三重県で人気の暇つぶしスポット10選！時間ができた時のおすすめスポットをご紹介

三重県は東海地方と近畿地方の両方に属するという変わった県で、約5,800㎢の面積に約180万人の人々が暮らしています。南北180㎞、東西108㎞と細長い形をしており、東には伊勢湾や熊野灘が広がり、西には鈴鹿山脈や紀伊山脈が広がるなど自然に恵まれた土地です。

古来より伊勢神宮がある地として栄え、特に江戸時代にはお伊勢参りが盛んになった事から大いに発展。現在でも観光地として人気です。この記事ではそんな三重県で時間ができた際の暇つぶしにもってこいなおすすめスポットをご紹介致しますのでどうぞご期待ください。

まず最初にご紹介する暇つぶしスポットは「神明神社（石神さん）」です。神明神社は三重県鳥羽市相差町にある小さな神社で、主祭神は伊勢神宮と同じ天照大御神。小さいながらも年間20万人以上が訪れる人気のパワースポットです。

参道には現役の海女さんたちが営むお店が軒を連ね、ワカメやヒジキなど磯の香りが漂う漁師町ならではの海産物を販売しています。そんな神明神社の末社が石神社です。石神社の創建年代は不明ながら古くから海女さん達の間で信仰され、現在でも「石神さん」と呼ばれ、親しまれています。

石神さんが海女さんを始め、女性たちに信仰されている理由は祀られている玉依姫命が「女性の願いを一つだけ叶えてくれる」とされているため。芸能人やスポーツ選手、企業経営者など多くの女性が大事な願い事を叶えてもらうために訪れるとされ、叶い石が入った叶い御守も人気です。

三重県出身のマラソン選手・野口みずきさんがアテネオリンピックで金メダルを獲得した際には、大会前に参拝し、石神さんのお守りを持って走ったという逸話が有名です。そんな石神さんで暇つぶしのついでに運気向上を図ってみてはいかがでしょうか。

2か所目にご紹介する暇つぶしスポットは「多度大社」です。三重県桑名市多度町にある神社で、三重県内では4番目に参拝者が多く、年間140万人ほどの方が参拝に訪れています。

創建は第21代・雄略天皇の頃に遡るとされ、主祭神は天照大神の第三子である天津彦根命。江戸時代には「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と詠われるほど、伊勢神宮との関係が深い事でも有名で、伊勢国の二宮として崇敬されていました。

多度大社で例年5月4日及び5日に開催される多度祭の際に行われる有名な神事が「上げ馬神事」。南北朝時代から行われてきた歴史ある神事で、地域の若者が人馬一体となって急坂を駆け上がる姿は実に勇壮です。

生きた神馬が飼育されている例は全国的にも珍しいのですが、多度大社境内の神馬舎では神馬『錦山号』が神様の使いとして大切に飼育されています。その他にも松尾芭蕉の句碑や御神木、歴代桑名藩主が神事をご覧になった多度祭御殿など見所も多く、三重県で時間ができた際の暇つぶしには最適です。

3か所目にご紹介する暇つぶしスポットは「ともやま展望台」です。三重県志摩市大王町にある登茂山にある展望台で、標高は48ｍと決して高くありませんが、眼下にリアス式海岸の英虞湾、遠くに紀伊山地の山々を望む絶景は息を呑む程の美しさと支持されています。

周辺には芝生広場や遊歩道、キャンプ場なども整備されており、各々の時間の余裕によって様々な方法で自然を満喫する事が可能です。2019年にはウッドデッキも新設され、より絶景を堪能しやすくなりました。

こちらのおすすめポイントはなんと言っても自然が作り出す「絶景」。特に英虞湾に沈む夕日は人気が高く、多くの写真愛好家たちが英虞湾を赤く染める光景を求めてカメラを構える姿を目にする事ができます。

また、ともやま公園事務所主催によるウミホタル観察会や志摩自然学校によるシーカヤック体験、志摩マリンランドによる磯観察会など三重県の自然を堪能できるプログラムが開催されているので、個人だけでなく家族連れでの暇つぶしにも最適です。

