絶対外せない!異世界モロッコのおすすめ観光スポット15選

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神秘的なブルーに彩られた街、海に浮かぶ宝石のようなモスク、はるか地平線の彼方まで広がる紅の砂漠。アラビアンナイトの世界さながらに、フォトジェニックな空間あふれる国・モロッコ。 今回は、モロッコ観光なら絶対に外せない、おすすめのスポット15選をご紹介しますので、お見逃しなく!

おすすめスポット10:海上に浮かぶ巨大な宝石〜ハッサン2世モスク〜

モロッコ国内で最も美しい「ハッサン2世モスク」。映画「ミッション:インポッシブル5」のロケ地にもなりました。モスク内だけで25,000人が入場でき、モロッコ最大、世界で7番目の大きさです。ミナレット(光塔)の高さも200mと圧巻。

名前の由来となっている前国王ハッサン2世が海上にモスクを築きたいと願い、海に隣接して造られました。大西洋の海岸側からこのモスクを眺めると、まるで海に浮いているようです。

荘厳なイスラム様式の建物ですが、自動ドアや球場ドームのようなスライド開閉式の屋根になっていて、中はとても近代的。さらにソーラーシステムまで完備され、冬場は床暖房にも利用されているそうです。

壁や天井に施された精密な幾何学模様の彫刻は、手作業とは思えないほどの美しさ。色とりどりのゼリージュ(タイルモザイクの技法)には、思わず目を奪われずにはいられません。

水くみ場はフォトジェニックなスポットのひとつ。モスクの内側・外側、いたるところでゼリージュタイルのモザイクが見られます。地下のアブルーション(礼拝前の清めの泉)や、浴室でも美しい装飾が見られるため、ぜひ訪れてみてくださいね。

日が暮れるとモスクはライトアップされ、カサブランカの夜の名所となっています。暗闇に映し出されるモスクは非常に幻想的。昼間とは違った顔を見せてくれます。

ハッサン2世モスク(Hassan II Mosque)
住所:
Hassan II Mosque,Boulevard de la Corniche, Dar-el-Beida 20000
※金曜日の開場は9:
00、14:00の2回のみ。
礼拝時を除き、ラマダンとサマータイム期間は時刻が変更となります。
アクセス:
カサブランカ市内で、トラムを利用する方法もありますが、散策がてら全て徒歩で行き着く方も多いようです。
トラムの降車駅は「Avenue Hassan Ⅱ」駅、そこからさらに徒歩で20〜30分の距離。
入場料:
120DH/1人

おすすめスポット11:キャラバンになって、ラクダで巡る〜サハラ砂漠〜

サハラ砂漠はアフリカ大陸の約1/3を占め、1000万㎢の広大な面積をもつ世界で2番目に広い砂漠です。乾燥と不毛の条件を満たす"砂漠"という意味では、1番目が南極大陸です。そしてモロッコは国土の約60%がサハラ砂漠。

サハラ砂漠ツアーは、玄関口になる街メルズーガか、ワルザザートから出発しています。砂漠の国に行ったらアラビアンナイトさながらに、ラクダのキャラバン隊のような体験をしたいものですよね。砂漠に入り、途中から片道約30分をラクダに乗って進み、砂丘で日の出を見るツアーがあります。

ベルベル人のラクダ引きに先導され、ラクダの背に揺られながら砂丘へ。見渡す限り、波を刻む砂丘しかない壮大な砂漠の中で見る日の出は、一生の思い出になること間違いなし。

おすすめは、ナイトキャンプツアー。日没前にラクダでサンセット見学に出発。世界一赤い砂漠が、夕日でさらに赤く染まる瞬間を目の当たりにできます。まさに日没の地"マグレブ"ならではの光景!

