ポルトガルは世界遺産の宝庫!必ず行くべき、おすすめの観光スポット人気17選

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ポルトガルは大航海時代、世界の中心となってヨーロッパを貿易で栄えた国。その時代が色濃く残る文化遺産はどれもこれもが歴史を動かした小さな国の誇りです。1つの自然遺産を含めたポルトガルの世界遺産17選をご紹介します。

ポルト歴史地区 (Historic Centre of Oporto)

ポルトガルという国名の由来ともなった都市ポルト。15世紀にインド航路を発見すると、ポルトガルはアフリカからアジアにかけて進出し、世界にその名をとどろかせました。この繁栄を支えたのがポルトであり、有名なポルトのワイン=ポートワインです。

オレンジ色の屋根がブロックのように重なり合って作り上げられている街並みは歴史に支えられて発展してきた生活の温もりを感じる風景です。

ポルトは首都リスボンに続く第二の都市。リスボンからは頑張れば日帰りで行って世界遺産「ポルト歴史地区」を巡った後に、ポートワインと美味しいシーフードを食べて帰路へ…なんてことも出来ます。電車・バス・飛行機(約50分)などリスボンからの移動手段は色々選べますがありますが、3時間弱で街の中心地部へアクセスできる電車はおすすめかつ定番の移動手段です。リスボンから陸路で向かった場合、ポルトへの玄関口はCampanhã(ポルト=カンパニャン)駅、ここから観光の中心地へ1駅だけ電車に乗れば(ちなみに歩くと30分程かかります)さっそく世界的に有名な観光地「サン・ベント駅」が眼前に広がります。

ポルト歴史地区(Historic Centre of Oporto)
アクセス:
リスボンからカンパンニャン駅まで鉄道で約3時間30分

マデイラ島の照葉樹林(Laurisilva of Madeira)

マデイラ島は首都リスボンから1,000km離れたマデイラ諸島を構成する4島の一つ。 ヨーロッパ一体で起こった第四紀更新世における氷河時代の影響を辛うじて免れた世界でも最大規模の照葉樹林帯です。

この森では月桂樹などの照葉樹のほか、地域固有の植物が150種類以上見られます。500種以上の無脊椎動物や、66種以上の維管束植物など島固有の動植物が多数生息していて、氷河期以前のこの辺りの照葉樹林の生態系の証となっています。

現代は地質年代でいうと「第四紀完新世」にあたり、ちょうど1つ前が「第四期更新世」です。博物館などでおなじみのマンモスやオオツノジカがいたこの時代は、氷河期と間氷期が繰り返し起こり、ヨーロッパの植生のほとんどがこの気候変動を通じてガラっと変わってしまいました。しかし、マデイラ島は大西洋上の温暖な気候に守られ奇跡的に第四期更新世以前のヨーロッパの植生が大規模にわたって現在にも残っております。その点で、大変貴重な自然遺産として世界中の観光客を魅力しているのです。トレッキングでゆっくり照葉樹の原生林を巡りながら古代の生態系を堪能するもよし、時間がない方は、島の随所にある展望台から、その雄大な自然と大西洋の織り成す見事な造形美を目に焼き付けるのもよいでしょう。

マデイラ島の照葉樹林(Laurisilva of Madeira)
アクセス:
リスボン空港からマデイラ空港まで2時間
おすすめ時期:
6~9月

アルコバッサ修道院(Monastery of Alcobaça)

ポルトガルで最も古い修道院。外部こそ18世紀に改築されバロック様式で施されていますが、内部はゴシック様式の荘厳な美しさが残り、ペドロ王太子と妻の侍女であるイネスとの悲劇の恋の物語と共に今も色あせずに受け継がれています。

イネスの処刑、その処刑に関わった者たちの処刑、と恐ろしいほどの愛憎渦巻くペドロとイネスの物語。二人を祀った墓はポルトガル・ゴシック様式の美の極致とも言われています。

