フィレンツェの人気観光スポットおすすめ15選!定番から穴場まで!

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イタリアの中部の町フィレンツェはルネッサンス芸術が花開いた「花の都」。周りの都市も中世のゴシック様式の建築物や初期キリスト教の芸術が世界遺産として登録されている。教科書で見た芸術を是非実際に見に行ってほしい。

1.ロマネスク建築の傑作

モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカおよびグランデ広場

モデナ大聖堂はランフランコらによって建造されたロマネスク様式とゴシック様式の融合した傑作として1997年に世界文化遺産として登録された。トッレ・チヴィカは市民の塔という意味であり大聖堂の隣にある鐘楼である。モデナ大聖堂はトッレ・チヴィカとグランデ広場とともに中世キリスト教都市の信仰と市民生活の結びつきを伝えるものである。

モデナはイタリア・エミリア=ロマーニャ州の都市。フィレンツェの属するトスカーナ州の隣にある州で、州全体が「美食の州」として名高い。フィレンツェから行く場合はイタリアの高速鉄道であるイタロもしくはトレニタリアでエミリア=ロマーニャ州の州都ボローニャまで行き、そこから普通電車でアクセスするのが一番便利だろう。せっかく行くのであれば名産のバルサミコ酢も是非ご賞味を。たいていのレストランでは席に座れば、テーブルの上に店選りすぐりのバルサミコ酢が置いてあるだろう。
トッレ・チヴィカから一望できる中世の街並みは、半日もあればゆっくり見て回ることが出来るので、時間がない方も是非足を運んでいただきたい。

Cathedral, Torre Civica and Piazza Grande, Modena(モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカ及びグランデ広場)
住所:
Piazza Duomo、41121 Modena MO
アクセス:
ボローニャから列車でモデナ駅まで30分 そこから徒歩15分
営業時間:
施設により異なる
定休日:
施設により異なる
電話番号:
+39 059-216078

2.ヨーロッパ初の近代都市

フェッラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯

14世紀にエステ家が町を整備し芸術家を保護した。フェッラーラはヨーロッパ初めての近代都市と言われる。エステ家の居城エステ城、ディアマンテ館、スキファノイア宮殿、大聖堂(写真)が有名で、ルネッサンス期の建築が数多く残る。

2-3時間立ち寄るだけで十分に満喫できるエミリア=ロマーニャ州の都市フェラーラは、駅から徒歩20分程で観光の中心地までアクセスすることが出来る。エステ城(エステンセ城ともいう)は階段をあがって塔の上に行くことが出来るので是非最初に訪れて欲しいスポット。大聖堂(サン・ジョルジョ大聖堂ともいう)は城から徒歩30秒ほどの所にあるので、是非合わせて訪問を。モデナ大聖堂と同じく大聖堂もロマネスク様式で造られたもので、大理石が美しい正面は上から最後の審判・天国・地獄が表現されている。ディアマンテ館(ディアマンティ宮殿ともいう)とスキファノイア宮殿はそこから徒歩10分前後で行くことが出来る。

Ferrara citta' del Rinascimento e il suo Delta del Po(フェッラーラ:ルネサンス期の市街とポー川デルタ地帯)
住所:
44121 Ferrara FE
アクセス:
ボローニャから特急、急行列車でフェッラーラ駅まで30分

3.色あせないモザイク画は必見

ラヴェンナの初期キリスト教建築物群

ラヴェンナは5世紀には西ローマ帝国の首都となり6世紀半ばにはビザンツ帝国の中心として栄えた。5~6世紀に建てられた初期キリスト教の聖堂などが多く残されている。サン・ヴィターレ聖堂のモザイク画はキリスト教の聖人や天使などの人物と幾何学模様が融合している。モザイク画はガラスや石を並べて描いており何世紀経っても色あせていない。

ラヴェンナはフィレンツェから電車や車で片道2時間半~3時間程アドリア海方面へ進んだ所にあるエミリア=ロマーニャ州の都市。少し大変だが日帰りでも行ける所にあり、海も近いのでフィレンツェとはまた違った趣を感じることの出来る都市だ。ここを訪れる人の多くが旅の最大の楽しみとしている圧巻のモザイク画の数々は、イタリアの他の都市の物と違って色彩豊かな点が特徴的なので、イタリア各地を周遊する方は是非写真に収めて後で他の都市のモザイク画との違いを楽しんでほしい。
市内からバスで15分程行くとアドリア海の絶景も楽しむことが出来、夏は特に多くの人がマリンレジャーを楽しんでいるので、海の景色に触れたくなった人にもラヴェンナはオススメの都市だ。

