サンパウロ国際空港(GRU)での過ごし方まとめ !トランジット観光やイミグレの混雑情報も

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サンパウロ国際空港を紹介します。トランジット情報や観光情報をはじめ、市内までのアクセスやターミナル内のラウンジ、ショップ、レストラン情報を満載。イミグレの混雑状況や近くのおすすめホテルなど、サンパウロ国際空港の過ごし方をまとめました。

サンパウロ国際空港(GRU)の概要

サンパウロ国際空港の正式名称は、グアルーリョス–アンドレ・フランコ・モントーロ知事国際空港です。ブラジルサンパウロにある国際空港は、24時間運営しているブラジルのハブ空港です。

空港の雰囲気

地元ではクンビッカ空港と呼ばれるこの空港は、ブラジルを代表する空港で、オセアニアを除く世界中の大陸との間に、定期旅客便を就航。その数は40の旅行会社で、28か国100都市との間と結んでいます。日本との直行便は、2019年現在ありませんが、経由便を使ってブラジルに来た場合は、非常に高い確率でこの空港に立ち寄ります。年間乗降客数が世界36位で、その数2000万人近く。

空港の歴史

サンパウロ国際空港の歴史は次の通りです。1950年代までサンパウロにしっかりした空港がありませんでした。市内にはコンゴーニャス空港がありましたが、2000mに満たない滑走路のため、最新の大型ジェット機が発着できません。そのため南米最大の都市サンパウロに向かう多くの観光客が、一旦リオネジャネイロ空港を経由する必要がありました。その状況を改善しようと、1960年に郊外にヴィラコッポス国際空港が開港しました。3000m級の滑走路を持つこの空港で、サンパウロ直行便が就航しました。ところがこの空港はサンパウロ中心部から非常に遠く、バスで2時間かかります。結果的にリオネジャネイロの空港を拡張して、リオ経由コンゴーニャスルートの方が便利となってしまいます。そこで更なる新空港の機運が高まり、サンパウロから25キロの地点に新空港建設を開始、1985年についに開港しました。

こうしてリオネジャネイロからブラジルハブ空港のポジションを奪い取ったサンパウロでは、ブラジルに向かう大多数の国際線の就航にこぎつけます。21世紀に入り、更なる旅客増を見越して新しいターミナルが作られ、既存のターミナルも近代化に向けて改装中。ちなみにコンゴーニャス空港は、国内線専用で、ヴィラコッポス国際空港は長らく貨物主体で運用していましたが、21世紀に入って新規路線が就航し始めました。

ターミナルの数

サンパウロ国際空港のターミナルは、旅客用ターミナルが3つあり、それとは別に貨物ターミナルを有しています。それぞれのターミナルですが、最も古くて離れている第1ターミナルは、パサレド航空とアズールブラジル航空が利用しており、事実上LCC専用のターミナル。第2ターミナルはデルタ航空や、エアメキシコ、ブラジルのゴル航空とラタム航空の国内線も利用しています。最も新しい第3ターミナルでは、エールフランス、アメリカン航空、カタール航空などが利用。ブラジルラタム航空の国際線もここを利用します。

ターミナル間の移動

サンパウロ国際空港のターミナル間移動を紹介します。第2と第3ターミナルの間はつながっているので、外に出ることなく移動できます。また第一ターミナルだけは少し離れているので歩いて移動できません。ターミナル間を無料シャトルバスが運行しているので、それを利用します。第1ターミナルから、第2、第3の順に巡回しています。シャトルバスは2・30分おきに出ていて、15分くらいの所要時間がかかりますので、乗り継ぎの時間が短い時には注意しましょう。

イミグレの混雑状況

サンパウロ国際空港イミグレの混雑状況ですが、結論から言えば混雑しています。外国人の入国に対して係官は、1人ずつ数多くの質問をぶつけてくるので、どうしても時間がかかります。また外国人用の窓口も少ないことも災いしているようです。将来的に改善するかどうかもわかりませんので、覚悟しておいてください。

サンパウロ国際空港(GRU)から市街地までのアクセス

電車

サンパウロ国際空港で、一番効率よく移動できる方法が鉄道利用。2018年に、CPTM地下鉄13号線が開通しました。これでサンパウロ市内へ、直接アクセスできるようになりました。それまではバスを利用するしか方法がありませんでしたので、大幅にアクセスが改善されたことになります。2005年に計画していたものでしたが、予定が大幅に遅れ、13年かかりました。ただ注意点として、空港まで直接鉄道がアクセスしていないので、シャトルバスに乗る必要があります。所要時間は10分以内で、第1ターミナルを結んでいるものと第2・3ターミナルを結ぶものがあります。地下鉄は30分ほどで市内まで移動可能。また近郊列車の空港急行列車も最近つながり、20分で結びます。

バス

サンパウロ国際空港のエアポートバスは、エアコン付で複数の行先があります。到着ロビーにあるカウンターでチケットを買っておいてください。行き先は、ヘプブリカ広場行き(259系統)が、5時台から22時台まで30分から1時間間隔で運行しており、55分かかります。Circuito dos HoteisI行き316系統は、6時台から23時台まで6~70分間隔で、所要時間125分見てください。あとBrooklin Novo行きが出ています。これは6時台から23時台まで90から120分間隔で運行しており、120分の所要時間です。
また空港には市バスもあり、257系統がメトロのTatuape駅まで結んでいます。第2ターミナルを出て車道を渡った所に、バス停があります。終点までは40分で、5時台から24時台まで15分から20分間隔で運行しています。

タクシー

サンパウロ国際空港のエアポートタクシーは、ラジオタクシーと呼ばれています。ブルーのラインが入った白い車体なので、確認してください。乗り方はタクシーカウンターで行先を告げて、先に支払います。到着ロビーを出たところに、タクシー乗り場があります。メーター制でないので、比較的安心して移動可能。ちなみにサンパウロのタクシーは、リオデジャネイロよりは安全との報告があります。また最近は、Uberと呼ばれるスマートフォンで呼び出す送迎システムもあります。特に早朝や深夜の移動時には有効で、治安面でも安心です。

空港送迎サービス

特に南米に向かう場合に考えられることですが、鉄道やバスに乗ることに不安を感じたり、タクシーに対しても心配な時。荷物が多いことや、すぐにホテルでリラックスしたい場合は、空港送迎サービスがおすすめです。世界中の送迎サービスを行っているベルトラでは、サンパウロには日本語ドライバーの送迎サービスがありますから、海外旅行初心者も安心。最大7名まで対応していますので、少人数のグループなら非常にお得です。

サンパウロ国際空港(GRU)での過ごし方

サンパウロ国際空港での過ごし方を紹介します。ラウンジでくつろぐ方法をはじめ、空港内のショッピングやグルメ情報、あるいはトランジットの時間を使った、観光についてひとつずつ見て行きます。

サンパウロ国際空港(GRU)での過ごし方① ラウンジでくつろぐ

サンパウロ国際空港に限らず、空港ラウンジは、ビジネスクラス以上の利用者や航空会社の上級会員あるいは、プライオリティパスを保持していれば、利用可能。サンパウロ国際空港でも、プライオリティパス用のラウンジが、第2、3ターミナルに複数存在します。
第2ターミナルにある「GOL PREMIUM LOUNGE」は24時間オープンしているので、非常に便利。国際線出発階から保安エリアを通過した左側、エスカレータの上階にあります。最長4時間まで滞在可能で2歳未満は入場無料。テレビや無料Wi-Fiをはじめ、シャワールームも完備。バーカウンターもありアルコール飲料なども注文できます。軽食の量も充実。

第3ターミナルにある「STAR ALLIANCE LOUNGE」もおすすめ。保安審査を越えた後、免税品売り場の上にある中2階にラウンジがあります。ただスペースが限られており、入場制限が行われる場合があります。シャワー設備はありますが、別料金が必要。アルコール飲料や軽食などは自由に利用可能です。ただし、営業時間が限られており、土~水:7時-16時、22時ー3時 、木・金:7時-15時、20時30分ー3時となっていますから、利用時間に注意してください。

サンパウロ空港のラウンジには、ほかにも次のところがあります。スターアライアンスラウンジは、マッサージ店の奥にあり非常に広いです。Wi-Fiパスワードは最初にもらえますので、取り忘れないようにしてください。座席の一部にはコンセントがついていますから、充電ができますが、日本製品の場合アダプターがないと使えません。アルコールも飲み放題で、ビールやワインなど酒類は豊富。カクテルに至っては、専属のバーテンダーがいて作ってくれます。そしてこのラウンジは70USドル払えば誰でも利用できます。

