秋葉原のおすすめ中華10選！老舗から話題のお店まで一挙ご紹介

東京都千代田区秋葉原駅周辺を中心に外神田、神田佐久間町、台東区秋葉原周辺を含む一帯が「秋葉原」と呼ばれる地域です。地域名は明治初期に火災が相次いだことから火災鎮護の神として「秋葉神社」が建立された事に由来しています。

高度経済成長期には電子機器や部品を扱う電気街として名を馳せました。その後、音楽やゲームの街として発展。2000年代半ば以降はアイドル文化の聖地となりました。そんな秋葉原は実は食の激戦区としても有名です。この記事では特に中華に焦点を当ててご紹介致しますので、是非ご期待ください。

まず1軒目にご紹介するのは「陳家私菜」です。東京都内に7店舗を構える老舗の人気中華屋で、オーナーシェフの陳龐湧氏は日本における刀削麺のパイオニア、麻婆豆腐ブームの火付け役としてメディアにも引っ張りだこの話題の人物。

そんな陳氏の下で、現在秋葉原店の料理長を務めているのが曲兆波氏です。彼自身も中国・大連のシャングリラホテルで15年間にわたって料理長を務めた腕利き。秋葉原店ではそんな曲シェフが腕を振るい、中国大使館もお墨付きを与えた本格的な四川料理の数々を味わう事ができます。

陳家私菜では日本の野菜、お肉、魚介と言った食材に加えて本場・中国の香辛料を用いています。特に香辛料は中国でも入手が困難とされる貴重なものばかり。オーナーシェフ・陳龐湧氏自ら現地に何度も足を運び、生産者と粘り強く交渉を重ねて独自の仕入れルートを開拓してきました。

秋葉原店で食べられるメニューはいずれも非常に人気ですが、特におすすめなのが刀削麺と麻婆豆腐のパイオニアに相応しい一品・「元祖麻辣刀削麺」。刺激的な辛さとコシのある麺、濃厚なスープが後を引き、また食べたくなる味と好評です。

2軒目にご紹介するのは「MOOGA」です。2008年に銀座線・末広駅の程近くにオープンしました。こちらのお店は秋葉原だけでなく、日本全体でも珍しい「ロージャーモー」の専門店。お洒落で可愛らしい外観がインスタ映えすると若い女性を中心に話題を集めています。

ロージャーモーとは、ハンバーガーとサンドウィッチの中間のような食べ物で、中国・西安の日常食。本国・中国においても知る人ぞ知る中華版B級グルメと言った存在です。こちらのお店では同じく西安のソウルフードであるうどんに似た麺料理・涼皮（リャンピー）とのセットを楽しむ事ができます。

ロージャーモーのパンは柔らかなふわふわタイプと表面をカリッと焼き上がたタイプの2種類から選択が可能。地元・西安では焼き上げたタイプである「白吉餅モーガ」が一般的です。チーズやパクチーなど様々なトッピング具材が用意されているものの、現地では豚肉のみが基本とされています。

頬張ると30種類以上のスパイスで数時間も煮込み、一日以上も寝かせた豚肉がホロホロと崩れ、じゅわっと滲み出す旨味が堪りません。セットの涼皮はもちもち食感の小麦粉と柔らかい食感の米粉から選択でき、いずれも豚肉との相性が抜群。秋葉原を訪れるなら是非試したい中華ファストフードです。

3軒目にご紹介するのは「雁川」です。パーツ通りにある昔ながらの中華屋で、秋葉原がまだ電気街だった頃からオタクの支持を集める老舗としてメディアにも度々取り上げられてきました。見た目は小さくひなびた雰囲気のお店ですが、狭い階段を下りた地下には50席ほどの広い空間が広がっています。

こちらのおすすめメニューは「牛すじチャーハン」。お店でも一番人気の看板メニューですが、土日祝日、第1・第3木曜、月末の金曜日にしか提供されない限定メニューでもあります。その為、販売日には牛すじチャーハンを求めて長蛇の行列ができる事も珍しくありません。

その特徴はなんと言ってもチャーハンを覆い尽くす程の牛すじ餡にあります。トロトロになるまで煮込まれた牛すじ餡とパラパラのチャーハンとの相性は文句のつけようがありません。温泉卵もいいアクセントとなっています。また、期間限定でお持ち帰りセットを販売し、話題になりました。