Monumenti paleocristiani di Ravenna(ラヴェンナの初期キリスト教建造物群)
住所:
Ravenna RA
アクセス:
ボローニャから列車でラヴェンナ駅まで約1時間半

4.ガリレオが重力の実験をしたピサの斜塔

ピサのドゥオーモ広場

日本人が「イタリア」と聞いた時に真っ先に思い浮かぶ物のひとつであるピサの斜塔(イタリア人は「トッレ・ディ・ピサ」と呼ぶ)は、ピサのドゥオーモ広場にそびえる世界遺産で、意外にもフィレンツェから電車で1時間もしないところに建っている。最寄り駅のトスカーナ州ピサ市の玄関口「ピサ中央駅(Pisa Central Station)」からは広場まで徒歩30分ほどかかるが、この地に来たほとんどの人がピサの斜塔を目指す為、迷わず行くことが出来るだろう。途中フィレンツェにも流れるアルノ川を超える時は、似たようなロマンチックな景色も見ることが出来るので、広場に到着するまでも次々と顔を出す絶景の数々に気が抜けない。

Piazza del Duomo, Pisa(ピサのドゥオーモ広場)
住所:
Piazza del Duomo、56010 Pisa PI
アクセス:
フィレンツェから列車で約1時間
電話番号:
+39 050-835011

5.ルネッサンスの中心フィレンツェ

フィレンツェ歴史地区(Historic Centre of Florence)

フィレンツェは中世に毛織物と金融業で栄えた町。15~16世紀にはメディチ家の援助によりルネサンス文化が発展した。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は後期ゴシック建築及び初期ルネッサンス建築を代表する建物。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂はいわゆる「ドゥオーモ」と言われているフィレンツェきっての観光のハイライト。ドゥオーモ(Duomo)とはその町を象徴する大聖堂にあたるものなので、モデナも含めイタリアの各都市に存在するが、中でもこのフィレンツェのドゥオーモはミラノのドゥオーモと並んで、イタリア人もわざわざ足を運ぶほどの大変見応えのあるものである。
一大ブームを巻き起こした映画「冷静と情熱のあいだ」の数々の重要なシーンで登場するフィレンツェ歴史地区の建物群はルネッサンス建築のお手本のようなものばかり。モデナ大聖堂などのロマネスク様式・ゴシック様式などとの違いを感じてみるのも楽しいだろう。

Historic Centre of Florence(フィレンツェ歴史地区)
住所:
Via dei Pucci, 2, 50122 Firenze
アクセス:
ローマから列車で約1時間半
フィレンツェ空港から市内までタクシーで約20分
電話番号:
+39 055-282008

6.ルネッサンスの立役者メディチ家に思いを馳せる

メディチ家の館と庭園(Ville e Giardini Medicei)

「メディチ家の館と庭園」はフィレンツェと周りの田園地帯に点在する12の館と2つの庭園で構成される世界文化遺産だ。15~17世紀に建造された邸と庭園はメディチ家の繁栄を偲ばせるとともに建築家、芸術家を援助した証拠でもある。

14つある文化遺産の中で、フィレンツェ市内から徒歩で行きやすく、おすすめなのがピッティ宮殿隣接の「ボーボリ庭園」だ。ここはフィレンツェへの陸路の玄関口「サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」から徒歩で20分ほどの所にあり、一年中多くの観光客で賑わっている。
もともとこの地を所有していたボルゴーリ(もしくはボルゴリーニ)一家から名付けられたとされるボーボリ庭園はメディチ家が買い取った後に大幅な拡張工事が行われ、自然と芸術が絶妙に混ざり合う現在の姿生まれ変わった。花の咲き誇る季節はまさに楽園のよう!フィレンツェ歴史地区に比べるとやや知名度の低い世界遺産ではあるが、幾分人も少なくのんびり出来る為、是非足を運んでいただきたい。

Ville e Giardini Medicei(メディチ家の館と庭園)
住所:
Piazza Pitti, 1, 50125 Firenze(ボーボリ庭園)など
以下、ボーボリ庭園の情報
アクセス:
フィレンツェ旧市街のピッティ宮殿に隣接
営業時間:
8:15-18:30
※時期によって変動あり
定休日:
第1月曜、最終月曜、1月1日、5月1日、12月25日
電話番号:
+39 055-229-8732
料金:
10.00ユーロ(バルディーニ庭園、銀器美術館、磁器博物館、衣装博物館も入場可能)

