岡山のおすすめうどん屋さん10選！開店時間やアクセス方法もご紹介

岡山の麺料理といえば、蒜山焼きそばを思い浮かべる人も多いと思いますが、岡山のうどんも見逃せません。岡山・香川・兵庫（播磨）は古くから小麦の産地で、瀬戸内では良質な塩が生産されていたため製麺業が発達した歴史があります。

岡山うどんの特徴は、噛んだときに適度な弾力があり、噛み切るときには讃岐うどんとは少し違う、まろやかでもっちりとした食感が楽しめることです。岡山うどんには大きく分けて倉敷ぶっかけ、津山ホルモン、手延べの3種類があります。

手打ちうどんに比べて細目で平べったく、弾力がありモチモチで、讃岐風の麺が使われていることが多い「手延べうどん」、茹であがったうどんに薬味や具材をのせ、その上に濃い目の出汁をかけて食べる「倉敷ぶっかけうどん」。

津山市発祥の「津山ホルモンうどん」は、一般的な焼うどんに、肉の代わりにホルモンを入れることで、普通のものよりあっさりして食べやすいのが特徴。モチモチのうどんと歯ごたえのあるホルモンに新鮮な野菜の独特の食感は、津山ホルモンうどんの大きな魅力です。

「たぬき屋」は、出汁が美味しいと評判のセルフうどんのお店で、地元で根強いファンが多く行列ができるほどの人気。麺の製法は昔ながらの足踏みでこねるスタイルで、麺はコシがありながらもモチモチとした食感が特徴。本場讃岐うどんに負けない美味しさが楽しめます。

人気はかけうどんで、太目で適度なコシのある麺と、いりこと昆布風味の出汁がきいたつゆが特徴です。食べたいサイズの器を選んだら、好みに応じて自分でうどんを熱湯でゆがく本格セルフ。自慢の出汁には、北海道礼文島船泊産の高級利尻昆布を使っているので美味しいのは当然！

あっさりとしているのに独特な味わいがある出汁とツルツルののど越しの麺は癖になる美味しさ。驚きは常時30種類ある豊富なトッピングで、かき揚げやゲソ天などの天ぷらが人気。ヘルシーなキャノーラ油を使った天ぷら類は見た目もよく、選ぶのに迷ってしまいそう。

JR北長瀬駅から南へ2分の場所にある北長瀬店は電車でも車でも行きやすい場所。岡山県内には他にも数店舗あり、本店はJR大元駅から5分です。食事時は常に行列ができているので、オープン直後やピーク時間を外して行くことをおすすめします。

「松家製麺」は倉敷市児島上の町にある、岡山県内でも超有名なうどん店です。営業時間は早朝6時から7時までの1時間と、11時30分から15時15分の2部制になっています。早朝6時の開店時は週末になると行列ができるほどの人気。

麺は創業当時から2種類のオーストラリア産の小麦粉をブレンドし、塩や水はその日の気温や湿度によって調整しています。手打ちによって仕上げられた麺は、コシがありモチモチとした食感。朝うどんは通常の太麺、昼うどんは特製の細麺と作り分けられるので、朝と昼で2種類の麺が楽しめます。

おすすめの「釜揚げうどん」は、茹でたての釜揚げに生卵と出汁醤油を混ぜて食べます。店内に釜玉うどんの作り方が貼ってあり、自分で作るシステム。昼うどんは冷麦ぐらいの細さですがコシがあり喉越しさわやか。朝と昼の両方訪れる人も多いのだとか。

注文後はトッピングから器の洗浄までセルフサービスとなっています。持ち帰り用のうどんがあるのも製麺所ならでは。昼メニューには、ラーメンやラーメンスープに細うどんと自家製ラー油を加えた「うーめん」など、朝にはないメニューがあるのでぜひ。

香川県に多いセルフ方式のうどん店の形態の発祥は実は岡山県で、「名玄」が初めてセルフ方式を採用したのをご存じでしょうか。人気メニューはかけうどんで、もっちりとした麺とカツオ風味のつゆが特徴です。

麺は自分で熱湯でゆがいてつゆをかけて食べるセルフ方式。国内の極上小麦を独自の製法で練り上げた自家製麺は、しっかりコシがあり、無添加なので安心して楽しめます。出汁は甘口と辛口の2種類あり、お好みでブレンドも可能。

揚げたてが嬉しい20種類以上の天ぷらや岡山の名産品であるバラ寿司、おにぎり、惣菜などが種類豊富に並んでいて、どれにするか迷ってしまうほど。ネギ・天かす・昆布・鰹節などの無料の薬味が豊富なのも、名玄の人気の秘密でしょう。

名玄があるのは市内中区の郊外で、大型の駐車場も完備されているため、多くの来店客でいつも賑わっています。店内はテーブル席がメインで広々としており、営業時間は10時から20時までと長いのも嬉しいですね。

岡山駅からほど近い場所にある「讃岐の男うどん 能勢」は、アクセスのよさもあり、ランチタイムや週末には行列ができる人気店です。自慢のモチモチとした弾力のある麺は、時間をかけて丁寧に作り上げた自家製で、男性も満足するボリュームのあるうどんが人気です。

讃岐の男うどん 能勢の名物メニューは、「男の肉うどん」と「男の肉ぶっかけ」です。肉と温泉卵、薬味の他に大きなごぼう天とちくわ天が添えられています。サクサクに揚がった天ぷらは絶品で、さっぱりとしたつゆと絡んで大満足の味。

うどんは、自分好みのサイズが選択可能で、中盛り(1.5玉)、大盛り(2玉)がなんと並と同料金なので、がっつり食べたい男性には嬉しいサービスです。丼物も人気があり、カツ丼、天丼などの丼ものやセットメニュー、おこさまうどんセットもあります。

うどん店としては珍しく、和食とイタリアンをコラボした創作コースがあり、飲み放題もつけることができるので宴会や女子会にぴったり。締めには絶品讃岐の男うどんが付くのも魅力。平日は11時から20時まで、土曜・祝日は17時までの営業なのでご注意を。

「ぶっかけふるいち 仲店」は、倉敷ぶっかけうどんが味わえるお店です。倉敷駅前にあるため観光客も多く訪れる人気のお店。ぶっかけうどんはふるいち仲店が発祥と言われ、ぶっかけうどんの聖地として人気を集めています。

倉敷ぶっかけは甘辛系の濃いつゆで、讃岐うどんのぶっかけより多めにかけられ具の量も多く食べ応えがあります。お店のおすすめはもちろん美味しい出汁が味わえる「ぶっかけうどん」。ミネラルバランスのいい水や瀬戸内海の塩、厳選した小麦などから作られたこだわりの麺が自慢です。

麺はコシがありのど越し抜群。そんな麺によく合うつゆは、利尻昆布をはじめとする国産の素材を使った独特な甘みと風味が特徴の濃いめの甘辛さが絶品で癖になる味。さらに濃い目のつゆにワサビを混ぜ、味を変えて楽しむ人も多いそう。

倉敷ぶっかけはバリエーションが豊富なのが特徴で、シンプルなぶっかけ以外にも肉キムチぶっかけや梅おろしぶっかけ、ごまだれぶっかけなどがあり、色々なアレンジが楽しめます。ふるいち仲店は回転率が早く、急いでいる人にも最適。9時から開店しているので、朝うどんにも使えます。

岡山市北区辰巳にあるうどん店「うどん村 辰巳店」は、備前西市駅から車で5分で行けるアクセスの良さと、本場の讃岐うどんが食べられるお店ということで、大変人気を集めています。店内はカウンターやテーブル席のほか、座敷もあるので子供連れにもおすすめ。

注文はセルフ方式で、種類豊富なうどんメニューから選び、うどんの量も小～特大の4段階から選択可能。トッピングの天ぷらはとり天やゲソ天など、こちらも種類豊富。冷めてもサクサクで一つ一つにボリュームがあり満足感があります。

本格讃岐うどんのコシを楽しみたいなら「ざるうどん」がおすすめ。かなりコシが強く、モチモチの食感です。季節に応じて3種類以上の国内外の小麦粉をブレンドするこだわり麺は、これぞ讃岐うどんといった抜群の食べ応え。つけ汁も、うどんの味を邪魔することなく楽しめる絶妙な味です。

また出汁が美味しいと評判の「かけうどん」もいちおしの一品。季節に応じて厳選素材を使い、取り方にもこだわった出汁は絶品です。かけうどんよりモチモチ食感を楽しみたいなら「釜揚げうどん」も外せません。開店は11時からですが人気店なので、ランチ時間をずらして訪れることをおすすめします。

倉敷市中庄にある「うどん松もと」は、中庄駅から8分ほどのアクセスのいい場所にあります。店主が元ボクサーという話題性のあるお店で、コシのあるしっかりとした自家製麺で作る自慢の関西風うどんが絶品と人気を呼んでいます。

カツオや昆布、イワシなどから丁寧に出汁を取り、岡山産の醤油を合わせた、素材の味が引き立つ風味豊かな無添加の出汁と、のど越しが滑らかで、ツルツルと入っていく感覚でとても食べやすい、しっとりコシのある自家製麺が自慢です。

うどんのメニューは20種類以上あり、ぶっかけうどんのほか、とり天うどん、揚げたて衣のサクサクが美味しい「海老天おろしぶっかけ」、スパイシーなカレーとチーズが病みつきになる人続出の「焼きチーズカレーうどん」など、アレンジがきいた内容でメニュー選びが楽しくなります。

うどんを食べ終わると、うどんを使用して作ったという珍しいかりんとうとお茶で一息つけるのも嬉しいですね。営業時間はランチタイムの11時～15時と、夜の18時～21時にも美味しいうどんが食べられるのは高ポイントです。

「とも作」は、中庄駅から徒歩で20分と、決して交通の便がいいお店ではありません。駐車場があるので可能な限り車で訪れることをおすすめします。そんな不便な場所にあるにもかかわらず、それでも行く価値があると多くの人が訪れる人気の本格手打ちうどん店です。

店主は香川県の讃岐うどんの名店「おか泉」で修業をした経験があるため、岡山にいながら本場の讃岐うどんが味わえます。とも作の看板メニュは「とも作ぶっかけ」。2本の特大の海老天とかぼちゃ天、さつまいも天などがのった豪華な一品。

注文を聞いてから揚げるので待ち時間はあるものの、揚げたての天ぷらはサクサクでふわっとした食感がポイント。ボリュームがありながらもツルっとした喉ごしなので、最後まで美味しく食べられます。鰹出汁の風味と甘さの効いた独特なつゆは、しっかり混ぜていただきましょう。

コシと弾力のある麺は、さすが香川の名店の技を引き継ぐお店ならでは。レモンと生姜でさっぱりとした口当たりです。営業は11時～15時ですが、売り切れ次第閉店なので、なくならないうちに訪れておきましょう。

「橋野食堂」は、岡山県のB級グルメで知られる津山ホルモンうどんの人気店です。岡山では創業から120年の老舗の鉄板焼きの名店で、こぢんまりとした家庭的な雰囲気があり、郷土料理を食べる感覚で楽しめます。店内からは香ばしい香りが漂い、食欲を高めてくれますよ。

岡山県北部の津山市の津山ホルモンうどんは、古くから地元に伝わるご当地グルメ。津山市には技術力の高い食肉処理場があり、鮮度の高い良質なホルモンが流通するので臭みがなく美味しいと言われています。橋野食堂のホルモンうどんは、自家製の味噌だれとプリプリのホルモンがたくさん入っているのが特徴です。

シャキシャキのもやしとネギ、コクのあるホルモン、少し柔らかめのうどんがピリ辛味の味噌だれとベストマッチ！とても美味しいと評判です。14種類の食材から作ったピリ辛のタレが野菜の甘味を引き立てます。

橋野食堂のホルモンうどんは、うどんの量や辛さが選べるのも人気のポイント。辛さは、普通・ピリ辛・激辛から選択でき、うどんの量も1玉か2玉が選べます。家族連れにもやさしい心配りですね。営業時間は、平日と土曜・祝日が10時から19時まで、日曜は10時から16時までです。

津山ホルモンうどんの名店なら「お好み焼き 三枝」も忘れてはいけません。JR津山駅から車で10分、バスで15分の場所にある、地元で人気のお好み焼き店です。津山ホルモンうどんを全国にPRする伝道師的なお店で、週末には行列ができるほどの人気店。

お好み焼三枝の看板メニューは、「ホルモンうどん」と、「塩ホルモンうどん」です。ホルモンは黒毛和牛のものを使用し、信頼する職人からのみ仕入れるこだわりぶり。くせがなく臭みもないホルモンを、自信を持って提供しています。

甘みさえ感じる極上のホルモンを使用しているからこそできる、シンプルな塩だれを使った塩ホルモンうどんは絶品です。タレは地元メーカー・石井食品のホルモン焼きのタレに秘伝の自家製ダレをブレンドしたオリジナルで、甘辛い味はホルモンうどんにぴったり！

味噌だれを使った定番のホルモンうどんは、炒めたうどんの美味しそうな焼き色と、広がる香ばしい香りが魅力的。ずっと変わらず厚い支持を受け続けているのも納得です。営業時間は平日11時30分から14時と、17時から21時。日曜・祝日は11時30分から15時までとなっています。

岡山には個性的なうどん店が多くあるのをお分かりいただけましたか？讃岐うどんによくあるセルフ方式が岡山発祥だったり、ぶっかけも倉敷のお店がはじまりだったりするのは、知らなかった人も多いかもしれませんね。讃岐や関西のうどんを取り入れた、岡山ならではのうどんが食べられるのもおすすめのポイントです。

また極上のホルモンを使った地元のB級グルメなど。地域ごとに目的のうどんを食べに巡ってみるのも楽しいもの。岡山は四国や山陰などへの乗り換え地点でもあるので、目的地が岡山でないお出かけの際にも、いったん駅を出て岡山うどんを味わってみてはいかがでしょうか。紹介した以外にも多くのうどん屋がありますので、ぜひお気に入りを見つけてください。

※記載内容は公開時点での情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています。