【ドイツ】ヴィッテルスバッハ家の栄華残る!華麗な宮殿へようこそ

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かつてドイツ南部に存在した王国、バイエルン。その名はドイツ連邦共和国となった現在でも、州の名として残っています。そんなバイエルン王国を支配していたのがヴィッテルスバッハ家。かの家が王宮として使っていた宮殿を紹介します。

バイエルン王国とは

ドイツ連邦共和国最大の州、バイエルン。ドイツ南部に位置しており、オーストリアやチェコとは陸地で、スイスとは湖で国境を接しています。中心都市としてミュンヘンを有するこの地方は、かつてはバイエルン王国という一つの国でした。

王国が存在していたのは、1806年から1918年まで。国王を輩出してきたのはヴィッテルスバッハ家です。ヴィッテルスバッハ家はオットー1世がバイエルン公となった1180年から、バイエルンの地を支配してきた一族です。

1180年というと、日本でいうなら鎌倉時代あたりから、ということになります。これだけ長く領主をやっている名家なので、やがて神聖ローマ帝国の選帝侯になったり、ドイツ北部のブランデンブルクを治めてみたり、いろいろな人材が出てきます。

近年でヴィッテルスバッハ家の有名人といえば、ルートヴィッヒ2世でしょうか。熱狂的なワーグナーのファンでありパトロンであった彼は、ノイシュバンシュタイン城を作らせた王様として知られています。

また類まれな美貌で名を馳せ、その生涯を描いたミュージカルが大ヒットした、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世皇后エリーザベトも、ヴィッテルスバッハ家の流れをくんでいます。

レジデンツ

レジデンツとは、ドイツ語で王侯貴族や高位聖職者の居城などを指します。特にミュンヘン・レジデンツと呼ばれるこのレジデンツは、ヴィッテルスバッハ家が1508年から1918年にかけて、王宮として使っていました。

建設が開始されたのは、1385年のこと。その後約400年にわたって増改築が繰り返されました。そのため、広大な宮殿にはルネッサンスやロココ、バロック、新古典主義といった建築様式が時代を超えて取り交ぜられています。

外観はおおむね落ち着いた印象のレジデンツですが、内部は荘厳華麗。さすが王宮として使われていただけのことはあります。ルネッサンス様式のアンティクアリウムは長さが69メートルもあり、天井にはフレスコ画が描かれています。

こちらには一族の肖像画が飾られています。白い壁に金の装飾が施された、なんとも贅沢なギャラリーですね。
レジデンツは博物館になっており、たくさんの部屋が公開されています。そのほかにも宝物庫や教会、劇場などがあります。

レジデンツ(Munich residence)
住所:
Residenzstraße 1 80333 München
営業時間:
9:00~18:00(4月~10月16日)
      10:
00~17:00(10月17日~3月)
電話番号:
+49 89 290671
定休日:
1月1日・カーニバルの火曜日・12月24日・12月25日・12月31日
入場料:
7ユーロ
アクセス:
ミュンヘン東(München Ost)駅からタクシーで約10分

ニンフェンブルク城

レジデンツから約7キロメートル西にあるのが、ニンフェンブルク城。ヴィッテルスバッハ家の夏の離宮として使われていました。ニンフェンとは、ギリシャ神話に登場する精霊、ニンフのことです。

宮殿が建てられ始めたのは、17世紀半ばのこと。当時の領主であるバイエルン選帝侯フェルディナンド・マリアの後継者となる、マクシミリアン2世エマヌエル誕生が建設のきっかけでした。ちなみに、前述したルートヴィッヒ2世はこの部屋で生まれています。

ニンフェンブルク城内も、レジデンツに負けず劣らずきらびやかな装飾が!こちらの石の間と呼ばれる祝宴用の大広間も、天井のフレスコ画が見事というよりありません。描かれているのは、城の名前にちなんだ「女王フローラに敬意を表するニンフ」です。

ニンフェンブルク城の敷地内には、アマリエンブルクやバーデンブルクといった離宮が。美しいこの部屋は鏡の間で、アマリエンブルクにあります。

ニンフェンブルク城(Nymphenburg Castle)
住所:
Schloss Nymphenburg, Eingang 19 80638 München
営業時間:
9:00~18:00(4月~10月15日)
      10:
00~16:00(10月16日~3月)
電話番号:
+49 89 179080
定休日:
1月1日・カーニバルの火曜日・12月24日・12月25日・12月31日
入場料:
11.5ユーロ(4月1日から10月中旬)
    8.5ユーロ(10月中旬から3月31日)
アクセス:
ミュンヘン中央駅(München Hbf)からタクシーで約15分

レジデンツもニンフェンブルク城も、ミュンヘンに行ったら立ち寄りたいスポットです。かつてバイエルンを支配していたヴィッテルスバッハ家の栄華に思いを馳せながら、見て回るのもいいですね。

umi

北海道在住の旅行大好きな30代女子です。
旅行では主に世界遺産や絶景スポット巡りをしています(*^_^*)
もちろん、ご当地グルメもはずせないポイントのひとつ♪
その中でもわたしのおススメなトコをアップしていきます☆

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