ポルトガルのおすすめお土産15選!人気の雑貨や、お菓子などをご紹介!
173415views- 住所:
- Praca Almeida Garrett, Porto
- 電話番号:
- (211)023 000
- アクセス:
- 鉄道「サン・ベント(ESTACAO DE SAO BENTO)」駅
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イベリア半島の西端、情熱の国スペインにちょこんとひっつくコバンザメのような形でその存在を保っている国、それがポルトガルである。その実態を知る日本人は意外と少なく、多くの人は世界史における大航海時代の知識を最後に時が止まっているという。ポルトガルという国を一言で表すのであれば「のんびり」という言葉がぴったりである。とりわけ第二の都市「ポルト」は、人間の脳細胞を腐敗させるほど強烈にのんびりした都市であったと筆者は記憶している。しかしながら飯もうまけりゃ酒もうまい。風情もあれば人も良い。そんな楽園都市「ポルト」
ドウロ川沿いに立ち並ぶ橙色の屋根の密集地帯が旧市街である。川と青空と屋根のコントラストが絶妙だ。昼間の鮮やかな風景もさることながら、その夕景はそれを凌駕する美しさである。この風景を見ることができただけでも、ポルトにやってきた価値があるというものだ。
空中を飛び回るカモメたちの声、クレリゴスの塔から聞こえる鐘の音が、魔女の宅急便の世界のような情景を想像させてくれる。
街の大部分は石畳の坂道で構成されており、歩き回るのにもなかなかの労力が必要である。ポルトを観光するには足腰の鍛錬が欠かせないだろう。
近代的な建物が少なく、築何年かもわからない趣深い建物が多いことも特徴的である。街並みはヨーロッパ各国のそれと近いものがあるが、なんだか雑然としていて薄汚れている。しかしその薄汚れている部分に味がある。長い歴史の賜物なのだろう。
サン・ベント・デ・アヴェ・マリア修道院の跡地に建築されたことから、この名前になったサン・ベント駅。ポルトの入口であるここは毎日たくさんの人でにぎわっています。鉄道の利用客が増えたことから、当時ポルト郊外にあったカンパニャン駅からさらに線路をのばして作られました。
「世界で最も美しい駅」のひとつに選ばれるだけあって、重厚な外観だけではなく内部も素晴らしいものとなっています。ポルトガルの建物を彩る特徴のひとつ、アズレージョと呼ばれる装飾タイルが約2万枚使われ、ポルトガルの歴史が垣間見られるシーンが描かれているのです。鉄道を利用しなくても、これを見るだけでも訪れる価値アリ!
世界遺産「ポルト歴史地区」の構成遺産のひとつ。「宮」という名がついていますが宮殿ではなく、もとは証券取引所で現在も商工会議所が入っています。ちょっと意外ですね。「ボルサ」には「株」の意味があるのです。
スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿を模したという「アラブの間」。これで本当に商工会議所…?まさに「宮殿」の名にふさわしい、素晴らしい空間ですね。
現在でもレセプションなどで使われているそうで、国内外の多くの人に利用されています。これは確かに宮殿での晩餐会を想起させる雰囲気。
全て完成するまで70年の歳月を要したという驚きのこの建物は、6人の建築家が手掛けたため、新古典様式、ネオパラディオ様式、トスカーナ建築などさまざまな建築様式を見ることができます。
ジョアン1世の三男(五男という説もある)エンリケは、「航海王子」という呼び名にふさわしく、大航海時代の足掛かりを作ったと言われる人物です。アフリカ西岸の探検に対して非常に熱心に取り組みました。
ボルサ宮の前面にある広場に立つのが彼の功績を称えてつくられたエンリケ像です。遠く指差す先にはアフリカがあるのだとか。
エンリケ航海王子にはさまざまな伝説があり、一時期は神格化されるほどの勢いでしたが、近年はその真偽にいろいろと意見が出ているそうです。おもしろいものでは「航海王子という通称にもかかわらず、ひどい船酔いに悩まされ航海にはほとんど出ていない」という話もあります。
12~13世紀に建造された、ポルト市内最古の教会であるポルト大聖堂。創建当時はロマネスク様式が採用されましたが、増改築が繰り返されたため回廊はゴシック様式、その他にもバロック様式に変更された部分が多々あり、さまざまな建築様式が楽しめます。
回廊で聖母マリアの一生を描いたアズレージョが見られます。ここを歩くだけで心が洗われるような気持ちになりますね。
大聖堂の内部。非常に精緻な装飾がほどこされた祭壇が高い天井まで続いています。中に入ると、キリスト教徒でなくても敬虔な気持ちにさせられます。
ボルサ宮の隣にそびえるバロック式教会のサン・フランシスコ教会。13世紀に建立され、14世紀に拡張、19世紀には残念ながら内戦によって焼失。内装の大部分がバロック様式で修復されています。
こちらは「エッサイの木」と呼ばれるキリストの家系図です。1番下にダビデの父エッサイが横たわり、ユダ王国の12人の王などが並べられ、1番上に幼子イエスを抱いたマリア。すべて木彫りという見事さに目を奪われます。
こちらは地下納骨堂です。下をのぞける窓からは修道士の遺骨が見えるのだとか。
18世紀創建のバロック建築教会であるクレリゴス教会。イタリア人建築家のニッコロ・ナッソーニによって建てられました。右奥に見えるのがクレリゴス教会の塔です。建設中はさまざまな課題や問題に見舞われ、完成したのは着工から約50年後のことでした。
内部は大理石の彫刻がとても美しく、階段をのぼって2階からもその全容を眺めることができるようになっています。
クレリゴス教会の塔は高さ76m。ポルトのシンボルであり、遠くからでもよく目立ちます。
らせん階段を上って頂上に達すると、眼下に見えるのは見事なオレンジ色の屋根の連なり!塔の高さももちろんですが、教会自体がポルト歴史地区を見渡せる丘の上に立っているため、市内を一望できるのです。ぜひ上ってみることをおすすめします!
なにはともあれ筆者が是非ともお勧めしたいのはポルトのビール「SUPER BOCK」である。爽やかでフルーティな味わいは、ビールが苦手な女性でも飲みやすいと評判のようである。
お次はやはりポートワインだ。世界的に有名なポルトガルのワイン、ポートワインは甘味溢れる芳醇で濃厚な味わいが特徴的である。筆者は飲みやすいがゆえにごくごく飲んでしまい、酩酊した状態で観光することを余儀なくされてしまうほどであった。特にポルトの台所「ボリャオン市場」にあるワインバーで飲んだワインが印象的であった。
ポルトにやってきたら一目散にこの料理を食べて欲しい。「バカリャウコロッケ」といって、タラのすり身が練りこまれていて、通常のコロッケよりやや弾力があり、タラの風味がよく効いている。ビールのアテに最適である。
その他にも海鮮を生かした料理の数々は、味付けがあっさりめな事もあり日本人もなじみやすい。ただしいずれの料理も日本における一般的な量の概念を凌駕しており、どれもこれも一人で食べれたものではない。しかしご安心を。基本的にはほとんどハーフサイズで注文することができる。料金も半額である。胃の容量に一抹の翳りある旅行者にも良心的な設定である。
ドウロ川に架けられたどでかい橋がある。「ドン・ルイス1世橋」である。名前の由来は想像に難くないので割愛とするが、冒頭で紹介した旧市街を望む景色はここから望むことができる。一通り観光をした後の、ここから見る夕日はたまらなく綺麗だ。
以上、ポルトをざっと紹介させていただいたわけであるが、まだまだ見所は多い。旧市街の対岸では数多ワイナリーが立ち並び、ワインの試飲ツアーを楽しむことができる。さらには世界一美しい本屋と言われる「レロ・イ・イルマオン」も必見だ。グルメだってまだまだおいしいものがたくさんあるし、旧市街対岸のドウロ川沿いの飲食店はどれもハズレはない。
サッカーチームFCポルトの試合を見に行くのも良いだろう。
兎にも角にも、ポルトには楽しいことがいっぱいである。だからと言って巨大観光都市のような騒々しさもなければ、商売気も少ない。著しくのんびりとした雰囲気は、日常の一切を忘れ去り、永住してしまいたくなるほどの心地よさだ。
パリやロンドンなどの有名どころに勝るとも劣らない魅力的な都市である。
たろゑもんとは、世間から見ればただの旅好きの青年である。しかしながら本人は、少なからず自らを「全日本生ハム同好会理事長」だと称している。ブログも書いているのでぜひ愚民の駄文を読んでください。
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