カンボジア世界遺産「アンコール」!アンコール・ワットだけじゃないクメール王朝の輝かしい遺跡群

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かつて東南アジアでタイからベトナムまでの領土をものにしたクメール王朝。そのアンコール遺跡群は現在、世界遺産として登録されています。アンコール・ワットをはじめ沢山の遺跡があなたを待っています。

未知の国、カンボジア。でもアンコール・ワットの名前だけは聞いたことがある方が多いはず。一度は行ってみたいアンコール・ワット。さらにアンコール・トムや知られていない遺跡も多い。ヒンドゥ教寺院と仏教寺院が混在しているが不思議と日本人には親しみが持てる。

1.クメール王朝の歴史

クメール王朝は9世紀から15世紀にかけてカンボジアを中心に栄えた王朝。最盛期には現在のタイ北東部、ラオス、ベトナムの一部を占領した。内政においては治水事業により農業が発展した。王が代わる度に大規模な寺院を造営し、他国との戦争もあり次第に衰えていった。1431年、アユタヤ王朝に征服されて滅亡した。

2.神秘の遺跡!アンコール・ワット

アンコール・ワットは12世紀にスーリヤヴァルマン2世によって建てられてたヒンドゥー教寺院。アンコール遺跡群の中でも最大規模で、回廊に沿って描かれたレリーフが有名。15世紀に仏教寺院に改修された。

■乳海攪拌

第一回廊東面に描かれている乳海攪拌は不老不死の霊薬を作るために神と悪魔が協力して海をかき混ぜるというお話。真ん中の亀はビシュヌ神の化身クールマ、引っ張っているのは大蛇ヴァースキ、左側が悪魔、右側が神々と興味が尽きない。

■2000体ものデバター

第二回廊と第三回廊にはデバター(女神)が多数描かれており、アンコール・ワット全体では2000体もある。踊り子や女官たちもデバターとして描かれており、全体におおらか。衣装や持ち物、髪型も様々で自分好みのデバターを探してみるのも一興。

■第三回廊と中央祠堂

第二回廊から急な階段を昇ると第三回廊に着く。第三回廊から周りを見渡すとアンコール/ワット全体だけでなく遙香遠くまで見渡すことが出来る。まさに神の視点である。第三回廊の中心には中央祠堂がそびえ立つ

アンコール・ワット(Angkor Wat)
住所:
104EO, Svaydongkun St, Siem Reap 855, Cambodia
営業時間:
5:00~18:00
所要時間:
2時間 ※6:00までは一部しか入場できない
アクセス:
シュムリアップから車で20分
定休日:
トゥガイ・セル(仏日)
料金:
7日間有効入場券(アンコール遺跡共通)1日券 20US$、3日券 40US$、7日券 60US$
おススメの時期:
乾季(12月~3月上旬)

3.<BR>8mの城壁で囲まれた城砦都市!アンコール・トム

アンコール・トムは堀と城壁に囲まれた城砦都市であった。1辺が3kmの正方形で四方に門があるが、形を残しているのは南大門だけ。南大門は上部に4面の観世音菩薩が刻まれ、王が象に乗ったまま通れた。

■宇宙観を表したバイヨン寺院

アンコール・トムの東西南北の4つの門からはそれぞれ道路が中心に伸びておりで交わる。その中心にあるのがバイヨン。仏教寺院であり古代インドの宇宙観を表す象徴である。2重の回廊と中央祠堂がある。回廊に施されたレリーフと観世音菩薩の4面塔は王の信仰心を感じさせる。

■ピラミッド型のバプーオン寺院

バプーオンとは隠し子という意味。かつてシャムに攻められたとき王妃が子供をここに隠したことに由来する。3層からなるピラミッド型の建物で、かつては主塔の高さはバイヨンより高かったといわれる。

アンコール・トム(Angkor Thom)
住所:
Siem Reap, Cambodia
営業時間:
5:00~18:00
所要時間:
3時間
アクセス:
シェムリアップから車で約20分
定休日:
トゥガイ・セル(仏日)
料金:
7日間有効入場券(アンコール遺跡共通)1日券 20US$、3日券 40US$、7日券 60US$
おススメの時期:
乾季(12月~3月上旬)

4.アプサラが踊る<br>■バンテアイ・クディ

アンコール・ワットから北西に7kmほどの所にあるこの遺跡は10世紀にヒンドゥ寺院として建てられ、後に仏教寺院として改修された、全体の構成はアンコール・ワットと同じであるが、踊り子のテラスの柱に刻まれたアプサラのレリーフは必見。

バンテアイ・クディ(Banteay Kdei)
住所:
Srah Srang, Angkor, Siem Reap, Cambodia
営業時間:
5:00~18:00
所要時間:
1時間
アクセス:
シュムリアップから車で30分
定休日:
トゥガイ・セル(仏日)
料金:
7日間有効入場券(アンコール遺跡共通)1日券 20US$、3日券 40US$、7日券 60US$
おススメの時期:
乾季(12月~3月上旬)

5.自然の驚異を見せつけられる<br>■タ・プローム

12世紀に建てられた仏教寺院であるが、スポアン(榕樹)に押しつぶされそうな遺跡として有名。かつて栄えたクメール王朝の遺跡が自然に押しつぶされそうな様はまさに栄枯盛衰を表すようである。

タ・プローム(Ta Prohm)
住所:
Siem Reap, Cambodia
営業時間:
5:00~18:00
所要時間:
1時間
アクセス:
シュムリアップから車で30分
定休日:
トゥガイ・セル(仏日)
料金:
7日間有効入場券(アンコール遺跡共通)1日券 20US$、3日券 40US$、7日券 60US$
おススメの時期:
乾季(12月~3月上旬)

ここで紹介したのはシュムリアップ周辺の一部の遺跡のみ。アンコール遺跡はまだまだ発掘されていないものも含めて沢山ある。カンボジアの自然と日本の仏像とは違ったおおらかさが休日にはピッタリ。是非、じっくりと楽しんで欲しい。

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