イギリス・ロンドン旅行観光ハイライト!世界最大の植物園キュー王立植物園大特集

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ロンドン南西部の街・リッチモンド。テムズ川のほとりに世界最大級の植物園キュー王立植物園があります。広大な敷地には季節ごとに世界の花々が咲き乱れ、池では鳥たちが戯れる場所。観光客はもちろん地元の人にも愛される場所となっています。今回はそんな素敵な植物園をご紹介します。

キュー王立植物園とは

ロンドンにはいくつもの公園がありますが、こと植物に関していえば、キュー王立植物園を上回る場所はありません。広さは120ヘクタール。4万種類を超える世界の植物と、800万種以上とも言われる植物標本を所有しています。

オーガスタ皇太子妃の命令のもと、1759年に庭園として整備されたことで、一応この年が設立年となっていますが、市民も楽しめる植物園となったのは、ずっと後の1840年のことでした。

現在では学術研究機関としても有名で、植物学と植物保護においては世界の最先端を走っている施設です。またご存知のとおり、2003年には世界遺産にも登録されました。

植物園があるのはロンドンの南西部リッチモンドです。ロンドンの中心部からは地下鉄で30~40分程度。キューガーデン駅で降りた後は、住宅街をまっすぐ通り抜ければすぐに辿り着けます。

ちなみに、キュー王立植物園の正式名称はRoyal Botanic Gardens Kewですが、地下鉄の駅名と同様、単にKew Gardensと呼ばれることも多いようです。

人気の見学スポットは?

ヴィクトリア朝様式の温室「パームハウス」

植物園の代名詞のような存在が、このパーム・ハウス(Palm House)です。ヴィクトリア朝時代のガラス建築の中には、南国のパーム、つまりはヤシ類をはじめ、バナナやマンゴーなど熱帯に育つ植物が展示されています。

プリンセス・オブ・ウェールズの温室

プリンセス・オブ・ウェールズとは誰のことかわかりますか?そうです、故ダイアナ妃のことですね。彼女によって造られたことから、プリンセス・オブ・ウェールズの温室、Princess of Wales Conservatoryと呼ばれています。

三角形を重ねたデザインが斬新でユニーク。温度や湿度の設定などは、各セクションの展示内容に合わせて個別に行われています。

故ダイアナ妃のイメージとは若干違うかもしれませんが、サボテンや蓮、蓮の花などが観賞できて、意外と人気の場所となっています。

オランジュリー・レストラン

広い園内を歩けば、おなかが空くのは当たり前。レストランやカフェなどもちゃんとあります。そのひとつがこちらのオランジェリー・レストラン(Orangery Restaurant)。

歴史を感じさせるこの建物は1761年の建築。名前からも想像できるかと思いますが、本来は柑橘類を栽培するために建てられました。とはいえ、あくまでもセルフサービスのレストランですので、気軽に入ってみてください。

自然が多いということは、鳥などの動物にとっても棲みやすいということ。ですから、たまにはこんな出会いもあったりします。

隠れた絶叫スポット「空中散策路」

園内を上から眺めるなら、空中散策路(Rhizotron and Xstrata Treetop walkway)がオススメです。高さは18m。足元がのぞけるだけでなく、歩くと意外に揺れるので、高所が苦手な人にはちょっと無理かもしれません……。

王室の離宮「キューパレス」

植物園とはいえ、本来は王室の庭園だった場所ですから王室関連の建物があっても不思議ではありませんね。キュー・パレス(Kew Palace)もそのひとつです。ジョージ3世とその家族が住んでいました。

内部の見学も可能ですが、残念ながら冬季は休館になりますのでご注意ください。

キューパレス
営業時間:
10:00~17:30
見学時間に関する注意:
 8/30 - 10/29は、10:
30開館
休館日:
2016/10/2 - 2017/5/25
電話番号:
844-482-7777

英国で日本庭園を発見!

最近では海外で日本庭園を見かけることも珍しくなくなりましたが、ここまで本格的だとさすがに驚かされます。1910年、ロンドンで開かれた日英博覧会の際に造営されたそうです。ちなみに、奥に見えるのは京都の西本願寺勅使門のレプリカです。

こちらはパゴダ(Pagoda)と呼ばれているものですが、日本建築というわけではなく仏教寺院でよく目にするような塔という感じですね。高さは50m。1762年に建造されたウィリアムズ・チェンバーズの作品です。

キュー王立植物園 (Royal Botanic Gardens Kew)
住所:
Royal Botanic Gardens, Kew, Richmond, Surrey TW9 3AB
アクセス:
地下鉄キューガーデン駅から徒歩約7、8分。
営業時間:
2016~17年の春までは以下のとおり
 3/27 - 8/29 10:
00~18:30
 (土日祝は、19:
30まで)
 8/30 - 10/29 10:
00~18:00
 10/30 - 2017/2/10 10:
00~16:15
 2017/2/11 - 5/25 10:
00~17:30
 ※最終入場は閉園30分前
定休日:
12/24、12/25
電話番号:
020-8332-5655
料金:
£15、子供£3.50

最後に…

キュー王立植物園についてご紹介してきましたが、その魅力を少しでもお伝えすることができたでしょうか。なにせ広大な敷地には26もの庭園があり、お伝えしきれなかった見どころや魅力がたくさんあります。

やはり、百聞は一見に如かず。是非ともロンドン観光の際には、ここキュー王立植物園を訪ねてみて、皆さん自身でその魅力を発見していただければと思います。

Caroll

昔からのクラシック音楽ファンということもあって、やっぱりヨーロッパが好きですね。あと歴史も好きなので、「旅と歴史」という視点から、いろいろと書いていければと思っています。どうぞ、よろしく!

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