上海の人気観光スポット24選！ザ・上海が満喫出来るとっておきの名所特集

長江沿いに並ぶ漢口の租界エリアの一角に「宋慶齡旧居」があります。宋慶齡旧居は、宋慶齢がかつて住んでいた場所で、現在は記念館として公開されており、宋慶齢ゆかりの品物が多数展示されています。

宋家の三姉妹の長女として知られる宋慶齢。辛亥革命を起こしたことで有名な孫中山（孫文）の妻で、中華人民共和国副主席も務めた政治家です。

かつてはロシア系の銀行だったという建物で、フランス租界の雰囲気が感じられる三階建てのモダンな洋館です。館内には写真や手紙、インドネシアのスカルノ大統領、北朝鮮の金日成主席などから贈られた品々、当時使っていたクラシックカーなど、興味深い品物がいっぱい。

広い庭には牡丹や菊など季節ごとの花が楽しむことができ、当時飼っていたというハトが現在も飼育されています。

孫文とは日本で結婚しました。その意味では日本とのつながりも深い場所です。漢口の租界エリアは公開されている建物が少ないため、宋慶齡旧居は租界時代や、中国の近代史を知るにはとても貴重な建物です。歴史についてあまり知らないという人でも、美しい建物や庭が楽しめますよ。

「外灘18号」は、レストランやショップなどが数多く入る人気のビルで、建物の歴史的な重みを感じながら楽しい時間が過ごせる場所となっています。1923年に竣工され、建築様式には新古典主義が用いられています。

1955年まではチャータード銀行上海支店として使用されていたこともあり、立派な造りと豪華な雰囲気が今もそのまま残されています。2006年には、横浜の赤レンガ倉庫と同じユネスコ文化遺産保全のための、アジア太平洋遺産賞を受賞しているビルです。

赤いシャンデリアが目を引く館内には、ハイブランドのお店が入り、吹き抜けのアーケードにはアート系の高級店、ギャラリー、宝飾店、中国の有名アーティストの作品が展示されています。おしゃれなカフェ、フランス料理レストラン、バーなど、友達同士やカップルでゆっくり楽しめるスペースになっています。

魅力的なお店が揃う外灘18号の中でも特におすすめなのが、7階のバー「Bar Rouge」。夕暮れのエキゾチックな風景を眺めながらラウンジで一杯というのもここならでは。また、テラスからは外灘の美しい夜景が一望できます。

旧パレスホテルビルは、6階建てのどっしりとした石造りで、現在は北楼のみフェアモント・ピースホテルとして使用され、こちらの南楼は、おしゃれなブティックやバーが入るビルになっています。古い地番では外灘19号になります。100年以上の歴史があり、数多くの歴史的な建造物が多い地域ですが、アールデコ調の象徴的でひと際目立つ存在として広く親しまれています。

前身は3階建てのセントラルホテルの名前で知られていました。

現在のビルは1908年に、もとあった建物から建て替えられ、パレスホテルとして開業。当時の南京路でもっとも高い建物でした。かの孫文もパレスホテルに宿泊しました。戦後は中国の企業などが使用していましたが、1965年にようやく現在のフェアモント・ピースホテルの一部になったという長い歴史があります。

内装外装共に豪華で落ち着いたホテルらしい雰囲気が漂う空間となっています。7階にあるBAR-ROUGEで、セレブ気分を味わいましょう。

サッスーンハウスと呼ばれていた建物で、旧地番では外灘20号になるので、この名前で呼ばれることもあります。上海で有名な不動産王のサッスーン一族の所有物となっています。1929年にアール・デコ様式で建築された建物です。現在はリニューアル改装後の2010年から、前出のフェアモンド・ピースホテルの北館として営業を再開しています。

フェアモント・ピースホテルは、上海きっての老舗ホテルで、地元の富裕層、海外の著名人に愛されてきました。

ピラミッド型をした緑のの屋根を持つ建物が旧サッスーンハウス。ホテル内を歩くだけでもアールヌーボー様式の意匠を見ることができますが、さらにホテルについて知ることができる「ピース・ミュージアム」は訪れておきたい場所。1929年からキャセイホテル、ピースホテル、そして現在のフェアモント・ピースホテルの各時代のホテルの写真や内装品、著名人とのかかわりなどが紹介されています。ここでしか買えないギフトも購入可能。

ピースホテルの優雅な時代を知るジャズバーやボールルームも今もそのまま残され、映画「上海バンスキング」の世界を彷彿とさせる光景が広がっています。外灘と黄浦江の景色が眺められ、オールドジャズバンドの心地いい音色を聞きながら特別な時間が過ごせます。優雅なひと時を過ごせるホテルで、旅の思い出作りに欠かせない場所になるでしょう。

「外灘27号」は1927年に建築され、ネオ・ルネッサンス様式の建物としても知られています。もともとは1920年に英国系の商社・ジャーディン・マセソン商会が使用していたビルで、改装とプロデュースをアメリカのルーズベルト家が行ったことから、「THE HOUSE OF ROOSEVELT」と名付けられました。正面入り口に「羅斯福」という看板がありますが、これはルーズベルトという意味です。外観はルネサンス風の建築様式が用いられており。大変横幅が広い重厚感のある建築物です。

90年代後半に外灘の石造りの建物は次々と改装され、こちらのビルも数回のリノベーション後、2010年に複合ビルとしてオープン。現在はレストランや会員制クラブなどが入っており、抜群の景色を眺めながら食事を楽しむことができます。9階のルーフトップバー「Roosevelt sky bar」からは、外灘、黄浦江、浦東新区の高層ビル群の絶景が楽しめます。カップル席も用意されているのでデートにもおすすめ。ちょっと贅沢なお茶の時間になりますが、それでもここからの景色は見ておきたい観光スポットです。

「外灘3号」は、1916年に落成されたおしゃれなデザインの複合ビルです。中国ではじめての鉄骨造りで、外壁は花崗岩で覆われています。ネオ・ルネッサンスの様式が取り入れられ、デザインにジョージ・Ｌ・ウィルソン氏が携わりました。完成後はユニオン・アシュランス・カンパニーズビルとして知られていましたが、その後何度か繰り返し改装されてきました。そして世界的に有名な建築家であるマイケル・グレイブス氏により改装され、2004年からはレストランやギャラリーが含まれる最新型複合ビルとして運営されています。

外灘3号は、外灘にあるビルの中でも歴史が長く、元祖として長く地元住民からも観光客からも親しまれています。特に上海セレブの人たちご用達で、ハイブランドやレストランが入っています。最上部にあるレストランはカップルに人気の場所で、プライベートダイニングも用意され、プロポーズの成功率が高い場所としても注目されています。

3階には「沪申画廊」という名前のギャラリーがあり、現代アーティストの個展が開催されています。吹き抜けを利用したダイナミックな展示が名物。五感を刺激されるユニークな企画展も開催され、館内から外灘の風景が眺められたり、建物の構造を見物したりなど、気軽に入場できて十分に楽しめます。

歴史建築物を建て直し、外灘に残る古き良き時代をよみがえらせて複合ビルとして利用しています。1925年に日本大楼と呼ばれていた日清汽船株式会社とユダヤ系の商人が資本を出し合い竣工しました。建物は英国資本のレスター・ジョンソン＆モリス建築事務所によって、デザインされました。6階建ての建物で、派手な装飾はなく、5階と６階の間に特徴的なデザインの庇が設置されたシンプルなデザインですが、どっしりとした建物で存在感があります。

日清汽船の後には海運局や華夏銀行上海支店が使用していましたが、現在は高級レストランが数多く入っています。特に上層階からの展望が人気で、レストランの窓側の席からは外灘の風景が良く見える場所として、地元の人や観光客からも人気があり、多くの人が訪れています。7階にあるレストラン「エム・オン・ザ・バンド」では、本場のコンチネンタル料理が味わえるレストランとして上海でも人気です。レストランのテラス席からは、黄浦江や浦東の絶景が眺められ、大切な人とゆっくり時間を過ごしたくなる雰囲気。

「外灘6号」は、外灘に建つレストランやショップが入る複合ビルです。アン女王復古様式の上品な洋館で、外灘の中でも古い建造物の一つ。

モリソン商会のガブリエル・ジェームスモリソン、F・M・グラットンが設計しました。1893年に竣工され、ラッセル商会が利用していましたが、1897年に中国人による最初の銀行「中国通商銀行」の本店となりました。その後、2006年に商業施設としてリニューアルされ、一層魅力的なビルになっています。

当時は赤レンガで造られていましたが、現在では壁面が白く塗られていて、気品を感じさせる外観になっています。アーチ形の窓や三角形の屋根、ゴシック調の装飾がロマンチックな印象。建物内の吹き抜けには、上層階までを貫く豪華なシャンデリアが飾られており、セレブ気分が味わえます。

ドルチェ＆ガッパーナのブティックや人気の和食レストラン、中国料理店、おしゃれなバーが併設されており、連日にぎわっています。

長い歴史の中で積み重ねてきたものと現代に求められる物が融合して都市となっている上海の外灘は、観光客はもちろんですが地元に長く住んでいる方も楽しく過ごせる地域です。特に歴史的な建造物の良さがすぐ近くで体感できる場所ですので、上海旅行を計画している方は是非行程を考える際の参考にしてみてはいかがでしょうか。