川越で行きたいデートスポットTOP20！カップルや観光にもおすすめ

日本全国に小京都と呼ばれるところは数多くありますが、小江戸といえば普通は川越を連想します。室町時代に江戸城を建築した太田道灌（おおたどうかん）の時代から開けた川越は、江戸時代を通じて江戸との交易が盛んだった場所。明治に大火がありましたが、直後に蔵造りの建物を再建し、関東大震災などの被害や戦争による被害もほとんどなく現在まで建物が残りました。そんな歴史ある川越はデートに最適なスポット。休日時間を見つけて回ってみたいところです。

川越氷川神社は、川越にあるデートスポットでパワースポット。神社本庁の別表神社でもあります。主祭神は素戔嗚尊（スサノオ）、奇稲田姫命（クシナダヒメ）、大己貴命（オオナムチ）、脚摩乳命（アシナヅチ）、手摩乳命（テヅナチ）の5柱。実は主祭神のうち2組もの夫婦神が鎮座していることもあり、縁結びや夫婦円満の神社としての信仰があります。つまりデートスポットとしてまたとない場所といえるでしょう。創建の歴史は古く541年に夜に光るものが入間川にあるとの報告を受け、それは氷川神の霊光と判断し、氷川神社を勧請しました。

川越氷川神社は、江戸城を建築した太田道灌との関連があります。1457年に河越城を築いた道灌は和歌を残し、後に川越の地を治めた歴代藩主の崇敬を受けました。現在の本殿は1849年に時の藩主・松平斉典が寄進して建てられたものが残っています。また境内には摂社・末社がいくつかあり、三代将軍家光が二の丸に建立した東照宮が移されて八坂神社になったものや西南戦争以降の川越出身戦没軍人を祀る護国神社、稲荷社や柿本人麻呂神社といったものがあります。また年中行事が盛んで川越氷川祭、良縁祈願祭、縁結び風鈴などデートに立ち寄りたいものがそろっています。

丹徳庭園（たんとくていえん）は、川越にある日本庭園です。大人のデートに最適といえるスポット。1869(明治2）年に作られたもので、元々は材木商「丹徳」初代鈴木徳次郎が建てた「はなれ」と枯山水庭園を公開しています。その敷地面積は200坪。小江戸川越の雰囲気を存分に味わえます。そしてここでは様々な体験ができます。日本庭園の雰囲気で楽しめるのが抹茶体験で、茶道の作法を伝授してもらい、茶筅（ちゃせん）を使って抹茶を自らの手で点てることが可能。さらにその抹茶に最適なお茶請けとしての和三盆。こちらも糖をふるいにかけて型にはめて型抜きするお菓子作りが体験できます。

丹徳庭園では、この美しい庭園をより満喫できるように1日一組限定のランチ営業を行っています。日替わりランチは和食とイタリアンから選べ、それぞれのお店から届けられます。同様にうな重を注文することも可能。寿司もあり中にはヴィーガン弁当もあるので、外国人も安心です。抹茶体験と和三盆づくりとセットで楽しむこともできます。さらに庭園と併設している「はなれ」での宿泊が可能。庭ごと一棟貸ししており、洋館の応接室でチェックインの手続き、そして普段は見ることができない夜の枯山水庭園の観賞と最高のデートが満喫できます。

川越大師喜多院は、天台宗の仏教寺院です。川越大師との異名を持つ良源（慈恵大師、元三大師）を祀っています。創建の歴史は古く、平安初期の830年。淳和天皇の命令で円仁が建立しました。当初は無量寿寺という名前で、当時は北院・中院・南院で構成されていました。1599年に天海僧正が入寺し現在の名前に変わりました。また川越藩主による再興がおこなわれ、関東天台宗の総本山のポジションになります。そんな由緒正しい寺院は、川越えのデートスポットとして最適。見どころの多い小江戸・川越観光にぜひ加えておきたいところです。

川越大師の名で親しまれている喜多院の建物は、文化財に指定されている物が数多くあります。重要文化財に指定されているものとして、客殿、書院、庫裏、山門、鐘楼門、慈眼堂、仙波東照宮と6点もあります。このほか埼玉県の指定文化財も。そしてこの寺院の境内には五百羅漢があり、川越観光の目玉になっています。これは日本三大羅漢とされ、その数500余り。喜怒哀楽さまざまな表情をしている羅漢があり、人間味あふれる表情ひとつひとつをデートでもじっくり眺めておきたいところ。めがねをかけている珍しい羅漢もあるので、ぜひ探してみてください。