7.塔の町サン・ジミニャーノ

サン・ジミニャーノ歴史地区

サン・ジミニャーノはローマへの巡礼の道フランチジェナ街道とピサとフィレンツェを結ぶピサーナ街道の合流地点にあることから10世紀以降交通の要衝として発展した。13世紀に入り町が繁栄したことで貴族達が富と力の象徴として塔の高さを競い合った結果、72もの塔が建築され、現在14の塔が残る。

サン・ジミニャーノはトスカーナ州の都市だが、その名前はエミリア=ロマーニャ州・モデナの司教「聖ジミニャーノ」に由来する。フィレンツェから行く場合はバスが便利で、バスで街に近づくと高台にニョキニョキと塔が現れ、人によってはその姿を「ニューヨークのマンハッタンのよう」と表現する人もいるほどだ。現在はかつての姿を望むことは出来ないが、最古の塔「ロニョーザ塔(51m)」や最も高い塔「グロッサ塔(54m)」は健在である。グロッサ塔へは入場料を払えば階段を使って上に上がることが出来るので、時間のある方はサン・ジミニャーノ側からのトスカーナの雄大な景色を望むのも良いかもしれない。

Centro storico di San Gimignano(サン・ジミニャーノ歴史地区)
住所:
San Gimignano, Province of Siena
アクセス:
シエナおよびフィレンツェよりバスで約1時間

8.中世の町並みが残るシエナ

シエナ歴史地区

シエナは中世、金融業で発展した町だ。世界一美しいと言われるカンポ広場は市場の開催地としての商業空間であるだけでなく、条例・判決の公布や公開処刑の場としての支配空間、スポーツの競技場や賭博場としての娯楽空間として機能していた。

カンポ広場の美しさはその地に身を置いてこそ、感じることが出来るだろう。扇状に広がった世界一美しい広場は、市庁舎のあたりに扇の中心点があって、そこから9つの方向に優美な姿が広がっている。「9」という数字は当時シエナを統治していた民衆から選ばれた代表者の数だそう。
扇形の輪郭は白の石で縁取られており、広場にあるマンジャの塔に上がれば広場全体を見渡すことが出来るので是非塔の上に上がってほしい。マンジャの塔からは、広場はもちろんその先のトスカーナの豊かな田園風景も一望できる。400段以上ある階段を徒歩で上がるしか上へ行く手段はないが、頂上からの絶景は何物にも代え難いものがある。

Centro storico di Siena(シエナ歴史地区)
住所:
Piazza Il Campo, 53100 Siena SI
アクセス:
フィレンツェからバスで約75分

9.ローマ教皇が作った理想の街

ピエンツァ市街の歴史地区

1459年ローマ教皇ピウス2世が生まれ故郷を自然と人間の調和、ギリシャローマ建築への回帰という「理想の街」とするべく町の改造を命じた。ルネサンス様式のドゥオーモ、ピッコロミミ広場が有名。

もともとはCorsignano(コルシニャーノ)という名前だったこの町は、教皇の名に由来する「ピエンツァ(Pienza)」となった後、統一した町づくりのためにフィレンツェから建築家ベルナルド・ロッセリーノを招き、大掛かりな改築作業が始められた。
後に「ルネッサンスの申し子」とまで言われた彼の作品は、フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂等でも鑑賞することが出来るが、彼の作品の持つ鼓動を感じたいなら断然ピエンツァへ行くのがおすすめだ。
目抜き通りでも長さ500m足らずのコンパクトな市内は、一時間もあれば心の底から満喫することが出来るだろう。ピエンツァは鉄道が通っていない為、最寄のシエナまで鉄道で行き、そこからバスを利用するのが便利。

Centro storico della citta di Pienza(ピエンツァ市街の歴史地区)
住所:
Pienza SI
アクセス:
シエナからバスで約80分

