広島で暇つぶしするならココ！おすすめスポット・観光名所10選

広島県は尾道・福山市の備後エリア、北東部分にあたる備北エリア、広島市・廿日市市・呉市・東広島市の安芸エリア、北西部分の芸北エリアの大きく4つに分けられます。2か所の世界遺産を中心に広島県内には観光地が点在し、時期を問わず全国各地、最近では世界各国から多くの観光客が訪れています。

特に広島市内には原爆ドームやマツダスタジアム、広島城や宮島などの観光名所が集まり、鉄道やバスで行きやすい場所にあるのもポイント。広島焼きや牡蠣料理などグルメも満喫できます。思わぬ時間ができたときや、移動時間のすき間にぜひ訪れてみましょう。

広島駅から路面電車で約20分ほどで観光名所「広島平和記念公園に到着します。爆心地に近い元安川と旧太田川（本川）に囲まれた緑豊かな場所にある広大な公園で、広島市の中心部に位置するとは思えないゆっくりとした時間が流れている印象です。

広大な公園内には、原爆死没者慰霊碑、原爆ドーム、原爆の子の像などをはじめ、平和を願う慰霊碑・記念碑などのモニュメントが全部で35基設置されています。特に死没者慰霊碑の前には、祈りを捧げる観光客の姿が絶えることがありません。

原爆ドームは1996年に世界遺産登録、また原爆投下当時の広島の様子、被爆者の遺品などを展示した広島平和記念資料館は、重要文化財（建造物）に指定、平和への願いを込めて鳴らされる平和の鐘の音は、残したい日本の音風景100選にも選ばれています。

原爆ドームや平和記念公園は、元安川に沿って観光できるように整備されているので、天気のいい日にはゆっくりと散策を楽しみたいものです。おりづるタワーにある屋上展望台からは広島市内を一望でき、解放感に浸れるため、暇つぶしに最適。

年間数百万人が訪れる広島の一大観光地の宮島には、世界遺産に登録された「厳島神社」のほか、パワースポットとして人気の弥山、家族で楽しめる宮島水族館など、観光スポットが盛りだくさん。宮島と言えばもみじ饅頭やカキなどのグルメや、おしゃれなカフェが増え、ますます宮島人気が高まっています。

厳島神社の社殿をはじめ、目前の瀬戸内海、弥山の原始林を含むエリアが世界遺産となり、島全体のおよそ14パーセントに当たります。厳島神社は593年の推古天皇の時代に創建されたもの。厳島神社にはいくつも魅力がありますが、まずは高さ約16メートルあり、海上に浮いているように見える大鳥居に圧倒されます。

青空に映える朱色の大鳥居もいいですが、夕暮れ時の鳥居はとても美しいと評判なので、SNS映え間違いなし！また朱塗りの社殿も壮観で、入口と御本社を結ぶ東廻廊からの絶景は感動ものです。社殿と海と大鳥居を一度に眺められる境内一のビューポイント。

干潮時には大勢の観光客が大鳥居まで歩いて渡る光景が見られます。間近に見られるのでその迫力が体験できるのでおすすめですよ。ただし厳島神社は広島駅から2時間ほどの時間が必要になるため、暇つぶしの時間配慮が必要です。

「広島城」は広島駅から徒歩15分ほどの場所にある広島の観光名所です。毛利輝元が広島に築いた平城で、豊臣秀吉の聚楽第を参考にしたと言われています。比較的アクセスもいいので、歴史好きやお城好きな人はもちろん、そうではない人でも十分楽しめる暇つぶしスポットです。

1931年には国宝として認定されていましたが、1945年の原爆投下により倒壊してしまい、現在のものは復元された建物です。お城の周囲にある広々とした濠も見どころで、優雅に泳ぐ錦鯉に餌をあげることもできるので、子供連れでも楽しめます。

武家の文化をテーマとする歴史資料館として活用されており、定期的に行われる企画展や、体験コーナーが充実しています。紙細工体験や、鎧兜や打掛など武家の衣装を着て記念撮影をすることも可能で、子供から大人まで楽しめるように工夫されています。

お城の外観や風景の写真を撮ったり、天守閣に上って広島の街並みを眺めたりと楽しみ方はさまざま。広々とした敷地内は散歩するにも気持ちのいい環境で、季節の移り変わりも楽しめますよ。入館料が手軽なのも時間潰しに最適。

