スペイン・タオビエド観光で行くべき!レコンキスの世界遺産教会群6選

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スペインのレコンキスタは、スペイン北部オビエド地区の小さな洞窟から始まりました。その後国土を回復していく中で、多くの教会が建てられていきます。後の西洋建築の基礎ともなった時代の教会をご紹介します。

オビエド歴史地区とアストゥリアス王国の建造物群

オビエド市内にある教会群は、1985年に世界遺産に登録されました。その後、1998年に建造物が3つ追加され、改名されました。
いずれもアストゥリアス風のプレ・ロマネスク様式で、身廊に翼廊を備えた十字型の教会であることと、西構えと呼ばれる、西端部に若干突出した屋根を持っていることです。これが時代が進むにつれて、高く突き出す塔へと変わっていきます。

サン・ミッゲル・デ・リーリョ聖堂

オビエドの町から北西に位置するナランコ山にある、9世紀に建てられたロマネスク様式の教会です。もともとは聖母マリアに捧げられた教会でしたが、別の教会にそれが移り、大天使ミカエルに捧げられました。
元々は3列の身廊があった教会でしたが、12世紀か13世紀ごろに建物が壊れたため、現在は西半分しかありません。

複雑に彫られたラティス造りの窓が特徴的です。

サン・ミッゲル・デ・リーリョ聖堂(San Miguel de Lillo)
住所:
Monte del Naranco 33012 Oviedo, Asturias
アクセス:
オビエド・エスタシオン・ウリア駅より車で10分
営業時間:
10月1日~3月31日
 火曜日~土曜日10:
00~14:30
 月曜日、日曜日10:
00~12:30
4月1日~9月30日
 火曜日~土曜日9:
30~13:00、15:30~19:00
 月曜日、日曜日9:
30~13:00
定休日:
1月1日、1月6日、5月17日、7月31日、9月8日、9月21日、12月25日、祝日が日曜日、月曜日に重なった場合も休み
電話番号:
+34 638260163
料金:
大人3ユーロ、8歳~14歳まで2ユーロ、月曜日は無料

サンタ・マリア・デル・ナランコ聖堂

もともとはアストゥリアス国王ラミーロ1世の宮殿でしたが、後に聖母マリアに捧げた教会となりました。
このプレ・ロマネスク様式の建物は、近くに建てられたサン・ミッゲル・デ・リーリョ教会が12世紀ごろに壊れたため、教会へと転用されました。

長方形の建物は天井がトンネル型のバレル・ヴォールト方式で作られ、それを角柱が支えています。その柱の上にはメダリオン風の飾りと、また建物の前後に歩廊が設けられているのが特徴的です。
宮殿として考えると、玉座がないため、余暇などに使われた離宮ではないかと考えられています。

サンタ・マリア・デル・ナランコ聖堂(Santa María del Naranco)
住所:
Monte del Naranco 33012 Oviedo, Asturias
アクセス:
オビエド・エスタシオン・ウリア駅より車で10分
10月1日~3月31日
 火曜日~土曜日10:
00~14:30
 月曜日、日曜日10:
00~12:30
4月1日~9月30日
 火曜日~土曜日9:
30~13:00、15:30~19:00
 月曜日、日曜日9:
30~13:00
定休日:
1月1日、1月6日、5月17日、7月31日、9月8日、9月21日、12月25日、祝日が日曜日、月曜日に重なった場合も休み
電話番号:
+34 638260163
料金:
大人3ユーロ、8歳~14歳まで2ユーロ、月曜日は無料

サンタ・クリスティーナ・デ・レーナ聖堂

サンタ・クリスティーナ・デ・レーナ聖堂は、9世紀に建てられたプレ・ロマネスク様式の教会です。アストゥリアス様式の建築には珍しく、長方形の単身廊の周りに十字形に四つの部屋がつけくわえられています。

大理石の柱で支えられたアーチには、格子などのラティス細工が施されています。また、サンタ・マリア・デル・ナランコ聖堂と同じように、身廊の両端に歩廊が設けられており、当時の国王にちなみラミーロ方式とも呼ばれています。

