スペイン・カンタブリア「コミーリャス」への小旅行!ガウディゆかりの隠れた名所が目白押し

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ガウディとゆかりのあるスペインの都市といえばバルセロナ。どちらもスペインを代表する観光地ですね。そんなガウディゆかりの地として意外と知られていないのが、カンタブリア地方にあるコミーリャス。ガウディらしい、奇抜で遊び心たっぷりな建物を見に行きましょう!

エル・カプリチョ(El Capricho)

エル・カプリチョとはスペイン語で「奇抜、気まぐれ」といった程度の意味。名前の通り、この建物には、想像力豊かなガウディの才能がいかんなく発揮されています。バルセロナにあるどのガウディの建築物よりずっと派手な外観。見応え十分の建築美です。

こちらは西側から眺めたエル・カプリチョ。建設は1883年~1885年。サグラダ・ファミリアの着工が1882年なので、ほぼ同時期にエル・カプリチョも手掛けていたことになりますね。見れば見るほど奇抜なデザインです。

エル・カプリチョでひときわ目を引くのがこの塔。「ミナレット」という名称が付けられています。専門家によると、この時代のガウディはオリエント志向が強かったとか。なので、ミナレットは、イスラム寺院の塔を意識していることになりますね。

外観はただ派手なだけではありません!外壁に走る緑色のタイルには、ヒマワリがびっしりと描かれています。自然のモチーフを生かしたこうした空間演出こそ、ガウディ建築の真骨頂ですね。

エル・カプリチョ(El Capricho)
住所:
Barrio de Sobrellano s/n
営業時間:
10:30 ~20:00
アクセス:
市役所(Ayuntamiento)から南へ徒歩およそ5分
電話番号:
942 720 365
閉館日:
無休
*開館時間は季節により変動

ソブレジャーノ宮殿(Palacio de Sobrellano)

1888年に完成したこの宮殿は、ガウディと並んでカタルーニャを代表する建築家ジョアン・マルトレールが設計したもの。どうやら、コミーリャスには、カタルーニャの建築家たちの創造力を刺激する雰囲気があるようですね。

ガウディが時代の先端を行く建築を追求したのに対して、モントレールの宮殿はクラシカルな装い。バラ窓や垂直方向を意識した柱の構造は、ゴシック様式特有の外壁デザインですね。

高い天井に太めの石柱など、宮殿のなかもゴシックスタイルで統一。素材となる石を潔いほどむき出しで使っているのが印象的。豪華であり、威厳が漂う空間です。

とことん石造りを追求するのか!と思いきや、なかにはこんな色鮮やかなサロンも。ビリヤードをするサロンだったようで、こちらはフロアが美しいモザイク模様の板でできています。壁一面に施された装飾もきらびやかですね。

ソブレジャーノ宮殿(Palacio de Sobrellano)
住所:
Barrio el Parque, s/n
アクセス:
エル・カプリチョ(El Capricho)から西へ徒歩およそ2分
電話番号:
942 720 339
開館時間:
火曜日~金曜日9:30~15:30 土曜日・日曜日・祝日9:30~17:30
閉館日:
月曜日

コンスティトゥシオン広場(Plaza de la Constitución)

コミーリャスにある建物はすべてが奇抜で荘厳というわけではありません。旧市街の中心となるコンスティトゥシオン広場は、素朴ながらもおしゃれな建物が建ち並ぶエリア。ほのぼのとした気分にひたりたいときにぴったりの場所です。

広場の周りにはカフェやお土産屋さんがたくさん集まっています。休憩やちょっとした小物を買うのにも便利。広場界隈はコミーリャスのなかでもっとも古い建物が残っているエリア。歴史を感じさせる石造りの建物は必見です。

広場を上から眺めるとこんな感じ。赤茶色の瓦屋根で統一された美しい家並みが保たれています。すらりとそびえる塔は、広場に面して建つサン・クリストーバル教会。旧市街のランドマークです。

コンスティトゥシオン広場(Plaza de la Constitución)
住所:
Plaza de la Constitución s/n
アクセス:
市役所(Ayuntamiento)から北へ徒歩およそ2分
電話番号:
942 722 591(コミーリャス市観光局)

いかがでしたか?コミーリャスはガウディのファンならぜひ訪れておきたい街。しかも、芸術性の高い建築物がたくさん集まる観光地でもあります。この街を知れば、スペイン建築への興味がよりいっそう湧くはずです!

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