広島駅から徒歩約15分の場所にある「縮景園（しゅっけいえん）」は、リラックスできる都会のオアシス的存在。日本情緒を感じながら暇つぶしをしてみるのはいかがでしょうか。広島駅からぶらぶら歩いて美しい庭園を眺めていると、あっという間に時間が過ぎてしまいそうです。

縮景園は、1620年に広島藩主の浅野長晟が別邸として作庭した回遊式の日本庭園です。作庭者は家老の上田宗箇で、茶人として名前が知られています。園内には池や川などが配置されており、四季折々の草花が咲き誇ります。

春にはサクラ、秋には紅葉が存分に楽しめる絶景スポットです。数寄屋造りの「清風館」をはじめ、和を感じる風情のある風景が素晴らしいと評判。歴史や日本文化に触れたい人ならぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

園内ではたびたびお茶会が開催されており、一般客も参加が可能なので、時間に余裕があればぜひ体験してみましょう。美しい庭園でゆったりと心を落ち着ける癒しの時間が過ごせますよ。縮景園はあまり多くの人が訪れない穴場なので、ゆったりとした気分で暇つぶしがしたいときに最適です！

広島駅から徒歩約10分の場所にある「マツダスタジアム広島」は、広島東洋カープの本拠地です。野球が好きな人にとっては暇つぶしスポットではなくテンションが上がる観光名所で、カープ女子にはもうお馴染みの場所ですよね。新幹線から試合の様子が一瞬見られることでも知られています。

普段野球を見ない人も、周辺やコンコースを見学しながらカープの熱狂ぶりを楽しんでみませんか。マツダスタジアムは、2009年に完成した比較的新しい球場で、野球観戦だけでなく、エンターテイメント施設としても充実しています。

BBQをしながら試合観戦ができる席があったり、ベンチ横で選手を間近に見られる砂かぶり席など、型にはまらない応援スタイルで試合観戦できるのが人気。試合のない日はスタジアムの中を見学できるスタジアム見学ツアーが開催されており、普段は入れないベンチが見られたりとファンでなくても貴重な経験ができます。

広島駅に近いので、試合を見終わったらすぐに駅に向かえるのも便利です。試合の日は広島駅から球場までの道のりがカープの赤色に染まって壮観。コンコースにあるグッズショップでは、カープグッズがすべて揃っているのでお土産にお勧めですよ。

空いた時間を使って芸術作品に触れてみるのはいかがでしょうか？広島駅から徒歩15分の広島の中心部に位置する「広島県立美術館」は、国の名勝・縮景園の隣にあり、美しい庭園の雰囲気も楽しめるので、2か所併せての見学をおすすめします。

広島県立美術館は1968年設立の中国地方初の公立美術館。広々とした館内には豊富な所蔵作品が展示されています。重要文化財・伊万里色絵花卉文輪花鉢をはじめ、厳島図屏風、平山郁夫、圓鍔(えんつば)勝三などの広島にゆかりのある美術作品、民芸作品、中央アジアの染織・金工を含むアジアの工芸作品が多く展示されています。

そしてサルバドール・ダリのヴィーナスの夢、イサム・ノグチの作品など約5,000点を超える作品を収蔵し、それらの作品を年に数回行われる展示替えで紹介しています。また企画展示室では、年に6回定期的に特別展を開催し、特別展に合わせて講演会やコンサートなどイベントも多数開催しています。

説明パネルが分かりやすく、作品について理解が深められ、順路を追って見て行くことができるのも広島県立美術館の特徴。館内レストランにも力を入れており、こだわりの食材を使用した本格イタリアンが味わえます。アートを楽しんだあとは美味しい料理を味わってみてはいかがでしょうか。

ショッピングやお土産探しをするなら、広島駅直結の「ekie」がおすすめ。2019年にオープンしたまだ新しい商業施設で、レストランや雑貨、日用品、お土産、マルシェまで充実した内容。ちょっとしたすき間の時間の暇つぶしスポットとして活用できます。

広島風お好み焼きの有名店みっちゃんをはじめお好み焼きの名店が数店舗、カキ料理のかなわ、ひろしまギョウザなど広島らしい飲食店、居酒屋やカフェなど種類豊富に揃っています。せっかく広島に来たので広島風お好み焼きに舌鼓を打つのもいいでしょう。

広島や瀬戸内のクラフト商品のセレクトショップしま商店では、自分へのご褒美に化粧筆として有名な熊野筆を購入してみてはいかがでしょう。中四国最大級のお土産売り場では、広島が誇る銘菓や名産から人気のスイーツ、カープグッズまで、お土産に持ち帰りたくなる品々がずらり！