川越熊野神社は、川越にあるパワースポット兼デートスポット。主祭神は伊弉諾尊(イザナギ)、事解之男尊(コトサカノオ)、速玉之男尊(ハヤタマノオ)の3柱。伝承では1590年の創建とされ、蓮馨寺二世然誉文応が、熊野より勧請し地元の人々が崇敬しました。1713年には社殿を改築して鳥居を石造りにしたとあります。それは現在の二の鳥居に該当します。またこの神社では御朱印が二種類用意されており、八咫烏の存在が印象的な熊野神社のもの。そして境内の摂社でもある川越銭洗弁財天 厳島神社の御朱印がもらえます。

川越熊野神社は、不思議なパワースポットがあります。これは足ふみ健康ロードと呼ばれるもの。これは川越大正浪漫通り側から境内に向かう際に存在します。これは足つぼを刺激するような「でっぱり」になっていて、靴を脱いだ状態で歩くことで足の裏を刺激します。痛みは走りますが、非常に健康が促進されるということもあり、年配者を中心とした利用者が多いです。また運試し輪投げなるスポットも。これは境内にある加祐稲荷に参拝する際に10円以上の賽銭をすることで試せます。ひとつでも入ればその運が良好になるとされます。

小江戸川越の観光地の中で、見ごたえのトップクラスに位置するのが一番街。タイムトリップを体験したかのようなレトロな蔵造りの町並みが残っています。大きな鬼瓦の屋根があり、また黒しっくいの壁で覆われ、さらに分厚い観音開きが特徴的な扉は、見ごたえもバッチリ。ぜひ、スマホ片手にフォトジェニックな世界を体験したいところ。ひとつひとつが同じように見えますが、よく見ると微妙に違います。そんな違いをデートの場にて探して見るのも楽しいところ。二人の距離が一気に縮むかもしれません。

1893（明治26）年に発生した川越大火。これで多くの建物を焼失しましたが、その後から建てられた建物が多く残っています。大正の関東大震災や昭和の大空襲などで東京をはじめとする多くの町が破壊された中で、川越の建物は令和の時代まで生き残りました。平成11年に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、川越観光の目玉となっています。さらに埼玉りそな銀行の洋館などもあり、近代建築物と近世の名残ある蔵の建物が違和感なく共存しています。デートで時代を感じながらゆったりと街歩きを楽しみましょう。

小江戸蔵里は、川越に残る古い建物を利用した観光施設。1875(明治8)年に創業した鏡山酒造の建築物を利用しました。ちなみに現在の小江戸鏡山酒造は北方向に10分ほど歩いた場所にあります。建物は観光客と市民との交流や地域の活性化を目的として改装され、平成22年にリニューアルオープン。国の登録有形文化財にも指定されています。ちなみにリニューアルに先立ち、新しいネーミングを公募しました。その結果、川越の江戸情緒の「小江戸」、現存する蔵の町並みから「蔵」、そして気軽に人々が立ち寄れるという願いからふるさとの「里」の字があてられました。

現在の敷地内は、おみやげ処の明治蔵、まかない処の大正蔵、そして日本酒のききざけ処の昭和蔵という3つの蔵で構成されています。また展示蔵として、つどい処もあります。シンボルマークは川越の蔵の飾り瓦として利用されている鬼瓦で、奈良時代からの歴史ある存在です。お土産を買ったり食事をしたりできて、日本酒の利き酒も楽しめれば、デートも素敵な時間になること間違いありません。さらに敷地内には川越新富町1丁目の山車「徳川家光」が保管されています。これは毎年10月に行われる川越祭にて使用されています。

養寿院（ようじゅいん）は。川越にある曹洞宗の仏教寺院。創建は鎌倉時代の1244年と伝わります。桓武平氏系秩父氏の流れをくむ河越氏が支配していた時代で、ときの当主河越経重（かわごえ つねしげ）が、開基となっています。当時は大阿闍梨円慶法師により、密教の道場でした。その関係で天台宗に属していましたが、1535年に住職・隆専により曹洞宗に改められます。徳川家康が関東に入ったときには御朱印十石を賜ります。その後、歴代川越城主の崇敬を受けました。その一方で曹洞宗の修行道場として多くの人材を輩出した実績があります。

本堂内には国の重要文化財に指定されている銅鐘が保存されています。この鐘には銘が刻まれており、「武蔵国河肥庄新日吉山王宮」「河肥」との文字が残っています。また平安時代に活躍した河越太郎重頼や江戸時代に川越藩に仕え、名家老と評されている岩田彦助の墓があります。さらに源義経とその正室・静御前の位牌の写しが安置されており、歴史好きにはたまらないでしょう。そんな現在の養寿院では、論語塾、写経・座禅会、公開講座やいろんな祭事が行われています。デートでこれらが開催されているタイミングに訪問し、実際に体験をするのも良さそうです。

川越水上公園は、川越の観光スポットの中心部からは少し外れた場所にあります。しかし水遊びには最適な場所。特に夏になるとプール遊びができるようになっていますから、デートにはまたとない場所といえます。内部には2002年に誕生したチューブスライダー「アクアスネークスライダー」があり、これは必見。148メートルと118メートルの2種類あります。高低差15メートルで、これはビルの4階くらいの高さから一気に滑り降りるようなもの。無事に滑り降りるスリルとプールに突っ込む直後の爽快感を、ぜひ味わってみてください。

また直線スライダーは、大型の滑り台のような風貌。途中で小刻みなカーブがあるので、身体が揺れて病み付きになる快感が堪能できます。並行して4つのレーンがあるので、競争してみるのも良いでしょう。また、はつかり丸という船の周りは、流れるプールになっていて、身体を委ねながら水上散歩が楽しめます。そのはつかり丸の船尾に目を向けると飛び込みプールがあります。水深3.5メートルのプールに飛び込むと魚になったような気分を満喫。クールにジャンプを決めれば、デートの雰囲気も盛り上がること間違いありません。このほか波のプールやベンチャースライダーなど、楽しいプールが目白押しです。

川越まつり会館は、川越の郷土博物館です。国の重要無形民俗文化財、そして関東三大祭にも指定されている川越まつりこと川越氷川祭に関する資料を展示しています。2003年に伝統の保存という意味も込めて開館しました。木造2階建ての建物の中でももっとも奥のホールは吹き抜けとなっています。そこでは実際に川越祭で使用される山車が見られ、2台ある山車を交互に展示しています。そして日曜祝日になれば、各町内が交代で祭囃子を披露。スケジュールの都合でどうしても川越祭にデートで行けなくても、ここでそんな祭の雰囲気を味わうことができます。

山車を展示しているホールの奥は大型スクリーンがあり、そこでは川越祭当日の様子が映像で流れます。6分の上映時間となっており、祭りの熱気と興奮を疑似体験できるでしょう。そのほか祭の疑似体験や祭りの歴史を展示したコーナー、毎年行われる写真コンクールの入選作品の展示があります。また視聴覚室では歴史と祭に対する思いが映像を通じて視聴可能。そのほか祭を指揮する会所の再現や祭の準備状況の紹介など、ここに来れば川越祭のことが一目でわかります。もし川越祭の当日に川越に行く機会があれば、その前に必ず立ち寄って予習することをおすすめします。

川越市立博物館は、川越城の二の丸の跡にできたミュージアムです。ここは小江戸として江戸時代に栄えた川越藩の城下町に関する資料を保存、収集、調査研究、そして公開を目的として建設されました。1990年に開館。遅れること2002年には川越市立美術館が隣にできました。川越観光に来たときには最初に立ち寄るのがおすすめで、川越のことを予習するのには最適です。川越について原始時代から古代、中世、近世、近・現代の様子を確認できます。歴史が好きならもちろんのこと、そうでなくてもデートでゆっくり立ち寄っておきたいスポットのひとつです。

常設展示室での最大の見どころは近世の江戸時代。江戸を陰で支えたと伝わる小江戸・川越の城下町の特色を展示しています。町や村の様子、そして江戸とつながっていた川と舟運などについてわかりやすく説明しています。また近・現代の展示では、明治の川越大火と、その後に復興して建てられ現存する蔵造りの町並みや産業の振興について。また中世の武士団の活躍についても河越・上杉・太田・後北条といった、ときの権力者の活躍ぶりが見渡せます。さらに古い原始・古代についても主に入間川地域で発見されている発掘調査の報告、縄文から古墳にかけての様相が見て取れます。