こちらは牛すじチャーハンに加えて、から揚げ、肉巻き、卵焼き、ミートボール、ポテトサラダなどがたっぷりと入ったボリューム満点のおまけ付。おまけだけでも弁当として成立するボリュームにも関わらず、店頭価格よりも100円安い！というコスパの良さが秋葉原の中華ファンを虜にしています。

4軒目にご紹介するのは「過橋米線」です。中華料理と言えば、北京・広東・四川・上海の中国四大料理が思い浮かぶのではないでしょうか？しかし、日本の約25倍の国土面積を誇る中国には、四大料理の他にも各地域独自の歴史や伝統、慣習に基づく様々な料理があります。

こちらのお店で提供しているのは、そんな数ある料理の中でも中国の西南部・雲南地方に伝わる雲南料理です。山深い雲南地方は天然の食材に恵まれ、植物王国や薬草の故郷とも呼ばれる地。古くからこの地に住まう少数民族の知恵が詰まった薬膳料理を秋葉原で堪能する事ができます。

おすすめのメニューは店名にもなっている「過橋米線」。雲南省南部にある蒙自という町が発祥とされる中華料理で、100年以上の歴史があります。米線とは米から作られる麺ですが、ビーフンよりもコシがなく、生の麺である点が大きな特徴です。

鶏と豚で出汁を取り、冬虫夏草、当帰、クコの実、甘草、百合根などの漢方で味付けしたスープに魚や豚、野菜などを潜らせて食べるしゃぶしゃぶのような料理で、高い健康増進効果が見込めると秋葉原を訪れる観光客からも支持されています。

5軒目にご紹介するのは「雲林坊」です。秋葉原駅からは徒歩10分程、都営新宿線岩本町駅の程近くにある話題の中華屋で、昼時などであれば長い行列ができている事も珍しくありません。

人気の理由はお店の二枚看板である「担々麺」と「陳麻婆豆腐」。担々麺は汁ありと汁なしの2種類があり、陳麻婆豆腐とのセットメニューもあります。食券制で、食券を渡す際に担々麺の辛さや痺れを選ぶ事ができますので、好みに合わせて調整する事が可能です。

担々麺に欠かせない胡麻は自店で焙煎しており、一度挽きと二度挽きに分けてブレンドするこだわりっぷり。ピーナッツバターを加え、濃厚かつマイルドなスープに仕上がっています。また、汁なし担々麺の残ったタレにコシヒカリご飯と味付半熟玉子を混ぜて食べる中華〆ご飯も絶品です。

山椒の癖になるような刺激が鼻を抜ける陳麻婆豆腐もやみつきの美味しさ。食の激戦区と名高い秋葉原においても行列が途絶えない事が納得の名店です。

6軒目にご紹介するのは「福明順」です。末広町駅から徒歩2分程の好立地に店舗を構える昔ながらの町中華。気取らずに入れるどこか懐かしい雰囲気のお店で、回鍋肉やエビチリと言った中華料理の定番メニューを幅広く取り揃えています。

秋葉原で働くサラリーマンやOLの胃袋を支えているのが、日替わりで提供される定食メニュー。800円というリーズナブルな価格やごはんお代わり無料と言ったサービスが魅力的です。

おすすめのメニューは「刀削麺」。刀削麺だけでも約10種類のメニューがあります。中でも人気抜群なのが店名を冠した「福明順石焼麻婆刀削麺」。ぴりっとした辛さと旨味がやみつきになると好評です。

豊富なメニューとリーズナブルな価格で、秋葉原の人々を支える町中華の名店。足繁く通うリピーターも少なくない、まさに町になくてはならないお店の一つです。

7軒目にご紹介するのは「新荘園」です。首都圏で8店舗を構える人気中華料理店の8号店で2017年にオープンしました。秋葉原店では、従来の7店舗とは異なり、「ヌーベルシノワ」と呼ばれる新たな中華料理に取り組んでいる点が大きな特徴です。

ヌーベルシノワとは上海を中心に広がりつつある新たなスタイルで、フレンチスタイルなどを取り入れた創作中華料理。秋葉原店では従来の中華料理と新たな中華料理を「食べ比べる」事ができます。

おすすめのメニューは日本初の試みとされる「四種の麻婆豆腐食べ比べ」。従来の赤い麻婆豆腐や四川の激辛黒麻婆豆腐に加えて、塩味にこだわった白麻婆豆腐、輝くスープが目を引く金麻婆豆腐の四色を食べ比べる事ができます。

色だけでなく、辛さや味わいにも様々な特徴がある四種の麻婆豆腐。食べ比べる事で、中国の広さや歴史の深さを改めて感じる事ができます。サブカルチャーの聖地として時代の先端を走る秋葉原に相応しい中華料理店として話題沸騰中です。

8軒目にご紹介するのは「仙丹坊」です。秋葉原駅と浅草橋駅のちょうど中程、凸版印刷の本社などオフィスが多い土地柄、昼時ともなるとサラリーマンやOLで賑わうランチ激戦区に店舗を構えています。

「激辛」と銘打った四川麻婆豆腐や日替わりランチセット、担々麺セットと言った中華ランチが人気で、行列ができている事も珍しくありません。

おすすめのメニューは小ライス、漬物、副菜2種付きで950円とリーズナブルさも魅力的な「汁なし担々麺セット」。激辛とあるものの、そこまでの辛さではなく、程よく食欲を刺激するレベルに調整されています。

太平打ち麺はタレがよく辛み、具材のひき肉はご飯との相性も抜群。男性向けのがっつり中華メニューかと思いきや、意外にも女性に人気で、秋葉原や浅草橋にお勤めの方にとってはなくてはならないお店の一つです。

9軒目にご紹介するのは「中華naきもち」です。秋葉原駅より徒歩6分ほどの立地にあり、インスタ映えするような可愛らしい雰囲気が若い女性を中心に好評を博しています。

こちらのお店のコンセプトは「ワインと創作中華料理」。グルメの激戦区とされる秋葉原の中でも屈指のお洒落な中華料理を食べられると話題沸騰中です。

ランチセットは担々麺や五目そば、麻婆豆腐丼と言ったメインメニューとチャーハン、焼売、ラーメンなどのサイドメニューを自由に組み合わせる事が可能なシステムで、組み合わせパターンが多いため、毎日通っても飽きません。

特におすすめのメニューが「担々麺」。香ばしさとコクが口一杯に広がる味が評判です。また、こちらのお店で使用している麺は東京一との呼び声高い製麺所「浅草開花楼」の麺で、スープとの絡み具合はまさに絶品。その為、秋葉原中華界の新興勢力として注目の的となっています。

最後にご紹介する10軒目は「叙香苑」です。100種類以上の中華料理をオーダー式バイキングで堪能する事が可能なお店で、客席が個室になっているのも嬉しいポイント。秋葉原においてもこう言ったお店は意外と少なく、歓送迎会や各種宴会の会場として重宝すると好評を博しています。

味に関してもバイキングだからと言って侮る事はできません。腕を振るうシェフは本場・中国で腕を磨いた実力派揃い。酸味とピリ辛のバランスが癖になる熱々棒餃子や点心、麺類などいずれもハイクオリティな料理ばかりです。

特におすすめのメニューが店自慢の「麻婆豆腐」。本格的な味わいが癖になると人気です。また、秋葉原周辺にお勤めのサラリーマンやOLに評判なのが「お疲れ様セット」。30種以上あるドリンクと30種以上ある逸品料理の中から各1品を選ぶセットで、550円というリーズナブルさが受けています。

宴会スペースは最大55名まで対応可能とあって、仕事帰りのちょい飲みから宴会まで幅広い用途に応えてくれるのも魅力の一つ。秋葉原中華界になくてはならないお店の一つとして長年にわたって愛されています。

以上、秋葉原のおすすめ中華10選をご紹介致しました。時代に合わせ、ダイナミックに姿を変えてきた秋葉原。そんな町には地元の人々に長く愛されてきた昔ながらの老舗から観光客にも話題のお店まで様々な魅力を持つお店がたくさんありました。

この記事が、秋葉原に足を運び、お気に入りの中華料理屋さんを見つけるお役に少しでも貢献出来ましたならば幸いです。

※記載内容は公開時点での情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています。