韓国の食べ物は何が有名？？おススメの名物20選をご紹介！

韓国料理と言えば、キムチをはじめカルビなどの焼き肉あるいはおやつのホットクなど、日本でも馴染みのものがいくつもあります。しかしそれ以上に韓国では個性的で美味しい食べ物は数多く、隣国だけに日本人にとっても比較的親しみやすいものが多いです。辛い料理が多いですが、すべて辛いわけではありません。またいろんな韓国料理が本場韓国に行かずとも日本で食べられる機会も増えてきました。そこで今回は韓国の食べ物で人気のあるおすすめをひとつずつ紹介して行きます。

サムギョプサル（삼겹살）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは豚のバラ肉をスライスして焼いて食べます。韓国では牛カルビなどの焼き肉が有名ですが、サムギョプサルは豚肉を使いヘルシーと評判。一般的な調理方法としては、豚の三枚肉を厚めにスライスいます。それを鉄板上で焼きますが、おおよそ表面がカリカリなるまで焼き上げます。そして焼いた肉は、ネギや青唐辛子をスライスしたもの、それに味付けみそのサムジャン。白飯などをエゴマの葉やサンチェと一緒にくるむスタイルで食べます。何を入れるのかは個人のお好みです。

またごま油に岩塩を溶かしたものに付けて、シンプルに食べる方法もあります。ところでサムギョプサルは韓国では伝統的な大衆焼肉としての扱いでしたが、2000年以降はヘルシーな食べ物として見直され、ソウルの江南地区と言ったスポットに新しい専門店が登場します。ファッショナブルでおしゃれにいただけるようになっていて、ワインやハーブに付け込んだサムギョプサルも若者を中心に人気。そのほかにも多様化したサムギョプサルがあり独自の進化を遂げています。また日本にも2003年くらいから専門店が登場。こちらも人気のメニューとして定着しつつあります。

参鶏湯（サムゲタン：삼계탕）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは薬膳的な料理のひとつです。鶏肉の中に生薬の高麗人参、鹿茸（ロクジョウ）、キバナオウギ（黄花黄耆）と言ったものを入れ、さらに松の実、クルミ、ニンニクなどを加えて作り上げます。これは主に夏バテ時の疲労回復で食べられることがある健康的な料理なので、夏の料理として出す店がある一方、専門店では年中食べられるところもいます。そして韓国では家庭でも作られるようなキットを販売しており、キムチ同様自家製の参鶏湯というものを作って食べられています。

そんな参鶏湯の作り方は次の通り。最初に鶏の内臓をくりぬきます。その場所には高麗人参などの生薬をはじめ、洗ったもち米、や松の実、ニンニクなどを入れます。好みに応じて干ナツメ、栗などを入れることも。そしてすべておなかに詰めた後、水に入れてそのまま煮込みます。最低でも2・3時間煮込みますが、場合によっては１日かけてゆっくり煮込む場合もあります。また煮込む際には薬味的な意味合いとしてねぎを加えることも。こうして煮込んだ参鶏湯は、スープ椀に入れて食べられます。因みにサムゲタン自身には鰺はほとんどなく、食べる際にキムチや塩コショウで味を調えて食べるのが韓国風です。

キムパプ（김밥）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これはいわゆる韓国の海苔巻です。これは日本の海苔巻が起源とされ、20世紀の終わりごろまで現地では「ノリマキ」と呼んでいました。見た目は日本ノリマキそっくりですが入っている具材が全く異なります。酢飯ではなく味付けされたご飯をつかい　海苔もパリパリで塩味の効いた韓国のりを使いますから食感や味わいも全く違うもの。一般的にはホウレンソウや牛のひき肉、たくあん、人参、ハム、エゴマの葉、カニカマボコなどを入れて巻きつけます。

そのほか種類によっては、キムチやチーズ、ツナ、サザエといったものを使うことがあります。またキムパプの変形として忠武（チュンム）方式というのがあり、これは具なしでご飯と海苔を巻いただけ。これにイカの甘い和え物、カクトウギ（キムチの一種）と一緒に食べます。また一口サイズのコマキムパブも人気。そのほか日本の三角結び伝来の三角キムパブ、またアメリカで考案された海苔無しのヌードキムパブと言ったものがあります。ちなみに韓国では専門チェーン店が存在し、また日本でもコリアタウンにいけば販売されています。

タッカルビ（닭갈비）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは鶏肉と野菜を使った焼肉料理の一種。「タッ」（닭）とは鶏肉のことで、「カルビ」（갈비）とはあばら骨を意味しており、鶏肉の骨周りを食べるという意味合いを持っています。もともとは江原道（カンウォンド）の春川（チュンチョン）地域にあった郷土料理。鶏肉を１羽丸々使い、そこにキャベツや玉ねぎ、サツマイモ、エゴマ、そして人参と言った野菜を使い、さらにコチュジャンと呼ばれる甘辛い唐辛子味噌を鶏肉に絡ませて炒めて作ります。かつては骨付きが一般的ですが、最近は骨なし肉を使う店も増えてきました。

タッカルビの歴史は比較的新しく1960年に春川で豚肉店を営んでいたキム・ヨンソクという人物が始めたとされ、豚肉が入手できない時に代用した鶏肉で調理したことから始まります。そして肉の中でも最も安い鶏肉を使うため「庶民カルビ」「大学生カルビ」と親しまれています。また最近ではこのタッカルビにチーズを入れる店が増えてきました。これは「インスタ映え」する食べ物と若い女性からの絶大な支持を受け、一気に広がり日本でチーズタッカルビを出す店が急速に増えました。韓国でも以前からチーズを入れて食べていましたが、ここまでのブームになったのは、東京のコリアタウン新大久保からとされています。

タッカンマリ（닭 한마리）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは鶏肉を丸々１匹を使った料理です。鍋の中に鶏肉１匹をそのまま入れて煮込むという豪快な料理。言ってみれば韓国式の水炊きでソウルに行けば、専門のストリートもあるほどです。鶏肉の他にネギやジャガイモ、モチが入ることも。店で注文すると鍋が用意されてその場で15分程度に混みます。その後、丸の鶏にはさみを入れて食べるのですが、その作業は店のスタッフが行うのが一般的。それらの操作をしたうえでスタッフよりOKが出ることで食べられます。

そのあいだ少し時間があるので特製たれを作っておきましょう。作り方はテーブルに備えられている薬味や辛子に薬味を入れるだけ。好みの辛さで作れます。また自宅での造り方は、鶏一匹を用意し、尻尾を切り落とし中身を抜き取って水で洗い、その後からおなかの部分を開けてください。あと鍋を用意し、鶏肉、玉ねぎ、長ネギ、そして酒を入れ、最後に水を入れて火をかけます。その後は長ネギやジャガイモを食べやすい大きさに切り、餅と共に鍋に入れて煮込んでください。その後とに肉をハサミで切り分けで仕上げに10分煮込み、味付けをすれば完成です。

韓国鍋（チゲ：찌개）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。いわゆる鍋ですが、チゲ自体に鍋料理の意味があるので、チゲ鍋という表記は誤りです。基本のチゲは１人用の小鍋で出すことが基本。唯一プテチゲだけは、大鍋で食べることが多いです。韓国の大衆食堂や家庭でよく食べられ、もっとも一般的なのがキムチチゲ。これは発酵が進んだ酸味のあるキムチを鍋の中に入れて食べるもので、キムチの身体がほどよく聞いた鍋となっています。また具材にはキムチのほか肉や魚、野菜豆腐などを入れて食べることも。ちなみに鍋に入れる前にキムチと肉を炒めておくのが韓国流です。

キムチチゲ以外のもので対照的に人気なのがテンジャンチゲ。これはキムチと違い辛くない韓国味噌（テンジャン）を使うのが特徴なので、辛いのが苦手な人におすすめです。こちらも伝統的に食堂などで食べられるメニューで、牛肉や豚肉、貝・煮干しで出汁をとり、そこにテンジャンとズッキーニに似た韓国のエホバク、ネギなどの野菜類を加えて行きます。あとはお好みや地域によりトウガラシやキノコ、魚介類や豆腐などを入れる場合も。味わいは日本の味噌汁に近いですが、具の種類の豊富さがことなり、これとご飯があれば十分食事として通用します。

韓国餅は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これにはトック（떡）とトッポギ（떡볶이）があります。トックは広い意味での餅を意味し、うるち米もしくはもち米て作ります。韓国の地域によって作り方に違いがあり、また日本の餅と違い、オカキのような大きさで、おやつとしても食べられることも。そして同じトックでも、蒸すトック、炒めるトック、茹でるトック。搗（つ）くトックと分けられることがあります。料理の炒め物と一緒に使われることが多く、また形状も棒の物や丸いものなど用途に応じていろいろと使い分けられます。

