岡山の名産20選！名物料理や地元民から愛される品々をご紹介

最後にご紹介するのは岡山の名産や名物を使ったB級グルメ。郷土料理、B級グルメはともに岡山県民に古くから愛されてきたメニューですが、今回は特に近年定着したものを「B級グルメ」として取り上げてみましたよ。

岡山のB級グルメ代表といっても過言ではない、えびめしはテレビや旅行雑誌でも頻繁に取り上げられていますね。えびめしの提供を最初にしたのは昭和41年に開店した、いんでいら(現えびめしや)。こちらは、いんでいら1号店の当時の写真。えびめしが創作された経緯が気になりますね。

えびめしはソースで炒めたご飯に錦糸卵をのせたものがスタンダード。お店によって様々なアレンジがありますが共通しているのは特製ソースで色づいた炒飯が真っ黒なところ。インパクトの強い見た目に最初はぎょっとしてしまいますが、ひと口食べてみると意外にもあっさりとしていてビックリ。

えびめしの発祥は東京のカレー店にあり、アレンジを加えた岡山出身の料理人(現在の株式会社いんでいら会長)が地元で提供を始めたことから岡山ならではのB級グルメとなりました。

この画像は岡山県の、とある人気B級グルメを出すお店「味司 野村」の食券販売機。続いてご紹介するのは岡山独自に進化を遂げた丼ものです。その名はデミグラスソースカツ丼(デミカツ丼)。刺身といえばサワラのことを指すように、岡山ではカツ丼といえばカツにデミグラスソースをかけたものというのが一般的な認識。

チケットをよく見てみると、カツを卵でとじたカツ丼とデミグラスソースカツ丼(ドミグラスソース丼)のセットがありますね。食べ比べが出来て楽しい！しかも並盛りや大盛りなどがあり、お腹の減り具合によって量も選べるんですね。

「味司 野村」は昭和6年創業のカツ丼専門店で、デミカツ丼発祥の定食屋でもあります。秘伝のドロッとしたデミグラスソースは、創業当時から4代目が引き継ぐ現在に至るまで代々受け継がれてきたもの。甘さ控えめかつ少し苦みが感じられ、洋食風というより、和風のテイストが強いと感じるお客さんが多いよう。

岡山県内にはこのデミカツ丼を提供するレストランが多数あり、それぞれにソースの味が違い個性があるのでお好みを探してみてください。ご自身にしっくりくる岡山の名産デミ丼と出会いましょう。

岡山県で30年ほど前から愛されてきた名産を使ったB級グルメの丼ものを、もう一品ご紹介しましょう。それはこちらの画像にたくさん水揚げされた水産物を使った料理なのですが、このエビのような生き物の正体は一体何なのでしょうか？これは甲殻類のシャコ。

瀬戸内海で豊富に獲れるシャコは特に笠岡市など海に面した地域で食べられることが多く、手軽に刺身で食卓にでることもある食材です。

岡山のシャコの旬の時期は3月から5月にかけてと9月下旬から12月中旬の年に二回あり、居酒屋ではシャコの酢の物も提供されています。カマボコなど加工品としても流通しているシャコを岡山で食べ放題といわんばかりに堪能したいのならばシャコフライの卵とじ「シャコ丼」が食べられる「シャコ丼の店」で岡山の名産シャコ三昧を満喫して。

ご当地B級グルメとして知る人ぞ知る人気料理となったシャコ丼のほかにも、シャコラーメンやシャコ天ぷら、シャコカレーまで献立にあるんです。岡山の名産・シャコ愛にあふれていますね。

岡山県日生町(ヒナセチョウ)の名産といえば甘くて柔らかい牡蠣。新鮮な日生の牡蠣は大きく弾力がありみずみずしいのが特徴。11月から3月中頃まで旬の牡蠣を味わえる日生ではバーベキュー場で牡蠣を焼いて食べるのも◎。

さらに岡山独自のB級グルメを食べよう、という視点からは「日生牡蠣お好み焼き」通称「カキオコ」がおすすめ。40年ほど前から牡蠣を贅沢に使ったお好み焼きが流行するようになり、次第に定着していきました。

その人気は下火知らずで、毎年日生のカキオコが食べられるお店を紹介する、日生カキオコマップという特別誌まで登場するまでに！このマップは備前観光協会の公式ホームページから最新のものをダウンロードすることが可能です。美味マップ片手に日生牡蠣お好み焼きを満足いくまで味わいましょう。

人気のお店を一店ご紹介。「お好み鉄板焼き タマちゃん」では片面に250グラムもの牡蠣がのったお好み焼きを、わずか1,350円という低価格で食べることが出来るんです。通年メニューでテイクアウトも可能。広島風にカキオコをアレンジした店や甘辛いソースを売りにした店などがあり、それぞれのオリジナリティーが光ります。でもやはり根底にあるのは日生町生まれのプリプリした牡蠣の、コクあるおいしさ！

県ごとの食の文化や特産が色濃くでるラーメン。地方によってスープに違いがあったり麺に変わり種があったりと様々ですね。岡山の名産を使ったB級グルメのご当地ラーメンといえば県東側の備中エリアにある笠岡市の「笠岡ラーメン」。

地元で笠岡ラーメンは「中華そば」の名で呼ばれていることがしばしば。ラーメンも中華そばも呼び方が違うというだけで実は同じもの。主に戦前に食べられていたラーメンを中華そばと呼ぶことが多い傾向にあります。時代をさかのぼると料理はシンプルになるイメージですが果たして笠岡ラーメンの全容はどんなものなのでしょうか…？

こちらは人気店「いではら」の笠岡ラーメン。笠岡ラーメンの大きな特徴は、かしわチャーシューをトッピングにしていること。醤油系のスープにも鶏のガラ出汁を使っています。かしわチャーシューのしっかりした旨みと透明感のあるコクのあるスープには統一感がありアッサリとした後味です。

やはり中華そばと呼ばれる笠岡ラーメンはシンプル！戦前から愛されていたの？…はい、そうなんです。実は笠岡は戦前から養鶏と製麺で栄えていた場所。このような土地柄を考えると笠岡ラーメンが誕生したのは必然と言わざるを得ませんね。

バリエーション豊かな岡山の名産を知っていただくことは出来たでしょうか？これで「岡山の名産・名物料理は何ですか？」という質問にもばっちり答えることが出来ますね！

三大フルーツの果物にブランド野菜、瀬戸内海で水揚げされた水産物・ままかりを使ったおかずやシャコ、郷土料理にB級ご当地グルメまで、岡山に行ったら食べるものリストに加えたい食材と料理ばかりが登場しました。

岡山でしか買えない贈り物にピッタリな高級食材やお土産を特集した記事も参考にしてみてください。岡山観光を満喫する準備はこれでバッチリ。岡山の美味しい名産品をお楽しみください。