10.ラファエロの故郷ウルビーノ

ウルビーノ歴史地区

ラファエロの出身地と知られるウルビーノ。ルネサンス期にモンテフェルトロ家の下で芸術家が集まった。ルネサンス建築の宮殿で最も美しいと言われるドゥカーレ宮殿は必見。

ウルビーノはイタリア・マルケ州の都市。フィレンツェから行く場合はサンタ・マリア・ノヴェッラ駅からペザーロ駅まで約3時間、その後バスに1時間ほど乗る必要があるため、出来たら一泊して是非ゆっくり訪ねてほしい。
ウルビーノという都市名は知らなくとも、ウルビーノという言葉自体は聞いたことのある人が多いのではないだろうか?というのも、イタリアにはフィレンツェ・ウフィツィ美術館が所蔵する名画「ウルビーノ公爵夫妻の肖像」「ウルビーノのヴィーナス」があるからだ。2つはもちろん、モンテフェルトロ家ゆかりの作品。世界史や美術の教科書にも載るほどの超大作なので、ラファエロの名画とあわせて、ご存知ない方は是非一度チェックしておいて欲しい。

Centro storico di Urbino(ウルビーノ歴史地区)
住所:
61029 Urbino Pesaro Urbino
アクセス:
ペーザロからバスで約50分

11.カトリック教会の巡礼地として人気

アッシジ:聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群

カトリック教会の修道会であるフランシスコ会の創立者フランチェスコが生まれたこの町はカトリック教会の巡礼地だ。サン・フランチェスコ聖堂は斜面に立っていて、斜面を有効に利用するため上下2段の建築で、上堂部分はゴシック様式、下堂の部分はロマネスク様式となっている。

ここ、アッシジはイタリア・ウンブリア州の都市。巡礼地とだけあって観光のメッカであるフィレンツェ等からの日帰りバスツアーなどもたくさん用意されているが、ぜひこの機会にウンブリア州全体もご堪能いただきたい。ウンブリア州はイタリア20州の中でも特徴の多い州で、イタリア唯一の内陸州でありそのほとんどが丘陵地や森となっている。
州都のペルージャには名門ペルージャ大学があり、日本人留学生も多数在籍しているので現地で日本人を見かけることも多いかもしれない。アッシジはそこからバスに乗って30分程の所にある町だ。
少し辛みのあるピリっとしたオリーブオイルやトリュフ・ジビエ料理など山岳地方ならではの料理の数々も他の州とはだいぶ趣が異なる為見逃せない。

Assisi, la Basilica di San Francesco e altri siti Francescani(アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群)
住所:
Piazza San Francesco, 2, 06081 Assisi PG
アクセス:
ペルージャから列車で約20分
営業時間:
施設により異なる
定休日:
なし
電話番号:
+39 075-819001

12.絵のような景色

オルチャ渓谷

シエナの領土であったオルチャ渓谷は300年に及ぶ土壌改良の結果、現在のような田園風景が誕生した。なだらかな丘陵に広がる農地と糸杉の風景は多くの画家に影響を与えた。

オルチャ渓谷の豊かな風景はトスカーナ地方でつくられるワインのラベル等によく採用される為、現地でその光景を見た方は、もしかしたら以前どこかで見たことのあるような風景だと感じるかもしれない。シエナ市の南東に広がるこの渓谷は、ピエンツァから徒歩圏内の為、セットで訪れる人やピエンツァの市街を散策した後、ハイキングやトレッキングがてら足を伸ばす人も多い。
中世にはローマへの巡礼路として世界中から多くのカトリック教徒たちが通り過ぎて行ったその道を辿れば、中世ヨーロッパの人々のカトリックへの想いに、少しは寄り添えることだろう。全ての季節において魅力的な表情を見せてくれるので是非季節に関わらず訪れていただきたい世界遺産の一つだ。

Val d'Orcia(オルチャ渓谷)
アクセス:
フィレンツェから最寄りのシエナには、バスで約1時間半

13.天空の城サンマリノ

サンマリノ歴史地区とティターノ山

サンマリノはイタリアの中にある小さな共和制国家。その首都のサンマリノ市はティターノ山の上に建設された都市であり、周りを外敵から守る城壁に囲まれている。中世以来の共和国の伝統と建造物群が密接に結びついている。

サンマリノは世界で5番目に小さなミニ国家だが、パスポートが無くともイタリアから簡単に行くことが出来る。一番簡単なのはエミリア=ロマーニャ州の都市リミニの駅前よりシャトルバスで行くというもので、駅前の乗り場から1日中沢山のバスがリミニとサンマリノ間を行き来しているので、切符を買って、来たバスに乗ると良いだろう。約1時間でサンマリノに到着。ここは消費税が一切ないため、イタリア人も買い物がてら訪れる人が多い。特産品などは特になく、食べられるものもエミリア=ロマーニャ州の名物とほぼ同じだが、高台からの景色は格別。霧が出やすい地域でもあるので、なんとしても絶景をカメラに収めたい方は、サンマリノ国内で1泊するのがおすすめだ。