トッポッキは、本来トックの一種ですが独立した料理として人気があります。これはうるち米で作られた棒状の餅（トック）をコチュジャンや砂糖を使って甘辛く煮込んだもの。韓国の屋台では定番料理として、伝統的なおやつとして人気がります。本来は朝鮮王朝時代の宮廷料理の流れを汲むもので、朝鮮醤油で味付けした炒め物でした。1953年にマ・ボンリムという女性が新たに開発したのが今のトッポッキの原形。ジャージャー麺に落とした餅を見て、コチュジャン味として開発したのが始まりです。また最近では簡単に完成するインスタントトッポッキも普及しています。

ナッチ・チュクミ（낫치 · 츄쿠미）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは２種類のタコのことでナッチとはテナガダコ・チュクミとはイイダコを指しています。韓国ではこの2種類の料理をコチュジャンなどを使って激辛料理として食べられます。代表的な料理はナッチポックム・チュクミポックムと呼ばれる激辛料理。たこの足を細かくカットし、モヤシなどと一緒に炒めます。食べ方としては、そのまま食べたり、エゴマの葉につつんだりと自由自在。ただ辛い料理なので、最近ではチーズフォンデュ形式でチーズと共にマイルドにして食べる方法があります。

また南部・釜山では、ナッコプ・セという料理がります。これはナッチと生ホルモン（コプチャン）、そして海老（セウ）を一緒に煮込んだもの。これはご飯の上に載せて食べると絶品。あるいは韓国のりとの相性もバッチリです。そのほか水産市場などで食べられているのがタコの踊り食いです。生きたままのテナガダコを提供しており、それをハサミで切り取るって食べる方式。しかしその状態でもしばらく動き続けます。それをごま油につけて食べますが、口の中に吸盤が付くこともあり少し食べにくい難点も。それでもタコ本来の新鮮な味わいが何ともいえない心地よさです。

プルコギ（불고기）は、は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは火を意味するプル（불）と肉を意味するコギ（고기）が語源です。しかしいわゆる焼肉ではありません。むしろすき焼きに近い料理で、朝鮮王朝時代にその起源があります。本来貴族階級が冠婚葬祭のときに食べていた物です。やがて時代が変わり朝鮮戦争のときに、北朝鮮の攻撃で家を失った庶民が屋外でコンロを囲んで食べた料理。それが現在のプルコギの原形とされています。現在韓国の専門店では専門の鍋（プルコギパン）を使って調理。これはジンギスカン鍋のように中心が高く周辺に溜まった肉汁に付けながら焼いて食べます。

また網で焼く形式を採用している店もあり、地域によって差があるので一概に決まっていません。一般的な作り方としては肉を醤油、砂糖、蜂蜜、清酒、ごま油を混ぜた調味料。そしてヤムニョンと呼ばれるタレで、これはにんにく、しょうが。りんご、梨と言った果物を遅したものを加えて味づけしたもので、これらを加えて漬け込みます。最低でも30分、場合によっては一晩漬けこんでからて供されます。食べ方はキノコ、春雨、玉ねぎ、長ねぎと共に焼くことが多く、あとはサンチュなどに巻いて食べることが多い。また最近では牛肉の代わりに、豚ばら肉やイカを使った料理を出しているお店も出てきています。

カンジャンケジャン（간장게장）は、は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これはカニ料理です。新鮮なワタリガニを付け込んで熟成させて作り上げます。細かくはヤンニョムを使うヤンニョムケジャンと醤油ベースで味付けするカンジャンケジャンは別物ですが、基本の作り方は同じ。生のカニをそのまま使うことから新鮮で水質の良い海域で取れたワタリガニを使うのが特徴です。食べ方としては盛り合わせで、大きくカットして中を開け、切り取って食べやすい大きさにカットして食べるというスタイル。専用のソースをかけていただきます。

またカニみそはご飯と食べるのがオーソドックスな食べ方。このカンジャンケジャンには効能が確認され、カルシウム、ビタミン、ミネラル、タウリンなどを摂取できます。同様の作り方で海老を使った料理がカンジャンセウ（간장새우）、カニのように固い殻が無く、またカニよりもリーズナブルな海老を使うことからより身近な料理、家庭で作る例もあります。ちなみに海老は有頭海老を使います。家庭で作る時に注意したいのは食中毒。新鮮な海老ではなく作り方を間違えると食中毒の原因となりますから、慎重に海老を取り扱いましょう。