Smiles VIP Loungeも広々としています。Wi-Fiについてはターミナルでの有料Wi-Fiの無料券で利用。軽食とアルコールドリンクがあり、軽く飲むのに適しています。もちろんシャワーの利用は可能。またAdmirals Clubは、PCエリアにプリンターが付いていて自由に使えるので何かと便利。Wi-Fiは受付で、パスワードをもらってください。シャワールームもあるので、疲れた体をリフレッシュできます。またスタッフが明るいと評判です。遠い南米のフライトで、疲れがちな気持ちが一気に元気になるでしょう。

サンパウロ国際空港(GRU)での過ごし方② ショッピング①

サンパウロ空港では、ショッピングエリアが充実しています。トランジットの待ち時間や、早い目に空港に着いた時には、お土産を物色したり、ただ時間つぶしに眺めたりするのも楽しいところ。
最初におすすめしたいのが、アムステルダム・サウエールです。場所は第3ターミナル。大手メーカーで、ジュエリーを扱う宝石店なので、お土産などの購入には敷居が高いかもしれませんが、ブラジル産の物が売られていますので、観光のつもりで眺めてみるのも楽しいです。世界有数の宝石産出国となっているブラジルでは、他国では取れないインペリアル・トパーズが名物。そのほかにもアメジスト、シリトン、アクアマリンなど高品質の宝石が、店内のショーケースに並んでいます。

そしてブラジルらしいともいえる、デザインの大胆さも目を引きます。エメラルドを囲むモザイクを形成したものや、カボチャの形にカットしたカーネリアンの上に、シリトンとダイヤを刻んだものなど。宝石の素晴らしさに加えて、ジュエリーに仕立て上げる職人芸も侮れません。もし大切な女性がいるなら思い切って奮発するのも良いでしょう。手渡した相手が喜ぶ顔が目に浮かぶ、そんな商品を取り扱っています。

2011年創業と比較的新しいところながら、現在サンパウロ市内を中心に、10店舗以上を展開しているスカーフ専門店「SCARF・ME(スカーフ・ミ―)」も空港で出店しています。ブラジルのビーチでは、身体にまきつけたり、シートのように敷いて寝ころがったりと、何かと便利な伝統カンガ(パレオ)があります。ここからインスピレーションを受けた可能性が高いスカーフを扱っています。その商品は、見るからに華やかでおしゃれな商品ばかり。ブラジルらしさが前面に出ていながら、シルクのやさしさが伝わります。ちなみにスカーフはおしゃれに使うほか、寒さ対策や日よけ、傘の代わりにもなりえる重宝品でもあります。

また、第3ターミナルには、フットフェアの「Havaianas(ハワイアナス)」も出店。市内に数多くの販売場所を展開しており、サンパウロ在住者のほとんどがこのメーカーのサンダルを愛用しています。サンダルなのでそれほど高くないので、気軽にお土産に。バラマキ土産とはいかないまでも、多い目に購入して本場南米ブラジルのお土産と手渡せば、食べ物土産よりも長持ちしますから、想像以上に評判が高くなる可能性があるでしょう。

サンパウロ国際空港(GRU)での過ごし方③ ショッピング②

サンパウロを含め、ブラジルといえばコーヒー豆が頭に思い浮かべます。160年もの間、生産量そして輸出量で世界トップの座に君臨し続けているブラジルのコーヒーは王者の風格。2010年度の情報では、世界の4割の生産量を誇っていますから、いかにすごいかがわかります。かつて生産されているコーヒー豆の内、上質なものは輸出専門でした。そのためブラジル国内では、コーヒーの本場であるのにもかかわらず、あまり上質のコーヒーが飲めませんでした。