サンタ・クリスティーナ・デ・レーナ聖堂(Santa Cristina de Lena)
住所:
Zona a 5 Km. de Pola de Lena 33630 Pola de Lena, Lena, Asturias
アクセス:
ラ・コベルトリア駅より徒歩11分
営業時間:
12月~4月 11:
00~13:00、16:30~18:30
5月~10月 11:
00~13:00、16:00~18:00
定休日:
月曜日、11月
電話番号:
+34 609942153
料金:
大人1.50ユーロ、子供0.70ユーロ

カマラ・サンタ・デ・オビエド

カマラ・サンタ・デ・オビエドは、オビエド大聖堂に付属する建物で、9世紀ごろにアストゥリアス・ロマネスク様式で建てられたものです。もともとはアルフォンソ2世のための宮殿、及びサン・サルバドル教会の礼拝堂として造られましたが、14世紀に現在の教会に建て直されました。

長方形の建物の天井は、バレル・ヴォールト方式で、壁にはラティス細工が施された窓があります。

「聖なる部屋」と言う意味のこの建物は、現在は十字架や聖櫃などの宝物をしまっておく場所として使われています。

カマラ・サンタ・デ・オビエド(Cámara Santa de Oviedo)
住所:
Plaza Alfonso II El Casto S/N, 33003, Oviedo
アクセス:
ホベジャノス駅から徒歩4分
営業時間:
1月、2月、11月、12月
 10:
00~14:00、16:00~18:00
3月~5月、10月
 10:
00~14:00、16:00~19:00
6月
 10:
00~14:00、16:00~20:00
7月、8月
 10:
00~20:00
9月
 10:
00~19:00
 ただし、9月14日~21日は10:
00~17:00
土曜日は通年通して18:
00で閉館
定休日:
電話番号:
985 219 642
料金:
教会、カマラ・サンタ、博物館、回廊
 13歳~65歳 7ユーロ、66歳以上 6ユーロ、12歳~18歳の生徒(教師同行)、大学生 5ユーロ
カマラ・サンタ、博物館、回廊(教会に入れない場合)
 一般 5ユーロ、12歳~18歳の生徒(教師同行)、大学生 4ユーロ
※最終入場は30分前まで
※一般入場は音声ガイド付き

サン・フリアン・デ・ロス・プラドス教会

9世紀にエジプト出身の聖人に捧げるために建てられた、プレ・ロマネスク様式の教会で、11世紀まではスペインで最大のキリスト教関連の建物でした。
天井は木製、三つの身廊と後陣はアーチ状の聖障で仕切られています。また三つに分かれた後陣がバレル・ヴォールトの天井で作られています。

柱は角柱と丸柱が用いられており、ロマネスク様式の特徴が用いられています。また写真ではちょっと見にくいですが、壁や柱、天井に絵が描かれています。

サン・フリアン・デ・ロス・プラドス教会(San Julián de los Prados)
住所:
Calle Selgas 2 33011 Oviedo, Asturias
アクセス:
オビエド・エスタシオン・ウリア駅より車で6分
営業時間:
10月1日~4月30日
 月曜日 10:
00~12:30
 火曜日~土曜日 9:
30~11:30
イースター
 木曜日 9:
30~13:00
 土曜日 9:
30~13:00
5月1日~9月30日
 月曜日 10:
00~12:30
 火曜日~金曜日 10:
00~12:30、16:00~17:30
 土曜日 9:
30~12:00、15:30~17:00
定休日:
日曜日、祝日は休み
電話番号:
687 052 826
料金:
大人 2ユーロ、7歳~12歳 0.50ユーロ、月曜日無料

フォンカラダの泉

フォンカラダの泉は、9世紀に造られた地下からの湧き水が出る泉で、ヴォールト式の天井で作られた建造物です。中世の公共建造物の中で、唯一現存しているものと言われています。

屋根の頂点の石には、アストゥリアス時代の代表であるヴィクトリー十字に、アルファとオメガの文字が十字の横木にぶら下がっている紋章が施されています。

フォンカラダの泉(La Foncalada)
住所:
Confluencia de la calle Gascona y calle Foncalada 33002 Oviedo, Asturias
アクセス:
ヘネラル・エロスサ駅から徒歩1分

最後に

如何でしたか?
石造りのヴォールト式天井の基礎にもなったプレ・ロマネスク様式の建物は、その後の教会に見られる様式からすると、素朴でどっしりとした感じの建物が多いような気がします。
他の様式の建物と比較しながら見るのも楽しいのではないでしょうか。

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