アメリカ・キャピトルリーフ国立公園カテドラルバレーの絶景!グランドサークル旅行のコースにおすすめ

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ユタ州のキャピトルリーフ国立公園にある、カテドラルバレー。Cathedral(大聖堂)の名にふさわしく、荘厳なモノリス(一枚岩)が立ち並ぶ砂漠の谷は、神秘的な景観を生み出しています。人知れずそびえ立つ岩山の世界を見てみませんか?

砂漠の中の、大聖堂のようなモノリス

カテドラルバレーは、ユタ州北西部の、キャピトルリーフ国立公園の中にあります。

広い砂漠地帯の中にそびえ立つ巨大な岩山の数々が、荘厳な景観を生み出しています。

春にはワイルドフラワーが一斉に咲き、寒暖が激しく夏は干上がる砂漠地帯につかの間の美しさが加わります。

カテドラルバレーの回り方

カテドラルバレーは、上記地図で青い線で示された、ループ状のルートで回ることができます。
赤線部は舗装道ですが、青線部はオフロードになります。

ループ部分だけで60マイル(約93km)のオフロードですので、最低でも数時間は掛かります。地図左下にある、キャピトルリーフ国立公園ビジターセンターからは30分ほどのドライブで、オフロードに入ることができます。

カラフルなベントナイト・ヒル

ループコースを反時計回りに回る場合、ケインズビルという町のすぐ手前から、キャピトル・ウォッシュ・ロードというオフロードへ入ります。

出典: www.yahoo.com

入るとすぐに、不思議な色の岩山がたくさん見えてきます。ベントナイト・ヒルBentonite Hilと呼ばれるエリアです。

赤、紫、白の地層の間を縫いながら、谷へ向かいます。

モノリスの神殿

ローワー・カテドラルバレーに着くと、大きな岩山が2つ現れます。写真手前がTemple of the sun「太陽の神殿」、奥がTemple of the moon「月の神殿」です。その名の通り、これらの岩には荘厳な美しさがあります。

出典: www.celnav.de

銀白色に輝くグラスマウンテン

出典: www.celnav.de

ここで見逃せないのが、グラスマウンテン。

マウンテンというにはだいぶ小さいですが、荒涼とした砂漠の中に、まるでガラスの欠片をたくさん集めて固めたような銀色の大きな塊が、たったひとつだけ、ぽつんとあるのです。

この岩はジプサム(石膏)が結晶化したもので、セレナイトという名でアクセサリーなどにもなっている天然石です。

砕けた結晶が粉となったものならば、この砂漠の至る所で見られますが、一つ一つの結晶のサイズがこれだけ大きく、この規模で露出しているのは地質学的に珍しいそうです。

セレナイトの大きな結晶の集まりは、太陽の光に反射して銀白色に輝いています。

写真にはその反射のきらめきはなかなか写りませんが、ほぼ無色透明のその結晶はとても美しいです。

ジプサム・シンクホール

ロウワー・カテドラルバレーを後にすると、ジプサム・シンクホールがあります。ここは先ほどのグラスマウンテンとは全く逆の現象を起こしている場所です。

つまり、ここのジプサムはセレナイト結晶となって地上に露出する代わりに、土中深くに埋まったままで、水溶性のジプサムは長年の雨で溶け出して行ってしまったために、大きな穴を作り出したのです。

下記サイトでジプサム・シンクホールの深い穴とその周囲を360度見ることができます。

穴の周囲はいつまたさらに崩れてもおかしくない状態で、底までは転落死になるような深さですので、穴に近付き過ぎるのは危険です。

美しい尖塔の並ぶアッパー・カテドラルバレー

ジプサム・シンクホールの先には、尖塔のようなモノリス(一枚岩)が多く並ぶようになります。ここがアッパー・カテドラルバレーと呼ばれるエリアです。

まるでゴシック建築の大聖堂のように、見事な形に刻まれた岩が並びます。

アッパー・カテドラルバレーを後に、南へと進むと舗装道へ戻ることができます。

しかし、舗装道へ戻る手前には、難所が一つあります。フリモントリバーの横断です。浅く細い川ですが、橋はないので、写真のようにして川を走ることになります。


訪れる際の注意点

出典: apod.nasa.gov

上の川渡りでお分かりのように、カテドラルバレーは少々アクセスしにくいのが難点です。

エリア内はでこぼこのオフロードなので、4WD以外の車で入ることはかなり厳しいです。そしてフリモント川の水量が多ければ、ハイクリアランスの4WDでも厳しいことがあります。

その場合、走行距離は長くなりますが、川を通過せずに抜けられる迂回ルートもありますので、ビジターセンターに立ち寄って、川の状況や取るべきルートなどをあらかじめ教えてもらってから出発しましょう。

道路そのものにも問題があります。乾いていればただの赤い砂でしかないこの砂漠は、ひとたび雨や雪の水分を吸うと、瞬く間にタイヤに粘りつく泥と化してしまいます。特に夏の嵐は、一帯を瞬時に泥の川へと変えてしまうので注意が必要です。

写真の車の持ち主は夕刻のロウワー・カテドラルバレーで泥から出られなくなり、救助を求めて真っ暗な砂漠を何時間も歩き、途中野宿などもし、翌日になってようやく車を引っ張り出してもらえる人と出会えたそうです。

行く日の24時間前までに雨が降っていた場合はやはり、ビジターセンターで道路のコンディションを教えてもらい、また、行く時間帯に雨や嵐にならないか、天気予報もチェックしましょう。

グランドサークル旅行のコースに

キャピトルリーフ国立公園は、有名なブライスキャニオン国立公園とアーチーズ国立公園とに挟まれて、素通りされてしまうこともままあるようですが、美しい地層と巨大な岩山に囲まれた、アメリカ本来の大自然の魅力を満喫できる公園です。

ご紹介したカテドラルバレーは4WD車でないと厳しいですが、それ以外のエリアは普通車で問題なく行けるところです。ぜひ時間を取って訪れてみてください。

カテドラルバレー (Cathedral Valley)
住所:
Capitol Reef National Park、Cathedral Valley Campground Rd、UT
ループコースの大半はキャピトルリーフ国立公園内ですが、キャピトルリーフ国立公園の料金は、公園南側のシーニックドライブエリアへ入る時だけ掛かりますので、公園北部のカテドラルバレーのみ訪れるなら無料です。
s.

アメリカ情報を中心にお届けします。

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