アルコバッサ修道院は、正式名称を「Mosteiro de Santa Maria de Alcobaça(サンタ・マリア・ディ・アルコバッサ修道院)」と言います。「アルコバッサ」自体は地名なので、正式名称の方も覚えておくと街歩きの時便利です。アルコバッサはポルトガル中部のレイリーア県というところにあり、首都リスボンから約110㎞北へ進んだ所なので、日帰りでバスで行く方も多いですよ!すぐ北には古都コインブラもあり、昔、この悲恋物語が日本で紹介された際に「コインブラ物語」という邦題で、宝塚歌劇団によって上演された為、コインブラにあるイネスが捕えられた悲しみの地「サンタ・クララ修道院」等も合わせ、ゆかりの地を巡るファンも少なくありません。

アルコバッサ修道院(Monastery of Alcobaça)
住所:
2460-018 Alcobaça
電話番号:
+351 262 505 128
アクセス:
リスボンから北に約110kmの町ナザレ(バスで約2時間)近郊

バターリャの修道院(Monastery of Batalha)

ポルトガル語で戦闘を意味するバターリャ。ポルトガルのほぼ中央部にある小さな街です。バターニャの修道院はポルトガル独立に深く関係したバターリャの戦いの勝利と共に建てられました。以来、この街は修道院と共に発展してきたといっても過言ではありません。

随所にみられるゴシック様式やマヌエル様式の美しい装飾は圧巻で、当時の人たちの祈りを見事に表現しています。

バターリャ修道院は正式名称を「勝利の聖母マリア修道院 (Mosteirode Santa Maria da Vitoria)」といいますので、こちらも是非どこかにメモしておきましょう。アルコバッサから車で約30分。ポルトガルはタクシーが安いので、両区間は20ユーロ前後で行くことができるでしょう。どちらもレイリーア県にある世界遺産の為、多くの観光客がセットで訪れますのでタクシーの運転手さんに行き先を告げればすぐにわかってもらえます。是非どちらも行ってみてください。もちろん、リスボンからバターリャ(約120㎞離れています)へのバスもございますよ!宿泊施設はやや限られるものの、小さな街には土産店やレストランもあり、のんびりとしたひとときが過ごせるでしょう。

バターリャの修道院(Monastery of Batalha)
住所:
Largo Infante Dom Henrique, Batalha, Portugal
電話番号:
+351 244 765 497
アクセス:
リスボンからバスで2時間
おすすめ時期:
6~9月

リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔(Monastery of the Hieronymites and Tower of Belém in Lisbon)

ジェロニモス修道院とベレンの塔はインド航路を発見したバスコダ・ガマの功績を称えて建てられた大航海時代を象徴する記念碑です。世界の転換期ともなったこの時期にポルトガルは巨万の富を得て、その財産で独自の文化を発展させました。

ジェロニモス修道院はマヌエル様式と呼ばれるロープ・珊瑚・天球儀など海洋、動植物をモチーフにした贅沢で優美な装飾で彩られています。

両施設は徒歩で20分程離れた所にありますが、周辺は一大観光名所密集エリアですのでそぞろ歩きをしているウチにどちらも訪れることが出来るはずです。周辺は「ベレン地区」とよばれるエリアで、電車やバスのターミナルのあるリスボン中心地の西側に位置します。観光ガイドの表紙などでおなじみの「発見のモニュメント」もすぐ傍にありますので是非沢山記念写真を撮ってくださいね。また、ベレン地区といえばグルメな地区としても有名で「ポルトガル料理」と聞いて思い浮かぶようなものはこの辺りで全て食べることが出来るでしょう。気軽につまめて日本人にも人気のポルトガル菓子「エッグタルト」も是非こちらで召し上がってみてください。

リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔(Monastery of the Hieronymites and Tower of Belém in Lisbon)
住所:
Praça do Império 1400-206 Lisboa(ジェロニモス修道院) Av. Brasília、1400-038 Lisboa(ベレンの塔)
アクセス:
ジェロニモス修道院 市電15番 
     Mosteiro dos Jeronimosから徒歩1分
     ベレンの塔 市電15番 
     Largo da Princesaから徒歩5分
電話番号:
ジェロニモス修道院213-620-034、
     ベレンの塔213-031-950
営業時間:
ジェロニモス修道院 5~9月:火~日10:00~18:30
     10~4月:
火~日10:00~17:30
     ベレンの塔 5~9月:
火~日10:00~18:30
     10~4月:
火~日10:00~17:30
定休日:
ジェロニモス修道院 月、1月1日、復活祭、5月1日、12月25日
    ベレンの塔 月、1月1日、5月1日、12月25日
入場料:
ジェロニモス修道院 €7、学割€2.80、日・祝は14:00まで無料
    ベレンの塔 €5、学割€2、日・祝は14:
00まで無料
おすすめ時期:
6~9月

