
住所:
R. do Seminario
アクセス:
セナド広場(Largo Do Senado)から徒歩5分
営業時間:
10~17時(聖堂のみ見学可)
定休日:
なし

民政総署(民政總署大樓/Edifício do IACM)

民政総署(みんせいそうしょ)も世界遺産「マカオ歴史地区」を構成する建物の1つで、マカオ初の地方自治局として建設されました。現在はマカオ市議会場として使われており、白基調の2階建ての建物はひと際目を引くので必見ですよ!
民政総署は何を隠そう先述のセナド広場と非常に深い関係があります。というのもセナド広場の「セナド」という名前は、民政総署のポルトガル名「LEAL SENADO(レアルセナド・”忠実なる評議会”という意味で、市民向けに行政サービスを行う場所を表しています)」から来たものだからです。
ということで、お察しの通り民政総署はセナド広場内にありますので是非セットでご堪能ください。

民政総署は現在でも一部内部見学可能で、特に庭園やギャラリー、図書館などは観光客に高い人気を得ています。
上の写真は中庭へ続く階段部分を撮影したもの。階段の両サイドにあしらわれたポルトガル調のタイル「アズレージョ(azulejo)」がアジア圏内でたっぷり味わうことが出来る点が魅力です。階段奥に広がる中庭全体も大変ヨーロッパ情緒に溢れており、ポルトガル史上最高の詩人と言われるルイス・ヴァス・デ・カモンイス(Luís Vaz de Camões)の胸像や天球儀などが出迎えてくれますよ!どこを撮影してもフォトジェニックなものに溢れておりますので是非時間をとってゆっくりお越しください。

民政総署(民政總署大樓/Edifício do IACM)
住所:
澳門新馬路163號
電話番号:
853-2833-7676
アクセス:
セナド広場隣接
営業時間:
9~21時
定休日:
不定休
料金:
無料

タイパ・ハウス・ミュージアム(龍環葡韻住宅式博物館/Casas-Museu da Taipa)

上品なミントブルーの外観が思わずうっとりしてしまうこちらの建物がタイパ・ハウス・ミュージアムです。名前の通り現在はミュージアム(博物館)として運営されていますが、もともとはポルトガル人達の暮らすお屋敷でした。1921年に建てられた建物は現在5軒。それぞれ「土生葡人之家(”マカオ生まれのポルトガル人の家”の意味)」「葡萄牙地区之家(”ポルトガル地区の家”の意味)」「海島之家」「展覧館」「迎賓館」となっております。無料で見学することが出来、フォトジェニックな所が満載ですので是非足を運んでみてはいかがでしょうか?現地の方もフォトウェディング等で利用することの多い素敵な空間が貴方を待っています。

上の写真はタイパ・ハウス・ミュージアムの中でも最も人気の「土生葡人之家」で、敷地内の一番手前に設置されています。土生葡人之家のみ内部見学可能で、中にはマカオやポルトガルに関する展示品がたくさん置いてあります。
広東語の説明が中心ですが、当時の雰囲気を味わうことが出来ますので覗いてみてはいかがでしょうか?
ちなみに「タイパ」というのはこれらの建物がある場所の名前で「タイパ島(氹仔島)」に由来するものです。実はマカオは複数の島で構成されており、タイパ島はその中で最も小さな島。元々大小2つの島(大氹仔と小氹仔)から出来ていましたが、現在では埋め立てられて1つの島となっており、橋で簡単に行き来することができます。

タイパ・ハウス・ミュージアム(龍環葡韻住宅式博物館/Casas-Museu da Taipa)
住所:
Avenida da Praia, Taipa
電話番号:
853-2882-7103
営業時間:
10時~19時
定休日:
月曜日
料金:
無料
アクセス:
「嘉模泳池」のバス停前

マー コ ミュウ(媽閣廟/Templo de A-Má)

