スペイン世界遺産メリダ人気観光スポット4選!ローマ時代の遺跡めぐりをしよう

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ローマ時代の遺跡といえばイタリア観光のハイライト。ローマ帝国の栄光を伝える遺跡は人気の観光スポットです。そんな本家イタリアと比べても遜色のない遺跡が、なんと!スペインのメリダにも残っています。スペインはかつてローマの属州だった地域。美しい神殿や円形劇場を目指して世界遺産の街メリダを訪れてみましょう。

ディアナ神殿(Templo de Diana)

メリダの建設は紀元前20年頃。ローマ帝国の属州ルシタニアの都が置かれていた場所でした。メリダの街中を歩いていて驚くのは、住宅街にいきなりローマ時代の遺跡があること。ディアナ神殿はその適例。神殿の四方を取り囲んでいるのは、メリダの人たちがふつうに暮らしている家。ここの住民にとって遺跡は、もはや生活の一部のようです。

メリダがローマの属州になって間もなく、ここに公共広場と神殿が築かれました。モデルはもちろん、ギリシャ・ローマの神殿。石柱が建ち並ぶ構造は均整が取れていて、洗練された空間美を生み出しています。

ディアナ神殿とは後世に付けられた名称。もともとは、ローマ皇帝アウグストゥスに捧げられた神殿だとか。柱頭付近の装飾には、皇帝の肖像が刻まれています。

ディアナ神殿(Templo de Diana)
住所:
Calle Romero Leal, s/n
アクセス:
メリダ駅(Estación de Mérida)から南へ徒歩およそ8分
電話番号:
924 380 162(メリダ市観光局)
見学開始時間:
11:00, 12:00, 13:00, 17:00, 18:00(ガイド付き)

ローマ劇場(Teatro Romano)

ローマ劇場の完成は紀元前25年頃。第1回目の公演は、紀元前16~15年に行われたそうです。舞台に建てられているのは、高さ17mにもおよぶ神殿。今風に言えば舞台装置。それにしても、圧倒されるほどの迫力です。

舞台から放射状に広がる半円形の観覧席は、すり鉢型の構造。最大の収容人数は6千人というから、その規模の大きさがよく分かります。舞台も広々としており、幅は約63m、奥行きは約8mです。

この劇場、驚くことに今でも現役として公演に使われています。演目によっては、このように神殿をイルミネーションで飾ったり。今も昔も、演劇は人気の娯楽アトラクションですね。

ローマ劇場(Teatro Romano)
住所:
Calle José Ramón Mélida s/n
営業時間:
9:30~18:30
アクセス:
メリダ駅(Estación de Mérida)から南東へ徒歩およそ10分
924 380 162(メリダ市観光局)
休館日:
無休

ローマ円形劇場(Anfiteatro Romano)

ローマ劇場が演劇鑑賞なら、その隣に建つ円形劇場は、もっぱらスポーツ系の催し物が開催されていた場所。航空写真で見ると、ふたつの劇場の位置関係がよく分かります。円形劇場は楕円形で、収容人数は最大でおよそ1万5千人。

円形劇場では、グラディエーターと猛獣の戦いも行われていました。画像はアリーナへの出入り口。ここを通って、剣闘士は満員の観衆に出迎えられていたのでしょう。熱狂する観衆の姿が目に浮かぶようです。

ローマ円形劇場(Anfiteatro Romano)
住所:
Plaza del Teatro Romano Margarita Xirgú, s/n
営業時間:
9:30~18:30
アクセス:
メリダ駅(Estación de Mérida)から南東へ徒歩およそ10分
924 380 162(メリダ市観光局)
休館日:
無休

ローマ橋(Puente Romana)

グアディアーナ川にかけられたローマ橋も紀元前1世紀の建造。全長およそ800mで、橋を支えるアーチの数は60。橋の高さは水面から12mもあり、川の増水も考慮して作られたそうです。とはいえ、16世紀の初めに起きた大洪水では、橋の一部が破損したという記録も残っています。

ローマ橋を訪れるなら、きれいなライトアップの眺めも忘れずに見ておきましょう。アーチの下を照らされた橋が、きれいに水面に反射しています。荘厳な日中の橋とは違った、幻想的な佇まい。

ローマ橋(Puente Romana)
住所:
Plaza de Roma, s/n
アクセス:
ディアナ神殿(Templo de Diana)から徒歩およそ5分

いかがでしたか?メリダはポルトガルとの国境に近い街。マドリードからアンダルシアへ向かうルートからは少し離れたところにあります。でも、メリダに残るローマ時代の遺構は保存状態がよく一見の価値あり。ローマ帝国が謳歌した栄華の名残りを見に行きましょう。

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