冷麺（ネンミョン・냉면）は、は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは有名で日本でも盛岡などでは独自に発展していった料理ですが、本来は現在の北朝鮮が発祥の冷静麺料理。北朝鮮の咸興発祥の麺がネンミョンで、平壌発祥の高麗冷麺がレンミョン（랭면）と呼び、厳密には別のものになっています。そして韓国では朝鮮戦争以降に、広まったとされ、そば粉を原料とした麺にキムチや玉子、豚肉などを加え、ユッス（육수）と呼ばれるスープをかけて食べるのが一般的。韓国の食堂では夏の料理とされ、夏場だけメニューに登場しますが、専門店にいけば年中食べられます。

そして朝鮮半島の南に位置する釜山では、ミルミョン（밀면）と呼ばれる一風変わった冷麺が食べられます。これは麺の種類が違い、そばではなく小麦を使ったもの。朝鮮戦争で北側から釜山に逃げた人たちが広めた料理で、そば粉の代わりに小麦粉を代用して作りました。そのため麺の色が白っぽいのが特徴。基本的には冷麺と食べ方が同じですが、本来麺をハサミを入れて切る習慣があるものの、小麦のためにそれをする必要が無いなどの違いがあります。また本場の冷麺（ネンミョン）と比べて、ミルミョンの方が安く販売されることが多いです。

ラミョン（라몰）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これはいわゆるインスタントラーメンのことです。中国の麺料理から派生したラーメンは日本では専門店がしのぎを削っていますが、韓国ではインスタントラーメンが主流。大衆的な食堂のメニューにも登場しますが、それはインスタントラーメンを出しています。韓国のラミョンは、日本の物と比べて麺がモチモチしているのが特徴。最近は日本製のインスタントラーメンが韓国でも出回るようになり、その面をイルボンラミョンとよんで、別の物として扱っています。　

韓国の飲食店でラミョンを注文すると、インスタントラーメンを調理しますが、それに野菜、玉子、韓国餅、餃子、キムチ、チーズと言ったトッピングを適時入れて食べます。それぞれのトッピングによってネーミングが変わることも。そのほか他の料理に利用することが多いです。特にハムやソーセージを具材にしているチゲ（プテチゲ）には必須アイテムでもあります。また僅かながら生めんのラーメンも韓国にありますが、それはセンラミョンと呼び別物扱い。またコプラミョンと呼ばれるカップめんも韓国では大人気です。

チャプチェ（잡채）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは春雨を使った料理です。韓国の春雨は、サツマイモのでんぷんを原料にした唐麺（タンミョン）で、これに細切りにした牛肉、タケノコ、人参、玉ねぎ、ホウレンソウ、キノコ類をごま油で炒めたもので、味付けに醤油、塩、砂糖を使って最終的に甘辛く仕上げます。あとは好みにより隠し味にコチュジャンを入れたり、飾りつけに糸上に切った唐辛子を載せたりすることも。ちなみに韓国の春雨は日本の物と比べて太いのが特徴で、実際に食べるとしっかり歯ごたえがあります。

元々は野菜とタケノコを材料に炒める料理でした。そして20世紀になり中国の影響で春雨が加えられたといわれています。そして歴史上の文献に登場するのは17世紀。朝鮮王朝の時代、15代国王の光海君（クァンヘグン）が、宴会を行った際に献上した料理で、王がこれを食べて感激。献上した臣下に財務長官に該当する役職を与えたと伝わります。現在韓国では韓定食の一皿として出されることが多くなりました。ちなみに日本の韓国料理店やコリアタウンに行けば惣菜料理の一種として扱われています。また最近は自宅でも気軽に作られることが多いです。

チャジャンミョン（짜장면）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これはいわゆるジャージャー麺の一種です。中国の炸醤麺（ジャージャアンミエン）は、日本や台湾、香港などにひろまりましたが、同時に韓国の食文化にも浸透して行きました。韓国では仁川チャイナタウンに存在し、現在チャジャンミョン博物館となっている建物にあった、共和春（コンファチュン）という中華料理店が始めたとされます。店は1912年から1983年まで営業していました。現在は別の場所で営業中。チャジャンミョンを作る店は増えていき、今では韓国の国民食として認知されています。

