絶対外せない!異世界モロッコのおすすめ観光スポット15選

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神秘的なブルーに彩られた街、海に浮かぶ宝石のようなモスク、はるか地平線の彼方まで広がる紅の砂漠。アラビアンナイトの世界さながらに、フォトジェニックな空間あふれる国・モロッコ。 今回は、モロッコ観光なら絶対に外せない、おすすめのスポット15選をご紹介しますので、お見逃しなく!

モロッコ観光おすすめスポット1:青のヴェールにつつまれた街 〜シャウエン〜

現在、世界中のセレブやインスタグラマー達から熱い視線を集めるスポット、シャウエン!フェズから長距離バスで、片道4時間ほどのところにあります。なんとも色鮮やかなブルーの街並みは、訪れる人の心を魅了してやみません。インスタ映えはもちろんのこと、永遠に残る一枚を撮るなら、やはりここをおいてないでしょう。

壁や窓、扉は違うブルーに塗られていますが、統一感があります。グラデーションになっているのも、また魅力のひとつ。原色の赤や黄色の壁飾りとのコントラストも見事にきまっています。

街カフェのブルーもすてき!小物やインテリアとの絶妙なバランスがたいへんオシャレで、もはや次元が違って見えます。

階段通路や伝統工芸品のお土産屋さんをバックに写真撮影もいいですが、人懐っこい猫をメインにパシャリ、というのも『猫の楽園』と言われるシャウエンならでは。気がつけばあちらにもこちらにも、猫・ネコ・ねこ!

シャウェン(Chefchaouen)
住所:
Medina, Chefchaouen 91000
アクセス:
フェズまたはタンジェから、CTM(モロッコ国営バス)で約3~4時間。
※「フェズ~シャウエン」間は、いつも混雑していてチケットが取りづらいので事前にご予約を!

おすすめスポット2:南欧の風薫る白い街〜テトゥアン〜

ヨーロッパの風情漂う世界遺産「テトゥアン」。シャウエンからバスやタクシー(約50DH)で1時間ほど。中世スペインのグラナダ陥落時、迫害を逃れたユダヤ教徒とイスラム教徒が築いた城塞都市です。真っ白な壁が地中海や空の青に映える景色は、"モロッコのアンダルシア"とも呼ばれています。

中心になっている「ハッサン2世広場」からメディナ(旧市街)へ。最初にスペイン文化とイスラム文化の融合で誕生した王宮が出迎えてくれます。

街は白を基調に、原色の緑や青など色彩豊かな扉や窓が目を楽しませてくれます。清楚(せいそ)な中にある明るい雰囲気は、まさに南欧のイメージ。ただ、建物のひとつひとつをよく見ると、イスラム的な装飾がとけ込んでいて不思議な感じがします。

少し先のスーク(市場)の中へ。狭い路地が入り組んでいることに気づきます。ここのスークは、フェズよりも迷いやすいと言われるほど複雑。

迷路を抜けて少し登っていくと、高台にカスバ(要塞(ようさい))があります。ここからはテトゥアン全体が見渡せるほど眺めもバツグン。時間に余裕があれば、絶景を見るためにここまで登ってくることをおすすめします。

テトゥアン(Tétouan)
住所:
Medina, Tétouan
アクセス:
CTM (国営バス)かスープラトゥールバス(SUPRATOURS)がおすすめ。
セタウ(約20本/1日)、タンジェ(約10本/1日)から約1時間半。シャウエンから約2時間(約15本/1日)

おすすめスポット3:迷宮のメディナ〜フェズ・エル・バリ〜

モロッコ最古の都市で、世界最大の迷宮の街と言われる「フェズ」。世界遺産のメヂィナ(旧市街)「フェズ・エル・バリ」は、アラビア語で"古いフェズ"という意味です。

フェズ・エル・バリで迷子にならないように、プー・ジュルード門から東のカラウィンモスクまで、通りが大きく2つに分かれていることを覚えておくと便利です。1つは"タラア・ケビーラ(大通り)"もう片方は"タラア・セギーラ(小通り)"。この2つのメインストリートから他の通りが枝分かれしています。

"ケビーラ"は最も大きな通りですが、車は通行不可のためロバ車など見かけるかもしれません。"セギーラ"は雑貨や土産物屋が軒を連ねているので、楽しみながら散策するのがおすすめ!

