フランスで絶対欲しい!ディズニーランド・パリのお土産ベスト13
480084views- 住所:
- 62, rue de Lille 75343 Paris Cedex 07 France
- 電話番号:
- +33 (0)1 40 49 48 14
- 営業時間:
- 9:30~18:00(ただし毎週木曜は21:45まで)
- 定休日:
- 月曜日、5月1日、12月25日
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パリはおしゃれな街として知られていますが、この街にはたくさんの魅力が詰まっています。グルメ・ファッション・アートなど、どれも世界の最先端をいくジャンルばかり。今回はこの芸術の都・パリにふさわしい美術館を厳選し、有名な美術館はもちろん穴場スポットまで、美術館の特徴や展示内容まで詳細にお届けします。
フランスの首都・パリは、芸術・ファッション・グルメ・カルチャーなど、さまざまな分野で世界の最先端を行く都市です。そしてこの華の都・パリにはたくさんの美術館や博物館が多くあり、それぞれの所蔵している美術品も世界一級の作品ばかり。絵画だけでなく、彫刻や建築、さらに民族文化に至るまでパリに足を運ばないと見ることのできない作品も多くあります。
人気の美術館は一日をかけても回り切れず、繁忙期に訪れると混雑も避けられませんが、意外と知られていない穴場の美術館ではゆったりと落ち着いて名画の鑑賞もできます。今回はそんな美術館の中でも、パリを訪れた際には行ってみたい美術館・博物館を選りすぐりでお届けしましょう。
「Paris Museum Pass(パリ・ミュージアム・パス)」は、パリ市内にある美術館に入場できる共通券です。それぞれの切符売り場に直接並ぶ必要がなく、市内約60もの美術館への入場が可能となる便利なパス。パリ観光のスケジュールに合わせ、2日券・4日券・6日券(いずれも連続した期間、ただし6日券は日本語サイトでの扱いなし)の3種からチョイスできます。
パスは1ヶ所目の美術館への入場後、2日券は48時間、4日券は96時間、6日券は144時間内がそれぞれ有効となっているため注意が必要。各施設への入場は1回ずつのみ、ストライキや休館、入場無料となった場合でもパスの延長や返金がないことも留意しておく必要があります。
http://www.parismuseumpass-japon.com/
パリミュージアムパスジャポン/パリ観光は、パリミュージアムパス(旧称カルトミュゼ)発行元「インターミュゼ協会」から、日本国内で唯一正式に販売が認められています。日本で事前購入して、有意義なパリ観光をお楽しみください!
「Musée d'Orsay(オルセー美術館)」は、セーヌ川の左岸に位置し「Musée du Louvre(ルーブル美術館)」と共にパリを代表する美術館として知られています。オルセー美術館には原則として、1848年に勃発した二月革命から1914年の第一次世界大戦までの期間の美術品が展示されていることでも有名。これ以前の美術品はルーブル美術館に、そして以降のものはMusée National d'Art Moderne(国立近代美術館)に展示されています。
かつてパリで開催された万博のために建設された駅を、美術館として再利用した外観・内観の雰囲気も見どころの一つ。またオルセー美術館の入場に関しては、先にご紹介した「パリ・ミュージアムパス」の利用も可能ですが、割高になる場合にはオンラインで事前予約するといいでしょう。美術館の入場券の他、ガイドツアーなども事前申し込みが可能となっています。
オルセー美術館には、フランスがかつて世界の文化やアートの中心となっていたことを示すような美術作品が多く展示されているため、フランス国内のみならず世界でもその人気ぶりはトップクラスです。特に印象派と呼ばれる画家たちの作品が展示されたギャラリーは必見で、Pierre-Auguste Renoir(ルノワール)やClaude Monet(モネ)の名作がずらりと並んでいます。
美術誌などでしか目にしたことのない名画は見応えもあり、ルノワールによる「Bal du moulin de la Galette(ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会)」は、パリのモンマルトルにあるダンスホールでの様子を描いた名作。その他にも明るく幸せに満ちた若い女性たちが描かれた絵画は、なんだかホッとする温かみを感じますね。