しかし、その状況は変わりつつあり、最近はブラジル国内・サンパウロのような都市部でも、良質のコーヒーが出回るようになりました。そんな本場ブラジルのコーヒーを、ぜひお土産にしたいところですが、もし買い忘れてしまっても安心してください。空港にもショップがあるので、買い忘れた時に、活用したいところです。空港で扱っているのは、綺麗にパッケージされている物が多く、おすすめは250グラムのパッケージが4つ入ったものです。これならいくつか購入して、帰国後にひとつひとつバラバラにすれば、バラマキ土産としても有望。手堅いブラジル土産として帰国後に手渡す相手で悩むこともなくなるでしょう。

ブラジルには、プロのネイリストが愛用する、ハイレベルなネイル用品のトップブランドがあります。そのブランド名はO・P・Iで、日本でも評判が高まりつつある商品ですが、せっかくなので本場ブラジルの土産で買うのが非常に得策。空港店で売られている物の中でおすすめなのが、「ブラジルコレクション」と呼ばれる商品です。これは、ブラジルの女性が好きな色ばかりを集めたものです。ラテンテイストな色合いばかりをセットにしたので、日本ではあまり見かけません。この独特な色彩感覚のお土産は、逆に「珍しい」と、特にネイル好きの女性にはウケる可能性が高いです。ぜひ検討対象にしてください。

あと、ブラジル・スーベニアでは、非常に気軽にブラジル土産が購入できます。定番のTシャツをはじめ、野球帽やマグカップやブラジルらしい置物が売られています。買わなくても、ショップ内を見まわっているだけでも楽しい時間が過ぎ去ります。そしてこのショップの強みとして、第2ターミナルと第3ターミナル両方にあること。これならどちらのターミナルから出発するにしても、ターミナル移動をする必要もなく、安心して利用できるでしょう。

サンパウロ国際空港(GRU)での過ごし方④ グルメ

サンパウロ国際空港の滞在として、レストランやカフェを利用する方法があります。いくつかあるおすすめを紹介します。Cortes Asadorは、第2ターミナルにあるレストラン。多彩なメニューがあると評判です。ビールやワインの品ぞろえも素晴らしく、どれを選べば良いか迷うほどです。ポテトチップスは自家製。シーザーサラダも侮れません。2色のチョリソーソーセージも肉の風味が、見事に効いていて素晴らしいです。ジューシーでおいしいグリルチキンも大好評。

そしてイチオシはハンバーガー。サンパウロの中でも高いレベルのハンバーガーはサンパウロに再訪することがあれば、また立ち寄りたいと思うほど、多くの旅行者の評判が高いです。天然果汁のジュースもおいしいと評判。また接客サービスのレベルが高いとの声も多数聞かれます。これだけ評判が高い空港レストランなので、ラウンジの資格が無かったり、ショッピングに興味が無かったりすれば、ぜひとも行きたいところ。ちなみに料金については空港内で、特段安いわけではありません。しかし料理とサービスの質が非常に素晴らしいので、あまり気になることはないでしょう。

サンパウロ国際空港で、カフェを利用するならCapuccino Havannaがおすすめです。第2ターミナルにあるこのカフェのおすすめはカプチーノ。また世界最大のコーヒー王国ブラジルのコーヒーの味わいは侮れません。またドリンクの他にもメニュー多数。たとえばチーズパンなども提供していますが、食べやすく、可愛い大きさです。デザートも提供しており、これも評判が高いです。実はスタッフはひとりしかいません。しかし、その人のサービスのレベルは非常に高いので、あまり気になりません。ここは、フライト前に少し時間がある時の利用にバッチリです。

もうひとつRei Do Mateというカフェも人気です。第2ターミナルにあるカフェで、ブラジルの大手フランチャイズチェーン。空港内にあるので、料金は少し割高なのは仕方ありません。むしろその料金でも納得できるサービスがあるから、うれしいところ。ファンも多く朝食で利用する人の姿もあります。朝食はカプチーノやアイスティに中々味わいのあるパンがセットで食べられます。カプチーノのビッグサイズはお得で、飲みきれなくても持って帰れます。気軽に利用できるのは非常にありがたいでしょう。