"プー・ジュルード門"からすぐのところにある「ブー・イナニア神学校(マサドラ)」の見学がおすすめ。幾何学模様の緻密で美しいイスラム装飾をご堪能ください。

建物内のタイル装飾は派手ではありませんが、その繊細なつくりは見ているだけでため息がでそう。美しいの一言につきます。ほかにも光を受けて輝くステンドグラスなどがあり、パーツのひとつひとつがフォトジェニック。

2つのメインストリートの合流地点にある「ネジャリーン広場」。そこにある水くみ場のモザイクタイル装飾は涼しげで、見ているだけで癒やされます。休憩がてら写真を撮っている旅行者が多いです。

北アフリカ最大のモスク「カラウィンモスク」。イスラム教徒以外中には入れませんが、礼拝の時間でなければ入口の門から少しだけ中をのぞけますよ。

フェズ・エル・バリ(Fez el bali)
住所:
Medina, Fez el bali
アクセス:
基本はフェズ市内から徒歩でメディナ(旧市街)をめざす。「プー・ジュルード門」をくぐった先から始まる。

おすすめスポット4:皮職人が集う伝統の街〜タンネリ・ショワラ〜

迷宮の街「フェズ・エル・バリ」の中に、レア度の高い必見スポットがあります。その場所は、「タンネリ・ショワラ」です。フランス語で、「タンネリ」は"なめし革工場"のこと。"なめし革染色職人の街"という意味です。

タンネリに近づくと、案内人から直接連れて行ってもらうことが多いため、最初にお値段の交渉をお忘れなく。相場は、10DH程度です。上からのぞくと、箱に並べられたチョコレートのように見えますが、甘いものではありませんよ。

牛や羊など大量の動物の皮と染料、また皮を柔らかくするために使われるアンモニアなど、鼻をつく独特な匂いがします。昔ながらの工程で、科学薬品は一切使用されていないためご安心を!染料はサフラン、ミントなど色別に天然素材が使われています。奥の白い液体は鳥のフンが混ぜてあるアンモニアなのだとか。

ミントは染料に使うだけではなく、この"匂いの洗礼"を和らげるのにも効果的だそうで、直前で葉が売られています。しかし、ここはインスタ映えを見越して、イスラム教徒の被り物"ヒジャブ"に挑戦してみのもよいのではないでしょうか?鼻から口を覆えば、いかにもサマになって見えます!

帰り道、土産物屋さんへ。さすがになめし革を専門に扱っている街だけあって、人気のバブーシュなど品ぞろえも豊富。自分へのご褒美に何かひとつ購入するのもいいですね。

タンネリ・ショワラ(Tanneries Chouara)
住所:
Tannery, Fes Medina, Fes
アクセス:
スークで目印となる「カラウィン・モスク」の下側にある"サファリーン広場"。そこを下り方向に向かって左側に進みます。
※タンネリ案内人に声をかけられるので、値段交渉して連れって行ってもらうのが得策です。(相場は5〜10DH)

おすすめスポット5:北アフリカ一美しい門と霊廟〜メクネスのマンスール門とムーレイ・イスマイル廟〜

フェズから西へ60kmに位置し、鉄道で30分、高速バスで1時間ほどの「古都メクネス」。"メクネッタ族"と呼ばれた、先住のベルベル人が名前の由来とのこと。メディナ(旧市街)は世界遺産。メディナを囲む高い城壁は三重構造で、全長約30km。17世紀のイスラム王朝時代、時の王ムーレイ・イスマイルはフランス文化を渇望し、ヴェルサイユのような都市にしたいと大改修しました。

メクネスのシンボル「マンスール門」。旧市街のエディム広場から王都へつながるこの正門は、北アフリカ一の美しさを誇り、イスラム建築最高傑作のひとつと言われています。尖頭馬蹄型(せんとうばていがた)のアーチもさることながら、青いステンドグラスのような壁のモザイクと、調和のとれた装飾は、息をのむほどの優雅さです。

ヨーロッパの雰囲気を漂わせる街中の建築物は、イスラムとヨーロッパの文化が融合したもので、"ヒスパノ・モレスク様式"と呼ばれています。残念なことに王宮は立ち入り禁止。

王墓「ムーレイ・イスマイル廟」を見学。異教徒はここ以外のイスラム墓地や関連施設には入れないため、必ず足を運んでみてくださいね!

霊廟の奥ではムーレイ・イスマイル王と妻、息子2人が永眠。壁や天井の繊細で美しいモザイクと、装飾用に施された壁の彫刻が見事で、時間がたつのを忘れて思わず見とれてしまいそうです。

ちなみにメクネスはタジン鍋発祥の地。エディム広場北側のスークでは、タジン鍋がところ狭しと売られています。

メクネス(Historic City of Meknes)
住所:
Medina, Meknes
アクセス:
フェズからメクネスまで、鉄道・CTM(国営バス)・民営バス・グランタクシー(乗り合い)の利用が可能。
所要時間:
約30分
メクネス駅からマンスール門までは、タクシーでも10DH程度の距離。

おすすめスポット6:モロッコの古代遺跡でローマの神々に会う〜ヴォルビリス〜

世界遺産の古代遺跡「ヴォルビリス」。イスラム教の聖地ムーレイ・イドリスからも近い距離にあり、約2000年前の遺跡とのこと。このモロッコ最大の遺跡では、イスラムとは違った文化の繊細なモザイク画を見学。古代の様子に思いを巡らせながら、ノスタルジーな気分に浸れます。

入場口を進むと向こう側に見えてくるのは、バシリカ(列柱廊)やキャピトル神殿。丘の上にある邸宅跡は、今も残るローマ神話をモチーフにしたモザイク画からそれぞれの名前が付けられいています。

最初に目を引くのが通称"ヴィーナスの家"。2000年前とは思えないくらい保存状態もよく、美しい中庭のモザイク。ダイアナ(月の女神)と狩人アクタエオンの神話のワンシーンなどが、鮮明に描かれています。

少し先のデクマヌス・マクシムス通り沿にある豪邸跡のモザイクを鑑賞し、さらに先に下りると見えてくるのは、"バッカス(酒宴の神)と四季の家"。ここのバッカスとニンフ(精霊)の繊細なモザイクは素晴らしく、引き込まれてしまいそうです。

"オルフェウスの家"のメダイヨン(円形)モザイク。竪琴の音色にひかれて集まる動物達が生き生きと描かれていて、当時のモザイク技術の高さには驚かされます。

"カラカラ帝の凱旋門"に向かうと見えてくる、"ヘルクレス功業の家"は必見。ユピテル(神々の王)の子ヘルクレスが動物達と戦った功績が12の楕円(だえん)内に描かれています。

最後は、"カラカラ帝の凱旋門"を見学。この遺跡は1970年の映画「パットン大戦車軍団」で、背景の一部として撮影されました。

ここに展示できない出土品は、ラバトにある考古学博物館に保管されているとのこと。興味があれば、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

ヴォルビリス(Archaeological Site of Volubilis)
住所:
Route de Volubilis
営業時間:
9:00-12:00、14:30-118:00
アクセス:
フェズから車で約1時間半なので、日帰りツアーなどを予約しておくと便利です。
またはメクネスから聖地「ムーレイ・イドリス」を経由して、乗り合いのグランタクシーで行くのもおすすめ。
※最終時刻の確認をお忘れなく!
現地ではヴォルビリスではなく、"ワリーリ"と呼ばれています。(往復で約50DH)
入場料:
20DH

おすすめスポット7:アフリカ一大迫力の滝〜アウザウドフォール〜

アトラス山を巡るツアーの中で見どころの一つとなるのが、「アウザウドフォール」。マラケシュの中心から180km北東にあり、車で片道3時間、山の中腹(モワイヤン)に位置します。小型の乗合バスが出ているほか、グループ単位で送迎サービスをしているホテルなどもあります。

アフリカ最大規模の滝は、日本の華厳の滝(97m)よりも規模が大きく、110mの落差を誇ります。ごう音とともに滑り落ちる滝は、圧巻の一言!

ギリギリまで滝に近づいて見られる小船が出ていますが、すこし頼りない造りのため勇気がいりますね。しかし、20DHほどの料金で、大迫力の自然を目の当たりにしながら、スリルも味わえると言う点でオススメです。

マイナスイオンをたっぷり浴びて、リフレッシュすること間違いなし!さらに水滴のプリズムから映し出される虹を見られたら、気分もハッピー!

自然豊かなこの滝の周辺では写真の猿のように、生息する野生動物と遭遇することもしばしばあるそうです。

アウザウドの滝 (The Ouzoud falls)
住所:
Ouzoud, Azilal, Morocco
アクセス:
マラケシュから車で約3時間。
※アトラス山脈を巡る1日ツアーの中に組み込まれているので、事前に予約しておくと便利。

おすすめスポット8:モロッコ版パンドラの箱〜ジャマ・ エル・フナ広場〜

世界遺産「ジャマ・エル・フナ広場」。異彩を放つこの空間は、無形文化遺産にも登録されています。マラケシュの中心にあり、メディナ(旧市街)の中で最もエナジーを感じるスポットです。朝・昼・晩と姿を変えるエキゾチックな広場は、何が飛び出してくるかわからないパンドラの箱のようで、ワクワク感満載!

朝のひと時、人通りもまばらで閑散としている広場。ここはオレンジジュースの屋台が名物になっていて、種類も豊富です。しかし衛生面に心配のある方はご注意を!

昼になると大道芸人やミュージシャン、ヘナ描きの露天などが続々と集合。蛇使いや猿回しも現れ、いっきににぎわいを見せます。蛇使いなどの大道芸人は、写真を撮るとチップを要求されることがあるため、最初に確認しておくことが無難です。

夕方から屋台の設置が始まり、夜になると屋台村に早変わり。食べ物の屋台からは、立ち込める煙とともにケバブやタジンからスパイスの香りが漂ってきます。

売り物のランプが一斉にライトアップされると、幻想的なムードにつつまれます。この光景もここならでは。まわりの騒がしさを忘れて、しばし無数のランプの光に酔いしれます。

夜の混雑する時間帯を避け、夕方の広場を撮影。沈む夕日をバックにした「クトゥービアモスク」はまさにファンタジーの世界。広場のさわがしさが気になるなら、広場全体が見渡せるカフェのテラス席(要チップ)からの見学もおすすめです。

ジャマ・エル・フナ広場(Jamaa el Fna)
住所:
Derb Chtouka, Marrakech 40008
アクセス:
マラケシュ駅からタクシー(約30DH)。また広場前がメインの市バス停留所のため、市内であればバスの利用も便利。
※スーク内から行く場合、ここが旧市街の中心でもあるため、方向を指す矢印がいたるところにあります。

おすすめスポット9:モードの帝王が愛をそそいだ〜マジョレル庭園〜

モロッコの観光スポットのほとんどは旧市街にありますが、新市街(ゲリーズ)にも忘れてはならない場所があります。にぎやかなマラケシュの中で、ここだけは別世界。洗練されたアール・デコ調の空間「マジョレル庭園」。

博物館となっている庭園は、フランス人画家で植物収集家のジャック・マジョレルが、世界中からめずらしい植物を集めて完成したもの。彼の没後、デザイナーのイヴ・サン=ローランが買い取り別荘にしていました。清らかなイメージの噴水や、鮮やかな青と黄色のコントラストが実に見事な建物は、庭園とベストマッチ。

建物装飾の基となっている濃い青色は、“マジョレーブルー”と呼ばれ、世界中で知られています。

巨大オブジェのようなサボテンをはじめ、世界各地から集められた木々や花々。奥には竹林もあります。すべてのものが降り注ぐ光の空間に溶け込んでいて、画家が描いた1枚のキャンバスを見ているようです。

"モードの帝王"が晩年、その生涯を閉じるまでここで過ごしただけあって、庭園の隅々にいたるまで芸術的センスが息づいています。フォトジェニックなスポットは、ジャマ・エル・フナ広場からタクシーで約10分とアクセスも良好。街の騒がしさに疲れたら、このヒーリングスポットに足を運んでみてはいかがでしょうか。

マジョレル庭園(Jardin Majorel)
住所:
Safi Boulevard, Marrakech
アクセス:
ジャマ・エル・フナ広場からタクシーで約10分程度(貸切で約50DH)、徒歩で約30〜40分。
写真を撮る目的の観光客が多いので、朝一番の見学をおすすめします。
最大1時間程度でまわり終えてしまうので、サンローラン美術館とのセットチケット購入がお得。
Marcellon_8

温泉と気ままなぶらり旅が好きな主婦ライターです。モットーは、楽しいコト・面白いモノ1日1発見!家族と愛犬の”うめ吉”をつれ、白い浜辺から青い海がのぞく孤島に移住するのが夢です。

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