ヤオコー川越美術館は、埼玉県を中心に関東一円に展開しているスーパー「ヤオコー」が、創業120周年の記念事業として設立したミュージアム。2012年に開館しました。川越に設置した理由は本社が川越にあるからです。敷地内は閑散とした空間が広がっていて、建物は現代的な雰囲気。シンプルですがアートの香りが漂います。場所は川越の総鎮守である氷川神社の北隣に位置しています。またこの場所は新河岸川の桜並木に面していることから、春の時期に訪れるのがおすすめ。デートでは神社と共にセットで回るのが良いでしょう。

ヤオコー川越美術館で所蔵されているのは、埼玉県にゆかりのあるアーティストの作品。建築家の伊東豊雄（いとうとよお）が設計した建物と連動するような、現代リアリズムを追求する洋楽家「三栖右嗣（みす ゆうじ）」のリトグラフや油絵が展示されています。これはヤオコーの事実上の創業者川野トモが収集したものです。館内にはミュージアムショップがあり、三栖作品のポストカードや伊東がスケッチしたものをポストカードにしたもの、マグカップやクリアファイル、図録などを販売。デートの思い出にもなりそうです。

川越市蔵造り資料館は、1893（明治26）年に発生した川越大火の直後に建てられた蔵造りの商家をミュージアムにしました。もともとは江戸時代から刻みタバコを営んでいた万文という卸問屋。1972年に建物が売却され、取り壊しが予定されましたが、保存を求める市民運動が起きます。それに動かされる形で川越市が土地と建物を買い取り、1977年に資料館となりました。そしてこの運動がきっかけとなり、それまで無関心だった川越の町並みが見直されるようになりました。

明治に発生した大火で建物の多くを焼失し再建をする際に、当時東京などで盛んに行われていたレンガや石を使った近代建築物を採用しませんでした。伝統的な木造にこだわり、木造にこだわりながらも必要に応じてレンガなどの建築資材を取り入れたという経緯があります。いわゆる蔵（倉庫）ではなく、店舗としての建築物、店蔵と袖蔵として構成されています。鬼瓦や観音扉、目塗台などの仕組みを外観から確認できます。また内部は商家の民具類や明治期のタバコなどを展示。川越の防火対策に関する資料も展示されています。

時の鐘（ときのかね）は、小江戸川越を象徴する建物。場所は町の中心部、幸町北部の蔵造りの町並みに建てられました。地元では鐘撞堂（かねつきどう）と呼んでいます。16メートルの高さがある木造の三層の塔でかつては、鐘撞き守が決められた時間に時を知らせる鐘を鳴らしていました。現在は機械を利用しており、午前6時、正午、午後3時、午後6時になると時を知らせてくれます。川越にデートで来た際には、この時間にぜひ時の鐘の近くに行ってみましょう。間近で時を知らせる鐘の音を聞くと、小江戸川越の風情がイメージできるかもしれません。

時の鐘は、江戸寛永年間に藩主・酒井忠勝の手により建設されました。しかし火災で何度か焼け落ち、現在の鐘は4代目で、1893年の川越大火の翌年に建てられたものです。設計者は松根松五郎。再建にあたっては川越商人や晩年に川越で過ごした渋沢栄一、茂木惣兵衛、原善三郎さらに明治天皇からの下勅金などで賄いました。1958年に川越市指定有形文化財、その後日本の音風景100選に入りました。内部の見学などはできませんが、街のシンボルとしての存在感は圧倒的。小江戸川越になくてはならない存在です。

川越城（かわごえじょう）は、川越の政治の中心だった場所です。1457年に当時対立していた古川公方の足利氏に対抗していた扇谷上杉氏により築城されました。このタイミングで上杉の宰相だった太田道灌は、江戸城も築城しています。その後戦国時代を通じて動乱の場所となり、後北条氏の支配を経て、やがて徳川家の手に落ちます。江戸時代には川越藩の藩庁として機能し、川越が「小江戸」と呼ばれるきっかけを作りました。川越街道が整備され、新河岸川を通じて江戸との物資の交流が盛んになりました。そして1848年に造営した本丸御殿の一部が現存します。

