【体験レポート】南インド・ケララ州で本場のアーユルヴェーダクリニックに行ってみた!

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世界三大伝統医学のひとつ、インド大陸に伝わるアーユルヴェーダ。 ケララ州は古くから教育水準が高く、インドの中でも一番アユールヴェーダを正しく伝承し、実施、開発されている地でもあります。トリヴァンドラム郊外のクリニックで、リラクゼーション・トリートメント3日間プログラムに参加した様子をお伝えしたいと思います。

アーユルヴェーダって…?

世界三大伝統医学の一つで、スリランカ・インド大陸に伝わるアーユルヴェーダ。
医食同源の考えを元に、生薬・スパイスを用いた薬膳料理を用いるなど、病気になりにくい健康な体づくりの教えでもあります。
アーユルヴェーダ医学では、心と身体、行動や、自身を取り巻く環境も含めた全体としての調和が取れていれば、健康が維持できるという教えに習い、病気になってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作ること、予防医学を重要視しています。

宿泊・滞在施設

筆者はケララ州・トリヴァンドラムの郊外にある、MITRA HERMITAGE AYURVEDA HOSPITALというクリニックにお世話になりました。

ケララ州には単純にアーユルヴェーダマッサージだけを施述するスパ、滞在型のクリニック、トリートメント付きのリゾート施設など、質もお値段もピンからキリまで存在しますが、州政府が定めた基準でグリーンリーフが最上級の施設、その次にオリーブリーフ認定の施設と決められていて、ここMitraはオリーブリーフ認定されているクリニックです。

私がお世話になったこちらのクリニックは、問診・マッサージトリートメント(1日2回)・食事・必要に応じてアーユルヴェーダ薬の処方で1日50ユーロ(宿泊代は別途。部屋の設備に応じて18ユーロ~)。
食事は体質と問診の結果から個々に用意されます。その食事がとっても美味しくて、毎日何が出てくるのかワクワクしていました。
マッサージのトリートメントは同性が施術と徹底していたので、安心してトリートメントを受けることができました。
施設内でのWi-Fiの利用は無料で、レセプションの近くでは普通に使えました。お部屋ではちょっと厳しかったです。

ミトラ・ヘルミテージの公式サイトです。伝統音楽が流れ始めるので音量に注意してください。

ドクターの問診(ドーシャ診断)

初日に2人のドクターが脈診・血圧測定と問診(カウンセリング)で、ヴァータ・ピッタ・カファの、トリドーシャの診断をしてくれます。それによって、トリートメントや食事の内容が変わっていきます。
筆者はピッタ・ヴァータ(ピッタ優勢)と診断され、過去の病歴などを確認し、トリートメントに入りました。
本来ならば”ホスピタル”なので”治療”なんですが、今回の目的はドーシャバランスを整えつつ”リラックス”することなので、3日間のプログラムを選びました。空きがあればそのまま延長もできるそうです。

自分のドーシャタイプが気になるけれど、クリニックにいくまでは…っていう方は、こんな自己診断のツールもありますよ!

滞在中、1日の流れ

スパイスティーとローズウォーター

毎朝6時半から7時の間に、食事スタッフの方がお部屋まで運んできてくれるスパイスティー。
カルダモンがよく香る爽やかなお茶でした。
こちらに滞在中は、水の代わりに温かいローズウォーターを飲んでいました。”なくなったら電話してね。すぐに持ってくるから。”と、スタッフの方はみんなとても親切。

ヨガ・セッション(オプション)

屋上のヨガテラス。インド人ヨギー・インストラクターのレッスンにも1度参加しました。
スポーティーなヨガで、昭和の体育の授業を彷彿とさせるものがあり…(笑)翌日からはそのレッスンの前にテラスをお借りして、一人で数回太陽礼拝をしてから朝食の時間まで過ごしていました。ヨガテラスをレッスン中以外は自由に使えたのは良い点。広いテラスで体を伸ばすのはとっても気持ち良かったです!

朝食

朝食はいつもお部屋まで持ってきてくれます。上げ膳据え膳・至れり尽くせりでなんだか申し訳ない気持ちになってきます…笑
フレッシュフルーツジュースとカットフルーツ。メインは南インドの朝食によく食べられるウプマや、米粉のクレープなどでした。

問診

朝食の後はドクターが部屋まで訪れてきて、体調やお通じ、何か変わったことがあったかなどをチェックして、その日の予定とトリートメント内容を伝え、お薬の処方をしてくれます。

午前のトリートメント

8時半から12時の間に午前中のトリートメントが60分間入ります。

*マッサージトリートメントの一覧は下記を参照してください。

昼食

昼食・夕食は滞在者の方と一緒に食堂でいただきました。
私(ピッタ・ヴァータ)の昼食はメインがお米でした。仲良くなったエストニア人の素敵女子はヴァータだったので、違うメニューを見るのも楽しく、いつもこれなぁに?あれなぁに?とスタッフの人に聞いたり、ゆっくりお話をしながらの楽しいご飯タイム。
まずは食前のお薬、サンバルなどのスープの後にギーでいためた野菜やプラウ(炊き込みご飯)などをいただきました。

午後のトリートメント

午後にも60分前後のトリートメントが1回入ります。もう本当に至れり尽くせりで、こんなに贅沢な時間の使い方をしていいものかと、少し罪悪感を感じました…!

