ドイツ・ベルリン世界遺産・博物館観光プラン!シュプレー川の中州を歩いてみよう

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ドイツ・ベルリンを南北に流れるシュプレー川の中州に博物館島・ムゼウムスインゼルはあります。歴史的にも文化的にも貴重なスポットとして世界遺産に登録されています。5つのそれぞれ異なる博物館が集まっており、古代ギリシャのコレクションや古代エジプト美術の傑作、古代ギリシャの大祭壇の再現など見どころ目白押しです。

博物館島(Museumsinsel・ムゼウムスインゼル)

出典: yuuma7.com

市内を流れるシュプレー川の中州にあるのが博物館島です。丸い屋根が特徴的なボーテ博物館(1904年)を筆頭に、1830年に建てられた歴史ある旧博物館、新博物館(1859年)、旧ナショナルギャラリー(1876年)、ペルガモン博物館(1930年)と5つもの博物館が立っています。まさに、博物館島と呼ぶのにふさわしい場所。

左の建物が新博物館で、正面の建物が旧ナショナルギャラリーです。このように博物館が集まっているところは他に類を見ません。

一番大きなペルガモン博物館は行列ができることもあり、入場制限がされています。

歴史的にも文化的にも貴重なものとして、1990年にはユネスコの世界遺産に登録されました。今では有名な観光スポットとして人気もありますので、しっかり計画を練って訪れてくださいね。

ムゼウムスインゼル (Museumsinsel)
住所:
Tra Il Kupfergraben E la Sprea C'e L'isola Dei Musei, Il Museumsinsel, Berlin, Germany
アクセス(博物館島全館共通):
ドイツ鉄道Friedlrichstr駅 またはHackescherMarkt駅徒歩10分 バスの場合100番・200番Lustgarten下車

旧博物館 Altes Museum

フリードリヒ・ヴィルヘルム3世(プロイセン王室)のコレクションを収めるために建てられたのが、この旧博物館です。古代ギリシャ・ローマ時代のアンティークコレクションが公開されています。

正面玄関には18本の円柱が立ち並び、円形ホールが出迎えてくれます。

博物館前の庭園は大聖堂にも面していて、晴れてあたたかな日には多くの人がくつろいでいます。

旧博物館 (Altes Museum)
住所:
Am Lustgarten, 10178 Berlin, ドイツ
営業時間:
10:00~18:00
アクセス:
大聖堂向かい
定休:
月曜
電話番号:
+49 30 266424242
料金:
10ユーロ

新博物館 Neues Museum

この博物館は世界大戦の戦禍の影響が大きく、改修された後もあえて銃弾の跡などは残したままとなっています。

見どころは、古代エジプト美術の最高傑作と称される「王妃ネフェルティティの胸像」。絶世の美女と呼ばれる作品です。これが紀元前のものだとは、エジプト文明の奥深さを感じますよね。隣に実物大のブロンズレプリカがあり、触ってみることができるそう。貴重な体験ですね。

出典: www.welt.de

青銅器時代の「ベルリンの黄金帽」も見どころです。高さは75cmもあり、当時儀式などで使用されていたとされ、発掘当時の様子などと一緒に展示されています。
当時の生活の痕跡を垣間見ることのできるパピルスのコレクションもたくさん見られます。

新博物館 (Neues Museum)
住所:
Bodestraße 1-3, 10178 Berlin, ドイツ
営業時間:
10:00~18:00
アクセス:
旧博物館裏
定休:
なし
電話番号:
+49 30 266424242
料金:
12ユーロ

旧ナショナルギャラリー Alte Nationalgalerie

大戦で大規模な被害を受け、20年ほど閉館され改修工事をしていました。外観が神殿のような様相で美しいですね。

フランス印象派の絵画がたくさん収蔵されている美術館が、この旧ナショナルギャラリー。

印象主義の特徴は、光の動きや変化を重視し、画面全体が明るく色彩に富んでいることです。また、筆のタッチが素早く、モノの輪郭を描かないので、絵に柔らかい雰囲気があることです。「線」で描くのではなく、「色」で描くという表現がピッタリでしょう。

出典:http://blog.livedoor.jp/art_history/archives/29865801.html

博物館島の中にある唯一の美術館です。絵画を鑑賞したくなったらおススメ。

旧ナショナルギャラリー (Alte Nationalgalerie)
住所:
Bodestraße 1-3, 10178 Berlin, ドイツ
営業時間:
10:00~18:00
アクセス:
新博物館右手
定休:
月曜
電話番号:
+49 30 266424242
料金:
12ユーロ

ボーデ博物館 Bode-Museum

島の北端に位置するボーテ博物館。1904年にドイツ皇帝にちなんでフリードリヒ博物館(Kaiser-Friedrich-Museum) として開館。現在は彫刻を中心にビザンティン美術を見ることが可能です。

ビザンティン美術のコレクションです。週末は博物館の前で蚤の市が開かれ、賑わいます。

ボーデ博物館 (Bode-Museum)
住所:
Am Kupfergruben, 10117 Berlin, ドイツ
営業時間:
10:00~18:00
アクセス:
博物館島北端
定休:
月曜
電話番号:
+49 30 266424242
料金:
10ユーロ

ペルガモン博物館 Pergamonmuseum

出典: blog.asisi.de

一番新しくできたのがペルガモン博物館です。それでも1930年なので歴史があります。現在時間で入場制限されており、訪れる際は事前にホームページなどで予約するのがおススメです。ゆっくり見てまわろうと思ったら、1日かかってしまうかもしれない見応えあるスポットになっています。

見どころとなっているのが、当時のままに再現された古代ギリシャの大祭壇。「ゼウスの大祭壇」が部屋いっぱいに再現されていますが、これでも本物の3分の1というのだから驚きです。

実際に中央の階段をのぼってみることができます。展示物の中に入ることができるなんて、年間100万人が訪れる人気の博物館なのも納得です。時間に余裕を持ってゆっくり鑑賞するのがおススメ。

紀元前6世紀に建築された「イシュタール門」も再現されています。キレイな青に吸い込まれそうな圧巻の展示です。イシュタールとは戦いの神のことで、神を守るように描かれているのが想像上の動物。ライオンのような体ですが、足は鳥、蛇のような首をもっています。

現在のトルコにあり、エーゲ海の古代都市ミレトゥスにあった「ミレトゥスの市場門」です。全てのスケールが大きく、当時の雰囲気を肌で感じることができます。博物館というよりは、もっと気軽に観光できるスポットと言えそうです。

ペルガモン博物館 (Pergamonmuseum)
住所:
Bodestraße 1-3, 10178 Berlin, ドイツ
営業時間:
10:00~18:00
アクセス:
旧ナショナルギャラリー裏 ボーテ博物館裏
定休:
なし
電話番号:
+49 30 266424242
料金:
12ユーロ

いかがでしたか?
お得にまわれるミュージアムパスが24ユーロで発売されていますので、それを有効に使ってこの歴史と文化を堪能できるスポットを楽しんでくださいね。さらに、そのミュージアムパスをもっていればチケット購入の長い行列に並ぶ必要もないので、効率よくまわることができ、一石二鳥ですよ。またどの博物館も18時閉館ですが、木曜日だけは20時までやっていますので、木曜日もうまく使ってみてください。

nao7

高いところが大好きです!

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