スペイン・トゥルヒーリョの見どころ特集!エストレマドゥーラ州の中世の街で歴史探索を

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ポルトガルとの国境沿いに広がるスペイン・エストレマドゥーラ州。バルセロナのあるカタルーニャやグラナダのあるアンダルシアと比べるとつい見落としてしまいがちなエリアです。そんな場所にぽつんと佇んでいる街がトゥルヒーリョ。この街が凄いんです!スペインの歴史を語る上で見逃すことのできないスポットがたくさん集まっているのでご紹介します。

マヨール広場(Plaza Mayor)

スペインならどの街にもあると言っていいマヨール広場。たいていは、四方を歴史的な建物に取り囲まれているのが特徴。でも、トゥルヒーリョのマヨール広場には、とても開放的な眺めが広がっています。エストレマドゥーラの明るい光が降りそそぐ、とても爽やかな広場です。

この広場でとりわけ存在感を放っているのがフランシスコ・ピサーロの銅像。スペインと新大陸の運命を大きく変えた人物です。1470年代にこの街で生まれたピサロは、その後新大陸に渡り、自ら軍を率いてペルーを征服しました。

マヨール広場の北側は、中世の趣きあふれる建物が並ぶエリア。1階のアーケードには美しい曲線を描くアーチが。ここからもピサロの銅像がはっきりと見えますね。アーケードにはレストランやカフェが揃っているので、ゆっくり休憩を取ることもできます。

マヨール広場(Plaza Mayor)
住所:
Plaza Mayor, s/n, Trujillo
アクセス:
市役所(Ayuntamiento)から北へ歩とおよそ6分
電話番号:
927 321 050(トゥルヒーリョ市観光局)

トゥルヒーリョ城(Castillo de Trujillo)

旧市街の北には、カベサ・デル・ソーロという丘があります。その丘の上に築かれたのがトゥルヒーリョ城で、建造は9~12世紀。丘の上からの眺めは抜群。旧市街の街並みが一望できます。

トゥルヒーリョはいち早くイスラム勢力に支配された街。トゥルヒーリョ城を建てたのはイスラム教徒で、キリスト教徒の襲撃からこの地を防衛することが目的でした。お城とはいえ、実質的には要塞ですね。堅牢な城壁が特徴で、見るからに難攻不落といった様相。

要塞には実際に登ることができます。狭い通路が張りめぐらされた要塞は、ちょっとした迷路のよう。身を隠すために作られた凹凸の壁はとても精巧で、びくともしない構造です。ちなみに、ここは観光客だけでなく、地元の小学生も見学に来る名所。

トゥルヒーリョ城(Castillo de Trujillo)
住所:
Cerro Cabeza de Zorro, s/n, Trujillo
アクセス:
マヨール広場(Plaza Mayor)から徒歩およそ8分
電話番号:
927 321 050(トゥルヒーリョ市観光局)
見学時間:
月曜日~日曜日10:00~14:00、16:00~19:00(10月~5月)/月曜日~日曜日10:00~14:00、17:00~20:00(4月~9月)
閉鎖日:
無休

サンタ・マリア・ラ・マヨール教会(Iglesia de Santa María la Mayor)

サンタ・マリア・ラ・マヨール教会の建造は13世紀。歴史的な建造物が多く集まるトゥルヒーリョの中でも、由緒あるカトリック建築の要。かつて、ここに建っていたのはイスラム寺院。国土回復後に、この教会がカトリック再生のシンボルとして築かれたそうです。

教会の外観は、シンプルな石積みが特徴のロマネスク様式。その後の改築で、精緻な造りのゴシック様式が加わりました。注目は入り口を飾るアーチ装飾。均整の取れた6層のアーチには、動物や植物などさまざまなモチーフが刻まれています。

教会の中には、外観からは想像できない煌びやかな光景が広がっています。これは聖壇を飾るレタブロ。金で縁取られた聖画が印象的です。

教会の身廊は天井が高くて、とても広々とした空間。特に目を引くのは、ゴシック様式特有の太い石柱。側廊から差し込む光が壁にはね返って、やわらかい雰囲気を生み出していますね。

サンタ・マリア・ラ・マヨール教会(Iglesia de Santa María la Mayor)
住所:
Plaza de Santa María, s/n, Trujillo
アクセス:
マヨール広場から西へ徒歩およそ5分
電話番号:
927 323 005
見学時間:
月曜日~日曜日10:00~14:00、17:00~20:00(7月~9月)/月曜日~日曜日10:00~14:00、16:30~19:30(10月~6月)

いかがでしたか?イスラムの要塞、教会、征服者の銅像。トゥルヒーリョには、スペインが辿った歴史の足跡が、ぎゅっと凝縮されています。歴史に思いを馳せながら、街歩きをするのにぴったりの観光スポットですね。

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