サン・ロケ教会(Church of Saint Roch)

サン・ロケ教会(サン・ロッケ教会)はポルトガルの首都リスボンにあるイエズス会の教会です。イエズス会といえば1534年にフランシスコ・ザビエルらが創設したキリスト教・カトリックの男子修道会のひとつで、日本に初めてカトリックをもたらしたことでも有名ですよね!
サン・ロケ教会は16世紀から18世紀にかけてつくられたもの。まず1506年から1515年にかけて原型となる礼拝堂が建てられました。その後、約1世紀の間に内装が様々な様式で飾り立てられますます豪華に。写真のように外観は極めてシンプルなものですが一歩中に足を踏み入れるとそのギャップの大きさに誰もが息を呑むことでしょう。

上の写真のサン・ジョアン・パプティスタの礼拝堂(Capela de Sao Joao Baptista)はポルトガル屈指の豪華絢爛な礼拝堂として有名ですのでお見逃しなく。ガイドブックなどでもおなじみの人気観光地です。
また、サン・ロケ教会は特に私たち日本人にとって所縁のある観光名所のひとつでもあり、なんと1584年に天正遣欧使節団が長い航海を経てリスボンにたどり着いた際、1か月ほど滞在していた場所としても知られています。500年以上前に海を渡って遙かかなた、リスボンに日本人が赴いたなんて、考えれば考える程ドラマチックですね。彼らも圧巻の装飾品や絵画の数々に、さぞかし感動したことでしょう。

サン・ロケ教会 (Igreja de São Roque)
住所:
Largo Trindade Coelho, 1200-470 Lisboa
電話番号:
+351 21 346 0361
アクセス:
地下鉄レスタウラドーレス(Resutauradires)駅と鉄道 ロシオ(Estacao do Rossio)駅から徒歩5分
営業時間:
10時~18時
定休日:
月曜
料金:
無料

レガレイラ宮殿(Quinta da Regaleira)

レガレイラ宮殿はリスボンのすぐお隣の町“シントラ”にある宮殿です。ここは「シントラの文化的景観」という名称で世界遺産にも登録されている絶景を望むことが出来るので、リスボン観光が早く終わった方は迷わず足を伸ばすべき!首都とはまた違ったポルトガルの魅力に出会うことが出来るでしょう。
レガレイラ宮殿はもともと「レガレイラ男爵」の館だったものを、19世紀にブラジル出身の富豪アントニオ・モンテイロ氏(Antônio Monteiro)が買い取り大改装を施した後、現在の姿へと変貌を遂げました。その様子は写真からもお察しいただけるようにとにかく「摩訶不思議」そのもの!

現在宮殿には住人はおりませんが、一般公開されており、不思議な中の世界にどっぷり浸ることが出来ます。広大な庭園と不思議な屋敷の様子は歩くほどにハラハラドキドキが止まりません。
特にシンボルである「イニシエーションの井戸」の美しさは必見。これはアントニオ・モンテイロ氏が特にこだわって作った場所と言われており、庭園全体の美しさをより際立たせるものとなっています。
不思議なオブジェあり、抜け道あり、秘密の通路あり!地図をもらって散策することも出来ますが、せっかくなので是非童心に返って、気の向くままに散策してみてはいかがでしょうか?きっとポルトガル観光がより思い出深いものとなることでしょう。

レガレイラ宮殿(Quinta da Regaleira)
住所:
R. Barbosa do Bocage 5, 2710-567 Sintra
電話番号:
+351 21 910 6650
アクセス:
バス停「Sintra National Palace」から徒歩約20分
営業時間:
9時30分~20時00分(時期により変動あり)
定休日:
不定休
料金:
6ユーロ