夜のしじまに包まれた月の砂漠では、漆黒の夜空にきらめく満点の星々に感動を覚えることでしょう。このツアーは、最後に日の出を鑑賞します。

余裕があればもう1日延長して、2泊3日のデラックスコースがおすすめ。砂漠の中のホテルに宿泊したり、ラクダを降りて、歩いて高い砂丘を登る体験もできますよ。

サハラ砂漠(The Sahara)
アクセス:
マラケシュからバスでワルザザートへ。さらにカスバ街道を通り、メズルーカ砂丘を目指す。
※レンタカーは割高なので、ツアーを予約するのがおすすめ。
1泊2日(350DH)のツアーと、サンセットorサンライズのみ(150DH)のツアーがあります。
ワルザザードで前泊予定なら、日本人経営の宿「リアドマムーシュ」などが人気。(ここでツアーの予約も同時にできます)

おすすめスポット12:モロッコ一美しいベルベル人の村〜アイト・ベン・ハドゥ〜

マラケシュからサハラの玄関口となる街・ワルザザードに向かう途中、誰もが必ず訪れるスポットがあります。それが、世界遺産「アイト・ベン・ハドゥ」。

マラケシュから170kmのところに位置していますが、アトラス山脈にはトンネルなどのバイパスがありません。標高約2200mの峠を経由する必要があり不便ですが、モロッコ一美しい村は必見のスポット。日干しレンガ造りの要塞(ようさい)都市は、中世のアラビアにタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。

ここはあの名作映画、"アラビアのロレンス"や"グラディエーター"のロケ地になった場所としても有名です。

高台から、川から、遠距離から、どこから眺めても、360度のパノラマは壮大で絵になります。映画のロケ地になるのも納得ですね。

暑いと体力が必要になりますが、高台まで登るのをおすすめします。頂上まで登りきったという達成感とともに、見下ろす景色はまた格別。ちなみに途中からは、写真のように城塞を間近に見られます。

ここはもともと、先住民のベルベル人が築いたとされる集落。現在でも数家族が住んでいるそうです。先祖からこの地を受け継ぐ、ベルベル人との出会いがあるかもしれませんね。

アイト・ベン・ハドゥ(Ait Ben Haddou)
アクセス:
ワルザザード(OUARZAZATEA)から乗り合いタクシー (約30分・約30DH/1人)

おすすめスポット13:断崖絶壁・ロッククライミングの聖地〜トドラ渓谷〜

サハラ砂漠の玄関口・メルズーガから、西に約200kmのところにある「トドラ渓谷」。標高約1500mの渓谷は"ロッククライミングの聖地"と言われています。最初に見上げる岸壁の高さに驚がく。ほぼ垂直に数100m上空まで切り立つ岩壁が、両側から今にも覆いかぶさってきそうなほどの迫力です!

アトラス山脈を越えて、トドラ渓谷に向かいカスバ街道を走ります。オート(高位置)のティシュカ峠にさしかかると、幾重にも連なった細いヘアピンカーブが出現!スリルを体感できます。

ロッククライミングはハードルが高いという方にトレッキングがおすすめです。全行程の道のりは約6時間ほどです。

澄んだトドラ川で水遊びをしたり、大自然の絶景を眺めたり休憩を挟めるためそれほどキツくはありません。途中でちゃかり民芸品の絨毯などを売っている露店もあり。

約3時間の頂上付近では遊牧民・ノマドと触れ合う機会があり、テントの中でウェルカムミントティーをごちそうしてくれます。チップを渡すのをお忘れなく!

トドラ渓谷(Todgha Gorge)
住所:
Tinerhir 45520
アクセス:
国営バスのスープラトゥール(Surpratours)でワルザザード→ティネリール(Tinghir)バス停へ約3時間。
バス停から タクシーを利用(約20分)
ティネリールへは、同じくサハラ砂漠の玄関口メルズーガからもバスが運行。

おすすめスポット14:映画の中で永遠に息づく城塞〜タウリルト・カスバ〜

ワルザザート東のはずれにある「タウリルトのカスバ」。"カスバ"とはアラビア語で砦・城塞に囲まれた居住区域のこと。ワルザザートにはほかにもカスバという名前がついた建造物も多数。とくに数々のヒット映画を生み出した映画の都として有名で、映画博物館があります。映画好きには必見のスポット!

「タウリルト・カスバ」は、17世紀に建てられ、豪族のグラウィ家が、1956年に亡命するまで所有していた城塞です。

サハラ砂漠の玄関口、ワルザザードに到着して、最初は映画博物館"アトラスコーポレーションスタジオ"を見学。このスタジオ内にはグラディエーターに因んだバーがあり、ホテルも併設していて食事をすることも可能。セットはテーマ別に重厚な造りになっています。写真は、古代エジプトの間。奥行きも高さも、実物さながらの大きさには驚き!

一歩外に出ると、そこはスペクタクルな世界。どこにいるのか、分からなくなりそうです。

写真のセットはアジアのどこかの寺院を模したものでしょうか?細部にまで古びた感じの細工が半端ではありません。

いよいよ次は「タウリルト・カスバ」へ。ここは"アラビアのロレンス"を始め、"シェルタリングスカイ"、"ハムナプトラ2"など傑作映画のロケ地として有名なスポットです。入場料、20DHを払えば中も見学できます。

内部はイスラム様式のアラベスクやモザイクで豪華に装飾されていて、当時の豪族がいかに裕福だったのかがしのばれます。ここで暮らしていたグラウィ一族は、フランスに利用され保身のため土地を分け与えてしまい、市民から反感をかってしまいました。どのような思いで、外を眺めていたのでしょう。

タウリルト・カスバ(Kasbah of Taourirt)
住所:
Avenue Mohammed V, Ouarzazate 45000
営業時間:
8:00~18:30
アクセス:
ワルザザート(CTMバス停)より、タクシーで5DH程度徒歩。映画博物館正面。
マラケシュからワルザワードまでは、国営バス・スープラトゥール(Surpratours)で約3時間半。

おすすめスポット15:青と白が織りなすアートの街〜エッサウィラ〜

"よく設計された"という意味をもつ、大西洋に面した港町「エッサウィラ」。マラケシュから180km西に位置し、バスで約3時間のところにあります。堅牢(けんろう)な城壁に囲まれたメディナ(旧市街)は世界遺産。歴史は古くフェニキア時代にさかのぼり、16世紀以降ポルトガルやフランスの影響を受け、軍事都市として機能していました。

ここは"アルガンオイルの里"として知られています。郊外に自生するアルガンの木に登り、実を食べる羊たち。テレビや雑誌などで、よくこの写真の光景を目にすることがあるでしょう。

目の覚めるような青い空と真っ白な壁とのハーモニーが絶妙!港の漁船もすべてブルー!

ここは"アートの街"。6月のアフリカン音楽祭"グナワフェスティバル"には、世界中からアーティストが大集合!あの伝説のレゲエシンガー、ボブ・マーリーも長期滞在するほど気に入っていたのだとか。

せっかくの港町なので、シーフード料理を堪能されてみてはいかがでしょうか?港であがった魚をチョイスして調理してもらえます。お味は、グルメをうならせるほどの実力!他の都市と違い、ほとんどのお店の商品に値札がついています。ゆっくりショッピングできるのがこの街の魅力のひとつですね!

エッサウィラ(Essaouira ;formerly Mogador)
住所:
Medina, Essaouira
アクセス:
マラケシュからバスのみ(国営「SUPRATOURS」がおすすめ)、約3時間で約6便/1日の運行、料金(80DH+荷持代:5DH)

いかがでしたでしょうか?今回はモロッコのおすすめ観光スポット15選をご紹介しました。イスラム圏の国モロッコは比較的治安が良く、観光におすすめのスポットも盛りだくさん。イスラム文化にヨーロッパ文化が融合したオシャレな都市も、サハラ砂漠やカスバのようにおとぎ話に登場するような世界も、同時に体験できる貴重な国です。ビギナーの方ばかりではなく、最近旅行に物足りなさを感じている方も、ぜひ参考にしてください。

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Marcellon_8

温泉と気ままなぶらり旅が好きな主婦ライターです。モットーは、楽しいコト・面白いモノ1日1発見!家族と愛犬の”うめ吉”をつれ、白い浜辺から青い海がのぞく孤島に移住するのが夢です。

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