4か所目にご紹介する暇つぶしスポットは「伊賀流忍者博物館」です。三重県伊賀市と言えばやはり伊賀流忍者。こちらはそんな伊賀流忍者の歴史や技術について学ぶ事ができる施設として1964年に開館しました。現在では年間16万人以上が訪れる人気の観光スポットです。

迫力満点の忍者ショーや忍者に纏わる豊富な資料を展示する資料館、忍者気分を手軽に味わう事ができる手裏剣打ち体験など、子供から大人まで楽しむ事ができる施設となっています。

特におすすめなのが「からくり忍者屋敷」です。かつての伊賀流忍者の屋敷を再現したもので、一見すると普通の農家ながらどんでん返しや隠し階段、仕掛け戸など思わずテンションが上がってしまうからくりが満載。忍者やくの一に案内されながら屋敷内を巡るうちに忍者になったような気分になります。

おみやげ処「Ninja坊」では手裏剣や苦無、まきびしと言った定番の忍者グッズやTシャツなどのお土産を販売。ペットボトルカバーやしおりと言った限定のオリジナルグッズが売れ筋となっています。三重県を訪れる外国人観光客にも人気のスポット、暇つぶしにはもってこいです。

5か所目にご紹介する暇つぶしスポットは「鬼ヶ城」です。三重県熊野市にある景勝地で、熊野灘の荒波に削られた無数の海食洞が地震によって隆起し、独特な景観を形成しています。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産にも登録され、外国人にも人気の観光スポットです。

鬼ヶ城という名前は、この地を根城にしていた金平鹿（こんへいか）という鬼が由来。京都の清水寺を創建した事で有名な征夷大将軍・坂上田村麻呂が第50代・桓武天皇の命を受けて討伐したとする伝説があり、あちこちに鬼の痕跡とされるスポットが残されています。

山頂には戦国時代に当地を治めた有馬忠親が隠居用に築城した城跡があり、熊野古道の人気スポット・松本峠までの間にハイキングコースが整備されています。

迫力満点な海食洞や雄大な熊野灘の大パノラマ、春の桜を始めとする花々など見所も満載。また、鬼ヶ城センターでは地元名物の「新姫ソフト」や「新姫バーガー」を味わう事もできます。三重県の雄大な自然やグルメをを楽しみながら時間を過ごす事ができる暇つぶしには最適のスポットです。

6か所目にご紹介する暇つぶしスポットは「なばなの里」です。三重県桑名市にあるナガシマリゾートが手掛ける植物園で、1998年に開園しました。

花をテーマとする施設としては東海地区最大の施設で、お花畑の広さは実に13,000坪。園内には日本最大級の温室ベゴニアガーデンや日本最大のあじさい・花菖蒲園もあり、様々な花を存分に楽しむ事ができます。また、施設内には8つのレストランや日帰り温泉施設もあり、一日過ごしても飽きません。

冬の夜に特におすすめなのが「冬華の競演」と題されるウインターイルミネーションです。飾りつけに使用されるLEDの数は年々増加しており、その規模は実に国内最大級。

光のトンネルや水上イルミネーション、ツインツリーなどその年によって変わるテーマに基づき、広大な敷地内が眩く光り輝きます。三重県を代表する人気の観光スポットであるだけに冬の夜の暇つぶしにはもってこいです。

7か所目にご紹介する暇つぶしスポットは「鳥羽水族館」です。三重県鳥羽市にある私営の水族館で、1955年に開館しました。開館60周年にあたる2015年には累計の入館者数が6,000万人を突破。約1,200種の生物を展示する日本屈指の規模を誇ります。

絶滅の危機にある海洋生物の保護や育成に注力している事でも知られ、これまでにスナメリの出産、日本初のラッコ2世の誕生、ジュゴンやオウムガイの世界最長飼育記録などを保持しています。2014年にはダイオウグソクムシの絶食期間が6年目に入った事が大きな話題となりました。

おすすめは2018年にリニューアルされた「海獣の王国」。新たに設置された世界初の水中透明チューブが最大の特徴で、足元をアシカやアザラシが素早く泳いだり、体重700㎏を超えるトドがダイビングする迫力の瞬間を目にする事ができます。

