スペイン世界遺産レオンの大聖堂の見どころまとめ!ステンドグラスの芸術にため息

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スペイン北部ピレネー山脈の麓から巡礼地サンティアーゴ・デ・コンポステーラを結ぶ道は巡礼の道と呼ばれています。中世以来、多くの人たちがこの道を通ってこの巡礼地を目指してきました。その街道沿いにあるレオンには、ステンドグラスで名高い大聖堂がそびえ立っています。ステンドグラスが作りだす芸術の空間をのぞいてみましょう。

レオンの街を知ろう!

なだらかな起伏の丘が続くカスティーリャ・イ・レオン地方。スペインのなかでも豊かな自然が広がるこの地方に、レオンがあります。レオンという名前は、中世に栄えたレオン王国に由来するもの。旧市街の周りには、10世紀に築かれた城壁が今でも残っています。

遠くから見ると古めかしい印象のあったレオンですが、旧市街にはこんなおしゃれな石畳の通りがたくさん。狭い路地が入り組む旧市街は、ゆっくりと散歩を楽しみたいエリアです。

レオンは巡礼の道のなかでも重要な街。いまでも、多くの巡礼者が休憩を取ったり、一夜を明かしたりしています。リュックサックを背負った巡礼者の姿は、この街では日常の風景。

大聖堂外観

大聖堂はこの街のシンボル的存在。13世紀後半に建設された大聖堂は、荘厳で風格が漂う佇まい。そびえる塔の高さはおよそ65メートル。石造りなので、下から見上げるとその壮大な迫力に圧倒されます。向かって左側が大聖堂の正面入口。

スペインといっても、レオンのある地方は冬になると雪が降ります。これは上空からの眺め。十字架型の屋根は、カトリック教会特有の建築構造。くっきりと浮かび上がっています。

ファザード

西側にある正面入口。フランスのゴシック建築の影響を受けた装飾のようです。バラ窓があるので分かりやすいですね。入口の上部には、最後の審判をモチーフにした彫刻が刻まれています。

入口の上にある装飾のアップ。ゴシック様式とは、簡単に言えば、細部まで細かく表現する芸術スタイル。当然、人物や服装が浮き上がるような効果が出ます。この大聖堂では、それが手に取るようにわかりますね。

大聖堂身廊

大聖堂の身廊から見上げるとこのような光景。バラ窓も確認できますね。左右の側廊にはステンドグラスがびっしりとはめ込まれています。

バラ窓のステンドグラス

バラ窓のステンドグラスのアップ。内陣は薄暗いので、ステンドグラスがいっそう鮮やかに浮かび上がっています。ステンドグラスの色は、太陽の位置やその日の気象条件によって、刻々と変化するそうです。そのときにしか見られない、瞬間の芸術です!

下からバラ窓を見上げるとこんな感じ。側廊のステンドグラスもきれいです。

側廊のステンドグラス

ここからは側廊のステンドグラスをどんどん見ていきましょう。大聖堂には100枚以上のステンドグラスがあるそうです。

こちらは北側に面する側郎のステンドグラス。模様は聖書のエピソードに着想を得て作られたものばかり。ひとつひとつにストーリー性が込められているそうです。識字率が高くなかった昔は、こうしたステンドグラスを通して聖書を教え説いていたとか。

ストーリーを伝える役割を担っていたから、描かれた人物の表情も豊かに表現されています。

清書に登場するシモン・マグスのステンドグラス。みんなに頼られる存在。やさしい表情が多いのは、このステンドグラスを見ている人が安心できるようにという考えから。大聖堂は、やはり心が休まる場所なのですね。

石柱越しに眺めるステンドグラス。こうして見ると、石柱の太さもよく分かります。

ステンドグラスといっても、色合いやデザインは1枚1枚異なります。こちらは青で統一されています。

夜の大聖堂

夜になると大聖堂がライトアップされます。1日の締めくくりとして、ぜひ眺めておきましょう。

レオン大聖堂(Catedral de León)
住所:
Plaza de Regla, León
アクセス:
レオン駅(Estación de León)から徒歩およそ10分
電話番号:
987 218 397
見学時間:
月曜日~8:30~13:30、16:00~20:00 日曜日・祝日8:30~14:30、17:00~20:00
*上記は夏季の見学時間で冬季は変動します。

いかがでしたか? ステンドグラスを持つ大聖堂はスペインをはじめ世界各地にありますが、レオンの大聖堂は規模と美しさについてずば抜けた存在。想像をはるかに越えた幻想的な光景が、大聖堂のなかには広がっています。

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