ポルトガル世界遺産「ポルト歴史地区」観光で人気の建造物&遺跡6選

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ポルトガル第二の都市ポルト。その名が国名の由来ともなっているこの街は、歴史的建造物が並ぶ美しい地です。旧市街は「ポルト歴史地区」として世界遺産にも登録されていて、見どころがいっぱい!ぜひ訪れてほしいスポットを6か所厳選してご紹介していきます。

サン・ベント駅(Estacao de Sao Bento)

サン・ベント・デ・アヴェ・マリア修道院の跡地に建築されたことから、この名前になったサン・ベント駅。ポルトの入口であるここは毎日たくさんの人でにぎわっています。鉄道の利用客が増えたことから、当時ポルト郊外にあったカンパニャン駅からさらに線路をのばして作られました。

「世界で最も美しい駅」のひとつに選ばれるだけあって、重厚な外観だけではなく内部も素晴らしいものとなっています。ポルトガルの建物を彩る特徴のひとつ、アズレージョと呼ばれる装飾タイルが約2万枚使われ、ポルトガルの歴史が垣間見られるシーンが描かれているのです。鉄道を利用しなくても、これを見るだけでも訪れる価値アリ!

サン・ベント駅(Estacao de Sao Bento)
住所:
Praca Almeida Garrett, Porto
電話番号:
(211)023 000
アクセス:
鉄道「サン・ベント(ESTACAO DE SAO BENTO)」駅

ボルサ宮(Palacio da Bolsa)

世界遺産「ポルト歴史地区」の構成遺産のひとつ。「宮」という名がついていますが宮殿ではなく、もとは証券取引所で現在も商工会議所が入っています。ちょっと意外ですね。「ボルサ」には「株」の意味があるのです。

スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿を模したという「アラブの間」。これで本当に商工会議所…?まさに「宮殿」の名にふさわしい、素晴らしい空間ですね。

現在でもレセプションなどで使われているそうで、国内外の多くの人に利用されています。これは確かに宮殿での晩餐会を想起させる雰囲気。

全て完成するまで70年の歳月を要したという驚きのこの建物は、6人の建築家が手掛けたため、新古典様式、ネオパラディオ様式、トスカーナ建築などさまざまな建築様式を見ることができます。

ボルサ宮(Palacio da Bolsa)
住所:
Rua Ferreira Borges, 4050-253 Porto
電話番号:
(0223)399 000
開館時間:
9:00~18:30(11~3月は9:00~13:00、14:00~17:30)
料金:
大人7ユーロ、子供(12歳以下)4ユーロ、シニア:4ユーロ
アクセス:
鉄道「サン・ベント(ESTACAO DE SAO BENTO)」駅から徒歩10分

エンリケ航海王子広場(Praca Infante Dom Henrique)

ジョアン1世の三男(五男という説もある)エンリケは、「航海王子」という呼び名にふさわしく、大航海時代の足掛かりを作ったと言われる人物です。アフリカ西岸の探検に対して非常に熱心に取り組みました。

ボルサ宮の前面にある広場に立つのが彼の功績を称えてつくられたエンリケ像です。遠く指差す先にはアフリカがあるのだとか。

エンリケ航海王子にはさまざまな伝説があり、一時期は神格化されるほどの勢いでしたが、近年はその真偽にいろいろと意見が出ているそうです。おもしろいものでは「航海王子という通称にもかかわらず、ひどい船酔いに悩まされ航海にはほとんど出ていない」という話もあります。

エンリケ航海王子広場(Praca Infante Dom Henrique)
住所:
Rua Ferreira Borges, Porto
アクセス:
鉄道「サン・ベント(ESTACAO DE SAO BENTO)」駅から徒歩10分

ポルト大聖堂(Sé do Porto)

12~13世紀に建造された、ポルト市内最古の教会であるポルト大聖堂。創建当時はロマネスク様式が採用されましたが、増改築が繰り返されたため回廊はゴシック様式、その他にもバロック様式に変更された部分が多々あり、さまざまな建築様式が楽しめます。

回廊で聖母マリアの一生を描いたアズレージョが見られます。ここを歩くだけで心が洗われるような気持ちになりますね。

大聖堂の内部。非常に精緻な装飾がほどこされた祭壇が高い天井まで続いています。中に入ると、キリスト教徒でなくても敬虔な気持ちにさせられます。

ポルト大聖堂(Sé do Porto)
住所:
Terreiro da Sé, 4050-573 Porto
電話番号:
(22)205 028
拝観時間:
9:00~12:00、14:30~19:00
アクセス:
鉄道「サン・ベント(ESTACAO DE SAO BENTO)」駅から徒歩5分

サン・フランシスコ教会(Igreja de Sao Francisco)

ボルサ宮の隣にそびえるバロック式教会のサン・フランシスコ教会。13世紀に建立され、14世紀に拡張、19世紀には残念ながら内戦によって焼失。内装の大部分がバロック様式で修復されています。

特筆すべきは内部の絢爛さ。外観の重々しさとはうって変わり、600kgもの金箔が装飾に用いられています。

こちらは「エッサイの木」と呼ばれるキリストの家系図です。1番下にダビデの父エッサイが横たわり、ユダ王国の12人の王などが並べられ、1番上に幼子イエスを抱いたマリア。すべて木彫りという見事さに目を奪われます。

こちらは地下納骨堂です。下をのぞける窓からは修道士の遺骨が見えるのだとか。

サン・フランシスコ教会(Igreja de Sao Francisco)
住所:
Rua do Infante Dom Henrique, 4050-297 Porto
電話番号:
(0222)062 100
拝観時間:
11~2月9:00~17:30、3~6月・10月9:00~19:00、7~9月9:00~20:00
料金:
3.50ユーロ
アクセス:
鉄道「サン ベント(ESTACAO DE SAO BENTO)」駅から徒歩10分

クレリゴス教会と塔(Igreja e Torre dos Clerigos)

18世紀創建のバロック建築教会であるクレリゴス教会。イタリア人建築家のニッコロ・ナッソーニによって建てられました。右奥に見えるのがクレリゴス教会の塔です。建設中はさまざまな課題や問題に見舞われ、完成したのは着工から約50年後のことでした。

内部は大理石の彫刻がとても美しく、階段をのぼって2階からもその全容を眺めることができるようになっています。

クレリゴス教会の塔は高さ76m。ポルトのシンボルであり、遠くからでもよく目立ちます。

らせん階段を上って頂上に達すると、眼下に見えるのは見事なオレンジ色の屋根の連なり!塔の高さももちろんですが、教会自体がポルト歴史地区を見渡せる丘の上に立っているため、市内を一望できるのです。ぜひ上ってみることをおすすめします!

クレリゴス教会と塔(Igreja e Torre dos Clerigos)
住所:
R. de São Filipe de Nery, 4050-546 Porto,
電話番号:
(22)200 1729
拝観時間:
9:00~19:00
大人:
教会は無料、塔は3ユーロ
アクセス:
鉄道「サン ベント(ESTACAO DE SAO BENTO)」駅から徒歩3分

さすが世界遺産に登録されただけあるポルトの美しい街並みをご紹介してきました。日本では歴史の教科書ぐらいでしかなかなか知る機会のないポルトガル。この国を訪れたなら、ぜひ世界遺産の街ポルトにも立ち寄ってみてください。

umi

北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆

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