https://musee-orsay.fnactickets.com/en/
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「Musée de l'Orangerie(オランジュリー美術館)」は、印象派とポスト印象派と呼ばれる画家たちが描いた作品が展示されている美術館として知られています。1927年にセーヌ川のほとりに建設された美術館は、パリの美術館の中でも一際規模が小さいにも関わらず人気を集めている美術館の一つです。
オランジュリー美術館の魅力は、Claude Monet(モネ)の最後にして最大の傑作Les Nymphéas(睡蓮)と言っても過言ではないでしょう。こちらの美術館はもともと1852年にナポレオン三世によって建てられたl’Orangerie(オランジュリー;オレンジ栽培用の温室)でしたが、自然光をたくさん取り入れる造りがモネの展示に適していたため美術館として改造されたのだそうですよ。
「睡蓮」はモネの晩年に製作されたシリーズ作品で、その数はおよそ250枚にものぼると言われています。家族を相次いで失ったモネが人生最後に望んだこと、それは四方の壁一面に「睡蓮」が描かれた美術館を設立することだったそうです。彼は死去する直前まで8シリーズもの睡蓮画を描き続け、後のフランス政府がこのモネの遺志を受け継ぎ、今では世界中から多くの観光客が訪れる人気の美術館へと成長を遂げています。
先にご紹介したオルセー美術館からも徒歩圏内で回ることができるため、パリの美術館巡りにはぴったりのコース。Jardin des Tuileries(チュイルリー公園)内にあるため、左右対称に設計されたフランス式庭園も見どころの一つとなっています。
「Musée Rodin(ロダン美術館)」は、フランスの彫刻家・François-Auguste-René Rodin(オーギュスト・ロダン)の作品が展示されている美術館です。美術館そのものは、ロダンが晩年にアトリエとして使用していたHotel Biron(ビロン館)を彼の遺志どおり美術館として残し、1919年にオープンとなったもの。
ロダンは今でこそ「近代彫刻の開拓者」や「フランスが生んだ近代彫刻の父」などと称賛されていますが、彼は元来、複雑な表面の模型を作る独特な能力を持っていたため、人々に受け入れにくく作品の多くが生涯にわたって激しい批判を受け続けました。それでも自身のスタイルを変えることなく継続的な作品制作や高い技術力が次第に認められ、晩年には世界的な名声を得るまでに至った芸術家の一人です。
美術館はロココ調の建物で、敷地内には多くの彫刻が展示された庭園も見どころの一つとなっています。館内にはロダンの彫刻作品をはじめデッサン画や、ロダン自身が収集した美術品まで展示され、美しい風景と共にゆったりと観賞できるのも特徴。名作と言われる「地獄の門」や「考える人」などは、多くの美術誌でも取り上げられているので必見です。
またパリ市内の多くの美術館は火曜日が定休日ですが、ロダン美術館は開館しているため「火曜日に行けるパリの美術館」としても有名。庭園内には美しい景色を眺めながら一息できるカフェや、ロダンにまつわる書籍や作品をモチーフとしたミニチュア彫刻などお土産品にぴったりなブティックもあるので時間があればのぞいてみるのもいいでしょう。
世界的に有名な美術館の一つ「Musée du Louvre(ルーブル美術館)」には、毎年多くの観光客が世界中から訪れるパリの人気スポットでもあります。長い歴史の中で戦争と権力による建て替えや建物そのものが意味する役目をも変化させながら、今日のルーブル美術館は成り立っています。
1200年代から2011年までの間には多くの建築家がルーブルの建築・増築に携わり、フランスの歴史が刻まれているほど。さらに世界一級品とも言われる美術作品が多く展示されているルーブルには、エリアごとに色で識別できるような工夫までされています。常設展示に加え、企画展も多く開催されているルーブルは、パリの美術館の中でも一度は訪れたい観光スポットとなっています。
ルーブル美術館の見どころはたくさんあり、世界的に有名な「Victoire de Samothrace(サモトラケのニケ)」などの傑作と呼ばれる22作品をはじめフランス革命を題材とした作品、肖像芸術、さらに装身具などさまざまです。初めての方でも楽しめる解説員付きの見学や、オーディオガイドをレンタルしたり、スマートフォンでダウンロードしたりしてルーブル美術館の見学も可能。
また美術館としては斬新的な取り組みもあり、実際に作品に手で触れることのできる「タッチ・ギャラリー」もあります。ここではルーブル美術館に実際に展示されている彫刻作品のレプリカ20点前後が展示され、オリジナルと同じ材質で再現された作品はレプリカとは思えないほど。館内マップは日本語版もあるので、見学の前に目を通しておくだけでも有意義な見学ができるでしょう。
「Musee Nissim de Camondo(ニッシム・ド・カモンド美術館)」は、かつて大ブルジョワと称されたモイズ・ド・カモンド伯爵によって建設された邸宅です。パリでも美しい公園と呼ばれるParc de Monceau(モンソー公園)が眺められる位置に建設されたこの邸宅は、カモンド伯爵にとっては「芸術作品」のようなものだったのだとか。
芸術をこよなく愛していた伯爵は、18世紀の美術作品を購入してはこの邸宅にコレクションするようになります。やがてニッシムとベアトリスという二人の子供にも恵まれますが、ニッシムは第一次世界大戦により戦死してしまいます。息子の死を容易に受け入れられず、世間との距離を置きながらその悲しみを美術作品の収集に充てたのだそう。伯爵が亡くなった後に、その敬意と遺志が継がれMusee Nissim de Camondo(ニッシム・ド・カモンド美術館)は1936年にスタートしたという訳です。
ニッシム・ド・カモンド美術館の見どころは、美しい美術品はもちろん伯爵に仕えていた使用人たちが使用していたものにも注目です。伯爵がいかに裕福であったかわかる場所の一つがキッチンで、においや物音を避けるため各部屋から隔離されています。当時としては珍しいくらいの大きな釜戸やオーブン、その他設備や機能も素晴らしいほど。また数々のキャセロールや銅製のキッチン用品などは、キラキラと輝きをみせています。
また大きな書斎には、タペストリー産業で有名なフランス中部の街・Aubusson(オービュッソン)産のものが掲げられ、豪華な絨毯もオービュッソン産のものが用いられ見事な調和。これら邸宅内にある全ての美術作品がこのように家具等と調和したコレクションとなり、伯爵の趣味の高さが覗える美術館となっています。
フランスの印象派画家として有名なClaude Monet(クロード・モネ)の作品は、先に挙げたオルセー美術館やオランジェリー美術館などで見ることができます。どちらも世界的に有名な美術館だけに混雑は避けられませんが、パリではもう一つモネの作品が集められた「Musée Marmottan Monet(マルモッタン・モネ美術館)」も人気です。モネのコレクションを中心とした美術館で、フランス国内でも最大のコレクションを誇るほど。
他の美術館と比べると観光客も比較的少ないことから、じっくりとモネの絵画を鑑賞できるのも魅力の一つです。美術館周辺は高級住宅街も広がるパリ16区に位置し、最寄駅はLa Muette(ラ・ミュエット駅)となり徒歩10分程度で美術館に到着します。
館内には美術館の名前のとおり、たくさんのモネの作品を鑑賞することができます。モネと言えば「睡蓮」が有名ですが、地下に設置された常設展では円形ホールに飾られた美しい睡蓮の連作は見どころの一つ。また1895年から1924年にかけて描かれた「太鼓橋」も見ることができます。
さらにもう一つの見どころとも言える、ナポレオン1世とその家族のために作られた美術品も外せません。作品と家具がそれぞれ調和が取れ、まるで中世にタイムスリップしたかのような空間は他の美術館では味わえないほど。さらに印象派女性画家として名高いBerthe Morisot(ベルト・モリゾ)の作品も多く、こちらも必見と言えます。
「Musée des arts forains(アールフォラン美術館)」は、これまでご紹介してきたパリ市内にあるものとは一味違った美術館です。美術館のテーマとなるのは、19世紀末頃のパリ市内の様子。この時代は大衆文化が栄え、パリ本来の華やかさと幸せな雰囲気が漂い、当時流行していたヨーロッパの移動遊園地や劇場のオブジェ等が展示された美術館として話題を呼んでいます。
館内には実際に使用されていたアンティークなメリーゴーランド等、映画の世界でしか見たことのないオブジェがズラリ。しかも展示されているメリーゴーランドは実際に乗ることもでき、100年以上も前のアンティーク遊具に実際に乗れる興奮は子供も大人も驚きを隠せません。