チャジャンミョンは、最初に豚肉と玉ねぎをチュンジャンで炒めます。それに片栗粉を入れてとろみをつけたものがヤンニョム。あとはゆでた面に上からかけて出来上がりです。一般的な具材には生キュウリが乗り、あとたくあんと生のたまねぎが付け合せてつくことが多いです。あとは好みで唐辛子の粉をかけることがあります。食べ方はヤンニョムを麺に絡めて食べるのが一般的。またこのチャジャンミョンにはさまざまなバリエーションがあり、具材を海産物にしたり、ヤンニョムと麺を別々に提供したりします。

韓国スープは、韓国のおすすめ料理のひとつ。厳密には参鶏湯もその中に入るスープ料理は、具材がしっかり入っていてそれだけで十分メインになります。いくつか種類がある中で有名なのがコムタン（곰탕）。これは牛の肉と内臓を長時間に詰めて作られます。煮込む際に骨を入れないのが特徴で、透明感のあるスープに仕上がります。また内臓肉も入れてい一緒に煮込むために濃厚なスープに仕上がり脂っこさがあるのも特徴。そしてその中に含まれている栄養素が高く評価されており、モリブデン、ビタミンB12、そしてコラーゲンを含んでいます。

またソルロンタン（설렁탕）も有名な韓国スープ料理のひとつ。こちらも牛肉を長時間入れて煮込む料理で、コムタンに似ていますが、骨を一緒に煮込むのが大きな違いです。骨髄までに出されて白濁しているのが特徴。このスープには諸説あり朝鮮王朝時代の祭祀の際に作られたとか、モンゴルのスープ料理が高麗時代の末期に伝わったなどがあります。家庭では作りにくい料理であることから専門店もいくつかあり、すでに煮込まれているスープを出すことから注文をするとすぐに出してくれます。夕食だけでなく朝食や昼食でも人気があり、24時間営業の店もあるほどです。

ボッサム（보쌈）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これはスパイスと一緒に茹でた豚肉をスライスしたもので、それをベースに玉ねぎ、にんにく、サムジャン（韓国の甘辛味噌）、セウジョッ。浅漬けキムチと言った添え物と一緒にして食べます。通常はエゴマや赤レタスにくるんで食べられるのが一般的。またこの料理の名称には「包む」という意味もあります。これはご飯ものというよりも酒のつまみとして韓国では人気のある料理。マッコリや韓国焼酎との相性もバッチリです。そのほか茹でた豚ということでヘルシーな料理としても認知され、様々な世代から受けいられられています。

ボッサムは韓国を代表するキムチとの関連性が指摘されます。キムチは冬の前にキムジャンと呼ばれる儀式があり、この時に大量のキムチが仕込まれます。その際に多くの労働力が必要となりますが、労働者を雇う経営者たちは、そんな労働者のためにこのときに茹でた豚肉をふるまいました。このときに労働者たちは発酵が進んでいない新しいキムチと豚肉を食べたとされます。またそれほど複雑な料理ではないので、自宅でもよく作られます。造り方としては生姜と玉ねぎが入っただし汁に豚肉を茹で、豚肉特有の嫌な臭みを排除。また牡蠣のシーズンには豚肉の上に載せる習慣があり、これをクルボッサム（굴보쌈）と呼びます。

タットリタン（닭도리탕）は、韓国のおすすめ料理のひとつ。これは韓国の家庭料理として有名です。内容は鶏肉と野菜を辛いスープで煮込んだ鍋料理。家庭によって独自の味、造り方が異なりますが、一般的には丸鶏をぶつ切りにして、骨付きのままの肉とジャガイモ、ニンジン、そして玉ねぎと言った野菜を炒めます。そこに水、もしくはスープを入れて煮込みます。じゃがいもが柔らかくなったのを見越して味を調えます、そこに刻みネギ、エゴマの葉、唐辛子のスライスなど好みに応じてトッピング。ごはんのおかず、酒の肴として人気があります。その味わいは鶏の旨みと香辛料からの刺激が何ともいえません。

タットリタンは、典型的な家庭料理ということもあり、専門店というのあまりありません。ただタッカンマリ、サムゲタンと言った鶏肉を扱うお店のメニューとしてタットリタンを扱っているところが多く、また専門店でない食堂でも扱っています。また慶尚北道にある安東市には、安東チムタクという料理が誕生しました。それはこのタットリタンをベースにした料理を客の要望でアレンジして出来上がった郷土料理。そしてソウルなどで店を出していて地元韓国で人気があります。また日本でもチムタクを出している店が現れ始めました。