群馬のおすすめ名産TOP20！地元ならではの美味しい物を一挙公開

おっきりこみという群馬の郷土料理があります。これは群馬県と一部埼玉県北部にまたがる地域にある料理で、麺が入った煮込み料理。各地域で作り方に差があります。基本的には小麦で作った幅広麺を入れることが多く、生めんのまま野菜などの具と一緒に煮込みます。煮込みのつゆは味噌ベースと醤油ベースの二系統におおむね分かれます。ちなみに名前の由来は、うどんなどの生地をヘラの上から直接鍋に切り込むように入れるからで、うどんを「切っては入れ、切っては入れ」していく、そんな様子から自然につきました。イメージとしては「ほうとう」に近いことから「上州ほうとう」と呼ばれることもあります。

この料理の由来は諸説あり、本来の原形は中国から京都に伝来して宮中で食べるものでした。しかし、12世紀になり新田義重がその作り方を京都で覚え、本拠地の上州に持ち帰ったという説が有力。また農作業の合間に、栄養バランスが良く手早く作れる料理として始まったという説もあります。おすすめのお店は、吉岡町にある「おっきりこみのふるさと」。店名の通り、おっきりこみの専門店で、単品のほかご飯とのセットが味わえます。ぜひ近くに来たときには立ち寄って、上州の古くから伝わる郷土料理をじっくり味わいましょう。

群馬の桐生に一味変わったグルメがあります。これはコロリンシュウマイ。シュウマイと名乗っていますが、一般的なシュウマイとは違い、皮で覆われずに「はだか」の状態で提供されます。見た目はたこ焼きのように見えますが、原材料はジャガイモをベースに、玉ねぎやでんぷんを使用。丸っこいコロリンシュウマイには青のりと酸味の強いソースをつけて食べます。その味わいはほのかな甘みがあり、そこに塩気とソースの酸味が加わります。食感はプニプニした感じで、飛び切りおいしいわけではありません。しかしこの味わいは病み付きになりやすく、ついつい次に手が伸びてしまうことでしょう。

このコロリンシュウマイは、直売店でアツアツをイートインでき、また持ち帰り用の冷蔵品があります。またノーマル味のほかにカレー味もあり、カレー味の方が少し料金高め。ちなみにこのコロリンシュウマイの原型は戦後に作られた家庭料理で、先代の店主がこの食べ物の専門店を作った際に、「おむすびころりん」という童話からこの名前を名づけました。ちなみに見た目ではわかりませんが、隠し味に肉の成分が含まれていて、豚の脂を入れました。味にコクを加えるためです。ベジタリアンなど肉を食べない主義の人は注意してください。

群馬県の沼田市では新しいグルメを開発しました。それは「えだまメンチ」です。これはメンチカツに枝豆を大量に入れたものです。そしてこのグルメを開発したのは地元の高校生でした。沼田市Bグルメ研究会が、利根実業高等学校生物生産科食品文化コースの先生と生徒に2011年3月に依頼。3か月後には沼田の特産品であった枝豆を活用したものを作ることが決まり、試行錯誤の末えだまメンチが完成。同年11月に開催された「ぬまた揚げ上げフェスティバル」に出店し、大好評で見事に完売しました。

商標登録も出願し、沼田市内の複数の店舗で実際に扱われるようになりました。そのなかでもおすすめがつつじ亭。場所は沼田市の中心から山の中ちょうど赤城山の北側に位置するお店で、日帰り温泉施設、南郷温泉しゃくなげの湯に併設されたレストランです。定食としてえだまメンチを提供しており、メンチカツは半分にカットした状態で提供されますから、枝豆の緑が中に入っているのが丸わかり。枝豆の食感と味わいがメンチカツのアクセントになっておいしくいただけます。こちらの温泉はゆったりしているので、一風呂浴びてから食べるのが良いでしょう。

群馬の高崎は意外なグルメ発祥の地です。それは豚ホルモン。明確な歴史や由来はわかりませんが、高崎市内にはホルモンを出すお店が数多くあり、モツの流通量は全国的にも非常に高いとされます。肉の副産物という認識であるモツは統計に出てきませんが、食肉卸売市場での豚肉の取扱量が日本一の規模であることが裏付けになっています。そして新たに「高崎ホルモン」のブランドを付けた大トロ白ホルモンが大人気。コリコリとしたホルモンならではの食感をもちながら柔らかさと噛み切りやすさが、評判となりました。

群馬・高崎を中心としてこの豚ホルモンを出している店がいくつかありますが、おすすめは焼肉あぐり前橋本店です。この焼き肉店は群馬県を中心に数店舗展開していますが、経営はJA全農グループが行っていることから安心。メインは上州牛を使った牛肉や上州麦豚を使った豚肉ですが、しっかり豚ホルモンが入ったコースやランチが用意され、特に豚ホルモンが入った焼肉Bランチはリーズナブルな価格でいただくことが出来ます。一品としての豚ホルモンのほか辛口ホルモンもありますから、好みに応じて選びましょう。

北関東の群馬には、今回紹介したようなおいしい名産が数多くあります。小麦の生産が豊富なことからうどんが名産になりやすく、その地でないと食べられないものも数多くあります。群馬に観光に行く際にはできるだけ、現地の郷土料理やご当地グルメといった名産を食べてみることをおすすめします。またお土産になるものもいくつかあるので、ぜひ購入して旅の思い出を持ち帰りましょう。