Centro Storico di San Marino e il Monte Titano(サンマリノ歴史地区とティターノ山)
住所:
Centro Storico, San Marino 47890 , San Marino
アクセス:
リミニからバスで約45分

14.サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は世界遺産「フィレンツェ歴史地区」を構成する最も有名な建物で日本語に直訳すると「花のマリア様の大聖堂」という意味になる。
1295年からなんと約200年もの歳月をかけてつくられた大聖堂はミラノの大聖堂とともにイタリアで最も有名なもののひとつ。写真奥に写っている大理石を積み上げて造ったお椀型の天井(クーポラ)は、陽の光を浴びるとまるで咲き誇った花のように生き生きと輝き、フィレンツェの思い出にさらに花を添えてくれることだろう。
もちろん入館可能で、クーポラや手前の鐘楼には階段を使って上がる事も出来るので是非健脚な方は上からの景色も堪能してほしい。

こちらが屋上からの景色!クーポラは約100メートル・463段、鐘楼は約80メートル・414段の階段から構成されている。クーポラの写真を綺麗に写真に収めたい人はあえて鐘楼に上るのがオススメで観光客の数もいくぶん少ないだろう。
逆にフィレンツェの景色をたっぷりと味わい人にはクーポラがおすすめ。スペースも鐘楼より幾分広いので360度のパノラマビューを思う存分楽しむことが出来る。
なお、どちらも一年を通じて世界中からの観光客でごった返しており、日の入りの頃は数時間待ちとなることもあるのでツアーなどで訪れる方は注意が必要、予約も不可欠なので来館前に必ずチェックしてほしい。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)
住所:
Via della Canonica, 1 50122 - Firenze
電話番号:
+39 055 2302885
営業時間:
10~17時(大聖堂)
定休日:
なし
アクセス:
サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)駅から徒歩15分
料金:
18ユーロ(クーポラの屋上は必ず予約が必要でHPもしくはドゥオーモ広場にあるチケットオフィス内の自動販売機から予約表を入手する必要があります。)

15.ウフィツィ美術館

ウフィツィ美術館はイタリアでは「ガレリア・デッリ・ウフィツィ(Galleria degli Uffizi)」と呼ばれるフィレンツェきっての観光地。「ウフィツィ」という語は日本人には発音しにくく覚えにくいが、その語源を知れば一発で覚えられることだろう。というのも、トスカーナの方言「ウフィツィ」は英語のオフィス(事務所)と同じルーツを持つ言葉だからだ。
もとはフィレンツェを有する「トスカーナ大公国」の事務所だったことからその名が付いたウフィツィ美術館は、1つ1つじっくりと展示物を見ていたら何日あっても時間が足りないので、個人で足を運ぶ際は、事前に巡り方の計画を練っておくと良いだろう。またチケットの事前購入も必須!特に入館無料日の毎月第一日曜は、午前中から数時間待ちの列が出来ることもあるので注意が必要だ。

ウフィツィ美術館内で、見るべき絵画を挙げればキリがないが初めて行った方も絶対に見るべきなのが上の写真の絵画の数々だ。ピエロ・デラ・フランチェスカの『ウルビーノ公夫妻の肖像』、ラファエロの『ひわの聖母』、カラヴァッジオ の『メデューサの首』、ボッティチェリの『ヴィーナス誕生』と『プリマヴェーラ』、そしてティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』はどれもルネサンス期に誕生した名画中の名画で、現在でも絶大なオーラを放っており、見るものの心を奪って止まない。
また写真中にも掲載されている館内の回廊も必見で、窓からはフィレンツェの絶景とヴェッキオ橋を特等席で望めることでも有名だ。

ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)
住所:
Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze FI
電話番号:
055 23885
アクセス:
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂から徒歩約6分
営業時間:
8.15~18.50
定休日:
月曜日・元旦・クリスマス
料金:
20ユーロ(3/1-10/31)・12ユーロ(11/1-2/28)

イタリアの世界遺産15カ所をご紹介した。どこも中世の雰囲気が漂うのんびりとした街なので、長期の休暇をとってゆっくりと回りたい。

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