幻のピンクイルカに出会える場所5選！幸運を呼ぶピンクイルカに会いにいこう

皆さんは巷でひそかにささやかれている「幸運を運んできてくれるピンクイルカ」の噂をご存じですか？就寝中、夢にピンク色のイルカが出てきたり一緒に泳いだりするとラッキーなことが起こる、なんて言われています。

そんなピンクイルカに実際に遭遇することが出来たら、なんて幸先が良いんでしょう！アマゾンカワイルカ、もしくはシナウスイロイルカという名称をもつこの哺乳類は、主にアマゾンや東シナ海に生息しています。

でも、ピンクイルカが幸運を呼ぶなんてなぜ言われるようになったのでしょうか？いろいろな説が聞かれますが、ギリシャ神話でイルカが海の神であるポセイドンの使者である神聖な存在であったことや、占いで庇護のシンボルとされていることに関係があると言われています。

さらには、高度な技術が生みだされる以前・はるか昔のこと、漁師や海運に携わる人たちにとって船上からイルカの群れが泳ぐのを見つけることで岸が近いことを知ることが出来たため、幸運とされていたという話も。日本でも漁師さんたちの間には、イルカの骨をお守りにする文化があったそうですよ。

出会えただけでラッキーとされているイルカ。そんなイルカがなかなか見ることの出来ないピンク色をしていたら、さらに大きな運が舞い込んできそうですよね。

日本の水族館や近海ではお目にかかれないピンクイルカは、現在絶滅の危機に瀕しています。その理由はストレスに弱いピンクイルカの生息地が埋め立てで減ってしまったり、乱獲されたりしたこと。また、近年増えた船舶との衝突や水質汚濁も関係しています。

人間の生活により生態系が乱れていると聞くと、自分の生活をふり返って少しドキッとしてしまいますよね。そんな、大切に保護すべきピンクイルカに会いに行ってみましょう。

幸運を運んでくるというピンクイルカをみることが出来たら、本当に幸せなことが起きるのでしょうか!? 実際に会いに行って真相を確かめてみてくださいね！

日本ではピンクイルカの愛称で呼ばれるこの哺乳類には、アマゾンカワイルカそしてシナウスイロイルカという正式名があると冒頭でお伝えしました。

どちらもピンク色をしていますが、色の付き方や形、生態そして生息地が異なります。アマゾンカワイルカが住むのは淡水で、主に南アメリカのアマゾン川水系に広く分布しています。最初にご紹介するピンクイルカに会える場所は、アマゾン川流域のマナウスというブラジル北部の都市です。

マナウスは世界的にも人気の観光スポット。訪れる人たちの目的は現地のガイドと小型のボートで行くアマゾン川探索です。日本からもオンライン予約可能なアクティビティツアーが多数用意されているので、興味のある人はぜひチェックしてみて。

画像はピンクイルカ保護に力を入れている「アマゾンリバー・ドルフィン・コンサベーション・ファウンデーション(Amazon River Dolphin Conservation Foundation)」という団体のツアーでアマゾン川のクルーズをしている人たちの一コマです。

ピラニアや小さめの亀、魚などを食べるアマゾンカワイルカの体長は雄の方が大きく、最大で2.5メートル・185キログラムの個体が見つかったという報告もあります。

船の上から野生のピンクイルカを見つけてラッキー！で終わるのではなく、イルカと触れ合うための講習を受けたあと、水着になりフローティングハウス内のピンクイルカに餌やり体験をするアクティビティも多数の現地ツアー会社から催行されているので、ぜひ一緒に泳いでみたいですね！

日系企業も多く進出するブラジル・マナウスへ、残念ながら日本からの直行便はありません。そのため最低でも1回のトランジットが必要です。例えば成田空港からの出発であれば、アメリカン航空を利用してダラス、マイアミを経由しマナウスのおひざもとエドワルド・ゴメス国際空港に着く便を手配することが可能です。所要時間は27時間30分。

また、エドワルド・ゴメス国際空港へはサンパウロやリオデジャネイロからも国内線が行き来しています。

「アマゾンアメージングツアーズ(Amazon Amazing Tours)」はマナウスの空港から車ですぐの場所にあるツアー会社で、ピンクイルカに関するツアーを多数用意しているのでおすすめです。場所によっては雨季に15メートルも水位が上昇する世界最大の川・アマゾン川。ピンクイルカに会いにマナウスを訪れるならば、乾季と雨季、どちらが良いのでしょうか。

フローティングハウスを保持している現地旅行会社ならば、どちらでも良いと言えそうです。ただ、水辺にやってくるジャングルの生物などを観察しやすいのは、6月から11月の乾季のよう。

皆さん、ピンクイルカに会いたいですか!?「幸運にあやかれるならぜひ会ってみたいよー」という皆さんの声が聞こえてきそうです。

続いてご紹介するのもアマゾンカワイルカが生息するスポットです。場所は南米ベネズエラに流れるオリノコ川。このオリノコ川は、分流のうちのひとつがアマゾン川と繋がっています。

