【ロンドン】ナショナル・ギャラリー早わかりガイド!英国が誇る名画の宝庫!

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ロンドンの中心地にあるナショナル・ギャラリー。所蔵作品2,300点余りの小さな美術館に年間500万人以上が訪れます!多くの人々を惹きつける名画の宝庫、ナショナル・ギャラリーをご紹介します。

1. ナショナル・ギャラリーとは

ロンドンの中心地、トラファルガー広場に位置するナショナル・ギャラリー。

所蔵作品は2,300点余りと決して多いとは言えませんが、年間500万人以上が訪れる世界トップレベルの美術館。
多くの美術館が王侯貴族のコレクションが礎となっているのですが、ナショナル・ギャラリーは一市民の38点のコレクションから始まった希有な小さな美術館なのです。

しかし、所蔵作品は世界最高のレベル。
イタリア・ルネサンス絵画から、17世紀のフランドル、オランダ絵画、イギリスやフランス印象派はもちろん近代絵画に及び、西洋美術の歴史を網羅しています。

今回は、そんなナショナル・ギャラリーの魅力をご紹介。

館内について

■本館
西側(ピンク色):16世紀の絵画(ミケランジェロ、ラファエロなど)
北側(オレンジ色):17世紀の絵画(ベラスケス、レンブラント、フェルメールなど)
東側(緑色):18~20世紀初頭の絵画(セザンヌ、モネ、ゴッホなど)

■新館(セインズベリーウィング)
(青色)13~15世紀の絵画(ダビンチ、ボッティチェリなど)


2. 名画の宝庫

「名画の宝庫」といわれるナショナル・ギャラリー。
数ある名画の中でも特に有名なものを時代別にご紹介します。

13世紀~15世紀絵画

ボッティチェリは、初期ルネサンスで最も業績を残したフィレンツェ派の代表的画家。
戦争の神マース(火星)が武装解除して眠っている間、愛の女神ヴィーナス(金星)が起きて警戒しています。この絵の意味は愛は全てに打ち勝つということでしょうか。

ピエロ・デッラ・フランチェスカはイタリア初期ルネサンスを代表する画家。明瞭簡潔な画面の構成、人や樹木の形態把握の仕方、明るい色彩感覚などには現代美術に一脈通じるものがありますね。

16世紀絵画

ラファエロは、盛期ルネサンスを代表するイタリアの画家、建築家。
この絵は聖母マリアとその息子キリストを描いていますが、以前の画家が描いた絵画のように堅苦しさや形式ばったものがありませんね。とても優しい愛情に満ちた表情で、ダ・ヴィンチのブノアの聖母の影響を受けているようです。

イタリアルネサンス期の巨匠ティツィアーノ・ヴェチェッリオが1520年から1523年にかけて描いた絵画。
ギリシア神話の酒神バッカスとアリアドネを描いた神話画です。アテナイの王子テセウスに見捨てられたアリアドネのもとに2頭のヒョウが牽く戦車に乗ったバッカスが現れた場面を描いています。

17世紀絵画

スペイン黄金世紀の巨匠ディエゴ・ベラスケスが描いた絵画。
女神ヴィーナスが裸体でベッドに横たわり、息子である愛の神キューピッドが支える鏡に見入っているという構図の絵画です。鏡のヴィーナスはベラスケスが描いた裸婦画で唯一現存している作品。当時、厳格なカトリック教国であったスペインにおいて、裸婦画は異端審問で徹底的に弾圧されたからだそうです。

ヴァン・ダイクは、美術史上最も成功した肖像画家のひとり。
1632年、イギリスに招かれ、チャールズ一世の宮廷画家に任命されました。この作品は数あるチャールズ一世の肖像画の中で最も優れたもの。

18世紀~20世紀初頭絵画

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーはイギリスのロマン主義の画家。
この作品は、解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号を描いたもの。沈みゆく太陽がテメレール号への喪失感を物語ってますね。

ポスト印象派(後期印象派)の画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの作品。
実はゴッホの描いたひまわりという作品は7点存在し、彼にとっての向日葵とは明るい南フランスの太陽、ひいてはユートピアの象徴であったと言われています。

3. 万人に開かれた美術館

ナショナル・ギャラリーの運営は寄付によって成り立っていて、常設展はすべて無料で見ることができます!また市民に向けた様々なイベントも企画されています。

無料の60分ガイドツアー。英語で行われますが、なかなか充実した内容です。

※無料ガイド・ツアーのスケジュールはこちらからご確認ください。

館内ではテーマを絞って説明してくれる10分トークやランチ・タイム・トークといったものもあります。

無料のワークショップも頻繁に行われています。

まさに万人に開かれた美術館ですね。



いかがでしたか?
多くの人を惹きつける名画の宝庫であり、階級や貧富の差を超え全ての人が来館できる美術館を目指すナショナル・ギャラリーは素晴らしいですね!
ロンドンへ訪れた際には是非お立ち寄りください。

ナショナル・ギャラリー (National Gallery)
住所:
Trafalgar Square, London
営業時間:
10:00~18:00
営業時間:
金曜日 10:00~21:00
定休日:
12月24~26日、1月1日
電話番号:
020 7747 2885
アクセス:
地下鉄最寄り駅 Westminster駅、Embankment駅、Piccadilly駅、Leicester Square駅、Charing Cross駅
lyrica

趣味はマリンスポーツと海外マラソン参戦。秘かに世界中の海の制覇を目論むバイリンガル主婦です。海外アクティビティ系の情報を中心にわくわくする記事をお届けします。

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