【ノルウェー】素朴で美しい街並み!レーロースの鉱山とその周辺

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北極圏に近いノルウェー北部の鉱山の街。つい数年前まで銅鉱山として発展を続けていた街はしたたかなたくましさで満ち溢れています。鉱山夫たちが作り上げてきた街並みの美しさをご紹介いたします。

レーロースの鉱山とその周辺

ノルウェーの中部、北極圏近くにある17世紀に栄えた鉱山都市。300年ほどもの間、地域の産業を支えた鉱山の街並みは飾り気のない逞しさを感じる街並みが並んでいます。

ヒッテレルヴァ川の水を銅採掘に用いる動力として用いていたので、レーロース鉱山を中心とした街は川周辺に広がっています。

ヒッテレルヴァ川の水は冬には凍りついてしまう程。過酷な環境の中で鉱山夫達は逞しく生活していました。

レーロース鉱山の資源の中心となっていたのは銅鉱石と黄鉄鉱。300年もの間これらの鉱石を産出し続け、ノルウェーの産業の中心となる重要な鉱山の一つでした。

1600年代に起こった2度の大火の後、街は木造のルネッサンス様式の建物が建てられました。格子状の入り組んだ小路と共に今もモダンな雰囲気を醸し出しています。

街の中心の「鉱山街の飾り」と言われる白い聖堂、ローロス教会。街のシンボル的存在にもなっている聖堂。1650年に木造で創建され、その後1784年に石造りで再建されました。

教会の鐘楼には鉱山夫達の命の道具と言っても良いハンマーが描かれ、レーロース教会がこの街の人達の祈りの中心であったことが良くわかります。

出典: kulturarv.no

内部の入り口にはパイプオルガンがあり、豪華絢爛な装飾が特徴のバロック様式ですが内部は白を基調とした清楚な雰囲気。

冬になり雪が降り積もると、教会の姿は街と一体化し、凛とした美しい風景を見ることができます。

鉱山と農業の両産業と共に発展してきたレーロースの街は、二つの産業が溶け込んだ景色がどこまでも美しく広がっています。

レーロス美術館

かつて、道の精錬所として使われていた建物。現在は博物館として保存されています。最初の精錬所は1646年に造られましたが現在の建物は後年になって建て直されたもの。1977年にローロス銅工場が倒産したと同時に国が買い取りました。模型などを使って当時の鉱山の歴史が詳しく紹介されています。

レーロース博物館(Rørosmuseet - Smelthytta-guided tour)
住所:
7374 Røros
アクセス:
オスロから車で5時間
電話番号:
+47 72 40 61 70

まとめ

いかがでしたか。
極寒の地の質素で逞しい生きざまを感じるレーロースの街は静かに時を刻み続けています。
ぜひ一度出かけてみて下さい。

レーロースの鉱山街とその周辺(Røros Mining Town and the Circumference)
アクセス:
オスロから車で5時間程
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