館内には年代もののメリーゴーランドの他、昔ながらのゲームなども多数あり、見るだけでなく体験できる美術館として人気です。自分で体験することによって、当時のパリ市民がどのような娯楽経験をしていたのかを実体験でき、美しい装飾や現代では味わえないアトラクションの数々も人気の秘密なのだとか。
ただし子供から大人まで誰もが童心に返って楽しむことができる美術館は、常に開館しているわけではないので注意が必要です。公式ホームページで公開されている日にちのみ入場することができ、事前に予約をすればガイドツアーでの見学も可能。他にはない体験型美術館で、当時のパリ市民の気分に浸りながら楽しむのもいいですね。
「Mundolingua(ムンドリンガ博物館)」は、パリの中心部に位置する言語にまつわることが展示されているユニークな博物館として知られています。「言語」というと何やら難しい感じがしますが、色々な体験を通し言語とその背景の歴史が学べる個性的な展示。博物館の創設者は、エンジニア・学生・アーティストたちと協力し、3年かけてこの博物館へとたどり着いたのだとか。
博物館が位置するパリ6区は、セーヌ川の南岸に面しおしゃれなブティックやレストランが建ち並んでいます。セーヌ川の歩道沿いには古本屋もあり、パリジェンヌはもちろん文学ファンや多くの観光客が散策している場所でもあります。
館内はテーマ別に展示されていて、博物館に入るとすぐ「言語とは何か」を知れる興味深いテーマから始まっています。文章の構成や言葉の組み立て、さらにどのように音をだすのか等、通常では体感できない面白さがあります。タッチスクリーン等を利用して、日本人が苦手とする「V」や「F」の発音も、音を聞きながら口のどの部分が使われているのかも体験できる不思議な感覚。
また外国語の習得に関して学べるコーナーもあり、脳のメカニズムの他、外国語のマスター方法など、第二言語をマスターしようという人たちにはとても好評です。さらに地下階には世界中のあらゆる言語に関するそのルーツがわかり、言語以外のコミュニケーションとして知られる「点字」や電信用符号を使用した「モールス信号」なども展示されていて、手作り感いっぱいの博物館としても人気です。
「Atelier des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)」は、パリ11区に位置するデジタルアート専門の美術館です。建物そのものは19世紀に建てられた鋳造工場跡地を利用し、建物の高さを活かしたアートが人気を呼んでいます。
美術館が位置するパリ11区は若者たちが多く集うエリアで、夜になるとおしゃれなクラブやバーに続々と集まってきます。またファッションスポットも多くあり、有名なフランス映画・Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain(アメリ)にも登場した風景があちらこちらで見られる場所。周辺にはこぢんまりとした雑貨店も多いので、芸術を鑑賞したあとの散策にも便利なスポットとなっています。
美術館内では他では味わえないデジタルアートの世界を堪能できます。床から壁にかけて大スケールに投影された絵画を鑑賞でき、訪れた人たちにも人気となっています。投影される絵画は季節やその年ごとによって違いますが、2019年は印象派の画家の一人として知られるVincent Van Gogh(フィンセント・ファン・ゴッホ)の作品が展示され、人気を呼んでいます。
絵画を鑑賞する際には、映像だけでなく音楽も響き渡るため、その作品のイメージがより一層深まり、まるで自分自身がそのアートの世界へもぐりこんでしまうような感覚さえ覚えてしまうのだとか。2019年のゴッホ展では、ゴッホの生涯を時期ごとに分け、滞在していた場所に応じて作品が展示されているそうですよ。
「Le Musée du Parfum-Fragonard(フラゴナール香水博物館)」は、南フランスの香水老舗メーカー・Fragonard(フラゴナール)が建てた香水博物館です。フランスらしいこの博物館は2015年にオープンし、パリ市内で最も規模が大きい香水博物館としても知られています。入場は無料、建物の入り口の受付で日本語ガイドを希望すると、運が良ければ数分でガイドさんが迎えにきてくれ、見学がスタートできるのだとか。
フラゴナールが誇る歴史所蔵物や、香水になるまでの抽出方法、調合テクニックまで展示されていて、香水の一通りの過程を知ることができます。もちろん見て回るだけでなく、実際に香水を試したりお土産を購入できたりするブティックまで併設されているので、女性にはうれしい博物館として好評です。
「Fragonard(フラゴナール)」と言えば、クリーム状の「練り香水」で有名です。一つずつ可愛らしいパッケージに入っているのも魅力的で、中身は3gというポケットサイズ。香水そのものはアルコール成分が入っていないため、ほんのりと香る優しい香りが人気の秘密なのだとか。フランスの香水と言うと、「香りが強すぎる」というイメージがある方でも安心して使用することができます。
またオードトワレも人気で、みずみずしい香りが特徴の「Rose de mai(ローズ・ド・メ)」は優しくふんわりと香るバラの香りが特徴のベストセラーアイテム。その土地にあった植物や果物から抽出される香りを造り出しているため、実際に使用してみると一日中上品な香りを楽しむことができるので、フランスお土産としても人気商品の一つです。
「Mémorial de la Shoah(ショア記念館)」は第二次世界大戦中のナチス・ドイツにより、多くの命が奪われてしまったユダヤ人の犠牲者のために捧げられた記念館です。パリ4区に建てられた記念館には、貴重な資料が保管されている現代ユダヤ資料センター(CDJC)の他、犠牲になった子供たちの写真が飾られた「le mémorial des enfants(子供記念館)」などもあり、建物の外には逃亡の手助けをしたとされる3899名もの人々の名前が書かれた「le mur des Justes(義人の壁)」は見どころの一つ。
記念館のあるパリ4区にはこうした残虐さとは裏腹に、日本のファッション誌が取り上げるようなおしゃれなパリの風景がたくさんあります。ファッションブティックはもちろん、おしゃれなカフェやレストランも軒を連ねているので、運が良ければ撮影の現場に出くわすこともあるようです。軽食スポットも多く、食べ歩きをしながらパリ市内を散策する観光客も多いエリアです。
日本ではユダヤ人大量虐殺のことを特に「ホロコースト」と呼び、これはギリシャ語を語源とする「焼かれたいけにえ」という意味からきています。ナチス・ドイツは1933年から1945年まで無条件降伏するまでの間、ヨーロッパに住むユダヤ人の3分の2以上を虐殺したことでも知られ、その悲惨さには目を覆うほど。
館内は入場無料、これらホロコーストに因んだ衣類や生存者のインタビュー、さらにはパンフレット等がもらえ、ナチス・ドイツとユダヤ人との関わりや歴史を学ぶことができます。記念館に入る前には必ずセキュリティーチェックをし、記念館の性質上からなのか、警備は厳重に行われています。
Montmartre(モンマルトル)はフランス・パリで最も小高い丘のことで、かつてはパリに住む芸術家たちが集っていた場所です。そしてこのエリアにひっそりと佇むのが「Musée de Montmartre(モンマルトル美術館)」で、周囲にはパリで唯一のブドウ畑も広がっています。印象派の画家として知られるPierre-Auguste Renoir(ルノワール)や、野獣派のRaoul Dufy(ラウル・デュフィ)、Suzanne Valadon(シュザンヌ・ヴァラドン)など多くの芸術家たちが魅了された特別地区。
丘の上は田園風景のようなパリとは思えない落ち着いた景色が広がり、美術館そのものは17世紀から18世紀に建てられたいくつかの建物から成っています。これら建物は、モンマルトルで最も古いものとして数えられているのだそうですよ。
美術館の前にあるアーチをくぐっていくと、そこには3つの庭園が広がっています。そのうちの一つ「ルノワールの庭」と名付けられた場所は、ルノワールが長い年月をかけて完成させた名画「Bal du moulin de la Galette(ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会)」が描かれた場所だと言われています。
さらに館内は、19世紀から20世紀初頭の当時の人々の暮らしぶりがわかるようなカフェや酒場の看板、メニュー表やムーランルージュのポスターなど、古き良きパリの様子がわかる作品が展示されています。先にあげた人気美術館のような大作はありませんが、Belle Époque(ベル・エポック)と呼ばれる時代のパリの華やかさがわかるような美術館となっています。
「Musee Bourdelle(ブールデル美術館)」は、20世紀を代表するロダンの弟子Bourdelle(ブールデル)の作品を集めた美術館として知られています。ブールデルはフランス南部の街Montauban(モントーバン)で生まれ育ち、貧しい家庭を支えるため13歳の時には学校を中退し、木工の見習いとして働くようになります。その途中で才能が認められ、美術学校で学ぶようになりますが、ブールデルは満足いかずそのまま中退。
しかし彼はどんなに生活が苦しくても作品の出品だけは続けており、ある日ロダンにその才能を認められ、以来15年間、ロダンの助手を務めた経歴の持ち主。さらにロダンから教えを受けるだけでなく、師匠のロダンへも影響を与えた重要人物としても知られています。
美術館内には石膏や大理石を使用した、約500点もの作品が展示されていて見応えも十分あります。ブールデルの代表作と言えば、ギリシャ神話の英雄ヘラクレスが怪鳥ステュムファリデスを射るために、渾身の力で弓を引く姿を現した「弓を引くヘラクレス」はとても有名。こちらの作品は、2019年の初頭には日本の国立西洋美術館でもお披露目があったようなので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
また同じくギリシャ神話に登場する上半身が人で下半身が馬というケンタウロスをイメージした「瀕死のケンタウロス」という作品は、身をよじり琴で体を支えた様子を表現した作品。暴れん坊で酒好きのケンタウロスはヘラクレスの天敵と言われ、その罪を表現したのかどうかは見る人の価値観によるのでしょうね。
「Musée de l'Armée(軍事博物館)」は、古代から現代にいたるまで世界最大級の軍事コレクションが展示されている博物館です。建物そのものは、ルイ14世の統治下で建設された旧軍病院で、現在はその一部が博物館として公開されています。敷地内の庭園は無料で入場することができるため、建物外観などをじっくり見学するには絶好のフォトスポット。
夜間は併設されたアンヴァリットがライトアップされることから、パリの夜景スポットとしても人気です。さらに中庭と北側入口付近には実際に使用されていた大砲が並ぶ光景はまさに圧巻の一言。世界でも珍しい博物館なので、一見の価値はありますよ。
博物館内は希少な軍事コレクションも多く、中には有名な対戦で使用した本物の戦車など見どころ満載です。有名なルノー社製の戦車は軽戦車など画期的なものばかりで、ロシア革命や満州事変などでも活躍したのだとか。
更に騎馬戦で国王が使用していたと言われる甲冑(かっちゅう)は、想像よりも実物は大きく固く頑丈な印象を受けます。普段目にすることのできない軍事コレクションは、ここでしか見ることのできない貴重な展示品となっています。
「Musée du quai Branly(ケ・ブランリ美術館)」は、パリ7区のセーヌ川ほとりにある美術館です。美術館の建設計画は意外にも最近のことで、開館となったのは2006年6月のこと。美術館内にはヨーロッパを除く世界のあらゆる文明・文化に沿った展示品、その数は約30万点にも及ぶというから驚きです。
建物の外観はガラス張りとなっていて、周囲を囲む庭園はまるで熱帯を想像させるかのような造り。周辺は先にご紹介したオルセー美術館やロダン美術館、さらにパリの観光名所としても名高いエッフェル塔やシャンドマルス公園もあり雰囲気も抜群となっています。
ケ・ブランリ美術館は、同じパリ市内にあるMusée de l'Homme(国立人類博物館)に所蔵されていた世界のあらゆる文明遺産の展示品と、国の管轄下のもと管理運営されているMusée national des Arts d'Afrique et d'Océanie(国立アフリカ・オセアニア美術館)の展示品とが融合し成り立っています。フランスはとりわけ「教育」と「文化」の縦割りがはっきりとしているため、研究目的とする美術品の借用等の問題から当初は建設計画に対する賛否両論まであったのだとか。
計画の段階から10年もの歳月をかけて完成した美術館の裏には、当時のシラク元大統領とアート研究家として知られるJacques Kerchache(ジャック・ケルシャシュ)の二人の建設への情熱を否定することはできません。周囲の観光スポットとの景観、建物の突き出たファザード、壁面を覆う緑豊かな植栽、そしてヨーロッパにない文明遺産の展示と、全てが計算し尽くされている斬新的な美術館として注目され続けています。
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