結構な広さがあるので、後悔しないように暇な時間を利用して一度下見をしてから購入することをおすすめします。ekieは広島駅の改札を出て正面にあるため、新幹線や在来線の待ち時間の休憩や買い物にかなり重宝しますよ。

広島といえば、お好み焼きですよね。広島風お好み焼きを堪能したいなら、ぜひ「お好み村」に行っておきましょう。お好み村は、お好み焼きの店舗が同じビルに集まって営業しているフードテーマパークのようなものです。暇つぶしに広島の名物グルメを堪能しましょう。

お好み村は、広島市の中心部に位置しており、観光や散策途中にもアクセスしやすく、広島駅から広電で10分ほどの場所なので移動が簡単なのがいいですね。お好み村は戦後新天地広場に50件ものお好み焼き屋台が集まったことに始まります。

お好み村はビルの2階から4階の各フロアに8店舗。店の仕切りは1枚の壁だけの屋台形式。鉄板カウンターを囲むお好み焼店のスタンダードスタイルです。初めての場合はどこに入ればいいか迷いますが、お好み村ではお好み焼の値段は全店同じ。使用するソースも全店共通、焼き方やトッピングに違いはありますが、さほど大差はないそう。

広島お好み焼きのスタンダードは肉玉そば。ボリュームと麺の食感、具材の凝縮された旨みが広島お好み焼きの醍醐味です。ほかのお店の味も気になったら、何店舗か回ってお気に入りのお好み焼き屋さんを見つけるのも楽しいですね。

食べて、遊んで、ショッピングをして一日中楽しめる中国地方最大級のモール「マリーナホップ」。広島駅からバスで約40分、瀬戸内海に面した潮風を感じながらいろいろなことが楽しめる複合商業施設として、子供から大人まで人気を集めています。

ショッピングモールはもちろん、洋食・中華・和食など豊富な種類のレストランとカフェが充実。また、最先端の水塊（すいかい）展示により、海や川の水が生き物のように動くリアルな水槽が人気の「マリホ水族館」。観覧車を中心としたアミューズメント施設などもあり、飽きることがありません。

展望デッキからの時間ごとの景観と、季節ごとのライトアップも見どころです。海辺の遊歩道プロムナードデッキをスクリーンに見立てて映像と音楽が織りなすプロジェクションマッピング「マリホデジタルアートロード」は、カップルのデートスポットになっています。

映像の中に自由に入ることができるので、飛んだり跳ねたり思い思いに楽しめます。上映は毎日開催しており、時間や季節によって内容も変わるので、何度訪れても楽しめます。日本最長級の160メートルというスケールに感動！時間を忘れるくらい楽しめる暇つぶしスポットです。

暇つぶしの時間に少し余裕があるなら、広島駅周辺から車で1時間の「井仁の棚田（いにのたなだ）」へドライブしませんか。井仁の棚田は、美しい棚田の風景が広がる穴場の絶景スポットです。井仁の棚田は、1999年に広島県で唯一、日本棚田百選に選ばれました。

棚田とは、山の斜面や傾斜地に階段状に作られた水田や畑のことで、畦の重なる形状が棚に似ていることからそう呼ばれています。日本では面積も狭く、山がちな場所には多く見られる水田形状です。田植えから稲刈りへと、四季を追うごとに変化する棚田は必見です。

青空と緑の棚田、グラデーションが美しい夕焼けと棚田とのコントラストが綺麗で、緑から黄金色に変化する棚田は、冬の積雪時には独特の風紋も見られ、四季折々の風景が楽しめます、展望台からは美しい棚田が見渡せるので、写真スポットとしても人気があります。

6月は田植え体験、10月には稲刈り体験など定期的にイベントが開かれて、伝統的農法の継承の場となっています。訪れる人の多くが懐かしいと感じる日本の原風景。車がない場合でもバスで行くことができるのでぜひ訪れてみてください。

中国地方の中心都市・広島には、2つの世界遺産をはじめとする定番の観光名所から、歴史的建造物や庭園、アミューズメント施設、アート、グルメ、そして大自然といったさまざまな観光地や立ち寄りスポットがあります。

空いた時間によって行ける場所が限られるので、移動時間も参考にしていただけたらと思います。暇つぶしとは言えないくらい充実した時間が過ごせることもあるので、今度はもっと時間を取ってじっくり見学してみたくなるかも知れません。

※記載内容は公開時点での情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています。