紅葉観光で人気の中津峡のおすすめスポット5選！アクセスや周辺グルメについても詳しくご紹介

秩父の雄大な自然を流れる「中津峡」は、秩父帯と呼ばれる今から1億5000年以上前の砂岩が作り出した岩壁に挟まれた渓谷。中津川に沿って10キロも続く中津峡は、埼玉県が認めた指定名勝となっていて、100メートルもの岩壁と緑豊かな自然が織りなす景色は絶景です。

季節によっては、春夏は新緑、秋冬にはカエデが黄色や真っ赤に木々が色付きます。そのあまりの美しさから、「中津峡」は秩父を代表する紅葉スポットとして大人気となりました。

手付かずの自然が残る秩父であるがゆえに、車を停めるための駐車場がほとんどないので、アクセス方法をはじめ周辺の施設についても合わせて紹介していきます。

中津川の上流地点には、自由にアウトドアを満喫できる「中津川村キャンプ場」があります。中津峡に沿ってキャンプを楽しめるこちらのスポットは、車で訪れる際は関越自動車道「花園インター」を降りて、一般道を約120分ほど走ることで到着。駐車場は普通車で50台停められるので、直接アクセスしたい方は車でのアクセスがおすすめです。

また、紅葉を見るためにバスに乗車して向かう場合は、最寄り駅の三峰口駅から西武観光バスに乗り「農林センター」で下車、5分ほど歩くと到着するので、駅から中津峡までの景色と紅葉をゆっくり楽しんでみましょう。

紅葉とキャンプが楽しめる「中津川村キャンプ場」は、宿泊できるバンガローが31棟にテントサイトが10区画整備されています。利用は4月から11月までとなり、バーベキューや釣り、広場で遊んだり温泉施設で体を癒やしたりと、同時にいろいろ楽しめる設備を完備。ぜひ中津峡の紅葉と合わせて秋に訪れてみましょう。

また、本格的にキャンプを体験してみたい場合は、寝具や調理器具をレンタルできるので、気軽に利用してみてください。大自然秩父が誇る「中津峡」で紅葉と一緒にキャンプを満喫してみるのはいかがでしょうか。

中津峡の下流に位置する「滝沢ダム貯水池上流端広場」は、紅葉と吊り橋が織りなす絶景を見られるおすすめの観光スポット。「滝沢ダム」と「中津峡」の紅葉が同時にみられるこちらのスポットへは、「皆野大塚インター」から車で約60分、三峰口駅からバスで約50分です。

また、車で滝沢ダム貯水池上流端広場を訪れる際には、駐車場が10台分用意されているので、そちらに駐車してから紅葉を鑑賞しにいきましょう。

「滝沢ダム貯水池上流端広場」の水質は、水が透き通るほどの透明度があり、その清らかさから訪れた方の心の癒やしにおすすめです。秩父の紅葉スポットとしては知名度が低いものの、吊り橋の後ろに色づく黄色や真っ赤なもみじやカエデの紅葉が織りなす景色は、穴場の紅葉スポットとしておすすめ。

また、中津川に架かる吊り橋を渡ると滝沢ダムの湖と、その周辺に色づく紅葉を鑑賞できるため、中津峡と滝沢ダムの二つの紅葉を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

紅葉スポットとして有名な「持桶女郎もみじ」は、中津峡の魅力とも言える高さ100メートルの岩壁と紅葉が相まった絶景が見られる観光地。

多くの観光客が足を運ぶ「持桶女郎もみじ」は、県道210号線沿いの持桶トンネル手前から見ることができ、最寄りの三峰口駅からはバスに乗って約60分ほどで到着します。

ただし、バスは一日4本しか通っていないため、バスの時刻表を事前に確認してから訪れる必要があります。また、車で持桶女郎もみじを訪れる際には、駐車場がないのでバスでの来場がおすすめです。

人気の紅葉スポット「持桶女郎もみじ」は、はるか昔、二人の男女が紅葉の美しさからお酒を飲んで舞い、踊っていた場所の二本のもみじの木が美しかったことで名前が付けられました。その美しい紅葉の絶景は、10月の中旬から見頃を迎えて約1カ月間は黄色や真っ赤に色づいた景色を眺められるでしょう。

持桶女郎もみじを訪れる多くの方は、三脚を設置して一眼レフカメラで撮影し、中津峡が誇る絶景を写真におさめています。また、「持桶女郎もみじ」には駐車場はないので、紅葉を鑑賞する場合はドライブの際に少しだけ立ち寄る程度にしましょう。

中津峡の上流に位置する「埼玉県森林科学館」は、広大な敷地を誇る彩の国ふれあいの森にある学習施設。自然に育った緑の大切さを学べるこちらの施設は、秩父の市街地から1時間程度の場所にあり、三峰口駅から西武バスに乗車すると約60分で到着。

また、車の場合は、皆野大塚インターから国道を使って約70分ほどです。「埼玉県森林科学館」には、普通車で55台まで駐車可能。お好きな交通手段を使って紅葉を満喫してみましょう。

秩父の自然を間近で鑑賞できる「埼玉県森林科学館」は、一面に広がる紅葉はもちろん、施設ではさまざまな体験が可能。

木を使った「おもしろ工作」、ワラなどを使った「草履造り」、なかなか体験することができない「そば打ち」、森の中を散策する「森林トレッキング」など、日常ではできない貴重な体験は、「埼玉県森林科学館」のおすすめポイントです。

秩父が誇る雄大な自然の中で、ゆっくりと紅葉を鑑賞してみるのはいかがでしょうか。

「中津川渓流釣り場」は、彩の国ふれあいの森からさらに上流にある大自然の釣り場で、東京から訪れる方が多いところです。雄大な自然に囲まれて釣りを楽しめるこちらの観光スポットへは、三峰口駅からバスで約60分、車に至っては、皆野大塚インターから約80分ほど。

「中津川渓流釣り場」では、最大で50台を駐車できるスペースも確保されているため、電車やバスを使ってのアクセスが苦手な方は、車を使って中津川渓流釣り場を訪れてみましょう。

豊かな自然に囲まれた「中津川渓流釣り場」は、全長500メートルの釣り場で虹鱒やイワナを釣り上げることができます。自分で釣り上げた魚はその場で塩焼きにして食べることもでき、お子様にはじめて釣りをさせたいご家族におすすめの観光スポットです。

また、釣りに必要な竿や餌は施設で用意されているため、手ぶらで気軽に釣りを楽しめます。「中津川渓流釣り場」は秋になると周辺の木々が真っ赤に色づき、上流から流れ落ちる中津川が滝のような美しい景色へと変わるので、釣りと合わせて紅葉も楽しみましょう。

中津峡へ車でアクセスする場合、関越自動車道を通って花園インターチェンジで降ります。そこから国道140号線を走り有料道路を経由して目的地を目指しますが、インターチェンジからの距離は約70キロほどで、時間にすると2時間弱。

ただし、自家用車を使って中津峡を訪れる方は、駐車場のない紅葉スポットもあるので気をつけましょう。また、中津峡にハイキングで訪れる際には、無料で車を停められる駐車場や彩の国ふれあいの森に車を停めて、壮大な自然と相まった紅葉を満喫しましょう。

中津峡へのアクセスにバスを使う場合には、まず最寄り駅となる秩父鉄道の「三峰口駅」へと向かいます。そこから西部グループが運営する観光バスに乗り、7時、9時、10時、12時、14時、15時に各1便だけ運行するバスで目的地へと出発。中津峡までは三峰口駅から50分ほど。バスに揺られながらゆっくり紅葉を観賞したい方には、とくにおすすめの方法です。

また、バスから何度も乗り降りしたい方は、西部線各駅で販売している二日間有効の「秩父漫遊きっぷ」を購入して、気軽なバス旅を楽しんでみてください。

中津峡で唯一無料の駐車場を完備している「後藤商店中津峡店」は、季節限定でオープンする大人気の飲食店。中津峡の真ん中あたりに位置したこちらのお店へは、三峰口駅から西武バスで約50分。車を使って来店する場合は、ランチや休憩などの自由なタイミングでお店を訪れてみましょう。

「後藤商店中津峡店」を利用する際は、紅葉の見頃を迎える1カ月限定で開店するお店のため、事前にお店への確認が必要です。

紅葉の時期だけ利用できる「後藤商店中津峡店」の人気メニューは、「イノシシ汁」です。その名の通り、イノシシのお肉がふんだんに入った味噌汁で、疲れた体やおなかが満たされます。料金は1杯400円、プラス200円でうどん入りのイノシシ汁を味わえます。

ほかにも、田楽や鮎の塩焼き、おでんにしいたけ焼きと、おいしい料理が多数そろっているので、中津峡へ紅葉鑑賞に訪れる際にはランチや休憩などに立ち寄ってみてください。1年のうち1カ月しかオープンしない「後藤商店中津峡店」で、イノシシ汁を味わってみるのはいかがでしょうか。

三峰口駅からバスで20分の場所にお店を構える「お食事処 郷路館」は、手打ちそばが大人気の食事処。木の温もりあふれる店内が特徴のこちらのお店は、落ち着いた雰囲気の中で川のせせらぎを聴きながら食事を楽しめます。

アクセス方法は、バスと車の二通り、バスでは三峰口駅から20分、車の場合は、花園インターから90分ほどと、秩父の大自然の中にあるお店としてはアクセスしやすいです。店内には、お土産の販売所も併設されているので、食事の後にチェックしてみましょう。

心休まる雰囲気の「お食事処 郷路館」のおすすめメニューは、「お蕎麦」と「味噌カツ丼」です。こだわりの手打ちそばを使った「ざる蕎麦」に「天ざる」、味噌でしっかり漬け込んだ豚肉を揚げた「味噌カツ丼」は、いずれも訪れたら食べたいおすすめグルメです。

また、味噌カツ丼は「ミニサイズ」も用意されているため、おすすめ料理をたくさん味わいたい方は、蕎麦とミニ味噌カツ丼を注文してみましょう。ほかにも、滝沢ダムを模した「滝沢ダムカレー」も用意されているので、写真映えするグルメが食べたい方は、ぜひ注文してみてください。

三峰神社からも近い「三峰お犬茶屋 山麓亭」は、標高1100メートル地点にある秘境のグルメスポット。見渡す限り雄大な自然が広がっているこちらのお店は、三峰駅からも6キロほどしか離れていないこともあり、アクセスに便利な飲食店となっています。

店内外に客席が設けられ、店先にあるテラス席では秩父の大自然を見渡しながら食事を楽しめます。標高の高い「山麓亭」へは、車で訪れる方がたくさんいらっしゃりますが、お店専用の駐車場がないため、近くの有料駐車場「三峰山村営駐車場」を利用しましょう。

絶景が見られる「三峰お犬茶屋 山麓亭」の料理は種類も豊富で、「山菜の定食」「蕎麦定食」「親子丼」「カレーライス」「みそおでん」「いもでんがく」とさまざまです。中でもとくに「いもでんがく」が大人気で、奥秩父エリアでは「三峰お犬茶屋 山麓亭」でしか味わえません。

ほかに、あゆやヤマメなどの山魚を使った塩焼きなど、秩父だからこそのおいしいグルメも堪能できます。中津峡が真っ赤に色づく紅葉の時期に「三峰お犬茶屋 山麓亭」へ立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。

紅葉時期に中津峡でおすすめの観光スポットを5カ所ご紹介してきました。選び抜いた観光スポットは、いずれも雄大な秩父の大自然が織りなす紅葉を眺められ、場所によっては駐車場も完備。

埼玉県の中でも秩父エリアは、豊かな自然があるが故にアクセス方法も限られ、バスや車でのアクセスには、駐車場の有無などの情報は非常に重要です。今年の紅葉鑑賞に中津峡を訪れると決めている方は、アクセス方法に観光スポット、周辺のおすすめのグルメスポットなどの情報を十分にチェックしてから中津峡を訪れましょう。