パリのシテ島とサン・ルイ島の観光スポットまとめ６選！セーヌ川に浮かぶ魅力的な島

パリ発祥の地と言われているシテ島。歴史は紀元前1世紀までさかのぼり、かつてこの地にパリシイ人という人々が住んでいたことからこの地が「パリ」と名付けられたほどパリの歴史ではとても重要な場所です。

シテ島はセーヌ川右岸に4本、左岸に5本の橋が架かっており、パリ市内とつながっています。この橋の中で最も有名なのがポンヌフ（Pont Neuf）。フランス映画「ポンヌフの恋人」でも有名なこの橋はパリで最も古い歴史を持つ橋としても知られています。ちなみに隣のサン・ルイ島とは橋1本でつながっています。

シテ島にある荘厳な教会がノートルダム大聖堂です。ここはフランスのカトリック総本山。12世紀から14世紀にかけて建設された初期ゴシック様式の大聖堂となっています。

ノートルダムとは「我らの貴婦人」を意味し、聖母マリアにささげられた教会として作られているノートルダム大聖堂。教会の正面には「聖母マリア」「最後の審判」「聖アンナ」という3つの門が並び、聖母マリアに関するさまざまな彫刻があるのも特徴です。また、ここではナポレオンが戴冠式を行うなどフランスの歴史と縁が深い場所でもあります。

フランスに長きにわたる安定をもたらし、平和を愛したと言われるルイ9世。彼の聖遺物を収めるために作られたのがサント・シャペルです。1248年に完成したサント・シャペルは非常に美しい建物。2階にある礼拝堂には美しいステンドグラスがあり、聖書の物語がつづられています。

サント・シャペルに行くには晴れた日の午後がおすすめ！ステンドグラスから光が注ぎ、より美しいサント・シャペルを見ることができます。

ノートルダム大聖堂の前に広がるノートルダム広場。その広場の下には遺跡が眠っているのはあまり知られていません。ノートルダムの地下にある遺跡ではかつてこの地に暮らしていたパリシイ人の生活を垣間見ることができます。

遺跡では古代ローマ時代に使われていたとりでや港などの大きなものから、鍋などの日用品まで幅広いものが発見されています。オシャレな雰囲気満載のパリの街で遺跡が見られる珍しい場所でもあります。

14世紀に宮殿として建設されたコンシェルジュリー。しかしフランス革命後その役割は大きく形を変えることとなりました。フランス革命後、コンシェルジュリーはろう獄として使われるようになり、多い時には1,200人の囚人が収容されていたとか。

コンシェルジュリーに収容され、断頭台へと進むことになった人の数は2,600人にも上り、その中にあのマリー・アントワネットも含まれています。

コンシェルジュリーではマリー・アントワネットの独房を見学することができ、人気を集めています。

パリにはたくさんの花屋や花を扱う市場がありますが、唯一常設されている花市場がシテ島にある花小鳥市です。パリの生活を彩る美しい花々が並び、見ているだけでも楽しくなってしまうこのエリア。花は飛行機でもちこむことができませんが、ガーデニンググッズならお土産として持ち帰ることも可能です。

ちなみに花小鳥市の中で小鳥を見ることができるのは日曜日のみ。美しい花の中にかわいらしい小鳥のさえずりが響き、市民に愛されている市場です。

シテ島の隣にあるサン・ルイ島は穏やかな雰囲気が漂う高級住宅街。シテ島に歴史的名所が多いことと比べるとゆっくりとした時間が流れる場所です。シテ島で名所を見学した後、サン・ルイ島でパリの生活をのぞき見してみるのもおすすめ！島の目抜き通りにはおしゃれなブティックやカフェ、レストラン、ギャラリーが並んでおり、ぶらぶらしているだけで楽しめます。

また、この島はアイスクリームの島と呼ばれるほどアイスクリームが名物！観光客や地元の人々が食べ歩きしている風景ものどかです。

ちなみにサン・ルイ島にはメトロが通っていません。アクセスはシテ島からサン・ルイ橋を通るか、マリー橋など右岸左岸につながっている橋を渡る方法のみとなります。

サン・ルイ島にあるパリで最も有名なアイスクリーム屋がベルティヨンです。常に行列ができる人気店で、フレーバーの種類が豊富なのも魅力。

テイクアウトで食べる人が多いですが、お店の中でゆっくりとアイスを味わうことも可能。店内ではアイスパフェやフレンチトーストなどが味わえ、ぜいたくな気分を堪能できます。

いかがでしたか？2つの島は決して大きくないので、2時間ほどで回ることができてしまいます。でもぜひゆっくり時間をとってのんびりと散策をしてみてください。シテ島でパリの歴史がスタートしたことを感じながら、サン・ルイ島で優雅な人々の生活を垣間見てみましょう。どうしてもバタバタしがちな旅行ですが、ちょっと一息ついてのんびり過ごしてみるのもおすすめですよ！