インド旅行の服装は季節によって大違い！おすすめトラベルファッション

まずはインドの気候を知りましょう。基本的にインドは3つの季節に分かれています。

■乾季
12～3月。北インドは朝晩冷え込み、ストーブなどの暖房器具が必要な時もあります。特に山岳部は氷点下まで気温が下がるため、山に用事がなければ観光は避けたい時期。東部、南部は晴れの日が続き、乾燥していてとても過ごしやすいです。

■雨季
6月末～9月。大規模なモンスーンが発生することもあり、日本で言うところのゲリラ豪雨のような雨が降ります。南インドはこの時期に洪水が起きる可能性があるので旅行には不向き。他にもヒマラヤの山沿い、ガンジス河流域の中部から東なども大雨が降ります。
チェンナイから南は10～12月が雨期のため、旅行の際はご注意ください。

■暑季
日本の酷暑がかわいいと思えるぐらいにとにかく暑い時期。場所によりますが、50度近い気温になるところもあります。海の近くなどは暑さ以外に湿気が酷く、かなり過ごしにくい場所。この暑さの中での観光は厳しいですが、どうしても観光をするという場合は万全の暑さ対策をしましょう。

日本でいうところの冬の時期。この時期は乾燥していて過ごしやすい気温と、旅行をするにはベストシーズンといえるでしょう。
冬といっても、デリーは日中30度前後になるので通気性の良い服で大丈夫ですが、冷え込む朝夕は防寒の役目をする服が必要です。現地でウールのセーターなどを調達しても良いです。南部はどんなに寒い時期でも20度を超えるので、多少の用意で十分です。

ウールなどが混じったストールを1枚持っていると重宝します。特に長距離列車やバスなどで長時間移動の際は、防寒用の毛布代わりにもなりますし、寒い時にさっと羽織れるので使い勝手の良い防寒用具として最適です。
また靴は平野を歩くのであれば、現地で調達できる安いサンダルを買いましょう。寺院で脱ぐこともあるので、脱ぎやすく歩きやすいものを選び、例えなくなったとしても惜しくありません。ただ、長距離の移動やサンダルだと厳しい土地では履き慣れた靴にしましょう。

雨期といっても、日本の雨期のように一日中雨がシトシト降っているわけではなく、スコール（日本でいうゲリラ豪雨のような雨）が一定の時間降ります。気温も40度前後まで上がり、蒸し暑さで旅行がしにくい時期なので、チェンナイなどの雨期ではない地域以外の旅行はおすすめしません。

服装としては、帽子、サングラス、薄手の通気性のよい長袖シャツ、長めのスカートやパンツなど、直射日光を受けないようにしながら、万全の暑さ対策をした服装を心がけましょう。
雨が降るこの時期はカッパがあると便利です。

涼しい服装が基本のインド旅行ですが、全シーズンを通して便利なアイテムをご紹介します。

■虫除け
スプレータイプと部屋用の蚊取り線香のようなものがあれば便利。マラリアになる可能性もあるので、日本の携帯できるものを持参すると薄くて邪魔になりません。

■風邪薬、下痢の薬、消毒薬、目薬など
インドにも病院や薬はありますが、飲み慣れたものが一番。扇風機やクーラーで風邪を引いてしまうこともあるので、おなかなどを冷やさないようにしましょう。

■帽子、サングラス
日差し対策には欠かせないアイテム。長時間外で観光をする場合などは、日射病対策や目を守るために是非とも持参しましょう。

■日焼け止め、乾燥用のクリームなど
夏でも冬でも日差しが強いインドでは必須アイテム。また乾燥を防ぐためのクリームなどがあれば肌荒れを防げます。

■ティッシュ、ウェットティッシュ
携帯するならティッシュよりもトイレットペーパーのほうが量が多く、潰して持てば邪魔になりません。ただし、現地のものは紙質が荒いので日本から持っていくといいかもしれません。
ウェットティッシュは、ほこりっぽいインドでは手を拭く以外にもいろいろと使えて便利です。

■洗濯ロープ
洗濯物を干すだけではなく、ちょっとした荷物を束ねるのにも使える意外とおすすめの携帯アイテム。3～5m位のものがおすすめ。

■懐中電灯
小さい携帯用のものをキーホルダーなどと一緒に携帯しておくと、夜間の外出時や突然の停電の時、遺跡など暗い中で壁画などを見るときに便利です。

あまり荷物が一杯になってしまっても困るので、旅行に行く期間、場所に合わせて持って行くものを調整してくださいね。

いかがでしたか？どの季節でも涼しくて通気性の良い服装を心がければ、インドでは快適な旅を楽しめるでしょう。

ただ、女性の場合はタンクトップやミニスカートなどで肌を出す習慣がなく、現地の人の好奇の眼差しを一身に受けることになりますし、防犯上も好ましくないので露出を控えた服装を心がけましょう。男性もショートパンツはTPOに応じて使い分けましょうね。