インド旅行で気になること…トイレ・食事・治安・値段交渉について

インド旅行で多くの旅行者がカルチャーショックを受け、この文化に慣れず挫折しそうになってしまうことも多いはず。それはなぜか、それはトイレットペーパーを使う文化がないから。私たちが普段何気なく使っているトイレットペーパーをインドの人たちは使う文化がない！そう彼らのトイレットペーパーとは水と自身の左手なのです。

インドのトイレに入ってまず目に入るのは、便器とおけ。あるいは水道につけられたホースだったり。どんなに高級なホテルでも、どんなにボロボロのトイレでもこのセットは必ずあります。全ての用事が終わり、最後の仕上げとなったとき、このおけが必須アイテムに早変わり！右手におけを持ち、中に入っている水をかけながら、左手で汚れを落す。これぞ手動式ウォシュレット！

自分の左手を使うという所で、その文化について行けずトイレに行くことができなくなってしまうという人もいます。でも、大丈夫。ホテルやレストランなど、設備が整っているところであれば、トイレットペーパーは備え付けてあるので、自分が観光で回る付近のホテルやレストランなどをチェックしておきましょう。（有料の所もあり、トイレの前におじさんやおばさんがいるので、その人たちにRs5～10程度の小銭を払います）、

ただ、インドの旅行をしていると、ホテルやレストランなどの設備が整っている場所ばかりではないのは確か。設備のないところで、ペーパーを使うなら、まず流せないのでゴミはお持ち帰りになってしまう。なので、できるだけインド式トイレに慣れることをおススメしたい。これを乗り越えれば、インド旅行の問題の半分は解決したも同然です。

『インドの食事の基本はカレー』というのは皆さんよくご存じのはず。宗教の関わりが深いインドでは、カレーといってもベジタリアンとノンベジタリアンに分かれていたりして、宗派によって食事内容が違うというのも特徴。でも、旅行者が一番気になることは、どんな食事が安全なのかということでしょう。

インドの食事で生ものが出てくることはほぼなく、大概火が通っているものばかりなので、そこまで不安になることもありません。自身も気にしてできる限り火が使われているものを食べるようすれば、おなかを壊すリスクが少なくなります。では、なにで皆さんおなかを壊してしまうのか。それは、水や飲み物。

飲み水がけしてキレイとは言えないインドでは、基本ミネラルウォーター（Rs12～20）を買って飲みます。ミネラルウォーターでも不安というのであれば、暑さでのバテを防止するためにもなる、ジュースやコーラを飲むようにしましょう。ただし、屋台や露店のフレッシュジュース屋は、とってもおいしそうに見えますが、どこの水を使っているのか分からないので避けるのがベター。飲むときは自己責任で。

インド人は平和が大好き、争いごとも好まないと言われることもありますが、平和な日本でも犯罪があるように、インドでも旅行者にとって安全だとはいえない部分もあります。一番多いのはスリや置き引き。一瞬でも貴重品から目を離せば、気づいたときには荷物が消えていると思った方がいいでしょう。

旅行者は強盗にも狙われやすいので、１人で人気のない場所をうろついたり、夜に外出したりしないように気をつけること。また、長距離バスや、鉄道の旅をする人は、親切に食べ物をくれる人がいたら注意すること。人の親切を疑いたくはないのですが、食べ物や飲み物に睡眠薬をいれて身ぐるみはがされるという昏睡強盗が頻発していますので、食べ物や飲み物を勧められても、おなかがいっぱいなどといって理由をつけて断って。

なぜかインドでは、外国の人は性に対して自由だという思い込みがあるらしく、特に女性はモテ期がきたのではないかという位あちらこちらから声をかけられます。男性もそうですが、案内をしてあげる、何々をしてあげるなどと言われても絶対について行かないこと。特に日本語が上手な人は、まず疑うこと。

そんなに危ないならインドに行きたくないかも……と思うかもしれませんが、甘い誘いに断固として断る勇気を持てれば大丈夫！「NO！」といえるだけで、思い出いっぱいの楽しい旅行の日々が送れますよ。

インドで買い物と言えば、高級店ばかりではなく、露店が連なる場所での買い物をする機会があるでしょう。そういう時の買い物は、やはり値切りが基本。商品の値段を聞けば、十中八九相場の値段より高い値段を言ってきます。

数件回れば、数件とも違う値段を言われてしまったということもあるでしょう。できれば買う前に、泊まっているホテルの人や、ツアーで来てればガイドの人など、お店とは関係のないインド人に値段を確認してみるのも一つの手ですし、ガイドブックなどで事前に自分が欲しいものの値段をチェックしておけば、相場が分かっている分、値段交渉が楽になります。

しかし、値段が事前に分からない場合もあるでしょう。そんな時は、数件回って自分が出せると思う金額に近いお店で交渉開始。でも、商品をあまりにも安く値切りすぎると、お店の人も怒ってしまいますし、露店の商品であれば、たかが数十円とか数百円の違いなので、妥協するのも楽しい買い物をするコツです。

いかがでしたか？少しインドへ行くことが不安になってしまった、とか思ってしまいました？今回紹介したことは、日本からの延長で旅行に行くのではなく、異文化の世界に旅行に行くのだと、しっかりと理解できれば大丈夫。ほんのちょっと意識を変えるだけで、快適な旅行の日々を過ごせるはずです。