ポルトガルやヨーロッパの香り漂う建物が多く建ち並ぶ中、ひと際目を引くこちらの中国情緒たっぷりの建物がマーコミュウです。まるで日本の中華街のよう!マカオの街を歩いていると、現代的な建物・ヨーロピアンな建物の数々の中に突如こちらの大きな中国風の門が立っているのでスグに見つけられると思います。
マーコミュウは、1488年に建立されたマカオ三大古廟(古い中国寺院)のひとつで、地元の方も運気上昇を願って「蓮峰廟」と「普済禅院(観音堂)」とセットで訪れる人が多いスポットです。
もちろん3つ全て足を運んでいただきたいですが、時間がない方も是非マーコミュウは行ってみてください。というのもここはマカオ最古の古廟であり、マカオの名前の由来になった場所だからです。
海の守り神と言われる「媽祖(阿媽)」が祀られているマーコミュウは無病息災、厄払いの他旅行の安全などにもご利益があるそうでマカオ旅行のスタートに安全を祈願する方も多いです。
マカオの公用語は現在広東語とポルトガル語。街を歩けば右に左にアジア、ヨーロッパ風の建物が現れるので「ここはアジアなの?ヨーロッパなの?」と頭が混乱してしまう方も多いことでしょう。
マカオにポルトガル文化が持ち込まれたのは実は1513年以降のことで、それ以前の建物には中国のエッセンスが加わったものが多く存在します。是非時代ごとの世界遺産の雰囲気の違いも噛みしめてみてはいかがでしょうか?

マー コ ミュウ(媽閣廟/Templo de A-Má)
住所:
Barra Square,Macau
電話番号:
+853 2836 6866
営業時間:
7~18時
料金:
無料
定休日:
なし
アクセス:
「媽閣廟」のバス停目の前

大堂(主教座堂/Igreja da Sé)

大堂は現地ではポルトガル語の「イグレージャ・ダ・セ(Igreja da Sé)」や英語の「カテドラル」の名でも親しまれている1622年頃建てられたマカオの大聖堂です。聖堂の中でも「大聖堂(通常、街に1つしかないもの)」にあたる大堂は、マカオ・カトリック教区の中でも特に重要な建物で、その華やかさも格別です。特に上の写真にも写っている聖堂内の厳かな雰囲気は息を呑む美しさ。窓にあしらわれたステンドグラスから光が差し込めば、思わず神聖な気持ちになってしまうこと請け合いです。
先述のマーコミュウのような中国寺院と大堂のようなキリスト教・カトリックにおける重要建築物を一気に見られるのがマカオの魅力であり、世界遺産が数多く存在する所以でしょう。マカオはちょうどヨーロッパで宗教改革が起こった頃、海外・アジアでの布教活動を積極的に行う為の拠点として重要視されており、この時期たくさんのキリスト教関連施設が建てられました。聖ポール天主堂跡(1640年頃建立)聖ローレンス教会(16世紀中頃建立・後程詳しくご紹介します)と合わせて、建てられた時代背景なども考えながら順番にキリスト教ゆかりの地を巡るのもオススメで、カジノやショーなどでは味わえないまた違ったマカオの一面を知ることが出来ます。

大堂(主教座堂/Igreja da Sé)
住所:
No.1 Cathedral Square
電話番号:
+853 2837 3643
入場料:
なし
開放時間:
7:30-18:30
アクセス:
セナド広場から徒歩5分

聖ローレンス教会(聖老楞佐教堂/ Igreja de São Lourenço)

続いてもマカオが誇るキリスト教文化にまつわる史跡のご紹介です。こちらの聖ローレンス教会は1558年から1600年頃にイエズス会らによって建てられた教会とされており、2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。
「聖ローレンス(St. Laurentius)とは3世紀にローマ皇帝ウァレリアヌス(Valerianus)によって迫害を受けて殉教した聖人のこと。当時彼が主に生涯を過ごしたスペインではキリスト教は禁教とされており、残念ながら殉教する最期を迎えましたが、生涯を通じて迫害を受けながらも人々に救いの手を差し伸べ続けた彼の姿は多くの心の人々に感動を与え続けました。

