ニューヨークの穴場観光スポット「ユダヤ博物館」がおすすめの理由4つ!アンティーク好き必見!

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ニューヨークにあるユダヤ博物館。私たち日本人とはあまり接点のないユダヤ人ですが、アートだけではなく世界中に散らばっていったユダヤ民族の歴史、文化、宗教などを知ることができます。食事もできるので、気軽に訪れてみてはいかがでしょうか?

ニューヨーク ユダヤ博物館(Jewish Museum)の歴史

1904年、アメリカのユダヤ教神学院に26点の美術品や儀式用の工芸品が寄贈されました。
それをきっかけにユダヤ博物館が設立。そして現在、絵画、彫刻、写真、版画、考古資料、儀式用具など、3万点以上の作品が収蔵されています。

理由その1:博物館の建物が素晴らしい!

ユダヤ博物館はもともと個人の邸宅でした。
旧フェリックス・ウォーバーグ (Felix Warburg)邸。ウォール街で活躍した銀行家で大富豪だったそうです。
1908年に建築されたこの邸宅は、1944年にユダヤ博物館に寄贈されました。

この豪華な建物も一見の価値あり。

この博物館では、現代アート、彫刻、ユダヤの文化と歴史、ユダヤ教など幅広く展示、紹介されています。

歴史上のユダヤ人しか知らない私たち日本人には興味深いですね。

写真撮影はフラッシュなしであれば大丈夫です。

理由その2:アンティークが素晴らしい!

宗教行事などで使う燭台などが多数展示。細かく装飾された美しい宗教用具に魅了されます。
ユダヤ人にとって、宗教の持つ意味が特別なものだと伝わってきます。

メノラー(七枝の燭台)はユダヤの象徴的存在です。
各家庭にも置かれ、様々なユダヤの行事には欠かせないもの。
世界各地に離散していったユダヤ人。メノラーも各地の特徴を取り込みデザインが変化していったそうです。

ハヌカと呼ばれるお祭りには、ハヌキヤ(九枝の燭台)という特別な燭台が使われます。

ハヌカ祭りの由来。
紀元前164年に、支配者ギリシャに勝利したことを記念してはじまりました。
奪回した神殿に灯をつけた時、油は1日分しかなかったのに8日間も燃え続けたそう。
そんな理由から、ハヌキヤに8日間かけて灯火をつけていくのです。

ユダヤの歴史の長さがわかりますね。

ユダヤ教の楽しいお祭『ハヌカ祭』に、必ず用いられるハヌキヤ(九枝の燭台)。

灯し方にもルールがあります。
最初に「シャマッシュ」と呼ばれる種火用ローソクが灯され、1日目、2日目と8日間かけて1つずつ火を灯していきます。

ローソクは右から順番に立てていきますが、火を灯すのは左から順番につけていきます。

理由その3:ユダヤの歴史が学べる

4000年に渡るユダヤ人の歴史。
エジプトの奴隷時代、ユダヤ戦争、ホロコーストなど、迫害や苦難の道はいろいろな場面で出てきます。

そして、世界中に散らばっていったユダヤ人。
民族や家族の結びつきを保つのに、宗教は重要だとわかります。

巻物のような物が『トーラー』です。ユダヤ教の教えが書かれてあり、最も神聖で大切な物。仏教でいうと経典のようなものでしょうか。
子どもの頃からシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)に通い、学んでいくのだそうです。トーラーはユダヤ教徒の生活の基盤になっているのですね。

宗教を基盤にした独特の教育。それが素晴らしい才能を生み出しているのでしょうか。

ノーベル賞の4人に1人はユダヤ人。
またワーナーブラザーズ、マックスファクター、レブロン、エスティローダー、フェイスブック、GAP、リーヴァイス、CNNなどの創業者はユダヤ系だそうです。
世界人口のわずか3%もいないユダヤ人が、世界を動かしていることに驚きです。

世界中に散らばっていったユダヤ人。
宗教を大切にし生活の基盤にすることで、ユダヤ人のアイディンティを保ち心を一つにしてきたのでしょうね。

ここに、いろいろな迫害を受けながらも途絶えることなく、今なお活躍しているユダヤ人の秘密が隠されているようにも思えます。

現存する最古のシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)『ドゥラ・エウロポス(Dura-Europos)の西側の壁』のレプリカ。この遺跡はシリア東部で発見されました。本物はダマスカスの博物館にあります。

ドゥラ・エウロポスはヘレニズム時代から発展した古代都市で、このシナゴーグは1932年に発掘されたそうです。ユダヤ教には、なんと長い歴史があるのだと再認識。

旧約聖書の物語が描かれている壁画。モーセがナイル川から拾われる場面などが美しく描かれています。

理由その4:お食事もできる!

地階ではコーシャ料理が楽しめます(土曜休業)。

ユダヤ教ではコーシャという食事規定があり、食べてよい肉類は基本的に草食動物で反芻(はんすう)するもの。牛や羊はよいのですが豚肉は食べません。
肉の処理の方法も決まっています。
魚もヒレや鱗のあるものはよいですが、殻類貝類・たこ・イカは食べてはいけないようです。

厳しい規定ですが、宗教と共にユダヤ人というアイディンティを支える大切なことなのでしょうね。

ユダヤ博物館
住所:
1109 Fifth Avenue at 92nd Street New York NY 10128
営業時間:
11:00~17:45
木曜のみ11:
00~20:00
アクセス 地下鉄 96thSt 駅から徒歩8分
定休日  水曜日。ユダヤ系の祝日。
電話番号 212-423-3200
料金   一般15ドル。65歳以上12ドル。学生7.5ドル。18歳以下無料。木曜日の午後5時以降は自由な金額。土曜日は無料。

いかがでしたか。あなたもユダヤ博物館で素晴らしい展示品を見たり、ユダヤ人の歴史や文化に触れてみましょう!

Gerbera

子育ても終わり、自分の時間が持てるようになりました。孫達と遊ぶ事と旅行が最も楽しいこと。

シニアの目線で自分の写真も使い、旅先をご紹介していきたいと思います。

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