キューバ基本情報 【お金編】

2,732

views

0

現在でも社会主義を掲げるカリブ海の国キューバ。そこには私たちでは想像もつかない不思議な慣習があります。お金の面についてもそれは変わらず、便利な日本やアメリカと比べると厄介なこともたくさん。今回はキューバの基本情報としてお金に関する情報をお届けします。

変わりつつあるキューバ

今、変わりつつある国キューバ。これまで敵対していたアメリカと国交を回復し、これからアメリカの資本が入っていくなど、大きく変わっていくと予想されています。とは言えまだまだ変わらない部分もたくさん残っており、筆者が訪れた2016年2月の時点でも、それまで旅をしてきた50近くの国と比べても非常に個性的な部分がありました。その分苦労することも、もちろん厄介だったこともあり、そんな経験を踏まえてお金についての情報をご紹介していきます。

キューバの通貨

キューバの通貨は2種類あるんです!

珍しいことに、キューバには2種類の通貨があります。 一つはローカルの人が使う人民ペソCUP。一般的にはペソ・クバーノと呼ばれますが、モネダ・ナシオナルで通じることもあります。もう一つは外国人観光客向けの兌換ペソCUCで、こちらはクックもしくはクークと発音します。両者を見分ける方法は、紙幣にPeso Convertibleと書いてあるのがCUCになります。

CUPとCUCの使い分けは?

原則として、地元のマーケットや軽食スタンドなど、ローカルの人を商売相手にしているお店ではCUPが使用されます。一方、宿、タクシー、ツアー会社、外国人向けのレストラン、土産物屋などで利用するのがCUCです。

それぞれの交換は?

CUCとCUPの両替は街中にある両替所カデカ(CADECA)で出来ます。ハバナであれば旧市街のオビスポ通りなどにあり、朝から観光客とキューバ人でごった返していますので、すぐに分かると思います。なおレートは1CUC=24CUP程度で固定されています。

キューバの両替事情

レートは?

CUCのレートは固定されており、1アメリカドル=1CUCとなっています。後述しますが、ATMや銀行窓口でクレジットカードなどでCUCを引き出した場合、アメリカドル建てで請求されます。

どこで替えるか?

両替が可能なのは空港の両替窓口、カデカ、大型のホテル。基本的にレートは同じようなものです。ところでキューバの特徴でもありますが、カデカや銀行はいつ行っても長蛇の列ができています。CUCが必要な外国人はともかく、現地のキューバ人ものんびりと並んでいます。またお昼の時間ともなると、たくさん人が並んでいるにもかかわらずしっかりとお昼休憩に入ってしまう。郷に入りては郷に従えとも言いますが、社会主義とはこういうものなのかと諦めざるを得ません。

有利なのはドル?それとも…

キューバに持っていくのはアメリカドルがいいのでしょうか?いえ、そうではありません。アメリカドルについては、両替金額から10%差し引いた額に、0.9685を掛けた金額になります。例えばUS$100をCUCに替えた場合、US$100×(1-10%)×0.9685=CUC87となり、かなり大きく引かれてしまいます。

オススメはユーロかポンド!続いては日本円も◎

両替に関していえば、オススメなのはユーロかポンドです。アメリカドルのように手数料が差し引かれることもなく、レートも比較的いいんです。そのためヨーロッパからキューバへ行く時などは、ユーロかポンドを調達していくとよいでしょう。それ以外の通貨についてはレートはほとんど変わらないため、日本から行く場合であれば、両替する手間と手数料を考えると日本円を持っていくのも悪くないと思います。但し日本円は地方に行くと両替できないところも多いので、滞在費がはっきりしているのであれば空港かハバナのカデカでまとめて両替してしまうのがいいでしょう。

ATMについて

空港や街中にはATMがあり、VISAやMastercardが使えるところもあります。が、AMEXなどアメリカ系金融機関発行のものは使えません。ATMではCUCを現金で引き出すことができ、請求はアメリカドル建てで行われます。但し海外のATMでは仕方ないことですが、機械が故障していたり、カードが飲み込まれてしまったりすることがあるので、その辺りは注意が必要です。

チップについて

ローカルなお店では必要ありませんが、観光客向けのレストランやホテルでは期待されることもあります。その場合一人1~2CUC程度、または全体の10%程度を渡せばいいでしょう。またホテルで荷物を運んでもらったら1CUCなどが相場だそうです。

なおキューバの人々は決して裕福な生活をしている訳ではないのでしょうが(キューバ人の平均月収は20ドル程度です!)、ライブハウスなどで小銭を簡単にチップとしてあげてしまいます。こういうのを見ると、キューバの人たちの考え方と私たちのものとの違いを感じざるを得ません。

クレジットカードは使える?