鳥羽水族館でしかできない体験が目白押し。パフォーマンススタジアムで行われるアシカショーも人気で、まさに子供から大人まで楽しめる事から三重県で暇つぶしをするには格好のスポットです。

8か所目にご紹介する暇つぶしスポットは「御在所岳ロープウェイ」です。御在所岳は三重県と滋賀県の境に聳える標高1,212ｍの山で、鈴鹿山脈の主峰。日本二百名山にも選ばれる秀峰です。

御在所岳ロープウェイは麓にある湯の山温泉駅から御在所岳の山頂付近にある山上公園駅までを結ぶロープウェイで1959年に開業。2018年には湯の山温泉の開湯1300年を記念して新ゴンドラの導入やレストランの新築などが行われ、より観光客に人気のスポットとして生まれ変わりました。

ロープウェイの長さは約2.1㎞。高低差は約780mに達します。その途中では湯の山の温泉街や四日市市のコンビナート群、伊勢平野や伊勢湾など三重県の絶景を拝む事が可能です。

山頂周辺は春はアカヤシオやシロヤシオと言った花、夏は赤トンボ、秋は紅葉、冬は樹氷やスキー場など四季折々に異なる魅力に溢れています。山上散策やスキーの後は歴史ある湯の山温泉で湯浴みを楽しむのも一興。心も体も癒される最高の暇つぶしスポットです。

9か所目にご紹介する暇つぶしスポットは「志摩スペイン村」です。三重県志摩市にあるテーマパークで、1994年にオープンしました。愛称は「スペインの公園」を意味する「パルケ・エスパーニャ」。113haに及ぶ広大な敷地内にテーマパークやホテル、天然温泉施設が点在しています。

テーマパークは都市のスペイン、大地のスペイン、海のスペイン、祝祭のスペインなどのエリアに分かれているのが特徴。各エリアではアトラクションやレストラン、宣教師フランシスコ・ザビエルが生まれ育ったハビエル城をモデルとした資料館、ダンサーによるショーやパレードを楽しむ事が可能です。

おすすめは異国情緒漂う「スペインの街並み」。エキゾチックな建物やオブジェなどが南国・伊勢の太陽に映え、どこを切り取ってもインスタ映えする事間違いなし。ここが日本の三重県である事を忘れてしまいます。

本格的なスペイン料理や可愛らしい小物なども若い女性を中心に人気で、暇つぶしをしながら海外旅行気分を味わう事ができる魅惑のスポットです。

最後にご紹介する暇つぶしスポットは「伊勢神宮」です。やはり三重県を訪れるならば外せない名所中の名所。天照大御神を主祭神とする内宮は第11代・垂仁天皇、豊受大御神身を主祭神とする外宮は第21代・雄略天皇の頃に創建されたとされ、地元の人々には「お伊勢さん」と親しまれています。

20年に1度、全ての社殿をつくり替え、神座を遷す式年遷宮を執り行う事でも知られ、創建から現在までに62回行われてきました。次回は2033年の予定です。

伊勢神宮は参拝だけでなく、その周囲で暇つぶしをすることも可能です。特に代表的な場所が「おはらい町」と「おかげ横丁」。おはらい町は約800mほどの伊勢おはらい町通りの両側に広がる門前町で、切妻の木造建築で統一されています。

おかげ横丁はおはらい町の中程に1993年にオープンした施設。江戸末期から明治初期頃までの街並みを再現しているのが特徴です。いずれも伊勢うどんや松阪牛と言った三重県の名物グルメや赤福などのお土産を購入できるお店が立ち並び、暇つぶしには格好のスポットとなっています。

以上、三重県で人気の暇つぶしスポット10選をご紹介致しました。暇つぶしのついでに運気も上昇するありがたい神社や風光明媚な絶景。時間を忘れて楽しむ事ができる植物園やテーマパークなど、さすがは「美し国」と納得の魅力的なスポットばかりでついつい目移りがしてしまいます。

この記事が、そんな三重県において時間ができた際、楽しく有意義に暇をつぶすお役に少しでも立てたならば幸いです。

※記載内容は公開時点での情報です。お出かけの際は事前確認をお勧めしています。