明治以降、廃城令で川越城は建物の入札や売払が行われ多くの建物がなくなりましたが、建造当初の松平斉典のころには16棟1025坪あった御殿の一部が残り、現存しているのは、玄関部分と、38畳の大広間、家老用部屋、家老詰所です。とはいえ、城といえば天守閣の印象が多いなか本丸御殿の大広間は川越城と高知城しか残っておらず、歴史的にも貴重な物となっています。1924年に埼玉県指定史跡、1967年には県指定有形文化財に指定されています。城下町の雰囲気が残る川越観光では、ぜひ訪れたいスポット。デートの散策も楽しいところです。

大正浪漫夢通り（たいしょうろまんゆめどおり）は、川越にある商店街のひとつ。200メートルほどの通りで。緩やかにカーブした中に大正・昭和初期の店舗が30軒ほど並びます。以前は銀座商店街と呼ばれ、昭和初期のころまでは「埼玉県随一の商店街」と呼ばれるなど、埼玉で最も栄えていました。町の中心からは外れましたが、平成に入ってから歴史ある商店街を見直すことになりました。例えば古びたアーケードを撤去し、さらに電柱を地中化することで、商店街の上に広い青空が見られるようになりました。現在は観光地化した商店街として多くの人が立ち寄ります。

商店街には、関東大震災以降に流行した看板建築の洋風店舗、また町家作りが残されており、建物を見ているだけで楽しい気分に。現在川越商工会議所になっている旧武州銀行川越支店の建物は、ドーリア式列柱が並んでおり、見どころもバッチリ。商店街には大正ロマンが広がっています。現役の商店街なので、中の建物でショッピングや飲食も可能。テレビや映画のロケ地としても重宝されています。明治の蔵造りが残るエリアと、現在の川越の中心地であるクレアモールとの間にあり、川越の歴史を感じながらデートを楽しめます。

伊佐沼公園（いさぬまこうえん）は、川越にあるデートに最適な公園。町の東側にあり、東西300メートル、南北1300メートルある伊佐沼の周辺が公園として整備されています。伊佐沼は関東でも印旛沼に次ぐ広さを持つ沼で、元々は南北朝時代に沼を浄化してため池にしたという歴史があります。かつては現在のさらに倍の広さがありましたが、食糧増産を目的とした干拓事業を展開。その結果現在の面積となっています。また戦前までは川越電気鉄道の路線が沼沿いに走っていた時期もあります。当時は川越の風流な光景として絵にも描かれました。

伊佐沼には、季節関係なくマブナ、ヘラブナ、コイといった魚釣りが楽しめます。春先には桜の名所、6月下旬から7月初旬にかけては、古代蓮が見ごろとなっています。そんな時期に合わせてデートで訪れるのも良いでしょう。また公園内には、冒険の森という名前で楽しめるフィールドアスレチックをはじめ、野外音楽堂や広場などがあります。さらに沼の周辺は遊歩道で囲まれており、1周は2.4キロメートル。ジョギングやウォーキングで活用したいところ。また朝比奈親水公園と持ち回りで、夏の小江戸川越花火大会の会場にも指定されています。

大沢家住宅（おおさわけじゅうたく）は、川越に残る蔵造りの古い建物です。この建物は明治の川越大火を生き抜きました。川越最古の蔵造りとして国の重要文化財の指定を受けました。建築年は1792（寛政4）年と伝わります。通称は小松屋。呉服太物の豪商・西村半右衛門が建てました。数多くの家屋を焼いた明治の川越大火の際に奇跡的に焼失を逃れたために、大火から再建する多くの建物がこの家屋を真似て蔵造りの町屋にしていったという経緯があります。平成時代に大規模改修が行われ、現在は創建当初の姿になりました。

間口6間、奥行き4間半で、切妻造り平入り、桟瓦葺きとなっています。蔵造りの中ではシンプルな作りとなっています。内部のうち1階では、土産物店として川越の民芸品を販売。お土産に立ち寄るのも良さそうです。有料ですが２階の部分も公開しており、そこには画家の佐藤章が描いた川越の蔵造りや日本各地に存在する民家の絵を展示。また建物の中には二本の大黒柱があります。建てられた当時としては珍しい貴重なものと伝わります。職人の技が光る床の間の吊り漆喰(かもい)も十分な見ごたえ。ぜひ川越に来たら立ち寄りたいスポットです。