現在でもマカオ(アジア)以外にヨーロッパ・アメリカなど世界各国に聖ローレンスの名を冠した教会や施設は残されていますが、その中でこちらの教会はマカオの教会の中では最も古いものの一つとされており、特に船乗りの家族たちにとっての心の拠り所としての役目を果たしてきました。
クリーム色が美しい教会内には聖ローレンスの生涯を描いたステンドグラスや美しい祭壇など魅力を挙げれば枚挙に暇がありません。教会が最初につくられたのは1600年ですが、1846年にマカオ生まれのポルトガル人ホセ・トーマス・アキノによって修復された際、中華風の要素が加えられ、現在は東西文化が溶け合うさらに美しく、独特な佇まいとなりました。

聖ローレンス教会(聖老楞佐教堂/ Igreja de São Lourenço)
住所:
Rua de S. Lourenço, Macau
電話番号:
+853 2857 3760
開館時間:
8:30-17:00
休み:
なし
料金:
無料
アクセス:
セナド広場より徒歩約10分

ロウ・リム・イオック庭園(盧廉若公園/Jardim de Lou Lim Ieoc)

可愛らしくフォトジェニックなこちらの門。見ているだけで早く中に入りたくなってしまいますね!思わずワクワクが止まらないこちらの施設は「ロウ・リム・イオック庭園」というマカオきっての大庭園です。
少し難しい名前ですが、名前の由来は元々この庭園の持ち主であった「盧家(ロウ家)」に由来するもの。広東出身の中国人実業家(貿易商)であった「盧華紹」が長男「盧廉若」の名前を取って名付けた庭園は、広東語では「盧廉若公園」と表記します。
盧華紹は最期は衰退し、現在庭園はマカオ政府が管理する物となってしまいましたが、絶頂期は慈善事業家として、学校や病院に多額の寄付をし人々に愛されていました。

さすがはマカオ!亜熱帯性気候のため一年を通じて暖かく、平均気温も20℃前後のマカオでは上の写真のように半袖やノースリーブで過ごせる日がほとんどで、ロウ・リム・イオック庭園でも思いっきり緑を満喫できることでしょう。
唯一5月から8月にかけては雨季および台風の影響で天候が変わりやすいので訪れる際は天気予報にご注意を。もちろん雨風がしのげる施設もたくさんございます。特におすすめなのが庭園中央にある「春草堂」という盧家の応接間として利用されていた大きな黄色い洋館で、ここでは現在マカオ市民の展覧会などが開催されていることもあります。庭園中央部の池にかかるジグザグに曲がった不思議な形の「九曲橋」も、庭園のシンボルですので是非合わせてご覧ください。

ロウ・リム・イオック庭園(盧廉若公園/Jardim de Lou Lim Ieoc)
住所:
Estrada de Adolfo Loureiro, Macau
営業時間:
6時~24時
休み:
なし
料金:
無料
アクセス:
「盧廉若公園」バス停下車すぐ

おわりに…

マカオのおすすめ観光スポット、いかがだったでしょうか。
世界遺産に登録された22の歴史的建築物と8カ所の広場から成る「マカオ歴史市街地区」を中心に巡るとマカオの歴史がよくわかりますよ。素敵なマカオの旅を満喫してください☆

なお、マカオへは現在成田空港と関西国際空港から毎日直行便がでています。また、福岡空港からも週に3便直行便が出ていますので短いお休みでも気軽に遊びに行くことができるでしょう。フライト時間も約4時間前後、時差も1時間(マカオの方が1時間遅い)なので身体への負担も少ないです。
香港からも簡単にアクセスできる為、セットで旅行する方も多いです。中には日帰りで香港からマカオに来る方も…!一番スタンダードな方法はフェリーを利用して行くことで24時間、約15分間隔で出航しているので、だいたい30分程前にフェリー乗り場に行けば簡単にチケットを買って乗船することができますよ!乗船時間は約60分です。

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