アマゾンカワイルカはなぜ川に生息しているのかを含め、識者をもうならせる、いまだ謎の多い哺乳類です。これまで分かっているピンクイルカの生態は、ほんの少し。そんなミステリアスさもまた、ピンクイルカが人をひきつける所以なのかもしれませんね。

アマゾンカワイルカの顔は、かなり長いくちばしのような口と小さめの目が特徴的です。3500万年前からこの地球に暮らしていたクジラとあまり変わらない特徴をもつため、生きた化石と呼ばれることもあるのだそうです。

この長いくちばし様の口は、捕食のため獲物の魚などを食べる時に泥ごとすくってすすぐために、この形になったと言われています。また、目が小さいのにも理由があり、より嗅覚や聴覚が研ぎ澄まされるように退化したという説が有力。

同じ種類のアマゾンカワイルカでも皮膚の色に個体差があり、中にはクリーム色や茶色のものもいます。何故ピンク色になるか？という点でも色々な議論が交わされていますが、最も多く聞かれるのが「水中を泳いでいる内に血行が良くなるから」というものです。

血行が促進されると体温調節も可能になり、血管など色にかかわる色素に影響が出て、ピンク色へと変化していくのだというのです。

もうひとつピンクイルカの色に関係があると言われているのが、生息する場所の「水の透明度」です。水中の透明度が低い方が、太陽光による色素沈着からイルカの皮膚が守られ、濃いピンク色が保たれるとか。

最初に登場したアマゾン川は8つの国にまたがり、流れる場所ごとに黒みがかっていたり、濁っていたりします。ブラジルのマナウスのアマゾン川の支流ネグロ川の水の色は薄茶色でした。

そういえばベネズエラのオリノコ川のピンクイルカの方が薄いピンク、マナウスのピンクイルカの方がフラミンゴのような色で少しオレンジがかっているような気もしますね！因みにオスの方がピンク色が目立って見える理由は、群れの中で喧嘩をする時に皮膚がこすれていくから。まるで、生きようという生命力の証のようですね。スピリチュアルな要素と見事にマッチして幸運とともに元気も貰えそう。

日本からベネズエラへの直行便はありません。やはり最低でも1ヶ国でのトランジットが不可欠です。メキシコ経由あるいはフランスなど欧米経由が可能です。所要時間は30時間前後。

この章からご紹介していくピンクイルカと会えるスポット3カ所は、いずれも海水に生息するシナウスイロイルカとの遭遇が楽しめる場所です。オーストラリア北部や東シナ会に広く分布するシナウスイロイルカは、1600年代頃から地球に存在していたと言われています。先ほどのアマゾンカワイルカよりも口が短めなのが特徴です。

こちらはカフェを併設する、オーストラリアの人気施設「バーナクルズ・ドルフィン・センター(Barnacles Dolphin Centre)」の目の前の湾に暮らす一頭のピンクイルカで、その名もミスティーク。頭の上に海で見つけた落とし物のようなものをのせていますね。

もともと「餌付けプログラム」として観光客から魚を貰って暮らしていたミスティーク。コロナの影響によりお客さんが減少して貰えるエサが減ってしまい、何かエサを貰える方法はないか？と、教えたわけでもないのに海からサンゴ礁のかけらや貝殻を持ってくるようになったのだそうです！

日によっては10個もの海からの贈り物を「これと交換に魚どうでしょうか～」といった具合に持って姿をあらわし、ヒトを逆餌付けしているんですって。

シナウスイロイルカの寿命は40年程度と言われています。施設のスタッフがミスティークと名付けたピンクイルカは1991年にこの湾に住むようになりました。……ということは現在はゆうに30才にはなっているということですね。長く生きている分だけヒトの喜ばせ方やかかわり方も分かっているのでしょうか。

愛らしいピンクイルカから、海からのプレゼントを受け取るなんて聞いただけでキュンッとしますね。それだけで既にハッピーな気分がもたらされて幸運を頂けました…！

オーストラリアの北東部に位置する都市・クイーンズランド州のブリスベン市に位置する「バーナクルズ・ドルフィン・センター」へは日本からの直行便があるブリスベン国際空港を利用すると便利です。成田空港からカンタス航空を利用すれば、所要時間は9時間。

ブリスペン空港からも車で2時間30分とかなり郊外に目的地があるため、レンタカーを手配するなど自分で運転ができる人や長距離の移動が苦にならない人向けのスポットと言えそうです。

リゾート気分を味わいながらピンクイルカとの出会いを果たしたいという方には、タイのサムイ島へお出かけすることをおすすめします。

美しい白砂のビーチと透きとおるような海。さらには、そこかしこに立ち並ぶ高級リゾートヴィラやホテルに、癒しを求めに訪れるのも素敵でしょうね。

島全体にヤシの木がたくさん茂っていることから別名「ココナッツアイランド」という愛称でも親しまれています。日本からバンコク、さらにはサムイ島のサムイ空港までの航空便と、ホテルの宿泊がセットになったプランが旅行会社から多数販売されています。