旅行会社やホテルなどで利用できるところもありますが、3%程度の手数料がかかる上、そもそも機械が壊れていることもあります。またATMのところで記載した通り、VISA、Mastercardが利用できますがAMEXなどは利用できません。

今後について

これまで書いてきたところに関して、アメリカとの国交正常化そのほかの政治的変化の流れを受け、これからキューバは大きく変わっていくものと考えられます。それに伴い、例えばアメリカ系金融機関のクレジットカードが利用できるようになるなど、いろいろな変化が起こりえます。そのためキューバに行く前には十分にリサーチし、タイムリーな情報をつかむことが必要だと思います。

最後に

社会主義国キューバにおけるお金についての情報をお届けしましたが、いかがでしたか?私たちの資本主義とは違う政治体制をとっているキューバでは、通貨が2種類あるなど、なかなか理解しづらいところがたくさんあります。またほかの多くの国では便利に使うことができるクレジットカードも、使える場所が少なくまだまだ不便です。ですが、うまくやりくりすれば現地の人と同じような出費でキューバを楽しむことができてしまいます。キューバに行く前にはしっかりと情報収集をし、ぜひオトクに楽しんでくださいね!

キューバ共和国(República de Cuba)
アクセス:
日本からの直行便はなく、カナダのトロント経由で約15時間半(フライト時間のみ)など
石塚皓

2014年7月より、元教師の妻と世界一周の旅を始め、2016年3月に無事、帰国した33歳の元会計士。1年8カ月かけ48カ国を回る中で出会った絶景やオススメのグルメ情報など、旅に関する情報を発信していきます。

この記事を読んだあなたにオススメの記事
  • キューバで買うべきおすすめお土産13選!人気のチェゲバラの...

    アメリカと国交を回復し、急速に変わりつつある社会主義国家のキューバ。筆者が訪れた2016年2月には、スマホを持つキューバ人をちらほら見かけることもありましたが、未だ変わらぬものもあります。そんなキューバで見つけたオススメのお土産をご紹介します。

  • キューバ基本情報 【コンセント・電圧編】

    カリブ海に浮かぶ社会主義の国キューバ。私たち日本人が知らないことがたくさんありますが、それでは電気についてはどうでしょうか?日本で使っている電化製品をそのままキューバで使えるのか、ご存知でしょうか?今回はキューバの基本情報としてコンセント、電圧などの情報をお伝えします。

  • キューバ基本情報 【交通手段編】

    カリブ海に浮かぶ時間の止まった国キューバ。現在でも社会主義を掲げるこの国には、私たち日本人からすると想像もできないことがたくさんあります。それはキューバ国内の移動に関してもそうで、事前に知っておくべきことがいくつかあります。今回はキューバの基本情報として、移動に関する情報をお届けします。

  • キューバ基本情報 【気候・服装編】

    カリブ海の真珠と称されるキューバ。アメリカの文豪ヘミングウェイが愛したキューバは常夏の楽園のイメージが強いですが、実際のところはどうなのでしょ?今回はキューバの基本情報として、気候や服装についてのご紹介していきます。

  • キューバの人気おすすめホテル15選!観光にぴったりの旅館は...

    キューバはラム酒や葉巻、コーヒーなどが有名な共和国。美しいビーチはカリビアンのみならず海外からも人気を集めています。今回は、そんなキューバに行ったらぜひ泊まっていただきたい人気ホテルを紹介します。

  • キューバ最大の人気ビーチリゾート・バラデロでおすすめの2大...