サンパウロ国際空港(GRU)での過ごし方⑤ 観光

サンパウロ国際空港でも十分に楽しいひと時が過ごせますが、もし非常に長いトランジットの時間があるのでしたら、思い切ってサンパウロ市内に足を運び、現地の観光をすることで、旅の思い出がさらに増やすことができます。
イチオシはイビラプエラ公園。ここは世界の公園ランキングで、8位にランクインしたほどの人気観光地。中心部から4kmほどの距離にあります。公園内でいきなり目にするのが、ブラジル初代皇帝のドン・ペドロ1世が独立宣言した記念碑です。「解放者」とブラジル国民からの敬愛を受けている彼は、ポルトガル摂政の子としてリスボン近郊で生まれました。この時ナポレオン軍がポルトガルに迫ってきたので、ポルトガルを脱出し、植民地だったブラジルに逃げます。
1821年にリオデジャネイロのポルトガル軍が反乱を起こし、本国からの独立を図ります。その流れの中で、本国議会からの帰国要請を退けたペドロが独立を宣言「独立か死か」と叫びました。独立記念碑の周辺は緑に覆われており、噴水の姿も美しいです。

そして公園内には、パウリスタ博物館もあるので、セットで立ち寄りたいところ。1895年に作られた博物館は、ブラジル各地を探検した歴史的な資料や古文書、古代地図、火縄銃、先住民に関する資料など見ごたえが抜群です。またサンパウロ市の模型があり、作成したのが1841年の物。当時のサンパウロの様子が見られる貴重なものとなっています。ベルサイユ宮殿をモチーフに、王家の別荘として作られた歴史ある建物でもあります。

サンパウロ市内にある、イビラプエラ公園もトランジットの時間があれば覗いてみたいスポット。ここは、1954年にサンパウロ市政400周年を記念して作られた市営公園です。120ヘクタールもの広大な敷地内があり、サンパウロ市内の憩いの場となっています。広大な広場には施設が点在し、野外コンサートなどでも活用。そしてこの中にある総合体育館では、1990年に大相撲ブラジル場所が開催されたことがあります。また園内には日本庭園もあり、桜並木も植えられています。日本の裏側でもあるブラジルで和のものを見ると気持ちもひとしお。

もうひとつ、カテドラル教会もトランジットの観光におすすめです。正式名称が「サンパウロ・メトロポリターナ大聖堂」サンパウロの中心にあり、セー広場のすぐ近くに。ゴシック様式の教会は、左右二つの尖塔が目を引きます。1913年から建設を開始。40年後の1954年に完成しました。その年はちょうどサンパウロの市政400周年と重なります。聖堂内には美しいステンドグラスが描かれていますが、これはブラジル史を描いたもの。南米らしさが伝わるヤシの実の木々との相性も全く違和感なく、サンパウロの象徴として君臨し続けているようです。

サンパウロのある南米ブラジルは、100年以上前の明治時代に多くの日本人が移民をしました。そんな日系移民に関する資料館「ブラジル日本移民資料館」は、日本人としては無視できない史料館。世界トップクラスといわれる日系コミュニティを抱える国として、国内でも存在感があります。その歴史を膨大な資料から体系的に学べます。

また、現在の日系コミュニティの姿が見られるのが、リベルダージ地区。日系団体の本部や日系レストラン・スーパーが存在します。南米で見る赤い鳥居も印象的。ただし、メイン通りの店舗の多くは、日系ではなく中国系や韓国系の店舗が占めています。日本のグッズを売っているのが中国系ブラジル人ということも。その中でもトーマス・ゴンザーカ通りには、正真正銘の日系人レストランがあり、南米でおいしい日本食が食べられます。ブラジルで日本のラーメンを食べるのも旅の良い思い出です。

サンパウロ国際空港(GRU)の便利施設

サンパウロ国際空港(GRU)の便利施設① Wi-Fiのつなぎ方

サンパウロ国際空港でのWi-Fiのつなぎ方を紹介します。入国審査で並ぶエリアでもWi-Fi電波が来ていますので、待っている間につなぐと便利。方法は最初に「GRU WIFI」か「_GRU FREE WIFI」のどちらかを探してください。これにつないだら、ブラウザを開き「Ligue-se a internet agora!」をクリックします。画面が切り替わり説明書きがあり、ユーザー登録情報が出てきます。
そこで、名前、メールアドレス、誕生日を入力してください。入力が終わってクリックすれば、Wi-Fiにつながります。一度登録すれば、しばらくして再びサンパウロ空港に来た際、クリックを2回押すだけで、すぐにつながりますから大変便利です。