*マッサージトリートメントの一覧は下記を参照してください。

自由時間とおやつタイム

午後のトリートメントの前後は基本的に自由時間。本を読んだり、調べ物をしたり。
3時に新しいお茶とローズウォーター、ビスケットを持ってきてくれます。

夕食

昼食と同じく、食堂でみんなと夕ご飯です。2~3週間のプログラムで参加している方が多く、みんなフレンドリーで話しやすい雰囲気。一人で参加した私も居やすかったです。
夕食前にもお薬。ドーシャバランスと消化機能を整える(胃腸が弱いので)お薬とのことでした。
夕食はインドの米麺のイディヤッパンや、お好み焼きのようなパラータ、スパイスが効いたサンバルやラッサムなどのスープをいただきました!どれも本当においしかったです!!

マッサージトリートメント

筆者が実際に受けたアーユルヴェーダマッサージを紹介します。
トリートメントの時間になると、マッサージのスタッフが部屋まで迎えにきてくれます。バスローブに着替えて、施術室まで移動。
ほとんどが全身のマッサージだったので、使い捨ての”ふんどし”のようなものをつけてトリートメントを受けました。トリートメントが終わると、全身のオイルなどをニームソープで洗い流してくれ、部屋まで送り届けてくれます。

トリートメント① アビヤンガ

アビヤンガは、インドの全身オイルマッサージです。
適度な力で血液の流れ良くしてくれる全身マッサージは、とても気持ちよかったです。
また、アビヤンガによって、胃腸が食べ物を消化する力を高め、皮膚の新陳代謝のバランスを整えたり、子宮を温めたりするそうです。
また、神経系のトラブルにも効果は高く、頭痛や目の疲れや、睡眠の質を高めたりするそう。

トリートメント② ウドゥワルタナ

薬草を挽いたパウダーを使って、全身を摩擦しながらトリートメントするドライマッサージ。
アーユルヴェーダマッサージといえば、オイルを使ったトリートメントが有名ですが、このパウダーマッサージはオイルを使わず、薬草で皮膚の表面を摩擦することで身体の冷えをとり、余分な脂肪を除去するというトリートメント。インドでは痩身マッサージとして有名。また、余分な角質をスクラブする効果で、美肌にも繋がります。(すごい!)
マッサージ中は少しくすぐったく感じることも多かったですが、痩身…!と思って耐えていました…!!(笑)
私のトリートメントは、このパウダーマッサージと③のシロダーラがセットで1時間のトリートメントになっていました。

トリートメント③ シロダーラ

シロダーラは、頭のてっぺんから、眉間に向かって心地よい温度のオイルを垂らし続けるトリートメント。アーユルヴェーダのトリートメントで一番有名なものではないでしょうか?

温かいオイルがおでこに広がる感触は、どう表現したらいいのかわからないほど気持ち良かったです。瞑想…とは言われましたが、毎回すぐ寝ちゃいました。リラックス効果は絶大。
睡眠障害や、外部からのストレスで頭が疲れてしまっているときにオススメです。
人によっては、オイルまみれになるので、あまり好きじゃない人もいるみたいですが、私はもうこれが大好きで(宿泊していたし、入りたければもう一度部屋のお風呂に入れる状況にあったからかもしれません)。温かいオイルを垂らしている間、とろーんと眠気がくる感覚がたまらなく気持ちよかったです。

トリートメント④ ウリチル

フットマッサージと聞いていたので、リフレクソロジーのような自分の脚のマッサージだと思っていたら、このウリチル、二人でするヨガとも呼ばれ、施術者が足を使って、体重をかけて、マッサージしていくものでした。
リンパや血液の流れを良くして、筋肉をマッサージ。下半身に溜まりがちな老廃物をゆっくりと流していくトリートメントだそうです。
指圧や手で行うマッサージと違い、大きな面積で一度に圧をかけられるので、揉み返しも少ないらしく、揉み返し王の筆者としてはうれしかったです。
が、しかし。これはですね、マッサージ係の女の子のかかとのひび割れが刺さって痛かったです…!!なので、いまいち集中できなかったんですが、もし日本で受ける機会があれば、またやってみたいです(サンダルで過ごす国の人にお願いするのは危険だと思います…!!)

いかがでしたか?

筆者が体験したアーユルヴェーダクリニックでの滞在記録でした。
チェックアウトの時に、アーユルヴェーダ薬(カプセルや錠剤になったもの)を2週間分購入したのですが、お薬、滞在費、食事、カウンセリング、トリートメント全部含めて3日間で28,300円ほど(クレジットカード利用可能)で、大満足の滞在でした。
滞在中のコミュニケーションは英語でしたが、本当にいろいろ勉強になり心も体も休まって(悩んでいたお通じもすごくよくなって、2カ月後の現在も調子がいいんです!驚き!)、貴重な体験だったなぁー!!と思います。次回、また時間が取れたら、もっと長期間のプログラムに参加したいと思っています。
興味のある方は是非、参加してみてはいかがでしょうか。オススメですー!

ミトラ・ハーミテージ アーユルヴェーダホスピタル(Mitra hermitage Ayurveda Hospital)
住所:
Venkara Road,, Thiruvallom, Thiruvananthapuram, Kerala 695027 India
営業時間:
8:00~18:00
アクセス:
トリヴァンドラム空港・鉄道駅・ホテル往復の送迎有り。
定休日:
無し
電話番号:
+91 8136864149
料金:
50ユーロ/day〜
クレジットカードでの支払いが可能。
オリーブリーフ認定施設。トリヴァンドラム郊外の小さな川沿いの村にあるアーユルヴェーダクリニック。
ドクター、薬剤師、マッサージ・トリートメントのスタッフ、レストランスタッフみなさんとても親切で、過ごしやすかったです。
みゃりも

豪州パース在住、旅ごはん研究家。時々バックパッカーやってます。
ただただ只管、おいしい!!を求めて、世界をふらふら。世界で出会ったおいしいもの再現レシピをブログにて公開しています。

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