    カリブ海の観光地の中で一際存在感を放っているのがキューバ。スペイン統治時代の美しい街並みはもちろん、アメリカのクラシックカーなど、見どころ満載の観光大国です。そんなキューバにあって、バラデロはカリブ海の風光明媚な絶景が望めるビーチリゾート。バラデロにある2大スパホテルを訪ねてみましょう。

このエリアの新着記事
  • キューバの人気おすすめホテル15選!観光にぴったりの旅館は...

    キューバはラム酒や葉巻、コーヒーなどが有名な共和国。美しいビーチはカリビアンのみならず海外からも人気を集めています。今回は、そんなキューバに行ったらぜひ泊まっていただきたい人気ホテルを紹介します。

  • キューバの人気観光スポットおすすめ9選!独自の雰囲気を持つ...

    カリブ海に浮かぶ島キューバ。様々な歴史を経てアメリカとの国交が遮断されてからまるで時代は1960年代かのように独自の雰囲気を保ち続けています。その空気は一度行ったら虜になりますよ!おさえておきたいポイントと共にキューバの魅力をお教えします!

  • キューバで買うべきおすすめお土産13選!人気のチェゲバラの...

    アメリカと国交を回復し、急速に変わりつつある社会主義国家のキューバ。筆者が訪れた2016年2月には、スマホを持つキューバ人をちらほら見かけることもありましたが、未だ変わらぬものもあります。そんなキューバで見つけたオススメのお土産をご紹介します。

  • キューバ基本情報 【祝日・祭日・ビジネスアワー編】

    カリブ海に浮かぶ国、キューバ。近年までアメリカとの国交がなく、特有の文化や経済を保ってきた国です。そんなキューバもアメリカとの国交が回復してから、旅行しやすい国になりました。今回は、そんなキューバ旅行の前に知っておきたい祝日・祭日、ビジネスアワーについてご紹介します。

  • キューバのサンティアーゴ・デ・クーバおすすめレストランま...

    キューバ第2の都市サンティアーゴ・デ・クーバ。キューバ観光ではもっぱら首都のハバナが注目されがち。とはいえ、絶景のカリブ海にくわえ、サンティアーゴ・デ・クーバには何より隠れた名店とも呼べるレストランがたくさんあります。そのなかから、おいしいキューバ料理がいただける選りすぐりのお店を紹介しましょう。

  • キューバのサンティアーゴ・デ・クーバおすすめ観光スポット特集

    キューバ観光で多くの人がまず訪れるのはハバナ。世界遺産に指定された旧市街は、美しい景観が広がる人気の観光スポット。でも、なかには、「ハバナだけじゃ物足りない!」と言う人も大勢いるはず。そんな人におすすめなのがサンティアーゴ・デ・クーバ。キューバの東に位置するこの街には、古きよき時代のキューバの光景が色濃く残っています。

  • 音楽と革命と情熱の国キューバ!おすすめ観光スポット

    1492年にコロンブスが上陸した際に「地球上で最も美しい島」と称したキューバ。美しいビーチや自然、スペイン植民地時代の街に古き良きアメリカを彷彿とさせる風景が魅力です。まさに文化のメルティングポット。小さな島国に多くの観光スポットが点在する首都ハバナのおすすめ観光スポットをご紹介します。

  • キューバ基本情報 【コンセント・電圧編】

    カリブ海に浮かぶ社会主義の国キューバ。私たち日本人が知らないことがたくさんありますが、それでは電気についてはどうでしょうか?日本で使っている電化製品をそのままキューバで使えるのか、ご存知でしょうか?今回はキューバの基本情報としてコンセント、電圧などの情報をお伝えします。

  • キューバ基本情報 【時差・空港編】

    日本人にとって馴染みのあるアメリカからは目と鼻の先でありながら、それほど近くは感じられないキューバ。ですが今、この国は世界中の旅好きからとっても注目されているんです。今回は今を逃したら見ることができない変わりつつある国キューバの基本情報として、日本からのアクセスや空港についての情報をご紹介します。

  • キューバ基本情報 【気候・服装編】

    カリブ海の真珠と称されるキューバ。アメリカの文豪ヘミングウェイが愛したキューバは常夏の楽園のイメージが強いですが、実際のところはどうなのでしょ?今回はキューバの基本情報として、気候や服装についてのご紹介していきます。

このエリアの人気記事
新着記事