ペーナ宮殿 (Palácio Nacional da Pena)

ペーナ宮殿(ペーナ国立宮殿)もリスボンのお隣シントラにある一大観光地で、レガレイラ宮殿とともに「シントラの文化的景観」として世界遺産に登録されています。1836年に建てられたペーナ宮殿はこの時代のロマン主義(それまでの合理主義な考えに対して感受性や主観に重きを置いていた時代)を象徴する建物としてポルトガルの文化財になっており、その姿は様々な様式が上手く織り交ざった、大変豪華絢爛なものです。
レガレイラ宮殿は現役の宮殿ではありませんが、ペーナ宮殿は現在も公的行事の際に使われておりますのでご来館予定の方は是非開館日をチェックしてから足を運んでみてください。

当時の言葉で「岩(Penha)」という意味を持つペーナ宮殿は、名前の通り標高約530メートルの岩壁の高台にそびえたっています。その昔、イギリスの詩人ジョージ・ゴードン・バイロン(George Gordon Byron)が「この世のエデンの園」とたたえた絶景は、カラフルでキッチュで現代を生きる私たちが見ても思わず感嘆の溜息を洩らさざるを得ません。
特に様々な様式が混在し、絶妙なバランスを取っている点がこの宮殿の最大の魅力。イスラム・ゴシック・ルネッサンス・マヌエルなど、見る場所や角度によってガラっと違う表情を見せてくれますので是非色々な角度からとくとご堪能ください。

ペーナ宮殿 (Palácio Nacional da Pena)
住所:
Estrada da Pena, 2710-609 Sintra
電話番号:
+351 21 923 7300
アクセス:
バス停「Sintra National Palace」から徒歩約50分、他施設とを結ぶ周遊バスあり
営業時間:
9時45分~19時00分
定休日:
不定休
料金:
14ユーロ

発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)

発見のモニュメントはポルトガルのガイドブックなどでもおなじみの一大観光地!ガイドブックの表紙や旅行番組などで、このモニュメントだけは目にしたことのある方も多いのではないでしょうか?
発見のモニュメントがあるのは首都リスボン。テージョ川(o Tejo)のほとりにあり、現地の言葉では「パドラオン・ドス・デスコブリメントス」と言います。
1960年に大航海時代初期の重要人物で、ヨーロッパの新航路推進と航海術の向上に多大なる貢献をした「エンリケ航海王子(Infante Dom Henrique)」の没後500年を記念してつくられた碑は、なんと高さ52メートルもあるそう。

具体的には建築家のコッティネッリ・テルモ氏(Cottinelli Telmo)と彫刻家のレオポルド・デ・アルメイダ氏(Leopoldo de Almeida)が1940年に開催された国際博覧会(Exposição do Mundo Português)に合わせ作ったもので、その歴史はそこまで深くはないのですが、いまやポルトガルきっての観光名所となりました。
記念碑には約30名のポルトガル人の像が刻まれており、エレベータ―を使って上に上がることも出来ます。また、記念碑正面の石畳も必見で、ここにはポルトガル人航海者が辿った航路を示す、見事な世界地図のモザイクがあります。是非日本に描かれているか、探してみてくださいね。

発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)
住所:
Av. Brasília, 1400-038 Lisboa
電話番号:
+351 21 303 1950
営業時間:
10~19時(10月~4月:~18時)
アクセス:
市電(15番)Mosteuro dos Jeronimos停留所から徒歩10分
定休日:
月曜(3月のみ)
料金:
5ユーロ

ロカ岬(Cabo da Roca)

ロカ岬も名前だけは聞いたことのある方が多いのではないでしょうか?ロカ岬はリスボン郊外にあるユーラシア大陸最西端の岬で、「シントラの文化的景観」にてご紹介した都市シントラなどからもたくさんバスが出ているのでセットで観光する方も多いです。
ロカ岬に近付くとさっそく先端付近に上記写真にも載っているシンボルの石碑を見つけることが出来るでしょう。せっかくふもとまで来た方はこの石碑と一緒に写真を撮るのをお忘れなく!石碑をよく見るとポルトガルの偉大な詩人ルイス・デ・カモンイス(Luís Vaz de Camões)が叙事詩「ウズ・ルジアダス(Os Lusiadas)」で書いた有名な一節「ここに地終わり、海始まる(Onde a terra se acaba e o mar comeca)」の文字が刻まれています。

石碑前には一日中、世界中からの観光客が列をなしているのでスグに見つけられることと思いますがどうぞお見逃しなく!また、岬から望む大西洋の景色ももちろん雄大で美しく、青い空とのコントラストを見る度、思わず何度も深呼吸したくなってしまいます。
周辺はハイキングコースにもなっており「シントラ・カスカイス自然公園(Parque Natural de Sintra-Cascais)」とう名前でアドラガビーチ(Adraga Beach)まで約1時間の散策を楽しむことが出来ます。
普段都会であくせく働いている貴方!是非どこまでも広がる青い海と空、海岸の景色に癒されに来てください。

ロカ岬(Cabo da Roca)
住所:
Estrada do Cabo da Roca s/n, 2705-001 Colares
アクセス:
シントラから車で約40分
営業時間:
24時間
料金:
無料

サン・ジョルジェ城 (Castelo de São Jorge)

リスボンの歴史に想いを馳せるのにも、高台からリスボンの首都の風景に心を躍らせるのにもぴったりのスポットがこちら、サン・ジョルジェ城です。
ポルトガルの首都リスボンを古くより見守り続けるサン・ジョルジェ城は、ヨーロッパの中でも大変古くからあるお城のひとつで、なんと初代創設は紀元前までさかのぼります(紀元前2世紀、もしくは6世紀頃建てられたというのが現在有力な説です)。
初期の頃は土着の人々により占領されていたサン・ジョルジェ城は、その後、家主が次々と変化しますがようやく1255年に「アルカソヴァ城(Alcáçova)」という名で、王家の居住地として使われはじめるようになりました。1300年代には第6代ポルトガル王のディニス1世(Diniz I)が大改修を行い、さらに王宮らしく装いを新たに。その後も、歴代のポルトガル王らの手によって進化し続けたサン・ジョルジェ城は、その用途も、時代に合わせて居住地・要塞・兵舎・監獄と次々と変化し続け、現在に至ります。
荘厳でありつつも、どこか哀愁が漂う重厚感のある建物は、四角形の塔が10つあり、歩いて塔を上ると素晴らしいリスボンの町並みを一望することができます!周辺は公園として整備されているので、雰囲気も抜群。ぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか?城内は有料ですが周辺散策は無料で可能です。

サン・ジョルジェ城 (Castelo de São Jorge)
住所:
R. de Santa Cruz do Castelo, 1100-129 Lisboa
電話番号:
+351 218 800 620
アクセス:
地下鉄ロシオ(Rossio)駅から徒歩15分
営業時間:
9~21時(11~2月:~18時)
定休日:
不定休
料金:
8.5ユーロ

夏限定!アゲダ傘祭り(AgitÁgueda)

ご覧ください!なんて幸せそうな風景なんでしょう。「アゲダ傘祭り」はその名の通り「アゲダ(Agueda)」という都市で毎年行われているイベントで、いまやポルトガル関連の旅行雑誌などでもおなじみのポルトガルきっての目玉観光地となってしまいました。アゲダは首都リスボンとリスボンに次ぐポルトガル第二の都市ポルトのちょうど真ん中あたりに位置する都市で、近郊のコインブラなどとセットで訪れる人も多いんですよ!日本からのツアーも沢山催行されており現地では「Agueda umbrella sky project(アゲダ・アンブレラ・スカイ・プロジェクト)」という名前で開催されているものです。

「インスタグラマーの聖地」とも言われるカラフルな風景はどの角度から撮っても最高の1枚が切り取れることでしょう。傘のデコレーションは毎年この地で行われる芸術祭の一環で設置されるものですが、芸術祭が開催される7月以降も9月頃まで傘は展示されているので、夏休みやシルバーウィークなどを利用して是非観に行ってみてください。
現地に行くとスマホを片手に色々なアングルで傘を撮影する人がたっくさん!皆さん人が入り込まない幻想的な風景を撮ろうと必死です。せっかくなので足を運ぶ際は事前にインスタグラムでどのような写真を撮影するか計画を練るのもオススメ。晴れの日はもちろん雨の日の1枚も珍しい1枚が撮影できることでしょう。

アゲダ傘祭り(AgitÁgueda)
住所:
Largo 1º de Maio, 3750 Águeda Aveiro
電話番号:
+351 234 610 070
アクセス:
Aveiro駅から電車で約35分
開催時期:
7月~9月(イベントは7月がメイン)
入場料:
無料
営業時間:
24時間

サン・フランシスコ教会 (Igreja de São Francisco)

「サン・フランシスコ教会」と名の付く教会は世界にいくつもありますが、その中で特に有名なのがペルー(リマ)にあるものとこちら、ポルトにあるものです。両者はいずれも世界遺産登録されておりこちらは「ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院」の構成資産として1996年に世界遺産登録されました。
ポルトは首都リスボンに次ぐ第二の都市で、ツアーなどではセットで訪れる方も多いことと思います。港湾都市として発達したポルトは「ポルトガル」の名前の由来ともなった重要な都市。中でもサン・フランシスコ教会は当時の富を象徴するもののひとつで、シンプルな外と豪華な内装とのギャップは必見です。

上の写真がサン・フランシスコ教会の内部の様子です。フランチェスコ会のメンバーらによって1425年に建てられた教会は、その後17世紀にバロック様式に増改築が行われ、現在の姿へと変貌を遂げました。
教会内はきらびやかな彫刻たちで彩られており、特に約5~600キロもの金箔を使って贅沢に造られたと言われる「ターリャ・ドウラーダ(Talha dourada:金泥細工)」の施された祭壇や壁・天井は、どこもかしこもキラッキラで、ただただ圧倒させられるばかりです。
また「ジェッセの家系樹」と呼ばれる、キリストの系譜に連なるユダヤ教徒の系統図を1本の木に表した家系図や、日本での殉教の様子が描かれた祭壇画も見逃せません。

サン・フランシスコ教会 (Igreja de São Francisco)
住所:
Fernão Brandão Sanches
電話番号:
+351 22 206 2125
アクセス:
サン・ベント(Estacao de Sao Bento)駅から徒歩10分
営業時間:
9~19時(3、5、6、10月)、9~20時(7~9月)、9時30分~17時30分(11~2月)
定休日:
なし
料金:
6ユーロ

レロ・イ・イルマオン(Livraria Lello)

レロ・イ・イルマオンはアゲダの傘祭りと並ぶポルトガルきっての最旬スポット!テレビや雑誌などでその存在だけは知っている方も多いのではないでしょうか?レロ・イ・イルマオンは、2008年にイギリスの新聞ガーディアン(The Guardian)で「The world's 10 bset book shops」第3位に選ばれた書店で、今では行列が出来る程の人気観光スポットとなりました。
場所はポルトガル第二の都市ポルトにあるのでサン・フランシスコ教会などとセットで訪れてみてはいかが!?「書店」ではありますが、いまでは観光地としての要素の方が強く、入場料を払って中に入る仕組みです(本を買うと入場料は戻ってきます)。

上の写真が店内の様子です。ロッカーや休憩スペース、写真撮影オススメスポットなどもあるので雨の日の観光スポットとしても良いでしょう。特に見逃せないのが写真奥に写っているらせん状の階段「天国への階段」と、1枚目の写真に写っているネオゴシックとアールヌーヴォーがミックスした入口の様子です。

1869年創業のレロ・イ・イルマオンは1909年に現在の店舗が建てられ、現地ポルトガルでは「リブラリア・レロ(“レロ書店“の意味)」の名で親しまれています。「レロ」兄弟が立ち上げた店は今では一日中多くのお客さんでごった返していますので、人があまり写り込まないとっておきショットを希望している方は是非朝イチで行ってみてください。

レロ・イ・イルマオン(Livraria Lello)
住所:
R. das Carmelitas 144, 4050-161 Porto
電話番号:
+351 22 200 2037
料金:
5ユーロ
営業時間:
月〜金10:00〜19:30 土日10:00〜19:00
アクセス:
サン・ベント駅から徒歩6、7分
定休日:
なし
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