名古屋の絶品和菓子店TOP22！人気のお店や老舗店までご紹介

1937年創業の「孝和堂本店」は、地下鉄東山線の中村公園駅から出て、豊国神社参道の大鳥居のすぐそばにあります。
店内で販売されている商品は、草餅、おはぎ、豊太閤もなか、豆大福、どら焼き、栗まんなど伝統的な和菓子です。
店の奥が工場になっており、時折出来たての和菓子がショーケースまで運ばれてきます。イートインスペースはありませんが、店外の縁台でなら飲食可能です。
孝和堂は「手づくり、出来たて、本物の味」をモットーとしていて、昔ながらの製法を守りつつ、素材の味を最大限に引き出すことにこだわりを持っています。

どの和菓子も人気ですが、特に毎年1月中旬～6月中旬頃までの季節限定の草餅が有名です。
原材料はよもぎ、あずき、米粉、砂糖の4種類のみです。1日1000個以上売れる日もあるほどの人気商品です。
ちなみに草餅に使われている知多半島産よもぎは、全て従業員総出による手摘みなので、ぜひ実際に購入してそのよもぎの芳しい香りを確かめてください。
地域との関わりも密接で、多くの人に愛され、店内は常に人で賑わっています。
豊国神社へ参拝予定のある方は、ぜひお立ち寄りください。

「和菓子菓寮 ocobo」は地下鉄東山線覚王山駅3番出口から徒歩1分の場所にあります。
白の外壁と茶色のドアで落ち着いた外観が、おしゃれな雰囲気を感じさせる和風カフェです。
店内に入ると、入口左側にはショーケースに菓子が多数並んでおり、そこからテイクアウトのみも可能です。
そして店内奥がオープンキッチンのカフェスペースとなっています。席数はカウンターのみで計10席です。そこで京都で修業を積んだ店主が創り出す、繊細な京菓子がお茶と一緒に楽しめます。

扱っている和菓子は、看板商品の「おこぼ餅」や、あんみつやみつ豆、季節の上生菓子などです。
一番人気である、くるみの入った上品な甘さの「おこぼ餅」は単品で190円（税込み）、5個入で950円（税込み）です。持ち帰りはもちろん、カフェ内でも食べることができます。
カフェで楽しめるお茶も、くき茶・お煎茶・お抹茶・ほうじ茶など、厳選した日本茶からバリエーション豊富に選べるようになっています。またせんざいなどのカフェ限定メニューもあります。
専用駐車場はありませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。

小豆にこだわりを持つ「楽庵 老木や（旧店名:若木屋良恭）」は、名鉄瀬戸線森下駅から徒歩4分の場所にあります。
お店前には竹が生えていて、まるでおとぎ話のような、穏やかな雰囲気を醸し出しています。
販売している和菓子は、名物「E・あんばい餅」、地域の名を冠した「オズまんじゅう」、手詰め最中「萬歳楽」、「湯で小豆」、「蒸し小豆」、「法楽」、「薄氷」などです。どれもユニークなネーミングが特徴的な、オリジナル和菓子です。また四季による旬の和菓子も扱っています。
特にあんばい餅（1個170円）が有名で、小豆ともち米の風味を存分に楽しめ、また塩麹による味の調え、そしてまぶされている黒胡麻きな粉の風味が絶妙です。

賞味期限が当日中で、お取り寄せもできない人気商品なので、午前中に売り切れてしまうこともあります。
なので早めの時間帯に訪れるか、事前予約をお願いしておいた方が良いでしょう。
店内で食べることも可能で、お抹茶と一緒に頂くこともできます。
また一部和菓子の全国発送も行っているので、県外で買いに行けない方にはありがたいです。お店の電話か公式ホームページから可能です。
公式ホームページ内の、『おやじの独り言』を読んでから来店すると、店主の和菓子に懸ける一途な想いがいっそう強く感じられることでしょう。

名古屋市北区にある「尾張菓子きた川」は、名鉄瀬戸線尼ケ坂駅から徒歩3分の場所にあります。
1964年の創業当初は、旅館や料亭をメインとした和菓子の配達専門店でしたが、徐々に人気が出るにつれ、1985年の店舗改装を機に、店頭販売専門に切り替えたそうです。
店主いわく「精密機械よりも正確」な熟練の技術が活かされた手作り和菓子が楽しめます。
扱っている和菓子は、へそくり餅、いちご羽二重、草もち、おはぎ、葵（つぶあんブッセ）、栗法師、粒より栗など。また季節の生菓子も多数作っています。
看板商品は「へそくり餅（1個190円）」です。蜜漬けした金柑を一粒丸ごと羽二重餅で柔らかく包んだ、オリジナル和菓子です。

中の金柑が黄金の小判に見え、それを絹のような羽二重餅で包み隠す様子から、「へそくり餅」というネーミングが浮かんだそうです。もちもちの羽二重餅の食感と、中の金柑の甘酸っぱい風味が多くの人を魅了しています。
日常使いはもちろん、取引先への挨拶や、慶事・弔事など、様々な用途で全国から注文が殺到しています。
またホームページ上で一部商品の通販も行っていますので、気になった方は是非チェックしてみてください。
注意点としては、どの和菓子も初代と2代目夫婦の4人だけで丁寧にこだわり抜いて作っているため、数に限りがあります。

1634年創業の、「両口屋是清（りょうぐちやこれきよ）」栄店は地下鉄栄駅から徒歩3分の場所にあります。
長い歴史のある両口屋是清は、当時の江戸幕府や尾張藩にも信頼され、他藩からも買い求められるほどの人気ぶりでした。ちなみに現在でも使用されているロゴは、尾張第二代藩主徳川光友公の直筆です。
通年販売されている商品は、千なり、ささらがた、をちこち、おときき山、二人静など、上品で雅な伝統和菓子が人気です。
戦前に着想を得て戦後まで待った二人静や、昭和天皇・皇后に献上した旅まくらなど、和菓子ひとつひとつにも興味深いドラマがあります。購入前に調べてみるのも面白いでしょう。

そんな長い歴史を持ち、全国各地で買えるほど知名度が高い両口屋是清ですが、栄店は前面ガラス張りのおしゃれで明るい店舗です。正面では和菓子が買え、奥に喫茶スペースもあるので、都会の雰囲気から一転して落ち着いた時間を楽しむことが可能です。
また喫茶スペース内では、栄店限定のあんみつや、さかえ餅などを食べることも出来ます。
名古屋都心からアクセスも良好なので、店内でお土産を買った後に、奥で少し休憩するのもおすすめです。
また店内には、尾張徳川家への献上菓子を納めた「通筥（かよいばこ）」も展示されているので、歴史に興味のある方は、是非お立ち寄り下さい。

名古屋でおすすめの和菓子店を紹介しました。
今回はやむなくランキング形式でご紹介しましたが、本当はどのお店も甲乙つけがたいほどにレベルの高い和菓子屋さんです。
黒ういろう一つ取ってみても、それぞれ原材料や製法、店主のこだわりによる違いがあります。なので見た目は似ていても、決して「同じ」などと侮ってはいけません。
和菓子好きの人はもちろん、普段は洋菓子派の方も一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
その繊細で優しい味わいは、きっと日本人に生まれてよかったと思わせてくれるはずです。