メキシコ世界遺産エル・タヒン見どころ大特集!一風変わったピラミッドを見に行こう

アステカやマヤの遺跡が各地に点在する歴史ロマンの国メキシコ。テオティワカンやチチェン-イツァのピラミッドは古代メキシコの建築美を今に伝える貴重な遺産です。更に、メキシコ湾側に位置する遺跡エル・タヒンのピラミッド。美しさの点では負けていませんよ。エル・タヒンの見どころポイントを紹介しましょう。

エル・タヒンってどんなところ?

出典:e-veracruz.mx

エル・タヒンで最初に建造物が築かれたのは1世紀頃。この地に暮らしていたトトナカ族の遺跡と言われてきました。でも調査が進んだ現在では、ワステカ族による遺跡との説が有力だそうです。

出典:espacio-blanco.com

さぞかし厳かな遺跡と思いきや、なんと2000年からはこんなイベントが!クンブレ・タヒン(Cumbre Tajín)というイベントで、毎年3月の春分の日に合わせて開かれています。しかも、エル・タヒンがあるベラクルス州の州政府公認。デジタルマッピングの技術を利用した光のショーです。

エル・タヒン(El Tajín)

住所:
Zona Arqueológica, El Tajín
営業時間:
9:00~17:00
アクセス:
近郊のパパントラ市(Ciudad de Papantla)から車でおよそ25分
電話番号:
784 881 2727
閉鎖日:
無休

球戯場(Juego de Pelota)

出典:www.flickr.com

球戯場は、古代メキシコに栄えた文明で広く作られた遺構。2チームに分かれた男たちが、壁に作った石の輪にボールを入れ合うという球戯です。でも、たんなる娯楽ではなく、戦勝祈願や五穀豊穣の意味が込められていたそうです。

出典:www.flickr.com

こちらはべつの球戯場。エル・タヒンでは、15ヶ所以上で球戯場が確認されています。それだけ、儀礼や祭式にまつわる行事が行われていたということですね。この遺跡には、ほかにも寺院や神殿など、宗教儀式にかかわる遺構が数多く残されています。

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球戯では、勝敗によってどちらかのチームの男が生贄にされていました。その様子を伝えているのが、南の球戯場にあるレリーフ。石板の中央、右手側にいるのは神官で、生贄となった男の心臓を石のナイフでえぐっています。左手側の男が生贄を抑えているのも分かりますね。

球戯場(Juego de Pelota)

ロケーション:
北エリア、中央広場付近、および南エリアに点在

壁龕のピラミッド(Pirámide de los Nichos)

出典:www.flickr.com

エル・タヒンでもっとも美しくユニークな建造物が、この壁龕のピラミッド。7層の壇からなるピラミッドで、高さはおよそ25m。びっしりと開けられた壁龕が何より印象的です。こうした壁龕装飾のピラミッドは、メキシコに数ある遺跡でも、ここエル・タヒンでしか見ることができません。

出典:vivedeviaje.com.mx

ピラミッドの東側には階段が築かれています。階段の両脇には、下の方に渦巻き模様も見えますね。かつて渦巻きは頂上まで続いていたそう。しかも、ピラミッドが青と赤で彩られていたというから驚きです。

出典:www.pinterest.com

これは建造当時のピラミッドをイメージした絵画。描いたのはメキシコを代表する巨匠ディエゴ・リベラ。もう気づきましたか?若干色合いは違いますが、こうしたピラミッドの姿こそ、クンブレ・タヒンのデジタルマッピングが表現していたものなのです。

壁龕のピラミッド(Pirámide de los Nichos)

ロケーション:
入口から徒歩およそ10分

建造物 5(Edificio 5)

出典:en.wikipedia.org

この建物もユニークな形。頂上にふたつの基壇が残る、珍しい構造をしています。基壇の上にはかつて寺院が建っていたそう。建物の基礎になる部分には、やはり四角い壁龕が作られていますね。

Instagram の投稿

出典:Instagram

頂上の基壇を横から見るとこんな感じ。ここにも渦巻き模様が刻まれています。前方にせり出しているのが特徴。ここに建っていた寺院は、神官が祭礼を執り行っていた場所。神聖な空間だったからこそ、容易に近づけないよう急な壁になっているそうです。

建造物 5(Edificio 5)

ロケーション:
壁龕のピラミッド(Pirámide de los Nichos)の南すぐ

タヒン・チコ(Tajín Chico)

出典:geolocation.ws

タヒン・チコとは、さまざまなタイプの遺構が集まっているエリアの名前。この遺跡は、支配階層が暮らしていた宮殿の跡です。印象的なのは外壁に施されたひときわ大きい渦巻き模様。石組にできた陰影が、この宮殿の歴史の古さを感じさせます。

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ここでは渦巻き模様をじっくりと眺めましょう。大きさの違う石を平たく削りだして、壁にはめ込むように取り付けられています。意外とシンプル。でも、ほぼ同じサイズの模様をたくさん仕上げる技術力には脱帽です。

出典:www.flickr.com

これは宮殿を取り囲む柵のような遺構。宮殿は身分の高い統治者が暮らしていた場所。なので、柵を作ってほかのエリアと区別する必要があったようです。権力を誇示するための建造物というところでしょうか。

タヒン・チコ(Tajín Chico)

ロケーション:
北エリア、入口から徒歩およそ15分

いかがでしたか?壁龕に覆われたピラミッドは、エル・タヒンの1番の見どころ。不思議な魅力を備えた、貴重な歴史的建造物と言えるでしょう。しかも、エル・タヒンでは、春分の日に光のショーまで行われているのです。過去と現在が調和するエル・タヒンを、ぜひ訪れてみてください!

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