サンパウロ国際空港(GRU)の便利施設② シャワー施設

サンパウロ国際空港でシャワーを利用したい時は、ラウンジを使用するしかありません。サンパウロに限らず南米の空港ではこういう傾向が多く、無料でシャワーを利用できるところは皆無です。ラウンジであればプライオリティパスが使える所でも、シャワールームが備わっているので、パスを保持している人は利用してください。もしラウンジに入る資格がない場合は、近くのホテルに泊まるしかありません。サンパウロ空港には簡易ホテルがあり、そこで共同のシャワールームがあります。ホテルというより仮眠スペースのようなところなので、例えば早朝出発便などの時には前夜に空港に来て、ここでシャワーを浴びて仮眠すれば、身も心もリフレッシュした状態で飛行機に搭乗できるでしょう。

サンパウロ国際空港(GRU)の便利施設③ 喫煙所

世界的な禁煙運動の高まりの中、空港でも世界規模でタバコを吸えるところが制限されており、愛煙家は肩身が狭いところ。それは南米ブラジルサンパウロの空港も例外ではありません。結論を言えばサンパウロ空港内で喫煙所は皆無。ラウンジも禁煙です。吸うとすれば、ターミナルの外に出るしかありません。屋外の入口から離れたところには喫煙スペースあり。またターミナル内に壊れたエレベータの場所があり、行き止まりになっている場所があります。そこでは密かにタバコが吸えるという情報がありますが、本来は禁止エリアなのであまりおすすめできません。

サンパウロ国際空港(GRU)周辺のホテル

トリップ トランジットホテル サンパウロ空港 ターミナル3 (TRYP - Transit Hotel Sao Paulo Airport - Terminal 3)

出典: www.agoda.com

トリップ トランジットホテル サンパウロ空港 ターミナル3 は、サンパウロ国際空港近くにあるホテルです。第3ターミナルに直結していて国際トランジットエリアにあるホテル。手荷物を預けた乗客のみが利用可能です。フロントは24時間対応可能なので、深夜の到着や早朝の出発の際も安心。エアコンが完備しており、無料Wi-Fiも提供しています。80ある客室はモダンな家具などを取りそろえており、薄型テレビをはじめ、温水シャワー付きの専用バスルームがあり、アメニティも完備。ワークエリアもあるので、ビジネス利用にも最適です。またこのホテルにはレストランとバーを併設しています。食事のタイミングを逸したり、少しだけ飲みたかったりするときには最適でしょう。

トリップ トランジットホテル サンパウロ空港 ターミナル3 (TRYP - Transit Hotel Sao Paulo Airport - Terminal 3)
住所:
RODOVIA HÉLIO SMIDT, S/Nº - Internacional Airport - Terminal 3 - Cumbica, Guarulhos - SP, 07190-100 ブラジル
電話番号:
+55 11 2445-8100

Fast Sleep

出典: www.agoda.com

FAST SLEEP は、サンパウロ国際空港近くにあるホテルです。第2ターミナルに直結しており、ウイングDにある国内線到着口のすぐ東側にある、大変アクセスの便利が良いホテル。部屋にはエアコン、電話、無料Wi-Fiがあります。フロントは24時間対応していますから、トランジット利用をはじめ、深夜到着や早朝出発時にも大変重宝します。部屋は4平方メートルと小さく、二段ベッドが用意されています。部屋の外にバスルームがあり、共同で利用してください。頻繁に清掃されているので清潔です。とにかく料金が安いと評判。空港以外には何もありませんが、空港ターミナル内のホテル近くに24時間営業のカフェがあるので、軽食なら食べられます。

さいごに

サンパウロ国際空港は、南米最大ブラジルのハブ空港の役割を担っています。日本との直行便はありませんが、28か国100都市と直行便でつながっています。最近は地下鉄が完成しアクセスが便利になりましたので、時間次第ではトランジットで観光も可能。ラウンジでくつろいだり、ショップやレストランを利用したりと楽しめます。無料Wi-Fiもあるので、情報収集もバッチリ。近隣ホテルも素晴らしいです、日本から遥か遠い南米の空港で存分に楽しい時間をお過ごしください。サンパウロ国際空港には旅行者にとって便利なものがそろっている、またとない空港といえるでしょう。

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