羽田発のプランや成田発のプラン等、中には5泊で10万円以下のものもあるため、お手頃にリラクゼーションを得られて◎。

「ドルフィンツアーサムイ(Dolphin Tour Samui)」など、現地でピンクイルカと触れ合えるアクティビティを取り扱う旅行会社が多いのも魅力のひとつです。

日本語のホームページから、オンラインで渡航前に予約できるのも嬉しい！ピンクイルカのウォッチングツアーの合間にスパでマッサージを受けてみるのはいかがですか？

さて、サムイ島本島から30分ほどかけ、スピードボートで行くカノムというエリアでは、なんと90パーセントの確率でピンクイルカに会うことができます。しかもボートに寄ってくるフレンドリーな生物は、ピンクイルカだけではありません。小さな魚たちも船上から目視でハッキリと見ることができて、大満足！

浅い海域に生息するシナウスイロイルカの特徴は、成体になるにつれて皮膚の色が変わっていくところ。赤ちゃんの頃は濃い灰色をしていますが、徐々に白そしてピンクへと表面が変化していきます。

生まれたばかりで既に1メートルもあるピンクイルカの赤ちゃんですが、妊娠の期間は315日とかなり長いのをご存じでしたか？一度の出産で生まれるのは一頭のみで、お母さんイルカと2年ほどを一緒に過ごします。

ピンクイルカと出会えたら写真を撮影したくなりますよね！実はピンクイルカをスマホやパソコンの待ち受け画面に設定すると、良いことがあると言われています。もっと幸運にあやかりたいな、という方は「1日に3度ピンクイルカを見ると幸せになれる」という奇跡に期待しても良いかもしれません。

良いことって具体的にどんなこと？と気になりますね。占いの世界でイルカは「これからゆくべき道や方向を教えてくれる開運のシンボル」とされています。現状に悩んだ時は先へ進む後押しになってくれるかも!?

タイと同じくらい身近なアジア圏に、もう一カ所ピンクイルカと出会える場所があります。それが香港のランタオ島です。香港の西にあるランタオ島には香港ディズニーランドや静かなビーチ貝澳(プイオー)、ゆったりとした時間が流れる港街・大澳(タイ・オー)などがあり、みどころが盛りだくさん。

ゆったりとリラックスした時間とアクティブな時間を一度に体験することができるなんて一挙両得ですよね。日本から香港へは直行便が出ています。10社以上の航空会社の便があるため、マイルを貯めたい、格安のLCCを利用したいなど、それぞれのニーズで選ぶことが出来ますよ。

日本から香港への直行便を利用した時の所要時間は4時間から5時間ほど。さらにランタオ島の中心地・東涌(トンチョン)へはMRTやバス、フェリーなどを使用することが可能で、40分ほどで到着します。

ランタオ島でピンクイルカに会いたいなら、やはりオンラインから現地のツアー会社のアクティビティに予約を入れるのが便利でお手軽です。例えば「パンダトラベル香港(Panda Travel Agency Limited -Hong Kong)」では、ふ頭から小型の船にのって軽食を食べながら2時間のイルカウォッチングを楽しむツアーが、460HKD(6,300円前後)で販売されています。

高確率でピンクイルカに出会うことができる香港のランタオ島。シナウスイロイルカの色は、頭頂部に灰色の斑点のついた個体やピンク色がかなり目立つ個体など、さまざまです。カップルでピンクイルカをみることができると、永遠に愛が続くと言われています。ロマンチックなことがお好きな方はぜひお二人で訪ねてみてくださいね。

また、アマゾンカワイルカとの違いとして、背びれにたんこぶのような突起がない、という点にも注目です。

シナウスイロイルカのもうひとつの特徴は、通常は何頭かで行動しているけれど、その時々で行動形態を変えることがあるというところ。時には数十頭の徒党をくんで海を泳いだり、他の種類のイルカと群れになって集団行動をすることもあるんです！

周りの仲間たちと柔軟にチームを組むことができる、そんな特性から、ピンクイルカを見つけると人間関係を改善したり修復したりすることが叶うとも言われています。ピンクイルカのしなやかさにあやかりたいですね。

ピンクイルカは幸運を運んでくれる珍しい生き物だということがお分かり頂けたでしょうか？アマゾンカワイルカとシナウスイロイルカの違いにもぜひ注目してみてください。知れば知るほど奥深く神秘的な彼らの生態に、きっと会いにいく前から魅了されてしまいますよ！

ピンクイルカに出会えば良いことがある…カップルで見れば良縁が続く…待ち受け画面にすればハッピーになれる…色々な噂がありますが、アマゾンのマナウスやタイのサムイ島など、ピンクイルカに会える場所へ実際に訪れて、皆さん自身で幸せを受け止めてみてくださいね。

※記載内容は公開時点での情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています。