パリをベビーカーで移動するならバスがおすすめ！パリのバス乗り方徹底ガイド

パリ市内にはたくさんのバスやメトロ（地下鉄）、RER（鉄道）、トラムが走っています。
これらを運営するのが、パリ交通公団（Régie Autonome des Transports Parisiens）。略称RATPです。

このうち、メトロやRERのほとんどの駅には、残念なことにエレベーターやエスカレーターが設置されていません。重い荷物を抱えていたり、ベビーカーで移動するには大変です。

そこでおすすめするのがバス！メトロやRERのように階段を使う必要はありません。
パリ市内を縦横無尽に、さまざまなバス路線が走っています。むしろ、メトロを利用するよりも効率良く観光地を巡れることも。小さなお子様連れの方も、大人同士の旅でも、パリ市内の移動手段としてはかなり役に立つでしょう。

この記事では、まずバスのチケットの種類と買い方の基本情報から、ベビーカーでバスに乗る際の注意点、路線図や停留所の調べ方、乗り換えの方法まで詳しく解説していきます。

バスのチケットは、実はパリ市内を走るメトロやトラム、RER鉄道と共通。
”Ticket t+”という種類のチケットです。

こちらの"Ticket t+"という種類のチケットで、パリ市内のバスやメトロ、トラム、RER線に乗ることができます。
パリ市内、どこまで行っても1回の乗車につきチケット1枚です。わかりやすいですね。

バスの場合、90分以内であれば同じチケットで別のバス路線に乗り換えることができます（ただし、同じ路線の往復や途中下車して再度同じ路線に乗る場合には使用不可）。90分経ってしまったら、また新しいチケットが必要となります。

チケットの購入方法は主に、

①バスの運転手から直接購入
②Tabacというタバコ屋で購入
③メトロ各駅にある券売機で購入

という3つのパターンがあります。

バスの運転手から直接購入する場合は、チケット1枚につき2ユーロですが、Tabacやメトロ各駅で購入する場合は、チケット1枚1.8ユーロです。またチケットを10枚まとめて14.1ユーロで購入することができます。有効期限はないので、滞在中何度もバスやメトロに乗る機会がある場合はまとめ買いがお得です。

ここでは、メトロの駅でのチケット購入方法をご説明します。
なんといってもメトロの駅はたくさんあるので、パリの街を歩いていればすぐに見つけることができ、時間もかからず便利な購入方法です。

メトロの駅に行くと、上に大きく”Tickets”と書かれた券売機コーナーがあり、すぐにわかります。

一番最初の画面で、一般的に五カ国語（フランス語、英語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語）を選択できます。

英語を選ぶと、次の画面で”Buy tickets”の表示が出ますので、そこをタッチします。

その次の画面で、一番上の”Ticket t+”という種類のチケットを選びます。このチケットは、パリ市内のメトロ、バス、トラム、RER線全てに共通のチケットです。

次の画面では、10歳以上であれば上の表示”Full fare”を選んでください。
4歳以上10歳未満のお子様の場合は、下の表示”Reduced fare,-10 years old”を選んでください。4歳未満は無料です。

そして次に、購入枚数を選択します。
バラ買いの場合、チケット1枚で1.8ユーロ、10枚まとめて買う場合は、チケット10枚で14.1ユーロ、つまりチケット1枚あたり1.41ユーロとなります。
8枚以上使う場合は、10枚まとめて購入したほうがお得です。

次にレシートが必要かどうか聞かれますので、必要に応じて選択ください。
最後に支払いとなります。

小さいお子様を連れて移動する際には欠かせないアイテムであるベビーカー。ましてや、なにかと荷物が多くなりがちな旅行中ならなおさらですよね。
そこで気になるのは、バスに乗る際のマナー。

ベビーカーでバスに乗る場合の注意点について解説します。

パリでは、一般的にベビーカーは畳んで乗っているのでしょうか。

答えはNo！
たとえバス車内が混んでいても、地元のママさんたちはベビーカーを畳まずに乗り込んでいきます。
そして、周囲の人たちは当たり前のようにベビーカーのためのスペースを空けてくれます。

パリを観光するとき、小さな赤ちゃんがいても安心してくださいね。ベビーカーのままバスを乗り降りすることができます。

通常は前方のドアから乗車し、降車は後方のドアからですが、前方のドアは幅が狭いため、ベビーカーを折りたたまずに乗ることはできません。
このため、ベビーカーでバスに乗車する際は、幅の広い後部ドアから乗れます。
停留所で降りる人がいないと後部ドアは開きませんが、運転手に合図をすれば開けてもらえます。

後部ドアから乗ると、目の前がベビーカーや車いす専用の広いスペースになっていますので、安心ですよ。

慣れない街でバスを利用する際、多くの方がバスを敬遠したくなる理由として、バス停の位置や乗り換え情報のわかりにくさが挙げられるかと思います。
これらの問題を解決する最適のアプリがあります。

それが”RATP”というアプリ。
パリ市内のメトロやバス、トラム、RER線を運営しているパリ交通公団がオフィシャルに出しているアプリです。

RATPのアプリでは、目的地までの移動手段と所要時間を調べることができ、地図上で経路を確認することもできます。地図上に現在地が点滅しているので、目的地までの移動中も自分がどこにいるのかを把握でき、バスでの乗り換えもスムーズです。

またバス停の位置を地図上で詳しく調べることができます。なんと、地下鉄の出口の番号まで表示されます。

このほか、各バス路線の地図やメトロの駅名も調べることができます。

このアプリは無料ですので、パリを訪れる際はぜひお手持ちのスマートフォンにダウンロードしてみてください。旅行前にダウンロードして、あらかじめ操作に慣れておくと安心ですね。

以上、パリ市内のバスの乗り方、活用方法をご紹介しましたが、いかがでしたか。

メトロと違って地上を走るバスは、階段を使う必要がなく、景色も楽しむことができて一石二鳥！
バスは使いこなす自信がないなと敬遠されている方も、ぜひ一度この記事を参考にバスに乗ってみてください。一旦慣れてしまえば、きっと良い移動手段になるはずです。
皆さんのパリライフが快適なものとなることを願っています。