世界遺産も!ポルトガル・リスボン近郊で修道院観光スポット3選

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「哀愁」といった言葉が似あうポルトガルの首都リスボン。白壁とオレンジ色の街が印象的で、旅行者を暖かく迎えてくれます。そんなリスボンの魅力といえば芸術的・歴史的にも価値がある修道院。12世紀ごろいくつもの修道院が建設され、今でもその姿は、訪れる人を魅了しています。ゴシックやマヌエル様式が混在した修道院を紹介します。

アルコバーサ(Alcobaça): サンタ・マリア修道院 Mosteiro de Santa Maria

リスボン北約120km。ナザレの約14kmの場所にあるアルコバサ修道院は小さな町に立つ修道院。最盛期には約1,000人の修道士が生活をともにしていたそうです。修道院の中に入ると、食堂や寝室といった場所がわかり、当時の生活様式が伝わってきます。

ペドロ王子と結婚した、隣国のスタンサ姫とその侍女であるイネス・デ・カストロ。3人の悲恋の物語を象徴する「イネスが眠る棺」は観光スポットとなっています。

アルコバーサ修道院は、正式名称をサンタ・マリーア・ディ・アルコバーサ修道院といいます。この修道院は、ポルトガル最古のゴシック様式の教会であり、初期のフランスで人気があったデザインに、地域的な伝統様式が組み込まれた芸術的にも意味がある教会となっています。
そのデザインはゴシック様式の特徴である、構造力学を合理的に取り入れるのではなく、豪華な装飾品をまとう事で、建築美を表しています。1989年、世界遺産にも登録されました。

アルコバサAlcobaca: サンタ・マリア修道院 Mosteiro de Santa Maria
住所:
Monasteiro De Alcobaca, 2460-018 Alcobaca
営業時間:
09:00~19:00(10~3月は~17時)
アクセス:
バラド駅から5km、バス 20分。アルコバサ市中心
電話:
(0262)505120
料金:
大人6EUR、シニア3EUR(65歳以上)、子供無料(14歳以下)無料
定休日:
1月1日、5月1日、12月25日、聖金曜、イースター

トマール Tomar: キリスト修道院

トマールキリスト教修道院は、1983年ユネスコの世界遺産に登録されている、ポルトガルの都市にある修道院のことです。テンプル騎士団によって12世紀に建設され、解散命令がでた14世紀以降は、キリスト騎士団の管轄となりました。

出典: 4travel.jp

トマールキリスト教修道院の中で注目されている「円堂」。外側から円堂を見ると、16角形となっており、鐘楼の役割も果たしていました。円堂の内部は8角形となっていて、回廊とつながるアーチと連結されています。ロマネスク様式がふんだんに表れていて、動物と植物のモチーフは見事な描写であり、観光客の多くが訪ねています。

トマールキリスト教修道院には、騎士と修道僧のための「墓の回廊」と「サンタ・バルバラの回廊」や「ジョアン3世の回廊」といった回廊があります。時代によって様式に特徴があり、見る人を楽しませてくれます。

トマール Tomar: キリスト修道院
住所:
Colina do Castelo, Tomar, Portugal
営業時間:
09:00~18:30(10月~5月は9:00~17:30)
アクセス:
パイアルヴォ駅から。7.5km車で約15分
電話:
(249)313-481
料金:
大人6EUR、学生2.4EUR※日・祝は14:00まで無料
定休日:
1月1日、5月1日、12月25日

バターリャ Batalha: 勝利のサンタ・マリア修道院 Mosteiro de Santa Maria da Vitoria

正式名称が「勝利の聖母マリア修道院」である、バターリャ修道院。
1385年8月ポルトガル軍とスペインのカスティーリャ軍との王位継承にまつわる戦いが行われ、数的に不利なポルトガル軍が奇跡的に勝利を収め、聖母マリアに感謝したことで建てられたという由来から修道院の名前に「バターリャ(=戦い)」と表されているのです。

修道院建設は1388年に始まり、その後何人かの建築家の手が加わり、16世紀の初頭に完成されたのです。そのためデザイン的には、それぞれの建築家のアイデアと、ゴシック様式、マヌエル様式が混在して、独特な印象を与えてくれます。

回廊には見事なマヌエル様式の装飾が施されていて、観光客を魅了します。

バターリャ Batalha: 勝利のサンタ・マリア修道院 Mosteiro de Santa Maria da Vitoria
住所:
Largo De Infante D.Henrique, 2440-109, Batalha
営業時間:
09:00~18:30(10~3月は~17時)
アクセス:
ナザレからアルコバサ経由のバスで60分
電話:
(0244)765497
料金:
大人6EUR、シニア3EUR(65歳以上)
   ※日曜、祝日14時までは入場無料。シニア(65歳以上)
定休日:
1月1日、5月1日、12月25日

最後に

ゆっくりとした時間の流れが印象的な中世のたたずまいを残したリスボンは、異国なのにも関わらず、どこか親しみやすくほっとするような懐かしさがあります。修道院を訪れると、当時の生活を肌で感じることができ、建物内部には「凛」とした空気が流れています。
リスボンに行かれた際は是非魅力たっぷりの修道院も計画に入れてはいかがでしょうか?

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国内旅行と写真が趣味のシニアライター。これからも日本の良さをもっとアピールしていきます。

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